The truth of pepper

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遠刈田（宮城）～赤湯、文殊様（山形）

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Apr 1, 2005

　昔はエイプリールフールと大した嘘もつけない癖に、結構喜んで
迎えた日であったけど、１９９８年のフランスワールドカップの年の
４月１日以来、私達家族には特別な思いの日になった
　風邪をひき、診てもらった病院での検査で思いもかけずに発見
された夫の大腸癌
　もし、風邪をひかなかったら・・・、もし、胃腸科の病院へ行ってな
かったら・・・、今の私達の生活はまるっきり違っていたはず
　早めに発見されたお陰で、他への転移も見あたらずに済み手術
後の経過もよく元気な現在に至っている

　麻酔の注射され意識がなくなるまで、８割は「人工肛門」になりま
すと言われ、お腹のその位置に赤くバッテンのマークを付けられた
夫は、麻酔から目が覚めてもしばらくは「人工肛門」を付けないで
済んだ事を信じようとはしなかった
　後で全てを理解した時には、「４月１日だからみんなで嘘をついて
いると思ったんだ」と冗談まで口にしながら喜んだ夫でした
　５年目で完全に抗癌剤とも決別出来た時、感謝の気持ちも込めて
家族４人揃って旅行へも行った
　今年は８年目に入った、あの時の感謝や喜びの気持ちも年数と共
に少しづつ薄れてきたようだ
　もう癌は沢山と言い禁煙していたのがいつからか復活し、今やしょ

　もう１度、４月１日という日を思い出してもらいたいものである
　取りあえず、今夜は何か夫の好物を食卓に出すことにしよう

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