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先日Steamで衝動買いしたSilent Hunter4をキャンペーンプレイ開始。U-Boatミッションも同時に購入したけれど、とりあえずアメリカ海軍のポーパス級潜水艦「パイク」に乗って任務を遂行することに。開始日時は1941年12月9日。この時点って太平洋艦隊司令長官はまだキンメル大将。任務なんですか!キンメル「横浜港行って写真撮ってこい。」艦長「そうですか、横浜港で写真ですか。交通手段はなんですか?」キンメル「潜水艦。」艦長「なるほど。で、どういけばいいんでしょうか?」キンメル「太平洋から東京湾に進入。」艦長「マジですか。」キンメル「おおまじ。」キンメルさん、これが初任務で潜水艦の操り方も魚雷の撃ち方もよくわからん新米艦長にその任務はきつすぎやしませんかね・・・もっとこう、適当な通商破壊ルートで船2万トンくらい沈めて来いっての希望するんですが・・・ともかく我々はマニラを出港、一路北へ。12月12日。沖縄南方200海里で独行中の日本国籍商船を発見。これを艦砲で撃沈するも、砲手の腕が下手すぎて沈めるのに8割の榴弾を使い果たす。12月14日。太平洋を航行中、再び独行中の商船を発見。これを追尾し、艦砲で撃沈する。今度は艦長自ら砲を操ってみせる。榴弾はあっという間に底を突いたため、徹甲弾で穴だらけにする。20発ほど撃ちこんでやると、何か危険物でも運んでいたのか船体中央が断裂して沈んでいった。ちょっと心苦しい。12月17日。東京湾入り口へ到着。いくら日本海軍とはいえ、湾口を駆逐艦で警備くらいはしていると思われる。東京湾は深度も浅くて危険なため、夜を待って突入する。
2011.07.04
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ツイッターでフォローしているCNFJ(在日米海軍司令部)が非常に興味深いツイートをしていたので、引用して保存しておきます。アメリカ海軍横須賀基地で働く、アメリカ海軍所属のタグボート(艦船の出入港を補助するため、押したり引いたりことが目的の小型船)に関するツイートです。タグボートを自前で用意しているのも驚きですが、同時にもう何十年も新造されていないというのも、アメリカ軍の戦略の一部を垣間見た気がしてとても面白い。これだからCNFJのフォローはやめられない。 ぜひ http://twitter.com/#!/cnfj をフォローしてみてね! 以下、ツイッターからの引用です。写真へのリンクは、そのURLに書き換えています。 @CNFJ 在日米海軍司令部 Harbor tug(ハーバー・タグ)と呼ばれるこうしたタグボートの主なお仕事は、港内での艦船の操船を助けることです。艦船が出入港する時がタグボートの出番です。空母ジョージ・ワシントンが出入港するには、最低でも3隻のタグボートが必要だとか タグボートは米海軍横須賀基地司令部の港湾運営課(Port Operations)が運用しています。現在、港湾運営課には5隻のタグボートが所属していて、この5隻の平均就役年数はなんと43年とか! 現在横須賀に所属するタグボート(YTB)は、USS Muskegon(マスキゴン-1963年に就役)USS Manistee(マニスティー-1966年)USS Kittaning(キッタニング-1966年)USS Opelika(オペリカ-1969年)と、USS Massapequa(マサピクア-1971年)です。これらのYTBの名前は全てネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)の部族の名前なのだそうです。 YTBの大きさは全長約33.2メートル、幅約9.1メートルで、満載排水量は約356トン。最大12名の乗組員を収容でき、12ノットで航行することが出来るそうです。そして、エンジンは750から3000馬力の出力があるディーゼル・エンジンを搭載しているのだとか。 こうしたYTBは、1959年から1975年まで建造され、以降はもう建造されていないそうです。タグボートたちのお仕事もどんどんと業者に委託されるようになり、横須賀のように5隻ものYTBが現役で頑張っているのは米海軍でも貴重な存在なんだそうですよ。 お仕事中のキッタニングの艦内 http://www.navy.mil/view_single.asp?id=85889 こんな風に港湾運営課の海軍兵たちがYTBを運用しています。 ミサイル巡洋艦シャイローの出港のお手伝いをするマサピクア(左)とキッタニング(右)http://www.navy.mil/view_single.asp?id=86316 こんな風にYTBは艦船の運用にはなくてはならない大事な存在です。 年季の入ったタグボートの整備はとっても大切です。簡単なものはこんな風に港湾運営課の海軍兵が直したりもします http://www.navy.mil/view_single.asp?id=77619 これはキッタニングの操舵室の窓を修理しているところ。 オペリカの操舵室の様子 http://www.navy.mil/view_single.asp?id=43209 ちびっこのわりに操舵輪がものすごく大きいですね。 平均就役年数43年なので、YTBを建造した会社はもうすでになくなっていて、部品の調達もままならないそうです。そんな時は艦船修理廠(SRF)が部品を作るのだそうです。 艦船修理廠(SRF)はタグボートたちのメンテナンスも担当しています。キッタニングは今年の秋に約9週間に渡る本格的なメンテナンスを3号ドックで行ったそうです。まだまだ現役で頑張れそうですね! ということで、今日は米海軍横須賀基地司令部の港湾運営課が運用する5隻のタグボート(YTB)についてご説明をしました。YTBファンの@doniapresmidi さん、こんな感じでOKでしょうか? 今日最後の一枚はイルミネーションがまぶしい駆逐艦ラッセル nhttp://www.navy.mil/view_single.asp?id=54156 大晦日にはこんな風にイルミネーションのきれいな日米艦船も見られる横須賀の冬の名物イベント「よこすかカウントダウン」へ!詳細はこちら http://ow.ly/3ty2f 以上 すごい・・・こんな情報、専門誌でもそうそうお目にかかれるもんじゃない・・・そして往々にして、当時の軍隊がどのようなシステムで動き、それが万全であったかはこういうところからわかってくるものです。 ちょっと調べてみると、英語版ウィキペディアにはこの船のことが書いてありました。とりあえずマスキゴンだけ引用すると "The second Muskegon (YTB?763) was laid down in February 1962 by the Southern Shipbuilding Corp., Slidell, La.; launched in August 1962; and completed in April 1963 for assignment as a yard tug in the 11th Naval District at San Diego. Into 1969, she continues in this small but significant duty." と、いうわけでツイートの中の「建造した会社」というのは"Southern Shipbuilding Corp."のことのようです。で、その会社は http://shipbuildinghistory.com/history/shipyards/2large/inactive/southern.htm によれば1993年になくなったのだとか。これらの船のNatick級タグボートに属するものの、同型船のかなりの部分は既に退役していたり売却(=多くの場合スクラップ)されてしまっているようです。うーん、これがあまりに巨大になりすぎて独力での兵站維持ができなくなってきている現代軍の宿命なのだろうか・・・。 外征型ではない自衛隊が海外派遣の際に、その兵站を現地調達と商社に任せているのはともかく、バリバリの外征型のアメリカ軍がどんどん業者委託するというのは一抹の不安を感じないでもありません。まあもっとも、タグボートは大概の港湾に備え付けられているものではあるので自分で持つ意味は薄いというのも真理かもしれない。でもじゃあ、何故わざわざ横須賀までタグボートを連れてきたのか・・・やっぱり色々見られたくないから?去年だったかに公表されていない原子炉修理施設らしいものが空母の近くにできていた、なんて話も専門誌に載っていたし。 やはり軍隊ってのは一筋縄でいくものではない、と考えさせられるお話でした。
2010.12.24
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日記部分はともかく、フリーページが今見ると読みにくいなー、と思ったので思い切って背景色を変えてみました。うわー、けばい。とてもけばい。でも読みやすくはなった。
2010.06.19
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はやぶさへ。君は本当に、本当に頑張ってくれました。与えられた任務を最後まで、最後の最後まで果たしてくれました。君は日本の誇りです。おかえりさない、はやぶさ。おやすみなさい、はやぶさ。
2010.06.13
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昨日の記事で「これはもしかすると二次大戦後で誘導魚雷初の戦果ではないか」といいましたが、実際は第三次印パ戦争で既に戦果があったようです。1971年12月9日、パキスタン海軍潜水艦「ハンゴル」はインド海軍フリゲート「ククリ」にむけて2発の誘導魚雷を発射。深度40mからの雷撃は1発は外れ、もう1発が命中。ククリは耐えられず沈没し、18名の士官と176名の水兵が戦死したそうです。
2010.05.21
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朝鮮日報中央日報日経新聞上記報道にもあるように、韓国はボハン級コルベット(報道では哨戒艦)14番艦「天安」(チョンアン)の沈没原因を北朝鮮の魚雷「CHT-02D」によるものと断定しました。写真を見ると魚雷のスクリュー周辺部品がまるごと発見されたようで、そのスクリューに北朝鮮式の番号が振ってあったとか。捏造とか陰謀とかを否定はできませんけれど、普通に考えれば動かぬ証拠です。北朝鮮によるものとしか考えられません。それにしても、簡単にサルベージができる程度の浅深度で、夜間に雷撃を成功させ、さらに周囲に僚艦がいなかったとはいえ無事逃げおおせるとは・・・北朝鮮め、やりおります。北朝鮮の潜水艦の外洋作戦能力がどの程度かは分かりませんが、少なくとも沿岸における潜水艦運用術は相当なものと認識せざるを得ません。北朝鮮側は当然この証拠を捏造であるとして、調査団を派遣するとのことです。ここで捏造ということは、戦争には発展させたくなかった?なら何故撃沈した?軍部の暴走?でもその軍部のメリットとは一体なに?北朝鮮は金正日政権から次の三男の政権への移行準備期にあるので、もしかしたら現在の主用派を蹴落とす工作?考えようにも知識も根拠もないので根も葉もない憶測しか出てきません。しかし、この事態、明日にも戦争へ発展するかもしれないくらいの事態であるのは確かです。今まで韓国北朝鮮間では戦争に発展しないまでも、数隻の小艦艇による小規模海戦は発生していました。今回は示威行動も何もない雷撃で、それも犠牲者の数が桁違いです。中国も完全な北朝鮮寄りとは言えなくなっている現在ですから、戦争まで発展する可能性は低いと思いますが・・・仮に起こったとしても不思議はないでしょう。ところで、私の友人が気付いたのですが、もしかしてこれって第二次世界大戦後初の誘導魚雷による戦闘艦艇撃沈戦果なのでは?フォークランド紛争のコンカラーの戦果も無誘導魚雷Mk.8によるものでした。もしかしたら、歴史的に記録すべき戦果かも?
