川本美器のお買い物ブログ

川本美器のお買い物ブログ

2011年02月17日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
小学生の頃、キンカチョウという小鳥が家の中で放し飼いになっていました。

もともとオーストラリア原産のフインチなので野生のキンカチョウはきっと子育てをするハズなのですが、家禽となった彼らは育児放棄。
今でいうネグレクト、無関心状態。
子育てよりも何よりも好きなのが羽づくろいと歌うこと。
仕方ないのである程度までジュウシマツのお世話になり、あとは人間が育てました。
ですので私、小鳥を育てるのは一応出来ます。
面白いのは、うちにいたキンカチョウはちょうど8月の高校野球の時期に青春時代を迎えていたようで、甲子園のアルプススタンドの中継が入ると何をおいてもTVのまん前に飛んで行くわけです。
そして、ブラスバンドだ応援団だの音色に合わせて「チャッチャッチャ~ピヨピヨジュクジュク~」と歌うのです。

むしろ低音ボイスのだみ声というかネコみたいな声なので、笑えて仕方ありませんでした。
そのうち、彼らは甲子園だけでなくいろんな効果音に反応し始めて、ことあるごとにTVの前で歌謡ショー。「オレの歌を聴け」とばかりに人にすり寄ってくる時もあり、「ああ、またはじまった」と家族の生温かい目に見守られていました。
鳥は歌う。それも人間の作った音楽や効果音に同調して、あるいは感化されて。
これは人と鳥との関係を示唆するものではないでしょうか。

イルカもクジラも歌う。
海洋哺乳類は高度な知能を持つゆえに、それらを捕食する日本人の存在は野蛮だと言われる昨今ですが、IUCNのレッドデータブックによればこのうち危機的に絶滅のおそれがあると分類されているのはイワシクジラ、シロナガスクジラなど六種だそうです。
多くの鯨は増えており、日本やノルウェーは豊富な鯨だけをその増加率の範囲内で持続的に利用したいと主張しているだけです。
日本の近海ではサンマやカタクチイワシなどの昔から食卓に上り、商業的に重要な位置を占める魚類がクジラの増加によって脅かされているほどです。鯨類は年間2億トンから4億トンの海洋生物を食べていて、それは人類の漁獲高の三倍は軽く超す数字です。
つまり、生物多様性の見地からすれば、クジラをある程度捕食することは許容されていいのではないかということです。
全世界において、鳥類を捕食する文化は浸透しているわけです。
鳥も歌う。

果たして、水族館のイルカに新型インフルエンザのような強毒型感染症が流行したといって、養鶏場のニワトリ何万羽のように殺処分出来るでしょうか。
あらかじめ食用だと分かっていても、経済的な大打撃を鑑みても、あえて大勢の生き物を殺すという養鶏農家の方々の心痛は身につまされるものだと聞いていますが。

こんな話をしながら飲むお酒はひどく酔うものなのですが、焼酎を飲みながら少し考えてみたいと思いました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年02月17日 16時37分55秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: