健康でいつづける為に・・・

健康でいつづける為に・・・

大切なこと


実りある「健康の素」にするために

■ 大切なこと ■

毎日の食事を実りある大切な「健康の素」にしていただくための参考として、【健康の木】の内容を取り入れていただくことはとても意義深いことですが、そのすべてを実践するためにはある程度の知識が必要になることは拒めませんし、そういった知識を身につけるには経験が必要でもあります。

そこでここでは、専門的な知識や経験を必要とすることなく、それらの根底となる最もシンプルで、且つ、普遍的な考え方についてお話させていただきたいと思います。

その内容は恐らく、今日の飽食時代を迎える以前の人類が自然な流れの中で実践したことであり、その経験が生み出した一種の「法則」のようなものといえるでしょう。そして、今日の私たちがもう一度考え直さなければいけない大切な内容ではないかと思われます。


身土不二(しんどふじ)

この字を読んでどんなイメージが湧きますか?

これは、直訳すると身(体・生活・健康)と土(土地・気候)とは二つではない(一体)ということで、言い換えると、” 自分の暮らしている土地・気候で自然に収穫されるもの、あるいはそれに近いものを食べることが健康につながる ”ということです。これはどういうことでしょうか?

食物にはそれぞれ”陰と陽”があります。その”陰と陽”を判断する一番重要な基準は” いつ ”、” どんな場所で ”収穫されるかです。
例えばナスやトマト、きゅうりは本来は夏に収穫される野菜です。カリウムが非常に多く含まれており、消炎作用があり、 暑い気候で熱せられた体を冷やすための働き を持っているので生の状態では” 陰性 ”の性質を持つ食物です。またパイナップルやバナナも暑い気候の南国で収穫される果物で体を冷やすための働きを持っているので” 陰性 ”です。
このように自然界・宇宙と生命とは一体となっているので、その時々に最も適したものを採取できるようになっているのです。

しかし、今日の私たちは冬場でもトマトやきゅうり、あるいはパイナップルやバナナを簡単に口にすることができる時代に生きています。
もし、冬の寒くて体が冷え込んでいるときにこれらの陰性の食物を食べればどうなるでしょうか? 体はさらに冷えてしまう ことになりますし、食べ続けていれば 体質が陰性体質に変化 して、例えば”冷え性”などの一因にもなってしまいます。もし、冷え性でお悩みの方がいましたら、ご自分の食生活の中でこのようなことをし続けてきてはいないかを振り返ってみてください。必ずといっていいほど思い当たることがあるはずです。
厳しい言い方をすればこのような食べ方は、 食生態系(エコロジー) からみると 自然との共存を放棄 していることになってしまうのです。ですから、自分が住んでいる国、土地、地域で収穫されるもの、あるいはそれに近い状態で収穫されたものを食べるのが体にとっては一番良く、無理のないことなのです。



一物全体(いちぶつぜんたい)

これは、 一つの食物の”全体”を食べましょう ということです。
例えばニンジンについて考えてみましょう。一般的にニンジンを食べるときは根っこの部分を皮をむいて食べる人が多いですが、ニンジンには葉もあり皮にも栄養が詰まっています。そしてなによりも”根っこ”と”茎”と”葉”があって、それらが有機的に作用しあって一つの生命として成長し保たれているわけです。各々は別の働きを持っていて含まれている成分も違うかもしれませんが、その中のどれ一つとってみても不必要なものなどありませんし、 全体を通して各々に含まれる成分が有効に働きあっている のです。ですから、もし”根っこ”だけを食べていると”根っこ”に含まれている成分だけしか得ることはできませんし、他の部分に含まれている 全体として必要な成分 を得ることができなくなってしまいます。

これを「 食物の陰と陽 」の表で考えると、”根っこ”は” 陽性 ”で葉は” 陰性 ”です。さらに”根っこ”の皮は外側にあって” 陰性 ”、”根っこ”の中身は内側で” 陽性 ”です。つまり、ニンジン全体で陰陽のバランスがとれているので、”根っこ”だけを食べ続けると” 陽性 ”に偏った体質になってしまうということもいえるのです。