2010.05.20
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国家一種行政区分、9000人中第一次試験合格者は83名なり。その中に我が名は見えず、敵に向け勇猛果敢に突撃、玉砕したものと見えり。さすがに全国の上83人中に残れとか無理です、サー。さて先週は東京都特別区一種を受けまして、今週は自衛隊一般幹部候補生を受けてきました。他の試験と違い、「高校生に受けさせるのが一番点数が高いのではないか?」というような試験内容でした。専門記述だけは高校の勉強でなんとかなるとは思えませんが。私も教養は自信あり、専門はまずまず、記述は家産制官僚主義と近代的官僚主義の違いが分からなかったのでごまかしごまかし。後で調べてみたら要素としては全部入ってますけれどさあどうなることやら。そして、日曜日には福岡駐屯地で飛行適性検査です。そう、せっかく受けられるのだからと、無謀にもエースコンバットとエナジーエアフォースの知識でパイロット試験を受けようというのです!第一次の飛行適性検査は全て知能テストに近いような択一式と、完全に知能テストな記述問題の組み合わせです。試験内容は以下のようになっています。・飛行姿勢 25分この試験ではまず様々な姿勢をした1枚の飛行機の写真が与えられます。T-4ブルーインパルスでした。かわいい。全40問。そして、写真の横に「右旋回45度」「機首下げ90度」「左横転45度」といった命令が一つかかれています。そして、写真の中の飛行機がその命令通りに動いたらどのような姿勢になっているのが正しいか、を選ぶ問題です。なお「旋回」というのは単純に方向舵を用いたヨーイングのことです。バンクつけての機首上げは含みません。背面飛行状態で左右が分かりづらくなっている問題が多々あるので、それに注意しなくてはいけません。 多分満点だと思います。・計器判読 20分計器判読では、水平儀と羅針儀が与えられます。自分は航空機と同じ高度で、真北に存在する航空機を観察していると仮定します。全30問。そして水平儀によってバンク角や降下角が、羅針儀によって航空機が進んでいる方向がわかるので、計器の示すとおりの飛行をしている場合にどのようにその航空機が見えるのか、というのを写真から4択で選択します。 これも自信ありです。・操舵 20分操舵が個人的には一番難しかった試験でした。3枚の連続する写真が与えられ、その景色の移り変わりを見て、どのように操作すればこの通りに景色が変わるのかを考え4択で答えます。これが中々微妙な写真が多く、ロールした結果地平線の角度が変わって上下に動いたように見えるのか、それとも機首上げ・機首下げ動作を含んでいるのか。旋回は原則方向舵で行われるようですが、景色が傾いた後右に流れているのは果たして左フットペダルを踏み込んだものなのか、それとも機首上げによって方向も変わりつつあるだけなのか・・・とても難しかったです。 これは自信を持って正解だと言えるのはそんなに多くありません。最後の2つまで絞るのは容易ですが、後はちょっと運です。・方位判定 15分今度はまず、円の中に航空機を上から見た図が与えられ、その円の一箇所に8方位のどれか1つが英語の略称で書いてあります。北東だったらNE、みたいに。選択肢は同様に円の中に航空機が書かれており、円を回転させた上で、多くの場合別の方位の略称がつけられています。それを見て、最初の図の航空機と同じ方角を向いている図を選択します。全40問。この問題をやるのに必須なのは、方位を英語で自然に考えられること。一々日本語に訳していたら頭の並行処理リソースも時間も足りなくなってきます。実際、これは最後まで解き終わらなかった人もだいぶいるようでした。私は自信はありますよ。さすがに見直ししてる時間はなかったので、何問か凡ミスはあるだろうな、とは思いますが。知能検査自動車教習所でやるものと大した違いはありません。係官の指示に従いながら、1問ずつ2~4分で区切って解いていきます。例題が存在し、それをみんなで一斉にやって答えあわせまでし、質問を受け付けてから本番という親切設計。私が解くことになった問題は5つ。1、算数小学校で習う程度の算数を3分で最大20問解く。ただし、問題の難易度や構成はばらばらで、整数の割り算があったかと思えば小数点第二位の数字から小数点第8位まである数字を引くような計算も存在する。正直に1問目から解いていくと最後のほうにある簡単な分数問題なんかを見落として得点を上げにくい仕組み。2、国語&知識常識的な知識(何問かそうでもない問題もあったけど・・・)を4択で選択し、正しいと思った答えに4分くらいで線をかぶせて引いていく。内容はパンの原料やら文化の日の日付やら、レイヨンの原料やら色々。これは・・・特にコツみたいなコツはないんじゃないかな?わからない奴はさっと飛ばすくらいしか。3、左右は同一なのか?左右に配された小さな記号の連なりや文字の連なりを見て、全く同一なら間の点線上に〇を。一つでも違えば×を書いていく問題。4分だったかな?楽かと思っていたら案外時間がかかって4問解き残してしまった。4、対応記号記入台形・三角形・四角形・五角形・二重丸など様々な記号があり、それぞれ1~9の数字に対応している。その下にはズラーッと並んだ図形がかかれており(400個くらい?)、それに対応する数字を、一個も飛ばすことなくひたすら書いていく。問題集表紙を見たところ、他の検査は得点のみであるのに対し、これだけは得点から間違い分を減点していくらしい。恐らく一つの図形だけ先に書いていくのを繰り返すのを防止する方式。最初は戸惑うけれども、書きながらどの図形がどの数字に対応しているか覚えてしまえば簡単。わりと楽に最後まで行けた。5、どこかで切断して正方形を作れ私が一番苦手としている図形問題。様々な形の図形があり、それのどこかを一本の直線で切断すると正方形になるので、その線を書け、という問題。全20問中私の回答数は13問。ホント苦手、こういうの。・性格検査これまた自動車学校によくある性格検査。人と広く付き合うのが好きとか、深く考え込む癖があるとか、人前で話すのは好まないとか、そういうのは100問以上ある。なおこの検査だけ消しゴム使用不可。答え直したいものがあったら、解答用紙の右にそれを書く欄があるのでそれに書いていく。コツ?こんなのにコツなんてあるのか?以上が自衛隊飛行適性検査第一次試験の概要でした。
2010.05.17
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こんな更新頻度がひどいブログに来てくださった皆様、お元気でしょうか。あと一週間で国家公務員一種の試験日となり、受験はラストスパートに入っています。とは言え国家公務員一種は事実上記念受験ですけれども・・・でも休憩時間を趣味に使うのはいいことだと思うんです、はい。さて、みなさん、防衛省の調達情報に目を通したことはありますか?一般的に我々軍事・航空好きがどこから新しい情報を仕入れるかといえば、基本的に専門雑誌です。J-wings、航空情報、航空ファン、個人装備ならArmsマガジン、陸物はPanzerなど様々な雑誌が発行されています。「兵器」より「軍事」に興味があるなら軍事研究などもいいでしょう。それにインターネットの最新ニュースや他人のブログ(私もJSF氏のページにはお世話になっています)、そんなところからの情報がほとんどです。が、しかし、そういったメディア以外にも、ちょっと見るところを変えればたくさんの情報が手に入る、「ファン」レベルの人間にとっては穴場とも言える場所があります。それが、防衛省の公開情報です。例えば、下のリンクをごらんください。装備施設本部の調達情報です。現在、20年度調達実績と、21年度の調達予定が公開されていますね。http://www.epco.mod.go.jp/supply/jisseki/index.html誰も解説してくれないので自分で色々考えないといけないのが難点ですが、そうでなくても調達する装備品目を眺めているだけでも、普通の雑誌には載らないたくさんの装備品があることに気付くでしょう。例えば、「調達実績及び調達見込(中央調達分)」のページをくっていきますと、契約金額の大きな順に企業が掲載されたページがあります。その中の第二位、三菱電機の主な調達品の項目を見ていくと「シースパローミサイル(RIM-162)」とあります。従来のシースパローの型番はRIM-7ですから、これは新型、つまり通称「ESSM」であり、この調達が既に始まっていることが読み取れます。これを調達したということは対応したVLSも調達されているということです。それでは「調達予定品目(中央調達分)」の中の誘導武器課の項目を見てみましょう。これをずっと目を通していくと、「Mk25キャニスタ」というものがあります。これが、むらさめ、たかなみ、こんごう、あたご、ひゅうがなどに搭載されているMk.41VLSにESSMを対応させるためのキャニスターです。これを使用することで、1セルに4発のESSMを搭載することが可能となります。その一方で、「Mk20キャニスタ(RIM-162)」というのが上にあります。こちらはMk.48VLS用のキャニスターです。Mk.48は現状むらさめ型のASROC用としてしか使われていなかったはずですが、ここにきてSAMの搭載も行われているのかもしれません。もうちょっと見ていきましょう。「短SAMシステム3型A」という項目があります。これはいったいなんでしょうか?短SAMといえば陸自の81式短距離地対空誘導弾か海自のシースパローですが?もしかすると81式短SAMのC弾のこと?と、このままではわからないのでちょっと検索してみましょう。すると次のような資料が出てきます。「短SAMシステム3型用ソフトウェア等の維持管理役務に関する契約希望業者募集要項」http://www.mod.go.jp/msdf/bukei/t2/nyuusatsu/K-21-6100-0122.pdfこの公募権者の項を見ると、海上自衛隊です。また、途中の応募条件に「当該システム及び連接する艦艇戦闘指揮システムに精通し」とあることから、海自のシースパローであることがほぼ確定しました。あとは何に搭載されるか、ですが、艦船課の調達情報を見ると21DDの船体が調達されています。ここから、どうやらそれに搭載されるらしい、ということが推測できるわけです。 と、いいながら結局のところ「短SAMシステム3型A」が具体的に何のことなのかはわからなかったのですが・・・恐らくFCS周り、また3Aという言葉からFCS-3改のことかなぁと考え、19DDにはFCS-3改が搭載されるという情報に繋がってくるわけです。他にも様々な試験が書かれていたり、弾薬課では普通は表に出てこない榴弾砲の弾種などが事細かに記載されています。その中で知らないものを検索していけば、知識も大きく広がっていくでしょう。「諜報の7割は公開情報から得られる」とはよく言ったものです。私たちが入手できるのは断片的な情報にすぎませんが、それをうまく関連付けていけば、きっと新しいものが見えてくるでしょう。
2010.04.25
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今現在更新がほぼ停止している状況ですから日記に対してコメントをもらうなんてこと自体極めて希なわけですが、このコメント、宣伝目的のコメントは禁止と基本方針に書きました。最近たまにコメントがついたと思えば、業者か日記の内容に一切触れない宣伝ばかりです。そういうのは見つけ次第削除しています。何か一言日記の内容について言及があれば、業者はともかく他のブログならば消さないものを。
2010.03.20
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先ほどメールソフトを開いて受信してみたところ、「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校キャンペーン事務所より」という題名のメールが届いていました。何事かと思って開いてみると・・・「皆様方は既に公式ブログでも発表の通り、入賞者に選ばれました」と・・・え・・・まじですか・・・? 慌てて公式ブログに確認にいくと、あら、まあ、本当に。どういうわけかこの間の感想文が入賞作品の筆頭、特賞のすぐ下にリンクが貼られているではありませんか・・・どどどどういうことかな、これははははは。確かに締め切り30秒くらい前に滑り込みでこのキャンペーンに応募はしていましたが。え、本当に?ともかくも・・・これで逃げられないぜぇ・・・最後に書いた兵器の考察、お礼もかねてやろうと思います。試験が近いことで中々書く暇も取れませんが、しばらくお待ちください。
2010.03.11
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『ブラインドネス』(Blindness) 2008 私が所属している映画サークルの部長から熱烈にお勧めされた一作。だいたい部長の好みというのはどっしりくる強烈なテーマ性を持った映画です。そういうわけで、私もこの映画が訴えかけてくるテーマを読み取ろうと構えて見ました。 あらすじ:現代のとある国のとある街。車を運転していた一人の日本人男性が、突然「視界が全て真っ白になる」という従来の失明とは異なる症状の視覚障害を起こす。男性を診察した医者や待合室の人々、彼らが接触した人と次々と感染していく。原因不明、治療法など皆目検討もつかない新病を前に、政府は患者の隔離を決定する。 医者が隔離施設に運ばれるとき、視力を保っている妻は自分も失明したと偽ってともに施設に入る。最初はたったの数人、しかし日を追うごとに数は増える。一方で支援はか細い食料のみ。誰もが視力を失った生活に適応できず、ゴミは散乱し、排泄もうまくできず不衛生になっていく施設。その中で医者の妻だけは、視力を保ち続けていた。 ある日、別の病室の王を名乗る男が、食料を全て管理すると言い出し、その代償に金品や女性の要求を始める。誰もが目が見えない中、ただ一人「目」を持っている彼女のできることとは・・・ 先に言ってしまえば、案の定この映画はそうそう見ることができないくらい重いテーマ性を持った映画でした。もし娯楽を求めてこの映画を見たならば、きっとその評価は低くなることでしょう。盛り場らしい盛り場はなく、スカッとする解決も挟まれない。自分が書いたあらすじ、これを読むと医者の妻がアドバンテージを活かして王に反撃する勧善懲悪にも読めますが、そんなことはない。 状況は、驚くほど動きを見せません。ただただ、ゆるりゆるりと文明を失い、文化を失い、退廃していく。行き着く先は目を覆わんばかりの惨状です。目は見えても、か弱い女性にすぎない妻は、その流れに逆らうことはできません。何故なら、一度切り札を使えば最後、敵対勢力から排除されるしかありません。施設というミクロな空間で逃げることもできないため、敵を殲滅するか屈服させるしかありませんが、妻にそのような力はありません。この妻の行動に苛立ちを覚える人もかなりおり、yahoo映画での評価が低いことの一因にもなっているようですが、なんのことはない、動けるはずがありません。彼女は目が見えるが故に、周囲の人々を支え『生存させる』責任を負ったのであり、軽はずみな行動は生存さえ実現できない状況を作り出しかねないのです。 さて、そのような妻の行動というものは、その実この映画の持つテーマにとっては非常に些末なことと言えるでしょう。ではテーマとは何か。「人間の本質」と言ってしまえれば簡単なのですが、それは少々当たらないと感じます。確かに文明の衰退と退廃、それに伴って元始化する人間の欲望という姿は描かれていますが、この映画はもう一歩先に進んでいると思うのです。 キーになるのは、全員が同じ絶望的境遇に置かれるのではなく、ただ一人、視力を持ったままという、普通でありながら特別な人間が存在することであり、その人こそ主人公であるということです。つまるところ、この作品のテーマは「退廃した先」ではなく、「見えなくなったからこそ見えるようになった、人間の愛」だと思います。 途中までは「退廃した先の本質」がテーマであるかのように見せかけて、実はそうではない。絶望的な状況であるにも関わらず、いやだからこそ人間は生き、他人と関わりを持つ。人間が捨てきれない、実に美しいもの。それこそがテーマだと思います。 私は、この映画にとてつもなく満足しています。大変な傑作とも言ってよい社会派ヒューマンドラマです。シナリオに起伏はないし、冷静に考えるとリアルじゃないかもしれない(そのリアルでなさは隔離施設のミクロな世界をさらにミクロに、つまり閉鎖的にするためにわざと作ったものだと思いますが)、描かれている内容は人によっては嫌悪感さえ覚えるでしょう。 ですが、そこを隠さない。人間の汚いところも、そして逆に美しいところも包み隠さず映像にして、その両極を見せてくれる。これほどまでに「正直」な映画はないと思います。途中の平坦さも、その両極を際立たせるための演出なのだと、気付くこともできるでしょう。 この映画が万人受けするとは正直思いません。それなりの心の準備が必要な映画だと思いますし、そもそも非常に異色な映画だと思います。ですが、監督の意思はとても伝わってきました。 もしあなたが、人間の本質と生き様を描いた映画を探しているのなら、一度手に取ってみては?
