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●見られる?ブラジルW杯...高すぎ放送権料で赤字

衛星放送のスカパーJSATが来年のサッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会の中継を断念したことの波紋が広がっている。2020年東京五輪を前に、国際スポーツ放送権の在り方が問われそうだ。
◆高騰「日韓」から
W杯放送権の交渉は、国際サッカー連盟(FIFA)代理人の電通と放送局側が行う。高騰のスタートは2002年の日韓大会。価格抑制のため、NHKと民放は五輪同様、ジャパン・コンソーシアム(JC)を結成して交渉を行ったが、推定約6億円だった1998年のフランス大会を大きく上回る金額を提示された。
この時は、JCとは別個に放送権獲得の意思を示していたスカパーがJCを上回る約135億円を負担することで、推定約198億円に上る交渉がまとまった。スカパーは大幅な赤字となったが、知名度アップと加入者獲得の上で大きなメリットがあった。以降、JCとスカパーが共同購入する形が続いている。
放送権料は推定でドイツ大会が約100億~140億円、南アフリカ大会とブラジル大会の合計が約300億円超。南ア大会は、試合が日本時間の深夜に行われたため、高額のCM料金が見込める時間帯に放送できず、民放が初めて赤字を出した。スカパーも加入者が頭打ちで、懐事情が苦しくなっており、従来のような放送権料の負担が難しくなっていた。
スカパーの撤退は、JCの負担増につながりかねない。ブラジル大会では、やはり時差の関係で、民放は営業的に苦戦が予想され、NHKも財源は国民の受信料であるだけに、むやみな負担超過は許されない。
南ア大会の全64試合のうち、JCで放送したのは、44試合。このため「見られない試合が出るのか」との声も出ている。民放関係者によると、JCで全試合の権利獲得を目指しているが、先行きは不透明だ。
◆「撤退の覚悟も」
サッカービジネスに詳しいスポーツ総合研究所の広瀬一郎所長は「日韓大会の放送権料は、適正価格が分からなかった時に偶然が重なって決まった。今回のスカパー撤退は正しい経営判断。日本側は一度放送をやめるぐらいの覚悟で交渉に臨むべきだ」と指摘する。
W杯同様、五輪も放送権料が高騰している。20年の東京五輪の交渉はこれからだが、開催国でもあり、高値が予想される。
スポーツ評論家の玉木正之さんは「権利者側が資本主義の原理に委ねたことが(放送権料の)高騰を生んだ。スポーツは誰のものか。それを考えて、議論を始めるべきだ」と話している。
(2013年10月19日08時16分 読売新聞)
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