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カテゴリ: ★★★★☆な本



<感想> ★★★★☆

先日、リンクさせていただいている「読書人ゆきさん」が感想をUPされてい

た作品です。古書店の当主、真志喜とその友人の瀬名垣を描く連作短編です。

文庫版の解説であさのあつこさんも書いていますが、この作品が優れているの

は、その冒頭です。


その細い道の先に、オレンジ色の明かりが灯った。

古書店『無窮堂』の外灯だ。瀬名垣太一は立ち止まり煙草に火をつけた。

夕闇が迫っている。道の両側は、都心からの距離を考えれば今どき珍しい、

濃縮された闇を貯蔵する雑木林だ。街灯はあるが、それも木々に覆い隠され

ている。 瀬名垣の訪れを予知したがごとく、『無窮堂』の灯かりは薄暗い道

を淡い光で照らした。



七五調の文体は、現代小説というより近代小説のそれに近いものを感じます。

生まれながら古書の世界に生きている二人は幼なじみでもあり、共通の苦い過

去を持っています。




海外ではJ・ダニングも描いていますが、本書でも古書の世界に生きる人々

や、彼らの古書への思い入れが生み出す様々な人間模様が語られています。

語り口も巧いし、なによりこの文体がクセになりそうです。


ただ個人的には、二人の濃密すぎる関係に若干の違和感が・・・(汗)





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最終更新日  2009.04.04 10:05:36
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