2010.03.04
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ここ最近、「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」をプレイしていました。 一周目終わったところで、数回の寝落ちを含めてプレイ時間44時間。一周だというのにエースコンバット6とほぼ同じプレイ時間という時間のかかりかた。それでいてあんまり時間が経ったような気がしない。きっと常に敵の動きとか戦術考えるのに必死だからだね! 前作「戦場のヴァルキュリア」をプレイしたくてもPS3を持っていない(&箱○を買ったため両方持つのを断念)した身として、PSPでの発売は大変うれしいもので、テスト期間が終わり次第買いに走りました。一応公務員試験の受験期間中なのにね。 いやー、クリアしてみた感想は、「俺はシャーマン乗りの気持ちがわかった」。軽いミッションをぽんぽんとクリアしていたら、突如襲い掛かる無理難題レベルのミッション(俗にバル様無双、などと呼ばれているらしい)。反則級の性能を誇る敵の前に感じる衝撃と絶望感。アンブッシュしていた6号戦車ティーガーを目の前にしたシャーマン戦車の格好に相違なく候 しかし逆に言えば、とどのつまりシャーマン戦車はティーガーに負けないのです!数を活かして連携し、ときには航空支援を呼ぶように手段を変え、いくつも戦訓を積み重ね、遂にティーガーを倒せる日もやってくる! そんなとあるアメリカ兵の苦悩を十分に再現してくれました。 いや、まあ実は相手がティーガーである一方で、こっちもエイブラムスをWW2に光臨させてしまったような最強兵士を運用することもできるわけですが・・・もしあのユニットが脚も長かったら完全にゲームバランス壊れてたよ、セガさんその辺の調整はさすがでした。でも鹵獲砲塔は絶対初心者救済措置ですよね。軽戦車Bと一緒にお世話になりました。というかAPCと軽戦車以外使いませんでしたごめんなさい。 ヴァルキュリア最大の魅力の個性溢れるキャラ同士の掛け合いもしっかり受け継がれていますし、中々ニヤニヤとさせてくれます。前作のキャラたちのその後も数々出てくるので、前作プレイヤーの皆さんは各所で幸せな気分になれるでしょう。主要キャラしか分からない自分でもなれたのだから大丈夫、きっと。 一周終わったとは言え、もともと二周目以降解放される要素が多いゲームの上に一周目も未プレイミッション、未開発兵装、あまり試さなかった戦車のバリエーションなどやれることはまだまだあります。これを少しずつ消化していきたいかな。 大学に入って以来プレイするゲームのタイトル数がめっきり減ったのですが(その代わり一つあたりのプレイ時間は激増した)、ヴァルキュリア2も長く遊べそうな良タイトルでした。 それにしても・・・この世界の兵器体系、気になる!ラムアタック食らわせる飛行船や、長門クラスの排水量なのに構造物・兵装配置はどうみても日露戦争時代の軍艦!そういった分野に比べて異常なまでに発達した戦車や自動小銃! パーフェクトブック的なものもこの間本屋で見かけたから買ってみようかな・・・ 機会があれば、本編から得られる断片的な情報から推測されるこの世界の兵器体系の考察なんてのもやりたいな。こちら、公式サイトになります。
2010.02.22
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私の大好きな監督さん、細田守の最新作「サマーウォーズ」見てきました。今回はネタバレを含まずに書こうかと。すげえおもしろいよ! 全体としては監督の名を押し上げた作品「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」を土台にしてデジモンを知らなくても入れるようにし、さらに現実世界における人の直接のつながりという要素をプラスした作品。 一番最初はけっこうゆるゆるとした感じでいくのかなー、このあらゆる権限が現実世界とほぼ同等になった電子上の仮想世界という概念は一般人にとって受け入れられるものなのかなー、とかちょっと心配になったもんですが、杞憂でした。 中盤に事件が起こってからはもうその展開に手に力が入り、画面に食い入り、ハラハラし、そして目頭が熱くなりまくりですよ。ああ、人とのつながりって素晴らしい。そして詳しいことは書けませんが、どんなにデジタル化や情報化が進んでも、結局最後に行き着くのは人とのつながりなのですよ。 そのあたりの書き方が相変わらずうまい。そして世界を賭けた勝負が、現実世界でやや忘れられてきたけれども、日本の伝統であるアレをもってくるチョイスもすごい。あの選択はデジタル化した世界においてもアナログな旧来のあり方(=人との絆など)の価値は色あせないことの象徴の様にも思えた。 じゃあ前半に見るべきものはないのか?そんなことはないです。 憧れの先輩と一緒に二人だけの旅行だと思ってたら実は大家族が集まる家への帰省だったりそこでひと悶着あったりして一喜一憂して夜になるとそんな自分にばからしさを覚えたりする思春期な主人公健二君の姿にもうニヤニヤニヤニヤ。ガンバレ、マジガンバレと応援したくてしかたがない。 それに一人一人個性を持ち、職業も人生の選択も価値観も違う家族が一同に集う食事シーンが楽しくてしかたがない。今は核家族など孤立化が進んで、親戚が大人数集まるというのもなかなかない世の中で、このシーンは素朴で簡素ながら心を温めてくれるのです。 そして、これは極めて重要なことなのですが・・・ 夏希ちゃんかわいい こ、こんなはずは・・・見始めたとき俺は確かに「あー、このヒロインはどうなんだろう」と思ったはずなんだ・・・なのに何故だ・・・何故こんなにもかわいいんだ・・・見終わった後にはもう「ここ数年で最高のヒロインだ」と真面目に考えるようになっていたんだ・・・ あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! 『ヒロインがそんなでもないと思っていたら、いつの間にか虜にされていた。』 な、何を言っているのか わからねーと思うが 俺も何をされたのかわからなかった・・・ 頭がどうにかなりそうだった・・・ 萌要素とか、視聴者サービスとか、そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ。 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… ネタバレを控えて感想書くのって難しい。では結論を言いますと 9.5点/10点 見に行くべし、見に行って損はさせない
2009.08.08
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先行上映のターミネーター4を見てきました。個人的所感として2>>(超えられない壁)>1>4>>>>3!警告!ここより先の地域には全自動対ネタバレ忌避者誘導弾が配備されています。ネタバレが嫌なのに進むととんでもないことになってしまうかもしれないので、通過の際にはネタバレ忌避者のカテゴリーから自分を外すか、被弾しても核ミサイルを打ち返さない覚悟で通過ください。 これ本当にターミネーターか?って言いたくなるくらい作風が変貌しています。銃撃戦も1や2のような、無敵の要塞がのっしのっしと歩いてくる感じではなく今風なスピードアクション。ターミネーターの無敵っぷりは控えめになっています。まあ前作まではターミネーターという存在は極めて特殊で人類は対ターミネーター戦など想定していない状況での戦闘であり、対して近作はかなり装備が充実している状態なので相対的にターミネーターの戦闘能力は低下しているということもあるのでしょうが。4ではターミネーターは特別な存在ではなく、スカイネット軍が数多く搭載している汎用人型兵器にすぎないのです。 そう、とにかく今回は人類側の装備がとても充実しています。2における未来での戦闘風景はピックアップトラックの荷台にプラズママシンガンを搭載し、巨大な戦車のキャタピラに爆弾を放り込むといういかにもゲリラな装備でしたが、4では空軍さえ健在で大規模なヘリボーンも行われています。実際のところスカイネット軍の軍事力に対してゲリラ的抵抗が最終的勝利に結びつくとは考えにくく、まとまった反攻作戦が実施可能な規模の軍事力を有しているほうが現実的といっちゃ現実的です。史実においてゲリラ的抵抗のみで圧倒的に強大な火力を持つ軍を排することができた例はありません。もちろん外国軍の撤兵を引き出した例はありますが、政府転覆までできた例は思いつきません。 ただこの装備の充実っぷりを見て気になるのは生産工場は生きているのかどうかということ。UH-1にしろUH-60にしろA-10にしろ、とにかくこの手の航空兵器は高度な生産設備を必要とします。この工場が運よくスカイネットの攻撃を免れ、今なお稼動を続けている(同時に原材料となる各金属や電子機器工場も破壊を免れている必要がありますが)のなら良いのですが、もし既に生産工場が壊滅していれば装備は全て使い潰して行く事になります。劇中のA-10にCAPまでさせている贅沢ぶりを見る限りでは物資事情が切迫しているとも思えないのが救いではあります。 今さらっと書きましたが、そう、この世界のレジスタンス空軍の主力はかのA-10神なのです!23mm砲弾の直撃に耐え、主翼を半分吹き飛ばしても帰還し、100発以上の被弾をしてもなお生還し、機首の30mmアベンジャーは全てを吹き飛ばす、鈍足のタンクキラーA-10神です!A-10が主力とか製作者分かりすぎだろう! もちろんスカイネット軍の戦術を垣間見ることができるのも興味深いところです。この映画を見る限りではスカイネット軍は徹底したサーチアンドデストロイを採用しています。最前線の様子は描かれないので前線ではどのように戦っているのかは不明ですが、少なくともゲリラ狩りでは人間の兆候を小型偵察機が発見した後さらに人間がいることを確定したら、空挺で強力な部隊を投下します。これによって奇襲性を確保し、ゲリラ軍がまとまって抵抗できないうちに大火力で制圧してしまうのです。なんというベトナム戦争。 マーカスの存在は批判も多いようですが、私はけっこう好きです。2003年においてあの実験が施されたということは、マーカスはサイバーダイン社が開発する「人の皮を被ったターミネーター」の試作一号機であると考えられます。その当時は単なる軍への兵器売り込みにすぎず、ただの人間にみえて実は人間より遥かに強い存在を敵地に潜入させて破壊工作をさせることができる、という点を前面に出した商品だったのでしょう。それがスカイネットの反乱と同時に接収され、新たな任務を与えられたのだと。心臓が残されていた理由は語られていませんが、潜入工作用には心音がするほうが都合が良いと考えられたのでしょうか?もしくは脳を代替するコンピューターが当時作れず、脳を生かすために心臓が残された、とか。 劇中においてはマシーンであるマーカスの人情味溢れる優しさに対し、汚く残忍な人間の姿がこれでもかと描かれます。人間が勝手に自らをターミネーターのようにしてしまっていたという話ですね。その中での優しい機械であるマーカスは「人間対機械」を単に「思いやりある生物VS残忍な機械」として捉える従来のあり方にたいするアンチテーゼであり、それは機械は感情に乏しいものとするターミネーター旧シリーズに対しても同じことが言えます。が、しかし、そのような優しい自らが人間であるように振舞う姿さえプログラムに沿ったものであるというのは、良き人たらんとして自らをさらけ出せない現代の人間への皮肉なのでしょうか。 わけの分からない散文を書いたところで、解釈が難しいシーンについて。多くのレビューでも言及していますが、何故カイル・リースを発見した時点で殺害せず、ジョン・コナーをマーカスにその場で殺させなかったのか、というのは今一わからないところです。カイルを殺害しないことによるメリットはコナーをスカイネット本拠におびき寄せられることくらいだと思いますが、スカイネット本拠に招き入れれば敵性分子を懐に入れるという大きなリスクを背負うことになります。それぞれその場で殺害すれば済むところをわざわざ生かしておいたのが何故なのかは難しいところです。 なんとか理屈付けができないか、考え中です。
2009.06.08
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今日レンタルDVDで見て、とんでもない衝撃を受けたので久しぶりに。!WARNING!この記事には内閣緊急対策本部よりネタバレ警報が発令されています。この映画を見ておらずネタをばらされたくない人は、直ちに40丁目の交差点で待機している陸上自衛隊のヘリコプターで脱出してください。 「クローバーフィールド HAKAISHA」は公開当時かなり話題の作品になっていましたが、改めてその内容を説明しますと、ニューヨークを襲う謎の惨事を、何も知らぬ一般市民目線で追い続けた疑似ドキュメンタリーです。 私はこの映画を見終わってショックを受けました。 これが映画か!? 否定的な意味で言っているのではありません。純粋にこれまで見てきた映画とはまるで違うものだったからです。この映画は、普通の映画でよくある全ての情報が集まる軍の司令部や、科学者による説明、そして主人公たちの深謀遠慮さえもありません。 わけの分からぬまま異常事態に放り込まれ、とにかく恋人を助けたくて仕方がない男と、そんな友人を見捨てられない人々が何ら情報がないままに動いていく様子を描いたものです。入ってくる情報は断片的な目撃のみ、最低限の情報である光と音さえも得難い状況で人はどう動くのか。これはその時その時で僅かな情報から、決して利口とは言えない判断を下す一般市民のドキュメンタリーなのです。 そのため、この映画は最後までスッキリとしないままに終わります。被害状況はどうなっているのか。ニューヨークを襲った災厄の正体はなんなのか。軍の作戦計画とは?全てが謎のままです。このスッキリしなさを酷評している人もレビューサイトなどで散見されますが、それもそのはず、一般市民はそんな情報をメディアが崩壊した中で得られるわけがないのです。私はむしろ、その「何がなんだかわからない」状態を最後まで貫いたことを大変評価しています。 この映画の要素を分解すると、「巨大生物による町の破壊」「軍組織による攻撃」「通常兵器が効かない」「小さな怪獣」「巻き込まれる一般市民」「噛まれると謎の伝染病により致死」「恋人を救いにいく男」と、既に使い古されたものばかりです。一見、単なる恐怖のセオリーをつめこんだように見えるかもしれません。しかし、あえてそれら一つ一つに客観性をつけない主観に絞った切り口はとても新鮮で鮮烈なものでした。 そう、この映画が他の映画と一線を画するのは、徹底的な主観なのです。自分で見聞きしたもの以外に一切の情報も判断材料もない、そのような状況に観客さえも追い込んでしまうのです。普通の映画の展開に慣れた人なら、このありかたに違和感があるでしょう。多くの場合観客は映画の登場人物よりも多くの情報を持っているからです。それは複数の場面を切り替えながら見ることによって得られるものでもありますし、事前にパンフレットや予告編で得られるものでもあります。 クローバーフィールドの場合、そのような情報がほとんど出回らず、謎の架空の企業のHPなどが立ち上げられたり、疑似ニュース映像をYoutubeに投稿したりといった、一見なんの関係もない断片的情報を流したりしかしないことで、見ている観客を劇中の登場人物、それも最も情報がない部類に入る一般市民と同じ状態においてしまったのです。 つまるところ、この映画はストーリーを楽しむようなものではないのです。それを批判しているわけではありません。おそらく、監督はストーリーで楽しませる気など毛頭なかったのでしょう。その中でストーリーがないと批判をしても思惑通りでしかありません。では何を楽しむのか。それは、疑似体験です。手振れやピンボケ、振り回しなど素人っぽい映像を見ているうちに、あたかも自分も当事者であるかのような錯覚に陥ります。自分を登場人物と同じ視点におき、同じ情報を得るうちに、わけのわからない状況への恐怖に観客も巻き込まれていくのです。 この映画を、従来の映画の評価の仕方で評価するのは不適当でしょう。おそらく、私は監督が意図した効果にまんまとはめられたのでしょう。そして、そのはめられたことを素直に喜びたい。この斬新な映像の切り口にまんまと乗せられたことに、心から賛辞を送りたい。
