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Jun 16, 2010
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カテゴリ: CINEMA
かなりおとなしい作りのお話です。
医療モノは最近派手なのばかりで
救急救命だったり、難関オペ最中のアクシデントだったり
はたまた大学病院内の権力抗争がメインだったりと
まるでびっくり箱をひっくり返したような非現実的に描かれがちですが
とてもシンプル且誠実で、凄く『基本』に立ち返らせてくれる医療モノでした。

片田舎のナースで一生を終えた母の日記を
医者になったばかりの息子が読んでいく展開。
1989年当時の医療の現場で生きた母と

まだ法整備がちゃんと整っていない中、
脳死肝移植に踏み切る。

当麻先生は決して天才ではなく、努力と覚悟で
しっかりと医師として生きてきた、患者を救う事を第一と考える人。

始めは赴任してきた当麻先生を信頼できずにいる病院のだらけた医師や
看護師達との摩擦があってそれが日本初の生体肝移植手術で一つになっていく…なんていう
ドラマティカルなお話かと思ったら全然違った。

もっと、地に足のついた、印象悪いかも知れないけど、
『道徳的』な作品。

奇をてらった所もやたら緊迫感を煽る事もなく、
淡々とオペをこなし、これが当たり前というように

その真摯な態度や言動に「命の現場」の重みと覚悟を
思い出して応えるスタッフ達。

こういう話はいいですね。
沸点は低いですが、ある意味青春ものって言えなくもない。
地味目にね。


決して損でも気恥ずかしい事でもないんだよと
微笑まれているようです。

「良い子」でいていいんですよ。


勿論カメラワークも台詞もどうかすると『普通』としか言えないんだけど、
よくよく考えればオペや医療はSHOWではなく、日常なのですよ。
だから、こうして『命を救うために働く人々』も普通に映してくれる事で
日常の延長にいるのだという事を思い出させてくれる。

啖呵を切るでも激高するでもない展開の脚本は
演技力勝負なので本当の現場として感じられなければ
ただ『出来すぎの空想』になってしまうのでしょうが、
さすがに堤真一。脇のキャストも演技派揃いで文句の付けようもない。

刺激を求めてみるタイプの映画ではないし、
お涙ちょうだいでもないので、大きく感動するという話運びではない。
ただ、医療はこうあって欲しいと素直に思える。
必要なのはショーマン的な医師や病院ではなく、
職人的な地味な作業を続ける覚悟をしてくれた医師だ。

『医師になる事より、医師を続ける事の方が難しい』

こんな台詞がありました。
確かにそうでしょうね。
だからこそ、このお話は綺麗すぎると言われそうですが
当麻医師のような医師がいて欲しい。
心からそう思える作品でした。

最後も誰がどうなったってちゃんと解らせてくれるのが好き(笑)。
ぼやかしたり嫌~な振りで終わったりしなくて。

『孤高』は『孤独』ではない。
だからこそ、観ていて気持ちのいい作品でした。


満点じゃないのは…



私が都はるみが嫌いだからです(^_^;)。





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最終更新日  Jun 16, 2010 10:57:57 PM
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