更に、”食物の全体を食べる”ということは 成長を続ける生命そのものの” 活きたエネルギー ”をいただく という意味において生命活動を続けている私たち人間にとって大切なことの一つです。
その点において一番優れているのが” 穀物 ”です。玄米や麦などの穀物はそれ自体に発芽しようとする” 生命力 ”を秘めていて、簡単に” 丸ごと ”食べることができるからです。
ちなみに白米は、”生命の素”である「胚芽」を取ってしまってあるので”生命力”をもたない食品といえるでしょう。また、”メザシ”や”しらす干し”などの小魚は”丸ごと”食べることができるので” 全体食 ”としてとても利用価値のあるものです。
逆に、動物性食品(例えば牛や豚)などは丸ごと食べるのが難しくどうしても” 部分食 ”になってしまいますので、陰陽のバランスが悪いばかりか 全体として必要なミネラル などを全部取り込むことができなくなってしまいます。
できる限り
「全体」を食べられるものを選択する こと、あるいは 「全体」を食べるようにする ことが、食物に含まれる恩恵を確実に受け取ることのできる最短距離といえるでしょう。



咀嚼(噛むこと)

「よく噛んで食べなさい!」
こんな言葉をご自分の子供に発したことのある人はたくさんいるでしょうし、反対に、ずっと言われ続けてきて耳にタコができている人もいるでしょう。しかし、それを実際に行っている人はというと・・・実は少ないのではないでしょうか?
多忙な現代人にとってよく噛んで時間をかけて食べるなどということは時間の浪費ですらあるかのようになってさえいますし、何よりも噛まなくても済んでしまう献立が増えたことが一番の原因でしょう。しかし、この「咀嚼」がもたらしてくれる恩恵は実に大きいものです。

「咀嚼(噛む)」には、次に示すようなたくさんの効果があります。

  1. 食物を細かく砕く
   ≪神奈川歯科大学研究グループによる食事復元実験≫
       時代       咀嚼回数    食事時間
   弥生時代の食事    3990回      51分
   鎌倉時代の食事    2654回      29分
現代の食事        620回      11分

2. 唾液の分泌を促進する
   下顎の運動が 唾液腺を刺激 することによって 唾液の分泌が促進 されます。

3. 唾液の中に含まれる消化酵素を食物の中に練り込むことによって消化・吸収をしやすくする
   ・「ムチン」は食物を飲み込みやすくし、
食品の刺激を抑え て、 胃の負担を軽く してくれます。
   ・「アミラーゼ」は
澱粉(でんぷん)を分解 します。
   ・「ガスチン」は味覚が敏感になり、
食物をおいしく感じる ことができるようにしてくれます。
   ・「リゾチーム」「ラクトフェリン」は侵入してきた
細菌を殺して くれます。
   ・「EGF(表皮成長因子)」と呼ばれるホルモンは、
細胞分裂を促進 します。
    よく噛んで「EGF」がたくさん分泌されると、
新陳代謝が活発になり、体が若返ります 。
   ・「ペルオキシダーゼ」は
抗酸化(活性酸素の除去)作用が非常に強い ことで注目されている
    成分で発ガン物質にこの成分を垂らすと毒性が消えることが分かっています。
ガンの予防
    効果
があります。

4. 口の中が綺麗になり、歯垢の付着を防いで虫歯・歯周病を予防する
   咀嚼をよく行っていた縄文人の歯には 虫歯や歯周病がなかった ことが分かっています。

5. 下顎の活発な運動によって大脳が刺激され、記憶、認識、思考力、判断力、集中力が高まる
   下顎は筋肉によって頭蓋骨とつながっています。下顎を動かすときはそれと連動して頭部の
   側頭骨が可動し、その微細な動きによって脳が刺激されます。 よく噛むことは老人性痴呆症
    の予防
になります。

これだけの効果があるのにそれをしないのは如何にもったいないことでしょうか?
よく噛んでいる人は比較的健康で長生きしていることが分かっていますし、短命の人がよく噛んでいないことも分かっています。
食べ物を口の中に入れたらまずは
40回 は噛むようにするといいでしょう。
慣れてきて習慣となってきたら
120回 は噛めるようになれば、健康は保証されたようなものです。
そのときのコツは、食物を口に入れたら 箸を置く ことです。
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