この地球の、同じ時間を   *百世のカフェ・ルーチェ*

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2006/01/02
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カテゴリ: マザハラ
昨日も書きました、マザハラについて、説明させてください。

この企画は、『ブログ成功バイブル』の企画よりずっと前から持っていたものです。

子育てが、こんな状態じゃ、つらいと思うんです。


・・・・何かがおかしい。


子どもは「お母さんだけ」が育てるものなの?


母親だけが、一年365日、24時間1秒も目を離さないようにして?

そんなの不可能!!!

神様が男と女で子どもを作るようにしたのは、
きっと子どもを一人じゃなく、「二人で育てる」ように。

歴史的にも、子育てはむしろ「地域」が担っていたもの。
母親一人だけの手に押しつけられたのは、実はほんの数十年前からなのだ。


江戸時代までの日本は、
子煩悩なおとうさん達が、育児を自分の楽しみとして、子どもを愛おしんでいた。

なぜ、母親一人に押しつけられるようになってしまったのか?

        ?  ?  ?

講演では話すのだが、そのカギは戦後の日本にある。

誰もが教科書で習った、第一次産業と第三次産業の人口転換。
これが、大きな環境要因だ。

これが意味するものは、 第一次産業=「職住同一(または隣接)」。
第三次産業=「職住分離」。


つまり、職場と住居が離れることで、
現実的に「父親が子どもと接する時間」自体が奪われてしまった。

戦後に強くなったのは女性と靴下・・なんて言葉も流行ったが、そうではない。
江戸時代から女性は農業の働き手として、男と同格に働き(つまり、男と同等の収入力があり)、自立していた。

三行半も、男が一方的に離婚を切り出すものではなく、
再婚の際に「妻には(離婚時に)非がない」ことを証明する証書だったのだ。

女性の地位が一気におとしめられたのは、明治の悪法によって。


社会が担うべき・・・北欧では「ゆりかごから墓場まで」と言われるような 社会保障を、

愛という名のもとに、

女性に、育児も介護も何もかも
押しつけてしまう政策をとったようだ。
そうすれば、社会福祉費は、タダ!!なのだから。

政府が主導したかの如く 「三歳児神話」 =母親が三歳までの間(仕事を辞めて)育児に専念しないと、子どもがまともに育たない、といった迷信を流行らせたのだ。

「女の仕事=無償労働」 と定番化されていく。

実際には、専業主婦の方が働く主婦よりも出生率が低い ように、
育児に専念させられ、一人で責任を押しつけられることによる、
プレッシャーやストレスが少子化に拍車をかけている。

さらに、 年々進む「労働の長時間化」。
子どもと接したい父親自身の希望も、叶えられにくくなっていった。

そして、社会全体が母親をスケープゴート(犠牲)にするバックグラウンド。
週刊誌の「バカッ母」表現。
子どもの事件が起こるたびに「母親は何をしていた」と責める社会。


なぜ父親のことを問題にしない?

なぜ子どものことが気になるなら、母親を責めるのではなく、
子ども自身に注意をしない?

「母親は責めていい」という刷り込みが社会にできてきてはいないか?


私は最初、それを「母親バッシング」と呼び、
「そんなに母親が悪いのか?」というタイトルで企画を立てた。

母親バッシングを、上記のように説明し、看破しようと思った。

しかしプレッシャーを感じさせられる現場で、母親が、
そんなに一から説明してはいられない。

そこで浮上したのが、「マザーハラスメント」だ。

「セクハラ(セクシャル・ハラスメント)」や
「ドクハラ(ドクター・ハラスメント)」という言葉ができて、

人々の意識が変わった。

どうやら、マズイことらしい・・・と。
(笑)

言葉には、そんな力がある。



だからこそ、「マザハラ」は、ただ本にするだけでは終わらせたくなかった。

本は、売れるか・売れないかの世界。
それも、新刊が出回るのは、ほとんど大手書店中心。

これでは、本当に読んでほしい人たちの手には、届かない。

町田の学習会に呼んでいただいたメンバーのみなさんのおかげで、
小さな子どもを連れていては、なかなか本屋さんに行けないこと、
思い出させてもらえた。

確かに、子どもが手を伸ばして汚してはいけないし、
第一、ゆっくり読みたい本を探すなんてことはとてもできなかったな。

「スーパーで買える本」「PHP別冊の子育て」といったアイデアも、
町田のみなさんからいただいたもの。


そして、 このブログでみなさんからいただいたナマの事例やお言葉 を盛り込んで企画を練り直した。

それが、「携帯小説」や「スーパーの雑誌」といった企画です。


本を書くのが今の私の仕事だけれど、その形にはこだわりません。

だって・・・
大切なのは、社会が変わること。

みんなが育児を楽しめる環境になること。

子どもたちという大切な「社会の宝物」を育てる仕事に、
父親も母親も、もっと誇りと喜びとゆとりを持てること。



私一人では、とても力が足りません。 
どうぞぜひ、ぜひ! あなたの力をお貸しください。








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Last updated  2006/01/04 02:37:29 AM


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