2009.04.25
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みなさん「四八(仮)」というホラーゲームをご存知でしょうか。各都道府県の民間伝承や怪談といった怖い話を集めてサウンドノベル式のアドベンチャーゲーム化した、というのがゲームの概要です。2チャンネルのとあるスレッドにおいて「クソゲーオブザイヤー2007」を受賞した、一部ではマイナス方向で伝説的なまでのゲームらしいのですが、この度ニコニコ動画にプレイ動画がアップロードされ(http://www.nicovideo.jp/watch/sm6074342)好評を博していましたので私も見てきました。 このゲームのクソゲーっぷりはクソゲーオブザイヤーWikiなどで既に散々書かれておりますのでここでは割愛し、パート3まで見て口を突いた言葉をそのままここに記そうと思います。「120mm砲を、くらえ!!!!」 「ラジオ トータル・イクリプス」のコーナー的なノリ―――要するにどこまでも残念な話だという思いと、ファミ通関連の話が丸ごと葬り去ってしまいたい展開と文章だという思いを率直に表現したらこうなりました。なんだよこのゲーム、俺を笑い殺す気か恐ろしい!(笑)何度でも言おう。「120mm砲を、くらえ!!!!」 オーケー、開発者よ。もういいから、とりあえず私立青柳学園をさっさと単体のアドベンチャーゲームとして世に送り出すんだ。キャラデザインはいいし、ネームバリューも四八(仮)のおかげでついてるから、きっと需要はある。リトルバスターズ的展開に持っていけば二重三重の商法もきっといけるよ。私立青柳学園を単体にした時点で二重ではあるけど。きっと、「四八(仮)」よりずっと評判のいいゲームに・・・なるんじゃねえの? でもやっぱり「120mm砲を、くらえ!!!!」
2009.02.12
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昨日、インフルエンザにかかっちまいました。恐らく、成人式会場でもらってきたものでしょう。ごく普通に学校に行ってたら、なんだか突然あったかいはずの室内なのに体の芯から冷めるような感覚に襲われました。そういえば、前日から鼻水がやたらと出て、喉も痛い。さらには運動した覚えはないのに腿が筋肉痛で、その上腰もなんだか関節を常に体操させていたいような感じ。『こいつはまさか!』幸い学校は早く終わる日だったので発症後約3時間で病院にかかることができ、診断の結果は案の定『はい、A型。はっきりと。』直ちにタミフルを投入し、それが功を奏したのか翌朝、つまり今日の朝には熱も引いていました。やはり早期の特効薬投入は効果が高い、ということなのでしょう。なお異常行動については、今回は観測されませんでした。観測されていたらいい日記のネタになるのですが、残念です。
2009.01.15
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皆様、新年明けましておめでとうございます。極稀にしか更新のないブログですが、よろしければ末永くお付き合いいただきたく存じます。今年の新年トップを飾るのはご存知、アメリカ海軍提督ウィリアム・"ブル"・ハルゼーさん。丑年ならばこの人しかおらぬと決めておりました。なに?ブリュースターF2A「バッファロー」はどうしたのかって?あれはインパクトに欠ける故に降板になりました。12年後を目指して頑張っていただきましょう。
2009.01.01
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アメリカ軍の装輪装甲車、ストライカーです。スイス製の装輪装甲車ピラーニャ3を原型に、日系3世アメリカ人であるシンセキ大将の主導の下開発が進められた傑作車両で、ファミリー化にも成功し今アメリカ陸軍に一台ムーブメントを起こしている車両です。 日本でもメタルギアソリッド4にドレビンの愛車&PMCの装甲車として登場し知名度うなぎのぼり(?)じゃないでしょうかねぇ。 こやつはたった一つの車両(ストライカーICV)を原型にして105mm砲搭載機動砲システム(ストライカーMGS)・対戦車ミサイル搭載型(ストライカーATGM)・指揮車型(ストライカーCV)・120mm迫撃砲搭載型(ストライカーMC)・偵察型(ストライカーRV)・工兵型(ストライカーESV)・火力支援型(ストライカーFSV、砲兵の弾着観測とか誘導を行う)・衛生兵型(ストライカーMEV)・NBC兵器偵察型(ストライカーNBCRV)の10種類にも分かれ、このストライカーばっかで構成されたストライカー旅団戦闘団なる組織がいくつも陸軍の中に作られていたりします。もちろん、補給や各種後方支援は専門の車両に任せますが、戦闘関係の車両が、いくつもの兵科の混成であるにもかかわらず単種の車両で組織されているのは画期的なことです。究極の合理化と言ってもいいでしょう。 このストライカー旅団は火力や防御力は当然のことながら、M1A2などの主力戦車を中心とした機甲部隊に劣りますが、特筆すべきはその戦略機動性です。特に、アメリカのような外征型軍隊においてはアドバンテージはとても高いものになります。装輪なので装軌に比べれば兵站の負担はいくらか軽減されますし、何よりC-130クラスの戦術輸送機でさえ空輸可能(とは言っても幅はギリギリで無理してるらしいですけれども)であることが大きいのです。 主力戦車ともなればC-5やC-17のような超大型輸送機を繰り出さなければ運べず、部隊として充分な数を戦場に送り込むのは容易なことではありません。まとまった数を、まとまった戦力として海外に送り出すにはまず間違いなく海路を用いる必要がありますが、これは空路に比べて非常に遅いという欠点を持ちます。 しかし、ストライカーであれば数が揃っている戦術輸送機を用いて空路を運ぶことができますし、仮に海路で運ばれてきても港近くの空港から戦域近くの空港まで次々に投入することができます。まさにアメリカのためにあるような組織です。
2008.12.12
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架空戦記作家横山信義先生の新刊が本屋に並んでいたので早速購入してきました。鋼鉄の海嘯シリーズの新刊が中々でないと思ったら、ビッグY文庫版の後書きで言ってたこっちを執筆なさってましたか。 1945年4月7日、史実ではこの日に菊水作戦の一環として沖縄に向け海上特攻に出撃した戦艦「大和」が米軍の圧倒的航空戦力により撃沈されます。今回の架空戦記はそのifです。 あんまり詳しく言うとこれから読む人に悪いので、簡単に。今回のifポイントは、当時の米艦隊司令官であったレイモンド・スプルーアンスが『正々堂々の艦隊決戦をするか、航空攻撃で大和を沈めるか迷った』という歴史的事実に集約します。 そして4月6日に行われた大規模な特攻作戦が、もうちょっと大和の行動と連携したものであったらどうなっていたか?というのが今回のポイントです。 さすが横山先生と言うべきか、戦闘描写も人物描写も展開も、安心して読み進められます。おなじみ「逆円錐」と「三番機の被弾」も拝めます。難を言うなら、ちょっとばかし誤植が多かったかな。「魚雷弾」とか。 悲痛、しかし勇敢な特攻隊の描写は今までの横山作品にはなかったものだと思うので、読んでいて新鮮ですね。出撃前の遺書などの、知覧の博物館などに展示されているような悲壮感溢れる描写はありませんが、あれを前面に出すともはや大和の話ではなくて特攻隊員の話になってしまうので、これでよかったのではないかと思っています。
2008.11.06
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久しぶりにがっつりと軍事話でも。 現代の戦争、ことに国家正規軍同士の戦争では航空兵力は欠かすことのできない、欠ければその時点でほぼ負けが確定する(ベトナム戦争のように「戦闘」で負けても「戦争」で航空劣勢側が勝利した例もありますが)代物となっています。 一言で航空兵力と言っても、航空優勢を確保する戦闘機から地上兵力を運ぶ輸送ヘリ、高度3万メートルを飛ぶ戦略偵察機などその分野は多岐に渡りますが、今回は航空兵力という言葉から真っ先に連想されるであろう、戦闘機・爆撃機に絞ってお話しようと思います。 周知の通り、航空兵力が戦場に登場したのは第一次世界大戦が最初だと言われていますが、当初偵察に用いられていた航空機は間もなく爆撃任務につき、ほどなくして制空任務に付くこととなりました。第一次世界大戦の最初の頃は、爆撃と言っても精々が手榴弾程度の小型爆弾を適当に放り投げるような杜撰なものでしたが、中期以降になると爆弾搭載量も航続距離も大きく伸び、その後の戦間期を経て第二次世界大戦に突入すると航空機の性能の伸びは異常と言ってもよいほどになりました。 さて、今回の主題である「航空兵力の本来的意味」ですが、まず航空兵力の花形たる戦闘機、これは実は副次的な代物にすぎません。前述の通り、戦闘機が出現したのは偵察・爆撃が行われるようになった後であり、「航空機によって任務が遂行されるのを妨害する目的」で開発されたのが戦闘機であるからです。つまり、航空戦力の本質は偵察と爆撃にあると言うことができます。 さて、ここで一つ「大艦巨砲主義」と「航空主兵主義」という二つの概念を思い出していただきましょう。簡単に言えば前者はより大きく強固な戦艦に、より大きな大砲を搭載するのが最強の兵器であるとする考え方、後者は戦艦ではなく航空機の集中運用こそが最も強力な兵器であるとする考え方です。よく相反する概念として紹介される二つの概念ですが、実はその本質は同じものです。 「大艦巨砲主義」が何故大きな大砲を好むのか、それは大きな大砲の方が射程が長く破壊力が大きいからに他なりません。この主義の理想の一つは敵の射程外から一方的に攻撃をかける所謂「アウトレンジ」にあり、その達成のための手段が大きな大砲なのです。 では「航空主兵主義」はどうでしょうか。航空兵器のアドバンテージとは、すなわちその長大な航続距離にあります。戦艦の大砲などよりも遥かに遠くに爆弾という形で砲弾を投射することができるのが、航空主兵の何よりの強みなのです。それは言い換えれば、砲弾を砲身から打ち出す代わりに航空機で運んでいるということです。 ここでもう一つ例を出しましょう。第二次世界大戦初期の1940年、ドイツ軍によるベネルクス三国とフランスへの侵攻時のことです。ドイツ軍機甲部隊が本来は機甲部隊の迅速な行動に向かないアルデンヌ地方の森林地帯を抜けてフランス軍に戦略的奇襲を成功させたことは有名な話ですが、実はこのアルデンヌ地方を抜ける途中でフランス軍に発見されていました。しかし、フランス軍上層部は「機甲部隊は砲兵の支援があって始めてその力を発揮できる。で、あるから機甲部隊だけでやってくるはずはない」と考え、アルデンヌへの充分な対策を施しませんでした。確かにこの考えは一面では正しく、砲兵のような重火器部隊が森林を素早く抜けるのはほぼ不可能であり、機甲部隊がそれを待っていてはせっかくの機動力が殺される。かといって単独で突っ込めば非常に脆弱となり得ます。 が、しかし、ドイツ軍はのろのろとしか進めない砲兵の代わりを仕立て上げ、それをもって機甲部隊は充分な能力を発揮し、フランス軍を大いに破りました。その代わりこそが、Ju-87スツーカに代表される爆撃機でした。砲兵の進出速度と比較して非常に素早い移動が可能で、かつ機甲部隊の移動にも追随できる爆撃機は榴弾砲の代わりに敵を制圧し、戦力を削り、陣地を沈黙させていきました。これもまた、航空機が爆弾を長距離運んだからこその芸当です。 以上でご理解いただけたと思いますが、航空戦力、こと爆撃機の本質とは、砲兵の発展系です。大砲の射程より遥かに遠くに、砲兵の進出速度よりずっと速く、火力を投射できるという意味で、航空機は大砲の進化形態と言うこともできます。 航空戦力自体は第一次世界大戦以降の新参戦力ですが、その運用の根本的思想は人類が火薬を手にしたころから連綿と続くものなのです。
2008.10.23
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うーん、最近、ゲームの戦場で、砲兵火力を大々的に運用し、群がる敵を地形ごと更地にしたい欲求に駆られます。大戦略でできないこともないですけど、2Dの限界というか、砲兵の射程のアドバンテージが大戦略だと表現できてないというか。地球防衛軍3で蟲の大群をC70爆弾の列で一気に吹き飛ばす爽快感みたいなものが欲しいですね。何を物騒なことを申されるかって?まあ、やっぱりスポーツカーで道を飛ばしたいとか、バイクで風になりたいとか、そんなことを考えたりするかもしれないお年頃、ソ連的砲兵火力の一つや二つかわいいもんですって。
2008.09.26
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27日から29日まで沖縄に家族で行ってきました。海水浴とか水族館とか、実に平和で夏らしい家族旅行でした。別に普天間や嘉手納に終日張り付いてたりはしてませんよ?とは言いつつも、やはり気になるのが軍事マニアの性。嘉手納基地の中が見えないものかと基地を車で半周くらいしたのですが、これはすごい。土手と木で覆いつくされてて中の飛行機なんか見えやしない。一箇所だけ木が途切れてるところがあり、そこからはE-3のレドームとKC-135の尾翼が見えましたがそれだけ。さすが在日米軍の総本山というべきなのか、高いセキュリティでした。それにしても、今回の旅行中、自衛隊のP-3とCH-47、米軍のC-130は見たのですが、戦闘機の飛んでいるところを一機も見なかったんですね。沖縄というのはもっとびゅんびゅんF-15が飛んでるものと思っていたのですが、さっぱり飛ばない。自衛隊は那覇空港に到着したときにF-4が列線組んでいたのでいるのはわかるのですが、嘉手納にいたっては父が「飛行機で上から見たとき何もいなかった」という始末。別にアメリカの祝日だという記憶もありませんし、一体どういうことなのでしょう。たまたま見たとき飛んでなかっただけ?
