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1983 年、イギリスのニュー・ウェーヴ・シーンに忽然と姿を現した、Sheila Chandra、Steve Coe、Martin Smith の 3 人から成るエレクトリック・ポップ・ユニットの最初にして唯一のアルバム。見る者の心を射竦めるするどい視線。その意志の強さを物語っているかのような Sheila Chandra の瞳をフィーチャーした、鮮烈なデザインだけで即買いの一枚でした。肝心の中身は、と言えば、"Shakti" や "Kashmir" と言ったタイトルからお察し頂けると思いますが、(昨今では取り立てて目新しくもなくなりましたが)欧米風のダンス・ビートにエスニックな意匠を施したポップ・ミュージック。ここではインドの伝統的な楽器、シタールやタブラ、タンブーラ等が使われています。私ぐらいの年代だと(と言っても、後追い世代ですけど)、Beatles の "Within You,Without You" や Rolling Stones の "Paint It,Black" あたりが思い浮かぶんじゃないでしょうか。所謂「ラガ・ロック」ってヤツですね。サイケデリック・ミュージックとかフラワー・ムーヴメントと呼ばれたものの中でも一際「キワモノ」ぽかった性か、ひとつのジャンルとして特に根付くこともなく一過性の流行で終わってしまいました。それが 10 年以上の歳月を経て、なんの前触れもなくイギリスに現れたのです。勿論、60 年代当時の音がそのまま再現されたわけではありませんが、シタールの不思議な響きが結構気に入っていた私は、妙な懐かしさを感じつつも、すぐに夢中になっていました。1 曲目 "Wings Of The Dawn" の、正に手付かずで穢れのない夜明けの美しさを歌い上げる、Sheila Chandra の清廉な歌声でいきなりノック・アウト。続く、Beatles のカヴァーたる "Tomorrow Never Knows"。この曲のカヴァーでここまで清々しいものは聴いたことがない(笑)。Monsoon のオリジナル曲だと言い張っても通りそうなぐらい。シングルとしてもヒットした "Ever So Lonely" や本作随一の派手な作りの "Shakti" などもそうですが、シタールやタブラはあくまでスパイス。学究的に、或いは趣味にのめりこんで深く作り込むことはせず、Sheila の伸びやかな歌声を生かしたポップ・ミュージックに徹したところが良い結果を生んだのではないでしょうか。この後、Sheila Chandra は Monsoon の名を捨てて、よりトラディショナルな音へと向かうのですが、サポートするメンバーは、、、Steve Coe と Martin Smith。とすると、この作品は?【Track Listings】01. Wings Of The Dawn (Prem Kavita)02. Tomorrow Never Knows03. Third Eye And Tikka T.V.04. Eyes05. Shakti (The Meaning Of Within)06. Ever So Lonely07. You Can't Take Me With You08. And I You09. Kashmir10. Wathers Of The Night- Bonus Track -11. Ever So Lonely
2013.03.06
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