GOlaW(裏口)

2006/02/25
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カテゴリ: 西遊記
 汝、生と死の間に何を見ん。

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 ということで今回も『ここ、もうちょっとは考えようよ…』というポイントを指摘したいと思います。
 そんなにチェックポイントは無い…はず(汗)。

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★1.冥界下り

 “なんで悟空には三蔵の声しか届かなかったのか”。
 そこが大きな問題ですね。

 もちろん、“悟空にとって三蔵はすごく大切な存在”なのは間違いないでしょう。
 しかし、このドラマの主題はあくまで『仲間』。誰か一人だけを贔屓して、他をないがしろにするのでは、テーマが自壊します。
 『仲間』という主題を貫くなら、こう言った大切なポイントを丁寧に描くことが重要になります。

 また、この直後に「仲間同士の殴り合い」が来るため、“仲の悪さだけが強調される”という事態になってしまいます。


“まず『一人だけを危険に晒せない!』と、全員で行くと盛り上がる。
 その後で、悟空が「師匠はやっぱり危険すぎる。悟浄も八戒も、女や飯に弱い」と指摘する。そして悟空だけが行くことに。

 悟空の身体が異変をきたす時、悟浄と八戒は迷わずに後を追う。
 そして悟空を引っ張りつつ、時に悟空自身に叱咤されつつ、三人で駆け出して逃げ出す。”

 勿論、一歩間違えれば『集団後追い自殺』に見えちゃうんですけどね(汗)。


 実際、悟浄は『何かがあったらすぐに追う』覚悟ができていたと思われます。
 悟空を手にかけた時の、震える表情もまず一つ。「次は誰かな?」という台詞も、自分のことを指していたんでしょうね。だからすぐに「追う」と言えたんでしょう。
 それをもう少し、物語に滲ませてもいいと思います。

 もし二人が後を追えないなら、せめて八戒と悟浄の声を届かせるべきだったと思われます。
 そして“魔物の言葉を、現世の三人の声で一つずつ否定していく”というのが良かったですね。


 その回の主軸を『母親の愛情』にもってくるなら、なおさらこういったポイントを押さえることを心がけてもらいたいです。 

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“連歌の幽鬼が、三人に見えたのは何故か”
 その説明描写が不足し、見ている側に混乱をもたらしているのを感じました。
 こちらについては、 前回の日記の記述 をご参考ください。

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★3.連歌の死体


「ひょっとして“先に偽連歌を倒していれば、死体も手に入って生き返った”?」
 という可能性もあったのかな。
(元になったであろう原著の『烏鶏国編』では、国王は生き返った)

 できれば、元に戻れない理由を説明して欲しかったです。
“魂と肉体があまりに長い時間乖離していたため、元に戻れない”
“死体は丹薬で防腐加工のようなものがしてあり、もう戻れる状況で無かった”
などの理由があると、納得できたと思われます。

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★4.王宮の動き

 やはり悟空がすべてのシーンで活躍しすぎるという感じがしますね。

 個人的には八戒に『王都には美味しい食事どころが一杯だから、残ってるね~』と言わせ、王宮付近に残らせるべきだったと思います。
 あるいは悟浄に『あの偽王妃が気になる』と言わせて、見張らせるか。

 どちらの場合にしても。
 悟空と王妃が去った後、“王宮に残った面子が異変を察知、危機一髪で王様と王子二人を確保”するシーンを作ると良かったと思います。
 “王子が自力脱出で助けを求める”よりも、そちらの方がより見せ場を作れて良かったかな?

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★5.『王妃の依代』と『冥界下り』の面子 

 この二つの役割、活躍を二人に分け持たせることが出来たはず。
 しかし悟空が二つとも持って行っちゃってるため、どうも“ワンマンプレイ”気味です(苦笑)。
(確かに両方での香取君の演技はすっごく良かった。私もそんな彼に惚れて、リピートを繰り返してるファンの一人。だから本当はこんな事を言える立場じゃないんですけどね。汗)

 でもやっぱり、三人の活躍の配分は考えて欲しかったです。

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★6.王妃と三蔵

 また、連歌と三蔵の絡みは増やしても良かったかな。
 三蔵が自分の母を思い出せば、彼の「何としても連歌さんを救いたい!」という気持ちが描けました。
 そうすれば、三蔵の『冥界下り』同行命令も、更に重みが増します。悟空のあっさりとした「いいよ」も、更に魅力を増したと思われます。

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 さて次回は『タイム・パラドックス』です。
 ドタバタ全開の楽しい話になりそうですね。
 できればこれまでに指摘してきた点のフォローも出てくれば、坂元さんを見直します。楽しみですね。





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Last updated  2006/02/26 06:35:52 PM


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