2008.08.29
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お久しぶりです。押井守監督作品『スカイ・クロラ』見てきました。いや、なんというか、「素晴らしい」という言葉はこの映画には似合わない。「凄まじい」と言ったほうがしっくりくる。まず空戦の圧巻さ。空中を激しく飛び回る戦闘機の鋭さと、空を切り裂く機銃の迫力。思わず首をすくめたくなるような迫力と臨場感に映画の中に一気に引き込まれます。ジェット機の甲高い音では得られない、レシプロ特有の重低な響きと、腹のそこに響いてくるような機銃の発射音と、音も完璧です。この空戦シーンだけでも見る価値があるでしょう。もっとも、その空戦シーンも静かでシリアスなシーンがあるからこそ引き立つわけで。スカイクロラも押井節はしっかり出ているのですが、アヴァロンなど他の作品に比べて随分素直で分かりやすいものでした。世界観も最初は「ん?どういうこと?」と思うかもしれないけれど、それは後々そういう演出なのだと気付く次第。これなら押井初見者でも大丈夫?ネタバレは避けたいのであまり書きませんが、見ていてわけが分からないということはないと思います。飛行機マニアとしてはやはりメカデザインも気になるところ。主人公の機体である散香のイメージはフォッケウルフだそうで震電は特に意識してないとデザイナーの竹内さんは仰ってますが・・・俺は騙されねえぞ!(笑)エンテ翼と推進式エンジンだけならともかく、補助脚が前方引き込み式で垂直尾翼の下に補助輪があってプロペラも二重反転とはいえ計6枚なのに震電意識してないなんて嘘だっ!!むしろフォッケウルフとの共通点なんてぱっとみキャノピー形状くらいだよ!最大のライバル機であるスカイリィのデザインは自分の目ではパッと見P-51が元。どこにも言及はされていませんが、敵側の戦闘機は連合国軍機を元にしているそうなので、自分の直感は多分正しいのでしょう。ほかにもいかにもイギリスイギリスした魅力的な敵戦闘機であるレインボウとフォーチュン、ランカスターを思わせる敵重爆。ノースロップさんが泣いて喜びそうな味方重爆ともう見所満載でした。軍用機好きなら間違いなく震えるはず。ちょっとこれはある意味ネタバレですが、マニアとして「やられた!」と思ったシーンが二つ。一つはアングルドデッキの近代的空母からレシプロ機が出撃するというギャップ(ベトナム戦争のときにA-1がエセックス級からやってたとは思いますけどね。)、二つ目はレシプロ機がプローブ&ドローグで空中給油をするシーン。ヘリが空中給油できる時代ですし、空中給油の実験は1910年代に始まったことなんですからレシプロ機がやれないはずはないのですが、このレトロフューチャー的な表現の映像化には参りました。自分の持っていた固定観念を根元からひっくり返されたような気分です。なんといっても押井監督作品ですから、一般の方に自身を持ってお勧めできるかと言われると胸を張って「やめとけ」といいたいところですが(笑)、いや、しかし私はこの映画大好きです。昨日見たばかりですが、その帰りに劇場のグッズ屋で設定資料集とサントラとクリアファイルとパンフしめて6940円を買っても全く後悔せず、今既にもう一度見に行こうかと計画するほど気に入りました。DVDが出たら絶対に買うでしょう。そこの飛行機好きなあなた、飛行機好きなら楽しめるはずですから、行ってみては?
2008.08.11
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横山信義作の架空戦記「海鳴り果つるとき」を全巻読み終えました。架空戦記自体は今回が初めてというわけではないのですが、今まで読んできたのと比べるとかなり異質でした。そもそも私が最初に読んだ架空戦記は「黎明の艦隊」という檀良彦氏の書いたものの文庫版でした。中一の軍事オタク駆け出し時期でかなり面白く読んでいたのですが、確か第六巻が出て以降さっぱり続刊が店頭に並ばなくなりそのままです。今思い起こしてみると後退翼をレシプロ機に施してどれほどの意味があるのか、とか思ったりするのですが、これはそれなりに上質のものだったのではないかなぁと思ったり。スキップボミングとかこの小説で初めて知ったよ!もう内容ほとんど覚えてないけどドゥーリットル迎撃とスキップボミングだけは覚えてるよ!惜しむらくは既に手元になく(何年も前に売ったような気がする)、読み返すことができないこと。知識が当時と桁違いになった今だったらまた違う視点で見ることができるのだろうなぁ・・・でも瞬電の設定はかっこいいとは思うけどやっぱり後退翼はないと思うよ!その後はしばらく架空戦記から離れて、次に読んだのは田中光二氏の「超空の艦隊」とかその辺でしたか。要するに、自衛隊が過去に行って圧勝する奴ですな。今考えてみると60年の技術格差の上に補給まで整ってる状態の自衛隊が沖縄の米艦隊を潰したところでなんの面白みもないわけで、なんであの頃そんなに面白かったんだろーなー、などと思います。「敵」を一方的に潰してスカーッとするってのはそれはそれで娯楽なわけですが、要するにそれってただのチートだよね、何度も繰り返すような面白さじゃないよね、沈黙のコック続編シリーズはその辺考えろ。近代兵器が過去に行くときはせめて補給の問題とかそういう制約がほしいところですな。で、海鳴り果つるときなわけですが、もうこれが!イライラするくらい勝てない!頭では「史実のソロモンよりよほどマシ」と理解をしているのですが、行けるか、行けるか、と思ってたらどんでん返し!このギリギリ感がたまらない!結局当時の日本はアメリカに対して、よくても『負けない戦』しかできないというのを如実に表しておるわけでして、いやぁ面白かった。航空隊にも水上部隊にも、忘れられがちな水雷戦隊にも出番があるっていうのは凄くいいね!この本読んでて魚雷戦好きになったよ!横山信義作「海鳴り果つるとき」、中央公論から発売中です。この手の本が好きだけどまだ読んでない方是非どうぞ。
2008.05.02
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長い間議論が続いてきていた航空自衛隊F-Xがついに決定しました。なんと、誰しも予想だにしなかったMiG-21の最新型だそうです。今回採用が決定したのは、歴史あるMiG-21の中でも1994年に初飛行したMiG-21UPGというタイプです。この機体は電子兵装の近代化や中距離空対空ミサイルの運用能力を獲得して第四世代型戦闘機と互角以上に渡り合える、とロシア政府が売り込みを進めている機体です。以前からエンジンの非力さが問題となっていたこの機体ですが、その点はロシアが譲歩を見せて石川島播磨重工業が開発しているエンジンを搭載することで落ち着いたようです。兵装に関してもAAM-3やAAM-4にASM-2、将来的にはAAM-5など日本製兵器を運用できるように改修を行う予定のようで、残念ながらR-73やR-77といったロシア製ミサイルを自衛隊が運用している様は見ることができないようです。今回の選択には関係各所から様々な憶測と批判が出ていますが、防衛省からはまだ公式の説明はありません。そのうち装備調達方針に関しての文書が公開されると思うので、詳しいことはそれを待つしかありません。が、ここはひとつその運用思想を考えて見ましょう。まず最初に、MiG-21の利点をあげてみます。・軽快な運動性・値段の安さ・ランニングコストの小ささつまり、空戦の主力が目視外戦闘に移った今日では、MiG-21の利点のほとんどは経済的なものであることが分かります。この極端とも言える、安価な戦闘機へ走ったことは、まず間違いなく価格高騰で調達打ち切りとなったAH-64や、F-2の反省があると見ていいでしょう。また、F-22のような高価な戦闘機を導入した場合、その価格から年度ごとの調達数は小さなものにならざるを得ず、十分な機体数を確保するまでに長い時間がかかってしまいます。そのために戦力化が遅れるようでは、いかな高性能な機体といえどそれを保有する意義は半減してしまいます。しかし、MiG-21ならその心配はありません。ロシアとしても、最近は兵器産業の伸びが縮小傾向になっており、去年はT-80主力戦車を生産していた工場が倒産し、修理工場へ格下げというような事件も起こりました。ロシア政府としても兵器産業の後退と技術衰退は望むところではないでしょうから、日本のような新規大口顧客がつくのは渡りに船だった、といったところでしょうか。心配されるのは、航続距離が極めて小さいとされるMiG-21が日本の広範な防空識別圏に対応できるかどうか、そして中国のSu-30Mkkのような新鋭機に対抗できるかどうかです。航続距離に関しては先日空中給油機KC-767が引き渡されたこともあって、それを使えば何とかなると考えているのかもしれませんが、フランカーシリーズに果たして打ち勝つことができるのかはかなり疑問であるといわざるを得ません。私もこのMiG-21の調達は明らかな失敗であるような気がしてなりませんが、これまでアメリカ一本で押し通してきた兵器体系をわざわざロシア機に変えたくらいです。何か考えあってのことだと信じています。=====================この日記はフィクションであり、現実の個人・団体・国家その他諸々とはなんら関係ありません。嘘っぱちです。今日はエイプリルフールです。これを見て「マジかよ!」と思ってここまで読んでくれた人、ニヤニヤです。ここまでたどり着かずに必死でぐぐった人、ごめんなさい。でもMiG-21になったらそれはそれでロマンだよね。
2008.04.01
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ソウル六泊七日旅行から帰ってきました。得られるものはかなり大きかったと思います。とにかく、こうやって普通に日本語を書いて、周囲が話している言葉が分かることの幸せをかみ締めてきました。そして、世界共通語たる英語のありがたさも実感してきました。この旅行で、韓国観が大きく変わったように思えます。
2008.03.18
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せっかく春休みというまとまった休みがあるのですから、そして大学生という人生で最も時間の余っている世代なのですから。旅行にくらい行かなければ。というわけで、私初めてのの海外旅行として、韓国はソウルに行ってきます。一人で。なんで誰も一緒に来てくれないんだグスンともかく、せっかくの韓国ですからやはり見に行かなければならないのは北朝鮮でしょう。もちろん国境を越えられるわけじゃありませんし、今では観光地化している非武装中立地帯の展望台から見るだけですが。それから市内のいろんな遺跡見たり、いろんなもの食べたり。キムチとかキムチとかキムチとか。明日出発で6泊7日、行ってまいります。
2008.03.11
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長崎でイージス艦撮ってきたぜ写真をアップするぜわーい、 などとはしゃいでいたらとんでもない事件が起こってしまった。なんだかこのタイミングで「イージス艦万歳」とか言うのははばかられるような気がします。 なにはともあれ、衝突してしまったわけですが。 まだこの時点では情報が少なすぎるのでどちらが悪いとかはなんとも言えず。とにかく行方不明の二名が無事であることを祈るばかりです。 今回の事故はまったくもって海上自衛隊にとって不運です。よりにもよって最新鋭イージス艦が事故を起こしてしまったあたりが。別にイージス艦といえども探知能力に優れているのは主に航空機であって、しかもその探知を行うSPY-1や対水上・航空両用レーダーであるOPS-28改は常時作動させているようなものでもないので、日本近海でもありますしこのときには切っていたと考えるべきでしょう(OPS-28は微妙なところですが)。作動させていたと考えられるのは航海用レーダーOPS-20ですが、こいつは民生用と大して違いはありません。 要するに、この船がイージス艦だろうと原子力空母だろうと海上保安庁の巡視船だろうと条件が同じなら同様に起こっていたであろう事故なのです。そこでなまじ新鋭イージス艦(=一般的イメージでは無敵最強)だったものですから、その辺をアサヒやらTBSから叩かれるのは必至でしょう。 あたごから内火艇が出て捜索しているライブ映像もありましたし、今度は前に潜水艦が衝突したときみたいに「衝突した後何もせずに見ているだけだった」といわれることは多分ないでしょう。 それにしても事故の情報が石破さんまで1時間半、福田さんまで2時間というのはかかりすぎる。この組織体制は問題ですな。石破さんもお怒りでしたが、この辺はもっと改善していかなきゃならんでしょう。あたごの見張員の証言「緑の光を確認した」。 この発言、事実なら実はかなり重要な証言です。 海上衝突予防法第二十条において、洋上を航行する船舶は『げん灯』、つまり灯りを両舷にともし、自らの存在と向きを他者に教えなくてはなりません。 そのげん灯がいかなるものなのかは第二十一条ニ項に規定されており、その全文は 『この法律において「げん灯」とは、それぞれ112度30分にわたる水平の弧を照らす紅灯及び緑灯の一対であつて、紅灯にあつてはその射光が正船首方向から左げん正横後22度30分までの間を照らすように左げん側に装置される灯火をいい、緑灯にあつてはその射光が正船首方向から右げん正横後22度30分までの間を照らすように右げん側に装置される灯火をいう。』 要するに船の右側には緑の灯り、左側には赤の光を灯さなければなりません。もしこれが逆であったりすれば、船の向きなどを誤認させることになってしまいます。 さて、今回なされている報道の多くは、漁船があたごに対し右側から横切る形になっていたとしています。時刻は午前4時代、その日の同地方の日の出は午前6時代なので、周囲は暗闇か薄暮状態です。つまり、日光による視認はほぼ不可能です。ですから第二十条にもとづき、船舶はげん灯をつけなければなりません。 そこで疑問が生じます。漁船が右側から近づいてきたとすれば、そのときあたごから見えるべきげん灯は、『赤色』ではないのか。 ここで緑が見えたことにより、あたごの見張員は漁船が右側を向いており、既に横切った後であると判断、結果的に判断が遅れてしまった可能性もなきにしもあらずです。 では何故漁船は緑を灯していたのか。可能性は複数あります。 ・赤色が故障していた。 ・つけ間違えた。 ・あたご乗員が見間違えた。 ・海上自衛隊がウソをついている。 もっとも、これは結局のところ根拠薄弱な憶測にすぎません。皆さん、鵜呑みにしないでくださいね。結局のところ海上保安庁が結論を出すのを待つしかないわけですが。 それにしても予想していたとはいえ、このマスコミのあたごが一方的に悪い攻勢はなんなのだ。情報がほとんど集まっていない現状では、結論を出すことなど不可能です。 これを見ている皆さんには、マスコミの偏向報道に踊らされない良識ある判断をお願いしたいです。 写真は日曜日に長崎で撮ってきた「あたご」の同型艦で艤装中(海に浮かべて装備品をつける作業)のDDG-178「あしがら」。
