GOlaW(裏口)

2006/02/02
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カテゴリ: 西遊記



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 ということで、今回は金魚姫の正体推測と、その能力について語りたいと思います。
 彼女の能力には、後の展開の複線も読み取る事が出来るんです。

 金魚はすごく良いキャラクターだと思います。性格の設定も、悟浄との因縁の結び方も、どちらもすごくいい感じです。
 あえて言うなら、映像による描写が少なすぎですね。説明台詞だけでの描写は哀しいな。

 いい意味で大人っぽいツンデレ(←素直になれない女性キャラを指すオタク用語。アニメやゲームの男性ファンに一時期ブームであったが、現在は『素直クール』が代わりに流行中)でしたしね。この辺りは伊達に恋愛ドラマ作家していないですね。
 多分、相手の悟浄が大人の対応をしているので、互いに引き立っているんだと思います。

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 中国では“動物や器物が変化した”妖怪が多いです。
 しかし固有名詞があるものは少なく、『──の精』と呼称される事がほとんど。稀に名前がある場合、その中に正体を暗示させる漢字が入るのがデフォルトです。

 金魚姫もまた、その名の通り『魚の精』と思われます。願わくば『鯉の精』でありますように。そして滝昇りして昇龍を…(←管理人、本気で願っているから性質が悪い)。


(ちなみに竜宮は海の底にあるとは限りません。湖の底や滝の裏にもあることも。例:布引の滝の竜宮伝説(兵庫県))

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 『岩に鍵をかける術』は、明らかに魚の本性とは関わりがありません。
 このことから分かるように、金魚姫は妖術(仙術?)の指導を受けていたと推察されます。

 この『ガチンコの術』(←そのネーミングには噴いた)、無理矢理に中国ファンタジーの術に当てはめるならは『禁呪』でしょうか。
 『禁呪』は物の性質や行動を禁じることのできる術系統です。金縛りなどだけでなく、『耐火』など色んな効果を出せます。
 『禁呪』なら、「岩を禁ずれば則ち、壊るる事能わず」って印を結ぶんでしょうね。

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 格闘スタイルに関して。

 服の袖で戦うのは、恐らく『HERO』のチャン・ツィイーから着想を得たのでしょうか?
 とはいえこれも更に遡れば、京劇の殺陣からの発想ですね。

 ちなみに『袖をぶつけ、武器を絡め取る』動作は、むしろ鞭や投網が得意とするものです。


 また、金魚姫は投擲術とサイ術も得手としています。
 投擲術とは、物を投げて武器とする格闘動作であり、いくつかの拳法に含まれています。この達人は紙のカードや消しゴムなどを凶器にすることが出来ます。

 金魚姫と悟浄が“仙術(妖術)を学び、同じ投擲術やサイ術を納めている”というのはすごく気になりました。
 二人の共通点は“混世魔王の部下だった”という事だけです。つまり、“混世魔王の配下、もしくは魔王自身に格闘の手ほどきを受けた”という可能性が浮かび上がります。
 すると、これから悟浄の師匠も現れる可能性が出てきますね。

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 『腐れ縁』『クールな会話』など、すごく良い感じだった金魚姫。
 台詞だけで状況を説明しなきゃいけない、という悪条件の中、好演だったと思います。
 相手の悟浄の演技とも相性が良く、すごく引き立ちました。この二人はほんとにいい。

 是非再登場して、悟浄と互いに背中を預けて戦って欲しい。そう願います。





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Last updated  2006/02/02 08:05:05 PM


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