GOlaW(裏口)

2006/01/27
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カテゴリ: 西遊記



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 という事で今回は、凛凛の『能力』を中心に、色々気がついたことを。

 “盗賊娘”凛凛のポジションについては、疑問視される人が多いと思います。実は私も
「…沙悟浄の役割や能力とか、一歩間違えると被るな…」
と戦々恐々としている人間です(苦笑)。

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 ファンタジーに限らず、
「事件発生→情報収集→索敵→戦闘→解決」
という形式のドラマ(時代劇の他、最近では『マルサ!』(フジテレビ系)、『ドールハウス』(TBS系)、『係長 只野仁』(テレビ朝日系)が含まれます)において、情報収集とその処理能力は非常に重要なポジションを占めます。

 特にこの様な『妖怪退治』がメインとなる話では、『敵の致命的な弱点や攻撃能力の予測』が非常に重要になります。
 早い段階で一行(と視聴者)ばれては話が盛り上がりませんし、かといって最後までわからずに全滅されても困るんですよね。



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 盗賊とは『法の庇護を受けず、一人で生きてみせる!』という、アウトロー&アンチ・ヒーローの象徴。欧米のRPGでは絶大な人気を持っています(日本では騎士やエルフなど、潔癖なキャラの方が人気があるようです)。
 人気だけでなく、(初期のコンピュータRPGはともかく)テーブルトークRPGなどでは不可欠の役回りです。

 盗賊系キャラクターは『シニカルな視線で状況を読む』、『アンダーグラウンドから情報を得る』、『錠前などの細工に通じ、建物の仕掛けなどを調べ出す』などの特技で活躍します。
 そしてこのドラマもまた『冒険ファンタジー』である以上、盗賊的な能力を必要とする場面が出てくるでしょう(第二話でも、凛凛に『鍵開け』を依頼した)。

 分かりやすい例を挙げるなら、凛凛は忍者(『水戸黄門』のくノ一)やお庭番(『暴れん坊将軍』のお庭番)の能力を持ち合わせているんです。時代劇では重要な役割ですよね。

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 そんな現役悪人の前では、『元悪人』の沙悟浄が霞んじゃうのでは、と心配しています。

 原典では三妖怪が全員、悪人でした。しかし今回のドラマでは『元悪人』を強調しているのは沙悟浄だけです。
 その分、シビアでシニカルな視線で皆を支える役回りを担っています。
 現在、彼が活躍するのは『一行の中にいるからこそ』です。

 『元悪人』沙悟浄と『現役盗賊』凛凛。
 二人は“一行の中と外”という立ち位置の違いによって、なんとか『シニカルな視線で状況を読む』役割を割り振っています(第二話では沙悟浄が状況推理、第三話では凛凛が妖怪を類推)。


『最初から凛凛と沙悟浄のキャラを統合してしまった方が良かったかもしれない』
という意見もありますが( 海鴎@DDさんの初回感想 など)、結構笑えないんですよね(遠い目)。

 凛凛との差別化を押し出すには、沙悟浄の『仙術使い』としての役割も押し出さないときついかもしれません…(その辺りは第四話に期待するべきでしょうか)。

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 女一人で盗賊行為を繰り返すのは『知識・機転・敏捷さ・器用さ』の四点が揃わないと難しいでしょうね。


 やっぱりただの盗賊では無いかもしれませんね。
 恐らく悟空が忘れた(或いは知らない)接点があるんだと想像(妄想)しています。
 …やっぱり前情報に出てきた( メス猿 )なのかな。

 もしかしたら恩田陸さんのSF小説 『ライオンハート』 のような、“ファンタジーにしか描けない、究極の恋愛”設定が出てくるかもしれませんね。
 SMAPファンに分かりやすい例として(某映画ネタバレ  『ハウルの動く城』のように“過去の凛凛に悟空が出逢い、「未来で待ってて!」と約束” )という展開だったりするかも。 

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 そのほか、もろもろについて。


 今回は、やっぱり三蔵の『再生過程』が素晴らしかったです。童心に戻る(イッちゃう)演技も、覚悟を決めた後の演技も、すごく良かったです。


 悟空も、三蔵の変化に心動かされたり、何度も確認を繰り返すシーンの表情がすごく良かった。
 やっぱり、少しテンションを落としたときの方が、キャラクターとしても魅力的です。


 悟空の夢。「儚いくせに強い、人間の心が欲しい」という彼の考えを、突き詰めるとこうなるんですね。
 とはいえ、妖怪と人間の違いに対する描きこみが少ない(妖怪が、単なる超人としてしか描けていない)ので、『夢』が出てきても、盛り上がりがちょっと少ない(苦笑)。
 妖怪と人間の間の『生態』や『性癖』の違いが描きこまれると、劇的になるのでは?

 …なんとなく、最終回は(現代日本に人間として転生)という展開もありえそうです(…そして、そんな展開も嫌いじゃない)。
 いっそSPで“現代転生編”やりますか(←それだけは待て)。

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 次回はいよいよ、悟浄活躍編です!
 上手く“アングラの匂い”と“大人の駆け引き”が絡む展開になるといいな…(願望)。
 内村さんの殺陣は勿論、河童らしく、五遁水行の仙術(例:『水行をもって水の槍と為す。貫け』)なども駆使した戦闘も見たい。さすがに無理でしょうか(汗)?

 とにかく、来週の月曜日が楽しみです。 





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Last updated  2006/01/27 08:18:43 PM


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