2008.02.19
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昨日のことですけどね。 全国の自衛隊ファンが待ちに待った新型戦車TK-Xが遂に公開されました。見た感じでは砲塔はメルカバ4とレオパルド2A6をかけあわせたようなスタイル。車体は90式戦車っぽさを感じます。 写真を見た感じ、砲塔上部についているのはおなじみの12.7mm機銃架に、横風センサー、それにこれが一番の特徴なのですが、360度回転するっぽい車長用索敵サイトですね。この索敵サイト、TVカメラか何かの単一方式なのか、OH-1の索敵サイトみたいな複合方式なのかはわかりませんが、発表されているC4I向上とともなって中々良好そうな情報戦能力を予感させます。 武装は西側標準ラインメタル120mm滑腔砲。キューマルと同じものなのでこの際省くとして、装甲が仏戦車ルクレールみたいなモジュラー装甲になったのが特徴ですね。 そしてTK-Xの目玉はなんといっても重さですよ、重さ。なんとその重さ44t! 驚きの 軽 さ ! 日本では重い重いといわれている90式戦車も50tと、世界の第三世代主力戦車の中では最も軽いクラスだったのですが、さらに軽くなりました。なんでも今度は戦略輸送性を前提にしてあるんだそうで、74式戦車の段階からもう諦められていた鉄道輸送も復活の可能性があるやもしれません。重量的にはナナヨンが38tだったのでそれよりも重いわけですが、まあキューマルも頑張れば鉄道輸送できないこともないらしいので、TK-Xはしっかり鉄道輸送ができるようになっているのでしょう。詳細なことは詳細な横幅などのスペックが公開されないとわかりませんが。 それよりも、たったの44tという重量で十分な装甲を用意できるという日本の素材技術は一体どんなことになっているのでしょうか。F-2の墜落事故のときも、複合素材のできが素晴らしくほとんど原型をとどめたまま止まっていました。実に素晴らしい。 そういえば産経新聞の撮った写真で知ったのですが、なんとTK-Xはキューマルでは廃止された、油圧による左右の傾斜調整が復活です。整備が大変だから省略というのがキューマルのときの廃止理由でしたが、信頼性の高い油圧装置が開発できたのか、それとも左右の調整機能がないのがそんなに不便だったのか・・・ この開発スピードだと、制式採用時の名称は『12式戦車』くらいでしょうかねえ。何はともあれ、こいつが総合火力演習に登場するのが今から楽しみでなりません。日本戦車はブリキ缶じゃないところを見せてやれ!
2008.02.15
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やったぜテスト終わりましたー! これで学生の特権「長い春休み」が訪れます。さあ何をしようか、旅行に行くのもいいし山にでも登ってみるのもいいしアンブッシュとかハルダウンとか蛸壺掘りとか(中略)に興じてみるのもいいかもしれません。 なにはともあれ、これで一安心。単位を落としたと感じるほどできの悪いテストもありませんでしたしね。 試験中に墜落事故起こしたりなんたりで実用化が遅れに遅れ一時は計画中止とも言われたものの、二年ほど前についに制式採用され配備が進んでいる次世代ヘリコプターMV-22「オスプレイ。」 こいつすごいんですよ?プロペラの向き変わるんですよ。可変ピッチなんてもんじゃなくて、方向が90度。巡航時にはプロペラが前を向いて飛行機形態で飛んでいくのですよ。 いいですなあ、見たいですなあ。岩国の海兵隊基地にはやく来ないかなぁ。今年は来てくれるかなぁ。
2008.02.09
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19歳ですよ。平成生まれが19歳になってしまうような年ですよ。今まで読んできたほとんどの少年漫画の8割がたの登場人物がこれで「年下」になってしまいました。もう高三の主人公相手に「こいつとはタメだ」という言い訳もできません。 げに恐ろしきは歳重ねかな。 こうしている間にもモラトリアムできる時間は少なくなっているわけですが、とりあえず今はモラトリアムどころじゃないね!来週テストだね!レポートもあるぞ! テストが一段落したら国家公務員I種の勉強でもしてみようかと思っています。
2008.02.01
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二本のレールの間に伝導体を置き、伝導体に砲弾を固定して高圧電流を流すことによりローレンツ力で砲弾を加速、投射する砲、レールガン。難しく聞こえますが要するに、中学校で習う左手の法則(U字磁石の間に導線を入れて電流を流すと導線が動くあの実験)をちょっと応用しただけの簡単構造なレールガン。SFでは昔から登場し、非常に強力な火器の代名詞ともいえますが実際の世界では必要な電力があまりに大きいため、実験室で発射されるばかりで軍隊の世界に登場することはありませんでした。が、アメリカ軍は本気で研究しているようです。計画では揚陸支援艦の艦載砲として開発を進め、2020年ごろに実用化することを目指しているのだとか。マッハ7.2で発射し、山形の軌道を描いて高度152km(!)まで到達、落下を開始し370km以上先の目標にマッハ5で突入・爆発するのだそうです。アメリカさん、やっぱあんたすげーよ。
2008.01.24
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以前アメリカ空軍のF-15が空中分解を起こした事件を受けて、同空軍では他のF-15の点検も行っていました。その結果、なんと180機ものF-15が、「二度と飛べないくらい」やばい状態だったのだそうです。そんな数がいままで放っておかれたことに、アメリカ軍の管理体制をちょっと疑いたくなりますが、ともかくもF-15の減勢はほぼ間違いないことになってしまいました。180機といえば現米空軍配備F-15数452機の3分の1にあたりますから、これは無視できない空白になってしまいます。だからといってアメリカにケンカを売る国家がいるとは思えませんが、アメリカ軍としてはこの穴を埋めざるを得ません。しかし正統な後継機たるF-22はバカ高いので183機しか購入しないことになっていますし、かと言ってF-16E/Fを本国でも採用、なんてことにもならないでしょう。さて、予定が狂ったアメリカ空軍、今後どうなってしまうのでしょうか。
2008.01.13
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今日から(0時越したので厳密には昨日から)大学が始まりました。長期休暇の後というのは、億劫度がサザエさん症候群の比ではありませんな。今日は軍用機始めの日でもありました。といっても、うちは最寄の基地の着陸・離陸ルートの下なので平日に外に出れば普通にT-4が見られるわけですが。そのT-4を今年初めて見た、ということで。なお飛行機始めは1月2日、福岡市に行く途中に見たANAのB767でした・・・多分。まだ遠影からB767とB777が見分けられませぬ・・・しかし、福岡の空を見ても飛んでいるのは767か777かばかりで、ジャンボを見る機会が最近ほとんどありません。福岡空港でジャンボを使うような路線自体少ないのかもしれませんが、JALも退役を始めたということなのでもしかしたら数自体減っているのかもしれません。エアラインは詳しくないので、詳しい方に「いや、福岡には一切影響ないぞ。お前の錯覚だ」といわれればはいそれまでよ。戦闘機始めはやはり岩国でしょうかねえ。今年も晴れてくれるといいのですが。そして父の予定が空くといいのですが。高いよ、岩国までの旅費が高いよ。米軍機は見たいしピザは美味しいけど遠いんだよ………今年は何が来るんでしょうかねえ。去年はF-14だとかF-117だとかB-52だとか、いろんな夢のラインナップを書いておいてラプターが来るという噂もあって、結局いつもに比べてハリアーが飛んだだけという少々拍子抜けの展開でしたが。いえ、ハリアーはすごくよかったですけどね。大好きですよ、ハリアー。特にアメリカ製は。つれづれなるままに書いているとドンドン話がずれていくのはいつものこと。せっかくなのでハリアーで日記を終えましょう。ハリアーと言えば、おじさん世代が思い浮かべるのはきっとフォークランド紛争。ゲーマー世代が思い浮かべるのはメタルギアソリッド2でしょう。自分が最初にハリアーのことを知ったのはフォークランド紛争を描いた漫画だったと思いますが、つまり最初に私が入ったのはイギリス製のシーハリアーだったことになります。しかし印象にあるのはアメリカ製AV-8Bハリアー2のほうです。これはおそらく、軍事趣味最初期に買った「現代戦争の最新兵器」というムックに載っていたからだと思います。今読み返すと、別に大したことのない本なのですが、当時の私にとっては知らないことだらけの世界でした。それが今では「軍事研究」なんて定期購読を・・・濃くなったなあとしみじみ。それはさておき。現在も好きなのは印象が深いアメリカ製「ハリアー2」、中でもレーダー搭載タイプのAV-8B+「レーダーハリアー」のノーズコーンの伸び方が凄く好きです。ではイギリス製元祖ハリアーはどうかというと、あのちょっと寸詰まりした感じがかわいくてこれまた好きです。要するに私は航空史の中におけるハリアーの偉大さとVTOLの可能性を説く前に、ハリアーがビジュアル的にも大好きなのですが、しかし許せないハリアーも中にはあります。まず、TAV-8A。元祖ハリアーの複座練習型ですが、あの異様に盛り上がったコクピット部が好きになれません。同じ複座型でもTAV-8BはそこそこスマートでかっこいいのにTAV-8Aは好きになれません。F7Uカットラスなんかはもっと盛り上がってますけど、機体全体から「なんかSFっぽい変わった外見」という感じが伝わってくるので全体的にバランスがとれていると思いますが、TAV-8Aはありえない。調和してない。次、ハリアーGR.3。これはノーズコーンが有りえない。ひょっとこの如きかっこ悪さをかもし出してる。語るに落ちない。もう第一印象からしてだめ。好きになれないどころじゃなく、これは嫌い。しかしなんでしょうか。GR.3を見てるとつくづく思うのですが、イギリスジェット機って大抵初期型はかっこいいんですよ。しかしこれが改修を加えるたびにかっこ悪くなっていく。アメリカ機は最初は今一の機体もどんどんかっこよくなっていくものなのですが…この違いは一体どこから…以上新年初日記。管理人的ハリアー考でした。
2008.01.07
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旅客機にミサイル回避装置=乗客搭乗機で今春試験-米国土安保省アメリカ軍が一部の旅客機、恐らく中東などの不安定地域に飛ぶ長距離便にミサイルを回避するための装置をつけるのだそうです。要するに警報装置とフレアディスペンサーを搭載する(もしかしたら曳航式デコイかも?)計画だと思いますが、それにしても中々思い切ったことをします。テロリストにわたっている携行ミサイルといえば、ソ連のアフガン侵攻時に大量供与された初期型スティンガーの生き残りか、どこからか流出したSA-14あたりでしょうが、現在のアメリカ製欺瞞装置ならこのレベルのミサイルをかわすことはそう難しくはないでしょう。もし最新型スティンガーや91式携SAMに匹敵するレベルのSAMを持っていたらかなり難しくなるでしょうけれど、さすがにそれはないでしょう。そういえば、日本でMiG-25が函館空港に強行着陸し、それがアメリカに飛ぶためにC-5に乗せられたのですが、そのときに潜伏する過激派が携SAMでその輸送機を打ち落としやしないかと警察と陸上自衛隊が厳戒態勢に入ったという話を読んだことがあります。自分の時代には活動をほとんど聞かなくなった過激派だけに、時代を感じさせる一件です。きっと今も公安部の人たちなどは目を光らせ続けているのでしょうが、もう過激派による事件は勘弁していただきたいものです。ところで、米軍のミサイル回避研究には赤外線レーザーを搭載して、敵ミサイルのシーカーに照射し焼ききるというアイデアがあり研究中だという話を何年か前に雑誌で読んだのですが、あれはどうなったのでしょうか。全く続報を聞かないということは、まったくものにならなかったのかそれとも思っていた以上に有効で隠しているのか・・・さてどちらだろう。
2008.01.05
