＋　夫婦のけんか　＋

先日、大きなケンカがありました。

といっても、ウチではありません。

同じマンションで、夫婦が壮絶なケンカをしていたのです。

夜中に、女性の叫び声が聞こえてきたので、私も飛び起きてしまいました。

ガラスが割れる音、ものをたたき壊す音。

静かな住宅街の片隅で、大変なことが起きていました。


「もう、アンタなんて、キャバクラに行ってしまえばいい！」
そんなヒステリックな声が１時間ほど鳴り響いていました。

夫婦のケンカ

私たち夫婦は、結婚してからあまりケンカをしなくなりました。

恋人時代は、それなりにしていました。

ケンカを売るのは、いつも私。

平和主義の彼は、それを買うこともなく、ただ黙って、ただ耐えて

泣いている私を、静かに見つめていた気がします 。

もの音のない、静かな空間でのケンカ。

電気の消えた部屋の中で、目を腫らせた私がくしゃくしゃになって転がっている。

そんな光景がよくありました。

結婚してからは

毎日ささいなことでも話し合うようになりました。

だからか、私の心の中には「余計なもの」が溜まらなくなりました。



お掃除と同じです。

毎日、ちょっとずつ掃除をしていると、大掃除をする時に大変な思いをすることはない。

ホコリは、時間がたつと汚れになります。

それが分かっている時にキレイにしてあげるのと、しないのとでは、けっこう違う。

そんな気がします。

でも、ケンカをすることで分かり合えることも沢山あったりしますよね。

今朝、あの泣き叫んでいた奥さんが、気持ちよさそうに洗濯物を干していました。

旦那さまの下着を干している表情は、とってもすっきりとしていました。

きっと、心の中のお掃除ができたのでしょう。

その姿をみて、ちょっと安心しました。