本作がシーンに登場した 1980 年代初頭のイギリスでは、Public Image Limited や Joy Division、Killing Joke、Echo & The Bunnymen 等々、ポスト・パンク/オルタナティヴと呼ばれたアーティスト達がデビュー、或いは重要作品をリリースしていた時期。次から次へと出てくる未知の音になけなしのお金をつぎ込んでいました。大袈裟に言えば私にとってのメルクマールとなった時代でした。
なかでもこの Bauhaus の印象は鮮烈でした。漆黒の闇を切り裂く一閃の光のようにしなやかに跳躍する Peter Murphy と、上半身も露にノイジーなギター・サウンドを奔放に撒き散らす Daniel Ash のコンビネーションには、同時代のアーティスト達にはないスター性とでも言うのか、別格の輝きがありました。