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私は、現役時代とか、まったく知らなくて、力道山や長島さんと同じように
他にいないほどの伝説の人でした。

阪神ファンですし、千代の富士くらいしか知りませんでしたが、巨人、大鵬、玉子焼きという言葉は有名でしたね。あのON以外にもスター選手ばかりの日本中がファンだった巨人や、誰もが好きな食べ物と個人が並ぶなんて、どれだけすごい人なんだろうと。。。

本当に、残念です。

ご冥福を、お祈りいたします。

昭和の大横綱「大鵬」納谷幸喜さん死去、７２歳

　大相撲で史上最多の幕内優勝３２回の名横綱、大鵬幸喜（本名・納谷幸喜）さんが１９日午後３時１５分、都内の病院で死去した。７２歳だった。

　１９４０年生まれ、北海道・弟子屈出身。弟子屈高校時代の１９５６年に二所ノ関部屋にスカウトされ角界入りすると同年秋場所で初土俵。左四つからの上手投げとすくい投げで頭角を表し、６１年秋場所後に２１歳で第４８代横綱に昇進。ライバルの横綱柏戸と優勝争いを繰り広げ「柏鵬時代」といわれる黄金時代を築き、「巨人、大鵬、卵焼き」の流行語まで生まれるほどの人気を誇り、７１年夏場所で引退した。通算成績は８７２勝１８２敗。

　引退後は大鵬部屋（現大嶽部屋）を創立。巨砲、嗣子鵬らを育てた。０５年には相撲博物館館長に就任。０９年には文化功労賞に選出された。

大鵬死去に相撲関係者駆けつけ、大嶽部屋前は騒然

　納谷さんの自宅がある江東区清澄の大嶽部屋前は１９日、騒然とした空気に包まれた。午後５時２５分に納谷さんの娘婿だった元関脇貴闘力の鎌苅忠茂氏が駆けつけ、間垣親方（元横綱二代目若乃花）らも到着。俳優の北大路欣也らから弔花も届いた。午後７時前には遺体が部屋に到着。日本相撲協会の北の湖理事長（元横綱）、大嶽親方（元十両大竜）、同部屋所属でエジプト出身の幕下大砂嵐らによって運び込まれた。

大鵬死去に北の富士氏「あの人以上はいない」
大相撲で史上最多の幕内優勝３２回の名横綱、大鵬幸喜（本名・納谷幸喜）さんが１９日、都内の病院で死去した。（共同）

現役時代に対戦した相撲解説者の北の富士勝昭氏（元横綱）の話
「あまり（体調が）良くないとは聞いていたけど、突然でびっくりした。思い出はいっぱいあるけど、びっくりして何も言えない。同じ時期に相撲を取れて光栄だった。あの人以上の人はいない」

貴乃花親方（元横綱）の話
「あまり（体調が）良くないとは聞いていたけど、突然でびっくりした。思い出はいっぱいあるけど、びっくりして何も言えない。同じ時期に相撲を取れて光栄だった。あの人以上の人はいない」

日本相撲協会前理事長の放駒親方（元大関魁傑）の話
「残念としか言いようがない。二所ノ関一門の大先輩で大横綱だった。連合稽古でも本当に強くて、みんなが束になっていっても、びくともしない人だった。あまりに偉大すぎて、近くて遠い存在の人だった」

漫画家やくみつるの話
「大鵬さんが横綱になったのは私が２歳のときで、私にとって理想の力士像といえば大鵬さんだった。不滅のイメージがあり、亡くなったと聞いても信じられない。何度かお会いした際には車いすに乗っているなど全盛期の姿ではなかったが、やはり醸し出すムードは独特で容易に近づけなかった。角界は現在でも八百長などの不祥事から完全に立ち直ったとは言えず、これまでも新聞などで角界のために厳しい意見を寄せていた大鵬さんには、もっともの申してほしかった。非常に残念です」

長嶋氏「光栄」大鵬と“歩んだ同じ道”
　大相撲史上最多の３２回の優勝を記録した元横綱大鵬の納谷幸喜（なや・こうき）さんが１９日死去した。

巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の話

　年齢こそ私の方が４つ上でしたが、巨人入団は初土俵の２年後、現役引退は３年後と、振り返ると、いつもその偉大な足跡を追い掛けるようなアスリート人生でした。決まった形がなくても、相手に付け入るスキを与えないその取り口も、自分のスタイルと似ているなあ、とよく意識していました。共にひとつの時代を彩ることができたとすれば、「光栄」のひとことに尽きます。

　まさか病との戦いでも、大鵬さんと同じ道（脳梗塞）を歩むことになるとは思ってもみませんでしたが、元気なお姿を拝見する度、自分の励みにしてきただけに、今回の知らせは大変に残念です。

江本孟紀氏（サンケイスポーツ専属野球評論家）の話

　「南海時代、大阪場所の頃に何度かミナミ（大阪の繁華街）で食事をご一緒した。体形が理想的なバランスで“奇麗な人だ”とほれぼれするほどだった。『巨人、大鵬、卵焼き』とよく言われたが、国民的人気という点では大鵬さんが一番。現在なら国民栄誉賞確実の横綱だった」

大鵬と大親友の王氏「２人で酔いつぶれ…」

　昭和の大横綱は人気も兼ね備えていた。１９日に死去した元横綱大鵬の納谷幸喜さん（享年７２）は、昭和３０年代の力士にしては珍しい８頭身の体に甘いマスク。土俵に上がる時間帯は、テレビで相撲見たさに、銭湯の女湯が無人になったという伝説が残る。同じ昭和１５年５月生まれで、現役時代から親交の深かったソフトバンク・王貞治球団会長（７２）は、若かりし頃に特大の金杯で酒を酌み交わした思い出などを語った。

　「優しい、土俵のああいう姿とは違う性格的には温和な方だった。巨人っていうのは１人じゃないけど、あの人は１人だからね。１人で相撲界を背負って頑張ったのだから」

　プロの世界に先に飛び込んだ大鵬さんが関取になった頃、王会長も打者として結果を残し始めた。同い年とあって雑誌の企画などで顔を合わせる機会も多く、意気投合。現役時代には、豊島区南長崎の行きつけの接骨院の新年会で特大の金杯で酒を酌み交わし酔っぱらった。そのまま新宿区にあった王会長の実家の新年会まで“はしご”して、２人で酔いつぶれて寝てしまったこともあったという。

　「頑張った割に体調を崩したりしてつらい人生だったと思うけれども皆さん、忘れないからね。日本の歴史に名を残す人が亡くなったのは、非常に残念です」

　大鵬さんに語りかけるような穏やかな口調で、王会長が別れを告げた。

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