川本美器のお買い物ブログ

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2011年10月27日
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焼酎アドバイザーなのですが最近ワインばかり飲む機会が多く、といいますかほぼ毎日仕事でテイスティングしています。

は、ほとんどあいさつ代わり(笑)。
一時期は「バリュー・ボルドー」といってSOPEXA(フランス食文化振興会)のおススメや知人の関係もあり、フランスはボルドーのお値打ちワイン(1000円~2000円台)をご紹介させて頂いていました。その次はニューワールド・オーストラリアです。オーストラリアも多彩なブドウ品種で面白いのです。特に注目株はタスマニア州。

で、今年からはラティーノ中のラティーノ!
スペインとポルトガルです。
以前からその兆しはあったのですが、スペインは世界のワイン市場の中心である英国で、ここ一、二年で急激に評価を高めて来ました。
昔からの銘醸地リオハや四人組の革新で有名なプリオラートはいうまでもなく、テーブルワイン中心だったラ・マンチャもぐんぐん品質をあげていて、アイレン種の爽やかな白ワインはリーズナブルで美味しいものがたくさん輸入されてきています。
筆頭格は、レバンテ地方(南部地中海寄り)のイエクラ、フミーリャ。

それも1000円台で楽しめます。

フミーリャは、1980年代以降にフィロキセラ(ブドウ根アブラムシ)の被害をこうむし、漸く立ち直り始めた地域です。
そこでモナストレル種中心の濃厚でコクのある赤ワインがリリースされ、日本でも今話題になりつつあります。

ポルトガルはといえば、酒精強化のポートワインやマディラは有名ですが、それ以外はというと?
あまりピンと来ませんよね。
よく飲まれる方で微発泡の白ワイン「ヴィーニョ・ヴェルデ」を御存じかと。もっと昔なら「マテウス・ロゼ」。
首都リスボンの付近にはカルカヴェロスとセトゥーバル、ブセラス、アルーダなどのワイン生産地があります。
ところで、リスボンは「1531年、1755年リスボン地震」など多数の地震に見舞われた土地です。とくに1755年には地震にともなう15mの大津波によって6万人の人々が命を失っています。
「♪ラ~ラ~ララ~ラララララララ~消~臭~力~」のCMの天使の歌声の少年(ミゲル君)のバックには、リスボンの美しい街並みが。
CMには今年未曾有の大震災に遭った日本もリスボンのように復興して欲しいとの思いがこめられているとか。

フィロキセラと津波。


「ワインを飲むとき、それは精神の一撃を飲んでいるのだ」
と言ったのはボードレールですが、まさにその通り。私達は多くのワインに携わる人々の精神がしみ込んだあのたゆたう液体を飲んでいるのです。
復興への祈りをこめて。

そんな言葉でもって、私はスペインとポルトガルのワインをおススメしています。





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最終更新日  2011年10月27日 16時02分12秒


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