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新年あけましておめでとうございます。このブログを見てくださっている皆様にとって、この一年がよい年でありますように。さて、今年の初夢の話です。今年はなかなか鮮明に覚えているの書こうと思います。記憶にある中で順番が最初の光景は、戦闘機のHUDです。戦闘機に乗って戦っていました。目標はエースコンバットゼロに出てきたかの巨大空中管制攻撃機。しかもなぜかガンオンリー。夢なのになかなか冷や冷や感満載の体感をしました。あの夢は心臓に悪い。ほんっと、夢の中の自分すっごく冷や冷やしてました。楽しいって言っちゃ楽しい夢ではありますが。二つ目、修学旅行中。制服は男子高校時代、女子は中学時代のものでした。この選定に管理人の嗜好が関係しているのかは不明です。舞台はアメリカ。修学旅行でネリスエアショーを見にきたようです。実現したら私は涙を流して喜びますね。是非企画してもらいたい。大学ですけど。まあしかし、肝心のエアショーが出てこない。途中で事態は急転直下の展開になります。以下、えぐいのとかダメな人は見ちゃダメです。場所はアメリカのはずなのにどう見ても日本の踏み切り。遮断機がカンカン鳴ってるのに線路から離れようとしない生徒たち。私はちゃんと踏み切りの外に立ち、早く外に出るように友達と一緒に中の人たちに呼びかけています。しかし、一向に出ようという気配が見られない。そして・・・電車はやってきます。蜘蛛の子を散らしたように逃げていく生徒たち。しかしそのうち一人が逃げ遅れ・・・えー、まあそういうことです。血が出てましたねー、ドクドクと。あんまり書いて生なましくしたくないのでこの辺で。で、その事件を受けて私は先生から救護室から薬を持ってくるように頼まれます。どう見たって救護室の薬でどうにかなるレベルじゃありませんが、そこは夢。走ります。走り続けます。走った先はどう見ても卒業した小学校の下足場です。本当にありがとうございました。そこで見上げてみるとミラージュF1を双発にして水色に塗ってカナードをつけたようなジェット機が超低空で低速パスします。夢の中の自分は「ミラージュ3」などとぬかしてましたが、絶対に違います。だいたいこのあたりで記憶が終わります。さらに3つ目。今回はどうやら舞台は東京のようですが、街自体は序盤は福岡県北九州市の黒崎駅前、後半は長崎県佐世保市のSSKあたりの道路な感じでした。ホテルの窓から百貨店を見つけ、そこに行ってみようと決心する私。延々とエスカレーターを降り、まず見えた一つ目の百貨店を無視して進みます。このあたりの風景、エスカレーターが何層もあることを除けば黒崎井筒屋前そっくりです。もう一つの百貨店、窓からは確かに見えていたんですが行けども行けども見えてこない。むしろどっかの建物に迷い込みました。白い壁のタイル廊下を抜けた先は、薄水色のエプロンに三角巾という掃除のおばちゃんたちがみんなで楽しそうにテニスや野球に興じているグラウンド。その光景に恐ろしさを覚えた私はそそくさと退散します。外に出る途中、エレベーターの中で掃除のおばちゃんと鉢合わせ。会話をいくつか交えます。おばちゃん「どこかにいくの?」自分「買い物です。」おばちゃん「お金は持ってる?」自分「えーと・・・一万ちょっとくらい。」おばちゃん「すくないねー、ちょっと貸してやるよ。」自分「え、いいですよ。後で返さないといけませんし。」おばちゃん「当たり前よ!いくら必要ね。」自分「えー、じゃあ2万くらい。」おばちゃん「はい、2万円。」自分「後で返しにきます。」何この中途半端にリアルな会話。せっかくの初夢なんだからもうちょっとお得感出てもいいじゃん。まあ結局このおばちゃんと別れた後、連絡先が全く分からずに「返さない」と決心するという場面もあるのですがそれはさておき。そのおばちゃんから目的地と十数kmは離れているという情報を得た私は、近場の店に入ります。この店、よくは覚えていませんが、本屋か何かでした。と、ここで起きて夢は終わります。結論として、見た夢全て、実現したところで嬉しくないというのがネック。
2008.01.02
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2007年もあと4時間弱で終わりとなりました。今日北九州では珍しく雪も降り、なかなか趣のある大晦日です。紅白歌合戦を面白いとは別に思いませんが、他に面白い番組もやっていないので40%の日本人と同様にNHK総合にチャンネルを合わせて視聴中です。芸能関係にほとんど興味を持たず、流行の歌なども全くおいかけない我が家にとっては一年に一度、唯一見ている歌番組です。そして毎年同じようにそろそろ退屈し始めている頃です。今年は中華航空機が炎上したり、F-2が墜落したりF-15が空中分解を起こしたり、航空関係は色々厄年でしたが、来年はいいかげんF-Xも決まるでしょうしいい年になると願っています。それでは皆様、よいお年を。
2007.12.31
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ごっつ久しぶりに更新しました。具体的には震電の項の加筆・修正です。ですます調でなくて、他のページからは浮いていますが、とりあえず書ける事は全部書き終えました。ところで震電の初飛行を記録したフィルムが、画質はとんでもなく悪いのですが残っています。九州飛行機設計部第1設計課副課だった清原邦武氏が撮影した8mmフィルムなのだそうです。空戦2というPS2用ゲームのおまけDVDとしてついてきたこともありましたが、あのゲームは糞ゲーなのでそちらでは手に入れないほうが吉でしょう。こちらのサイト様でダウンロードできるので、興味のある方はご覧ください。ところで、このフィルムの43秒に、一〇〇式司令部偵察機三型らしい機影が写っています。今の福岡空港であるこの蓆田飛行場が、本当に陸軍管轄であったことを実感させてくれます。どうやら1分30秒くらいまでは地上滑走試験の記録映像のようです。最初の方は白菊の車輪が尾翼についていませんし、後に地面を叩いて壊れてしまったプロペラもばっちり写っています。
2007.12.28
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春に公開予定の、実写版「ひぐらしのなく頃に」。ニコ動その他のファン層からは、公開前から黒歴史(闇に葬ってなかったことにしたい歴史)認定を受けつつありますが、先日わたしも特集スペシャルを見ました。ねーよ。これはねーよ。全力でねーよ。監督も役者もキャラのこと分かってる気が全然しない。というか圭一役の人(前田公輝)なんかインタビューで「圭一ってのは普通の都会っこだと思う」、なんて言っちゃってますし。ちげーよ。圭一は全然普通の都会っこじゃねえよ。そんな圭一役の人にはこの言葉を送りたいと思います。東京に帰れまあ他にもレナ役(松山愛里)も魅音役(飛鳥凛)もキャラのイメージに合っているとは思えないし、梨花役(あいか)はどう贔屓目に見てもでかすぎだし。いや、あえて言おう!あんたら、原作とは言わないけどせめてアニメくらいみたんだろうな!いいシーンをピックアップしたはずの特集の時点で、なんかもう演技力の欠如がにじみ出てるんですけど!というかそれ以前に骨格が!レナも魅音もそんなに顎がしっかりした顔つきじゃないと思うのですよ。さとこはまあマシだけど・・・お嬢言葉じゃないのは何故ですか?まあ実際にあれをやったら回りくどくてうるさいというのは分からんでもないけれど。でも「よ!圭一!」とは言わないと思う。富竹さんガラが悪いし。そんなことじゃとてもじゃないけど時報の役なんかこなせないね!まして「富竹フラッシュ!」なんか使いこなせるわけもないね!総評:なんか特集の時点から黒歴史に入れたくなりました。この特集の唯一の良心はあれだね、ナレーターの中原さんだね。
2007.12.26
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すんません、せっかくの広告ですが予約して買いました。確かトランスフォーマー見に行った時。今年の夏に感想はもう書いたと思いますから二度は書きませんが、や!やっぱ面白い!萌え燃えるね、ガンシップは!いいね、A-10は!素晴らしいね、ラプターは!そしてスタースクリームはいつまでもヘタレを忘れない素敵キャラでいてほしい。『またしくじったな、スタースクリーム。』
2007.12.22
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大学のサークル部室に、誰かがFF-Xを持ってきたのでプレイ中です。既に全クリしたことがありますが、懐かしいのでもう一周。・・・(全部、話しておきたいんだ・・・)←冒頭のティーダの台詞・・・(カチャカチャカチャカチャ)←ムービーを飛ばそうと試みる音次回作からはムービースキップ機能をつけるべきだ。さて、せっかく部室でギャラリー有りでやるというのに、普通の名前をつけてしまったのでは面白くありません。6文字という制限の中で「ヒーロー」「こっちみんな」など様々な候補が試されては消された結果、全会一致で決まりました。『スターリン』もう名前をスターリンにするだけで会話が面白くて面白くて仕方ありません(笑)スターリン「それじゃあ・・・こうすっから!これ、二人への合図ってことで!」ギャラリー『シベリア送りの合図ってわけだな!?』スターリン「シンに近づきすぎて、頭がグルグルで・・・」ギャラリー『グルグルなのは元からだろうが!』一々突っ込みがたえない明るいFF-Xです。なおジェクトは自動的にあだ名「レーニン」が決定。絶対にジェクトなどと呼んではいけないのです。まだビサイドの浜にたどり着いたところ(本当は村にたどり着いたのだがセーブ直前でブレーカーが落ちたトホホ)ですが、召喚獣の名前は全て共産主義者にする予定。「ポルポト」とか「カストロ」とか「モウタクトウ」とか
2007.12.18
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風邪ひきました。8時ごろから眠って、今起きたのですが目もさえてしまったのでこうやってパソコンに取り付いているネット中毒の管理人です。せっかくですので新型潜水艦の話をば。とりあえず祝・2900t級SS進水!最近ニュースサイトを見ていなかったので一昨日知ったのですが、建造中だった海上自衛隊新型潜水艦「2900t級SS」が12月5日に進水しました。いままで1955年の訓練潜水艦「おやしお」から始まり、1998年の攻撃型潜水艦「おやしお」型までずっと「~しお」という名前で通してきた海上自衛隊潜水艦でしたが、このたび遂に命名基準が変わりました。進水した2900t級SSの名は「そうりゅう」なんと空母の名から持ってきました。一時期16DDH(現「ひゅうが」級)の名になるのではと噂されていた空母の名でしたが、なんと先を越して潜水艦につけられることになりました。これは驚きです。まったく予想だにしていませんでした。確かに現在の海上自衛隊からしてみれば潜水艦の重要性は旧海軍時代の空母に匹敵するものがありますが(地味ですけど)、それにしても「~しお」を打ち破って「そうりゅう」とは。確かにそろそろ「~しお」はネタ切れでしたし、まさか「伊~」とかに戻すわけにもいかなかったでしょうが・・・いやぁ、驚いた。と、なるとですよ。そうりゅう級を何隻建造するつもりなのかは知りませんが、ネームシップに「そうりゅう」がついたということは・・・2番艦「ひりゅう」3番艦「うんりゅう」(雲龍級空母は改飛龍型)4番艦「あまぎ」5番艦「かつらぎ」6番艦「かさぎ」7番艦「あそ」8番艦「いこま」みたいな感じで続いていくのでしょうか・・・それとも蒼龍の系列にとらわれずに「しょうかく」「ずいかく」あたりが?何にしても「ひゅうが」に続き「そうりゅう」とは、いよいよ旧海軍主力艦の名前も解禁の風が吹いてきました。・・・19DDが「あやなみ」とか「ふゆつき」とかになったら海上自衛隊上層部はエヴァマニア認定。
2007.12.11
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皆さん、「東方Project」というゲームをご存知でしょうか。具体的には、ZUNさんという方が製作した「東方~」という名前のついている一連の同人ゲームのことを言います。はい、そこの「同人ゲーム」という単語に引いたあなた。そう、主にそこの、おそらく見ているであろうOさん。「同人」というのは今こそオタクの代名詞だが元々の意味は違うんだぜ?まああえて同人という言葉を避ければ「個人製作ゲーム」というところになるでしょう。さて、このゲームのジャンルは「弾幕シューティング」。敵が撃ってくる大量の弾をかいくぐり、自分のショットを敵に当ててクリアしていく。よくゲーセンにレバー式の筐体が置いてあるあのタイプです。ゲームの内容自体はそれと大差ないのですが、しかし!東方Projectは一味も二味も違うのです! まずは圧倒的に壮大な世界観! 舞台となるのは我々の住む世界と昔は一体だったものの、現在では隔絶されてしまった世界「幻想卿」。そこでは人間や妖怪たちが時に狩られ、時に撃退し、時に共存しながら生活しています。 そこに住む多彩で個性豊かななキャラクターたち。彼彼女ら(今まで登場したキャラクターは一人を除いて全員女ですが・・・)が物語を紡ぎ、そんじょそこらのシューティングゲームには無い味わい深い物語性をかもし出しています。彼女らが織り成す一つ一つの会話も世界をさらに魅力的なものにし、ドンドン私たちを幻想卿の世界へと引き込んでくれます。自機キャラにも敵キャラにも、一人一人現在に至るまでの歴史があり、物語があります。中には日本神話や竹取物語をモチーフにしてリンクしたキャラや設定もあり、造詣の深さに驚かされるばかりです。 次に絶妙な難易度。正直東方Projectは難しいです。相当難しいです。私は今「東方永夜沙」をプレイしていますが、未だに初心者向け機体でイージーモードをノーコンティニューするのがやっとです。しかし、どれも決して突破不可能ではありません。何度も挑戦している間にかわし方を覚え、最初は手も足もでない敵でもだんだんと反撃ができるようになってきます。そして初めて難敵を破ったときの爽快感と言ったら!たかがゲームですが非常な達成感が満ち溢れてきます。 三つ目、すばらしい音楽。ゲーム中に流れる音楽はどれ一つとっても名曲ばかりです。音楽のためだけに買っても損をしないくらいのできです。プレイしている時には気分を盛り上げ、やがて思い入れのある曲ができていくはずです。最後に何より、キャラつくり、ゲーム製作、作曲、全てZUN氏一人がしてらっしゃることです。タイトーに勤務されていて、余暇で作られたのが始まりだそうですが、一人で作ったとは到底思えない完成度です。まさしく「すばらしい」の一言に尽きます。なんせ同人ゲームですから、普通のゲーム屋では手に入りません。一番確実なのは通販でしょう。基本的にオタク向けの店舗での通販ですから、一般(?)の方には敷居が高いことこの上ないでしょうが、そんなに高くないですし是非プレイしてもらいたい作品です。開発もとの上海アリス幻影楽団にも各作品の体験版があるので、まずはそちらをプレイなさるといいでしょう。それにしても永夜沙おもしれーよー。
