七十路harryの混々沌々日乗

七十路harryの混々沌々日乗

2013.05.22
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カルガモ
かるがも/2004 毛利庭園にて photo by harry

 二十代の半ばに、ある地方紙の報道部に所属してサツ廻りと街ネタ探しに奔走する時期があった。その後の週刊誌のフリー記者の時もそうだったが、デスクや写真部長の口から「アイキャッチャー」という言葉が機関銃のように連射されることがよくあった。他社を出し抜く硬派の特ダネが要求される一方で、一部でも購読部数を上げるために「女・子供・動物」ネタもどんどん取って来いと尻を叩かれた。

 季節が移るたびにいち早くデパートの広報や商店をまわって最新の流行を訊き、幼稚園や学校を訪ねては子供たちの話題を引き出し、人混みに交じってはイベントや噂を拾い、動物園、水族館、野山に可愛く珍しい動物や植物がと聞けば探し求めてシャッターを切る毎日だった。兎に角、寝ている時間以外は全ての視界に入るもの、耳に聞こえて来るものを瞬時に選り分けて、これはと感じたものは何でも現場に出向いて取材をし記事にした。確かに女性や子供や動物に関連した話題に大衆が強い反応を示すことは一生活者の視点から見る現在でも十分納得のゆくことだが、当時の自分を振り返ってみると、そのような軟派?一般受けのする取材は正直言って余り気乗りのする仕事ではなかったような気がする。

 誰もが同じ対象に関心を寄せ、誰もがいいね、誰もが奇麗ね、誰もが可愛いね、誰もが正しいねと世間から揺るぎない価値を貼付けられたものには「ハイそうですね」と素直には言えない、一緒に同じ方角には流れたくないと思う捻くれ根性、ある種の警戒心が自分の中にあったように思える。記者時代のイロハとしてよく聞いた笑い話だが「犬が人を噛んだだけでは記事にはならない」が「人が犬を噛んだらこれはニュース」だという当時の教育が未だに身に滲み込んでいることもあるのだろうか。

 例えばちょうど今頃、必ず何処かのメディアが取り上げる季節ネタのこの「かるがも」幼いひな鳥たちのよちよち泳ぎはとても可愛く、微笑ましく思えるのは自分とて同感なのだが、それよりも、それをカメラに収めようと我を忘れた大勢の人たちの表情や仕草、その集団的同一反応が醸し出す異様な印象の方により強い関心がいって、ついついレンズがそちらの人間の方に向いてしまうようだ。

2013年5月22日(水曜日)薄曇り 最高気26℃。

03:00 起床。
 仕事部屋にて編集作業。

10:30 朝食:肉じゃが、シジミの味噌汁、グリーンピースご飯。
 編集作業。

15:00 昼食:冷や奴、梅干し、グリンピースご飯。

 編集作業。

21:00 夕飯:トマト、野菜(キャベツ、白菜、人参、エリンギ、モヤシ)海鮮(イカ、ホタテ、さつま揚げ)たっぷりのチャンポンを作る。麺は頂いた長崎土産。&ウイスキー水割り。

23:00 より編集作業続行。

04:00 これよりシャワー、そして就寝予定。

You Tube 90本の個人動画配信中






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最終更新日  2013.05.23 22:43:42 コメントを書く


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