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September 4, 2016
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テーマ: TVドラマ(110)
カテゴリ: ドラマ
American Horror Story (Hotel)
アメリカンホラーストーリー シーズン5

第9話「復讐と陰謀」(原題:She Wants Revenge)







あらすじ

女の老い方は男とは違う。男は加齢とともに左心室が肥大するが、女の場合は縮む。1世紀以上生きているエリザベスのハートに詰まっているのはかつての恋人バレンティノへの想いだけだ。新しくて永続するものを築きたいエリザベスはコルテスを強固な要塞にしようとしている。

コルテスにはポルノスターの男女とディレクターの “ストームコック” がチェックインし、アイリスが応対していた。70年代と違って現代のポルノには脚本も何もない。有害な作品が生み出され興味本位で見た男女が普通のセックスを取り違えて世の中に広めて行く。変異を遂げたアイリスは悪を黙って見過ごせず、ディレクターの喉を切り裂き女優の心臓を刺し貫いた。ドノヴァンは浴室に隠れていた男優を手土産にラモーナの元へ向かった。

エバースはウィルにエリザベスとの結婚をやめるよう進言したがウィルはこれを拒否。

1992年ロサンゼルス。恋人を殺されたラモーナは両親の家に身を寄せ、母亡きあと父の世話をして暮らした。エリザベスから譲り受けたウィルスが皮膚の修復や骨折に効果があったことを思い出したラモーナは父にそれを感染させたが、認知症の進行を止めただけで、娘の名前もわからない状態が続く。抜け殻のような状態で生きながらえさせることに疑問を感じたラモーナは20年の介護の末、父を浴槽に沈めて殺した。

長年の介護生活はラモーナをも抜け殻にしていた。気がつくと世の中は変化しており、自身の出演した映画は無料で配信されている。怒りによってラモーナは感覚を取り戻し、復讐を誓った。

マックスはクラスメイトを率いて家々を襲撃し生き血を啜っていた。4日間血を飲まずにいると麻疹の症状が出現する。手始めに親と教師を殺した彼らはホームレスを襲い、ピザの配達員に狙いを定めたところでアレックスが現場に踏み込んだ。コルテスに避難するよう説得するアレックスを振り切ってマックスたちは夜の闇に紛れて消えた。

エリザベスを襲ったラモーナはドノヴァンに裏切られネオン管のケージに拘束された。

ドノヴァンとエリザベスは関係を修復したが、彼は彼女がバレンティノと密会する現場を見ていた。

ウィルは新婦の希望通り身内だけのささやかな結婚式を挙げた。結婚に異議のある者は、と呼びかけられリズが挙手するも冗談だと受け流される。トリスタンを奪われ傷心のリズにエリザベスはブーケを渡した。

マーチはウィルを33号室に誘いバーソロミューを見せた。人間の形を成していない赤ん坊を見て怯えるウィル。我が子を侮辱され怒ったエリザベスはウィルを殴って気絶させ放擲した。出口の存在しない廊下の内側でラモーナはウィルの血を飲み、その様子をエバースが満足気に見ている。一部始終をエリザベスは監視カメラで確認していた。





感想

原題の「シー・ウォンツ・リベンジ」は、第1話の挿入歌「Tear You Apart」を歌っているアーティスト名でもあります。コルテスと同じロサンゼルスで活躍するユニットで、「Tear You Apart」は2005年のセカンドシングル。

シーズン3で女版ゴッドファーザーを演じたキャシー・ベイツは今作では女版ダーティハリーに。

バレンティノとナターシャが閉じ込められていた廊下を保管庫に改修する話で出てきた「不可能には無謀な覚悟で挑め」はセルバンテス(『ドン・キホーテ』)の言葉。

「死んだ者は同じ日々を繰り返す」というテーマはこのドラマによく出てくるけれど、ラモーナと彼女の認知症の父親は生きながらにしてその状況になってしまっていて、見ていて切なかった。本作はホラーですが、「同じ日を繰り返す」テーマをSFにすると「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014年)で、ラブコメにすると「恋はデジャ・ブ」(1993年)。「恋はデジャ・ブ」って邦題はなんかバカみたいなんだけど、内容は素晴らしいので未見の方は機会があったら是非観てみてください。哲学(永劫回帰)的な話。






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Last updated  September 4, 2016 06:19:25 PM
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