この地球の、同じ時間を   *百世のカフェ・ルーチェ*

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2010/07/26
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『社会起業家スタートブック』原稿の一部を公開しますね。

「第6章 共感で周囲を巻き込もう

http://plaza.rakuten.co.jp/gomomose/diary/201007260000/

講演会でファンを広げる

 講演会は、団体にとってすごく有効な手段。
だって、伝えたいことや自分たちの団体について、たっぷり話せる。
しかも講師料がもらえて、活動に役立つ。
遠征すれば、各地 の主催者に宣伝してもらうことで、全国に新しいファンもできていく。

 いいことばっかじゃん。ぜひ、やりたい。

とは思うのだけれど、まずは話をする場がないよね。

 いったん名前が 通ってしまえば、向こうからオファーがやってくるようにもなるけれど、
最初は誰でも無名。
えーっと、みんな最初はどうやって講演をスタートしたん だろ?

 心強い実例が、こ の人だ。

事例ファイル・・・・・・・・NPO法人テラ・ルネッサンス

 NPO法人テラ・ルネッサンス理事長、鬼丸昌也さん。
弱冠、大学生で活動を始め、1年目から講演回数は 90 回を超えた。

 2001年2月、鬼丸さんはカンボジアを訪れ地雷除去支援に立ち会 う。

 1976年から 79年まで権力を握っていたポル・ポト政権は、
国民800万人のうち100万人を虐殺した。8人に1人という数だ。
数多くの拷問や虐殺の跡。僧侶や教師といった知識人はことごとく殺され、いまも子どもたちは学ぶ先生にすら不足する。

 長く続いた内戦で、世界で最も多く地雷が埋まっているとされる国。
今も毎年7~800人の人が被害にあい、その 1/3 は子どもだ。

 救急病院には、地雷によって手足を奪われ、
動くこともままならなく なった人が大勢いた。

……生きる希望が奪われている。

 鬼丸さんはこの現実を、到底抱えきれなかった。

 何かしたい。だけど、自分に何ができるだろう?

 最初に出て来た答えは、「自分には 何もできない」だった。

 圧倒的な無力感。

 押しつぶされそうな気持ちに悩んだ末に、ふと思い出した、ある言 葉。

高校3年生の スタディーツアーで訪れたスリランカで会った、社会活動家アリヤラトネ博士だ。

「何かを始めようとする時に、特別な知識や財産はいらない。
どんな人にも自分と社会の未来を創造する能力がある。

大事なのは、一人ひとりに必ず能力があると信じること。
だから、特別なことは何もいら ないんだよ」

 自分にできることって、何だろう?

 そうだ。伝えることならできる。
たとえどんなに小さくたって、自分にできることを、あきらめてはいけない。

 帰国後すぐに、関わっていたNPOやNGOで報告会の場をもってもらった。
最初は、緊張でボロボロ。

 だが、ひたむきな思いは伝わる。
 聞いてくれた人が、「うちでも」と紹介してくれ、さらにライオンズクラブやロータリークラブ、青年会議所、学校と、さまざまな場へ広がっていった。

そのクチコミ率は、現在も約 90 %以上 だとか。

 どうして紹介したくなるのだろう?

<入り切らなかったので、つづきます>






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Last updated  2010/07/27 12:17:59 AM


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