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August 28, 2016
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テーマ: TVドラマ(110)
カテゴリ: ドラマ
American Horror Story (Hotel)
アメリカンホラーストーリー シーズン5

第8話「十戒事件の殺人魔」(原題:The Ten Commandments Killer )







あらすじ




十戒事件の犯人を守ってレンは死んだ。リズに詰め寄るジョンを見かけたサリーは、彼を64号室に案内する。衣装箪笥の裏の隠し扉を開けるとそこには被害者の遺体の一部が並べられていた。

ジョンは病院へ行き、相棒のハーン刑事(リチャード・T・ジョーンズ)に自分が事件の犯人であることを告白する。

2010年、一家全員死亡の現場を見たジョンは、帰宅する前に酒で気を紛らわそうとコルテスへ寄った。バーへ居合わせたサリーとドノヴァンはジョンをマーチのディナーパーティへ導く。ジョンの可能性を感じ取ったマーチはエリザベスにホールデン誘拐を持ちかけた。

ホールデン失踪によって夫婦間の亀裂が決定的なものになったジョンは頻繁にコルテスへ足を運ぶようになる。マーチと「法の無意味さ」を議論し、サリーと肉体関係を持ったジョンは二重生活にのめり込んでいった。コルテスで10歳の男の子にわいせつ行為を働いていたマーティン・ガンボアの話を聞いたジョンは、ガンボアの自宅を訪ね、オスカー像で彼を殺した。次のターゲットは不倫カップルだった。

話し終えたジョンはハーンにナイフを突き立てた。妻を奪われる妄想に支配されたジョンはハーンの性器を切断し、64号室のトロフィーケースの中に陳列した。







感想



十戒殺人の犯人は、マーチにそそのかされてジキルとハイド状態となったジョンだった。一家心中(と当初思われたが、実際は家族が窒息死しているのを発見した男が自殺した現場)を見た日から禁酒している、とジョンはサリーに以前語っていましたが、本当はその日からアルコールに溺れて記憶がなくなる回数が多くなっていったのでした。サリーとの関係も忘れるほどに。というか、サリーとの関係の最中に「ハーンはアレックスをコーヒーに誘った。不倫だ!」と叫んでましたね。ジョンが全然家に帰らないからハーンはフォローしてくれていたというのに。そしてアシュレイ・マディソン利用者殺害へ。
マーティン・ガンボアって、本当に小児性愛者だったのかな。あの写真は、子供を狙った事件で怒りをあらわにするジョンを連続殺人へ駆りたてるためにマーチが用意した小道具としてのポラロイドだったのでは。

十戒とホラーについて、スティーヴン・キングが興味深い内容を記しているので紹介します。
「ホラーの目的は、タブーの世界に足を踏み入れた人間が恐ろしい目にあうところを見せて、われわれにふつうの状態のありがたみを再確認させるところにある。たいていのホラーの根底には、お堅い清教徒さえ口もとをほころばせるような厳しい道徳規範が隠されている。(中略)十戒を強力に支持するだけでなく、戒律をタブロイド・サイズにまで拡大しさえする」
(『死の舞踏』スティーヴン・キング/安野玲 訳)

レン(wren)はミソサザイという意味ですが、マクベスには第4幕 第2場でマクダフ夫人が「鳥の中でも一番小さな、あのミソサザイすら、巣の中の雛を守るためにはフクロウに立ち向かってゆく」と言うセリフがあります。レンを始めコルテスの住人は皆ジョンを守るために動いていた。ジョンがホテルの外で死んで自分たちの仲間から外れないように。





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Last updated  August 28, 2016 03:44:58 AM
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