2007.12.10
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周囲のMixi率が高すぎる。どんだけMixiやってんだよ。まあ確かに、これでコミュニティの輪を広げるというのはインターネットの実に正しい使い方だと思うわけだが。まあそれは置いておいて、CPUの意味くらい知っておいてほしい。Mixiを半年やるくらいだからせめてパソコンの基本構成部品の名前くらい覚えておいてほしい。というか『~のソフトは私のパソコンでできるかねー?』とスペックも提示せずに聞かないでほしい。頼られるのは嬉しいけど、頼る前の下調べくらいはしてほしい。あ、これが所謂「ググレ」の気持ちか。そんなこんなな12月。世間様ではクリスマスが近い。クリスマスのお祭り的雰囲気だけ利用するというのは、実に日本人的な外国文化取り入れ方だが、それにしても思うところがある。最近、駅前にイルミネーションが施されているのだ。いや、イルミネーションは好きだ。光で作る芸術というのは美しいと素直に思うし、むしろ見ると幸せになる。しかし、しかしただ一点のみが許せないのだ。何故!ハート型の電飾なんぞ宙に浮かべるのだ!ああカップルどもはいいだろうよ!だがよーく考えてみろ!それを見た独り者がどんな気持ちをするか!そこから繋がるのは人心の荒廃、生産効率の低下、治安の悪化、暴動、略奪、そしてクーデター。つまり、独り者たちのエネルギーで日本は滅ぶのだよ!今「なんだってー!」と頭に浮かんだ人。あなたはいい人です。いや何ね、独り者の僻みだというのは分かってるんだ。特にファッションにも気を使わない自業自得だというのも分かってるんだ。それでも、それでも言いたくなるのだ。ああ、世のカップルたちよ。君たちはこれからの日本の要なのだ。是非第三次ベビーブームでも到来させてくれたまえ。若年人口を増やして年金を安泰にしてくれたまえ。そして永久にお幸せに!だが電車の中でいちゃつくのはやめやがれバカップルめ。
2007.12.09
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今年も12月、師走の頃合になりました。大学に入ってからはや8ヶ月。本当に時間が経つのは速いものです。最近明るい軍事ニュースを聞きませんが、F-Xは一体いつになったら決まるのでしょうか。当初の予定では今年の夏に決まるはずだったのですが、交渉難航とかなんとか。要するに航空自衛隊はラプターが欲しいのでしょうね。スパホだったらこんなに難航することとはないでしょう。しかし、山田洋行との接待が最近よく話題になっていますね。今まで他の省庁でいくらでも話題になってきたことが、まあ防衛省でもやってました、くらいのことで特にどうとは思いませんが。ただこの流れに乗ったテレビ朝日がやっていた兵器とアメリカ価格と日本価格の違いを挙げて「税金の無駄遣い、商社は適切な値段をつけているのか」とするのはちょいとばかし強引でしょう。特に、米空軍には一機たりとも配備されていないF-2の「日本価格・アメリカ価格」という比較が存在することも解せませんし。やっぱりあれですか、朝日だからですか。ところでF-X選定に関わっている商社は・F-22 三菱商事・F/A-18 伊藤忠商事・F-15発展型 双日商事・タイフーン 住友商事と山田洋行は関わっておりませんのでご心配している皆様ご安心ください。さて、せっかくですから今まで山田洋行が取り扱った商品をWikipedia先生に聞いてみました。以下がリストです。・早期警戒機E-2C「Hawkeye 2000」能力向上改修プログラム(ノースロップ・グラマン社製) ・航空機用エンジン「F110-GE-129」(F-2支援戦闘機に搭載) ・航空機用エンジン「CF6-80C2」(ボーイング747-400(政府専用機)、E-767、C-Xに搭載) ・船用ガスタービンエンジン「LM2500」(こんごう型護衛艦、むらさめ型護衛艦、ひゅうが型護衛艦に搭載) ・輸送用エアクッション艇「LCAC」(おおすみ型輸送艦に搭載) ・30/40mm艦船搭載機関砲システム「Mk46」 ・機上磁気探知装置「MAD」 ・多用途戦術ミサイル「ATACMS」 ・ミサイル警報装置「MAWS」 ・射撃訓練用シミュレーター ・ソフトウェア無線機 ・UAV, UUVプラットフォーム「M80スティレット」(M80 Stiletto - M80 Stiletto)[6] ・iRobot社製「PackBot」未来戦闘システム(危機管理産業展2007レポートより) なんとなくパッとしないのですよ。一応エンジン系はそれなりの大物ですけど、イメージとしての「兵器!」って感じなのがLCACしかいないのが寂しいです。というかATACMSなんて自衛隊が導入したという話はついぞ聞かないのですが、これには今まで提案した分も含まれてるんでしょうか?
2007.12.08
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驚異の二週間空き、お久しぶりです管理人です。さてさて、例のF-2墜落事故の原因が特定されました。なんでも、配線が逆だったことで操縦桿(F-2のコクピットは見たこと無いですが、フライバイワイヤ機だしサイドスティックかな?)からの電気信号が正常にコンピューターに送られなかったのだそうです。それであのような機動になってしまった、と。配線ミスでパイロット2名を危険に晒し120億の機体をパーにするとは実に残念な事故でしたが、不幸中の幸いとでも言いますか、ソフトウェア系に問題はなかったようです。機体側に欠陥があるわけではないと分かりましたから、これで飛行再開も目処がつきますね。ところでなんでも中日新聞の投稿欄に、自衛隊機は事故を起こしたんだから官民共用空港から退去せよ、という旨の投稿が載ったらしいです。航空機の事故は、民間だろうが軍用だろうが、等しく起こりうるものです。そこに管理者による違いは存在しません。事故を起こしたのが自衛隊機であろうが民間機であろうが、それは平等であってそれ以上の付加価値を持つものではありません。もっとも、一部の方々にとっては自衛隊機であったことは非常に大きな付加価値かも分かりませんが。
2007.11.17
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名古屋空港でF-2が墜落し炎上したというニュースを今日になって初めて知りました。ちょうど大学祭前日で遅くに帰ってきたのですが・・・リアルタイムの情報と向き合えなかったのは残念です。どうやらマスコミで印象操作がされているようなので、まずはそこを突っ込んでおこうと思います。・事故を起こしたのは三菱重工であり、航空自衛隊ではありません。・「名古屋空港」は「小牧基地」という名も持つ官民共同空港です。自衛隊機がいることになんら不思議はありません。とはいっても小牧にいるのは主にC-130H輸送機部隊ではありますが・・・今回のF-2は就役3年の定期検査でした。なので管理は製造者である三菱重工に移管され、三菱重工によって名古屋空港で試験飛行が行われたものでした。三菱重工のテストパイロット2名はそれぞれ重軽傷とのことですが、命は助かったことに一安心です。一刻も早い回復を祈っています。続いて、FS-X(次期支援戦闘機計画。F-2の計画名)の頃から一切の損失がなかったF-2に最初の損失が出てしまったことが悲しくてなりません。早期の事故原因特定を願います。さて、ここでF-2について少し復習しましょう。F-2は航空自衛隊が運用する新型支援戦闘機で、支援戦闘機本来の任務で運用される単座型のF-2Aと、高等練習機として運用される複座型のF-2Bが存在します。両者に大きな性能差はありません。今回墜落したのは、F-2Bの方です。F-2は日米共同開発(これに関しては日本が自主開発するつもりだったところにアメリカが横槍を入れた、共同開発の結果は百害あって一利なし、などと色々曰く付ですが、今回は詳しくは触れません。)によってF-16をベースに生み出されました。機体が一回り大きくなり、翼面積は大幅拡大、レーダーは実用航空機初のアクティヴフェイズドアレイレーダー、機体は日本の最新カーボン複合素材、といった様々な最新技術がてんこもりされた機体です。価格は120億円と正直馬鹿高いですが、機体性能もペイロードも一級品の戦闘機であることは間違いありません。初期に報じられた不具合(レーダー視程が所期の3分の1だとか、特定の状態で急機動すると翼にひびだとか)も解消されていますしね。防衛庁(当時)からは「機体の発展性に乏しい」という理由から調達数削減され、現在では98機まで落ち込んでいました。しかしそれを差し引いてもいい飛行機でした。実際、今回の事件が発生するまでは一機も損失がありませんでした。さて、事故の様子を記録した動画を見ましたが、少なくともエンジントラブルである可能性は低そうです。推力が足りないと言うよりは、これは失速を起こした落ち方でしょう。私の考えでは、次の二通りのどちらかが原因なのではないかと思います。1、離陸に十分な速度に達しないままの離陸機体が安定して飛行するには、飛行機が揚力を使って浮いている以上ある程度の速度が必要です。十分な速度が出ないままに無理やり機首上げし、揚力を強制的に増して浮かぶと、次の瞬間失速を起こして墜落します。私は動画から速度は読み取れませんでしたし、機首が特別上を向いていたと言う印象もありませんでしたが、地上整備員からは「いつもより角度が急だった」という証言が出ているようなので、これとも一致します。三菱重工のテストパイロットともあろう方がそんな初歩的なミスをするか?というのが少々疑問ですが、ヒューマンエラーは常にありうるものなので可能性には入れるべきでしょう。2、操縦系統のなんらかのトラブルF-2は非常に高度なコンピューターシステムによる操縦補助が行われており、多重のバックアップはあるもののもしこのシステムが狂ったのならF-2の操縦は非常に困難になると聞いています。何らかの要因によって操縦系統が狂った場合、今回のようなおかしな機動になってしまうこともあるかもしれません。今回は定期検査直後の事件だった、というわけで、その際にシステムのアップデートが行われ、何らかのバグが・・・というのはほとんど有り得ないけれど無いこともない。もし潜在的にF-2の操縦システムになんらかのバグがあるとしたら、かなり致命的な欠陥になってしまいます。断っておきますが、以上はあくまで素人による推論です。何か根拠となるデータがあるわけではありません。信憑性はかなり低いでしょう。何はともあれ、事故調査委員会の報告が早期に出ることを願っています。それにしても、あれほど酷い落ち方をしておきながら、あれだけ原型をとどめいているF-2の頑丈さには驚きました。パイロットが助かったのこの頑丈さ故でしょう。やはり日本の素材技術は偉大です。
2007.11.01
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先日21日、佐世保にて高専ロボコン九州大会が開催されたので、それに行ってきました。弟が北九州高専の1年で、「あばうたぁ~ず」というロボット製作チームに入っていますし、私自身もロボコンは大好きです。中学生の頃は科学部に入って中学ロボコン用のロボットを作成していたものでした。・・・レベルはだいぶ低いですがね。それはそうと、その21日。私の大学の隣にある小倉駐屯地では創立記念行事が開かれていました。普通科連隊が駐屯しているわけですし、そこそこの規模ではあるらしいです。もちろん、私も行けるものなら行きたかったのですが・・・誰か体を二つに分けることのできる方法とか知りませんかね?刃物で真っ二つとかそういうのは無しで(おいさて、その北九州高専なのですが、何ともめでたいことに九州大会で優勝を果たしました。これで、国技館で行われる全国大会出場の切符を手にしたわけです。行きたいですねー国技館。テレビでやってる高専ロボコン全国大会は、なんか有名人のトークとかインタビューが中心になってしまっていてロボットの試合がかなりカットされているのですよ。これはいただけません。ですから、それをフルで見るチャンス!その日程が11月25日と・・・築城基地航空祭が24日なんですよ。東京ってことはどう考えても1泊2日、あるいは2泊3日。24日絶対行けないじゃないですか。去年受験のために断念したときからずっと楽しみにしていたんですけど航空祭。それでも東京行きますけどね、ええ。全国大会なんてそうそう見られるもんでもないですから。ああ、でも・・・体を分ける術ってないかなぁ
2007.10.22
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天気予報曇後雨(つд`)いいかげん晴れろよ・・・何年曇り続けるつもりなんだよ・・・
2007.10.06
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