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何作か、最近読んだ漫画作品で、感想を書きたい作品があります。どれも、「こんな漫画があるのか!」と、「漫画」として驚きがあった作品・・・になるかな?それぞれ簡単にですが、感想を。『後にも先にもキミだけ』(川上ちひろ先生・小学館・Cheese!)傍若無人・唯我独尊の彼氏・速人の浮気その他数多くの勝手な振る舞いに、泣かされ続ける彼女・芙美。・・・いろいろドロドロあるけど、なんやかんやでラブラブ高校生カップルストーリー。 ・・・これは凄い。最近、部数がどんどん伸びてる漫画・・・なのかな?な~んか少女漫画読も~・・・と思いまして、レンタルコミックの「人気少女漫画ランキング」のところで、並んでいる作品を順に、パラパラ~っとめくっていって、この作品を開いた瞬間・・・「あ、もうこの中じゃコレだ。」と思って、読み始めました。・・・これは凄い。何が凄いかって・・・絵だけで回すんですよ。とんでもないところを。あらすじだけじゃもう・・・許せませんよ。普通~に浮気して、それを隠しもせずに俺様ヅラする彼氏とか、それでも懲りずに、彼が好き★な彼女とか、私的には、感覚が人外です。いや、チャラ男キャラが嫌いなわけでは決してないのですが、「彼女目線」の少女漫画で、これはないだろうと。完全にアウトラインをオーバーしていますし。お話に関しても、私にはいったい何をやろうとしたらこんなことになるのか、さっぱり理解できない題材と構成です。・・・が。こんな私が押し切られました。完敗です。「ちくしょう、こんなのが・・・おもしろい!」絵が上手い・・・っていうか、人物の存在力が凄いんですよ。作中でヒロインも言っているのですが、どんなに許せない!とか、ふざけんな!って思っても、いざ、ヒーロー本人が目の前にくると、「なんかどうでもよくなっちゃう」・・・と。↑本当に、読んでてもそうなんです。そこまで、裏切られて浮気されて・・・って流れしかないんです。軽く見られてるよな~っていう。なのに・・・その後、なんの前ふりもないのに、ヒーローが出て来て、顔を観ただけで、「浮気だもん。本気はこっちだけだもん」って、本人がしれ~っと思ってるのが、ガっと入って来るんですよ。言葉・理詰めで感情を作りこんで、エピソードや小物でお話回して・・・って感覚では、絶対に理解できない、そういうツールで、感情をひっくり返してくるんです。・・・衝撃的でした。「漫画」でしか絶対にない作品だな~・・・と思いまして。まぁ・・・とはいえ、やっぱり全部が全部好きな作品じゃありませんので、今回1巻だけ購入しました。今もう6巻?くらいまで出てるのかな?主役たちも、大学生になって同棲編がスタートしてるみたいですが。・・・追いかけようとは、思いません!;Cheese!コミックということで、まぁ・・・それ相応にセクシーですし、中身はこの通りインモラルっていうかまぁ・・・ですし;;ですが、この衝撃はたまに味わいたくなるな~・・・と。レンタルでは数冊読みましたが、一番印象深かったのは、やっぱり1巻1話です。これだけでも、この「漫画表現の恐ろしさ」だったら、存分に楽しむことが出来ると思います。by姉
2014.02.18
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最近読み始めた漫画の中では、一番のクリティカルヒット作!!きちんと子供向けですが、少女漫画が好きで好きでしゃーない大人が一番楽しめる作品・・・だと思います。『真代家こんぷれっくす! 1~4巻』(久世みずき先生・ちゃお)両親が海外で仕事をしている為、4人兄弟で暮らす真代家。家事全般をこなす、頼りの長兄・潤。紅一点の長女・夏木。バンドを組み、交友関係の広い次男(双子)・五月。スポーツ馬鹿の三男(双子)・紺。ある日、夏木一人が兄弟ではなく、3人のイトコだという事実が発覚する。なんとか今まで通り、兄弟の一人でいたい夏木のコンプレックス、個性豊かな兄弟同士、お互いのコンプレックスに、恋愛感情が絡んできて・・・・。 本格的ハマれるちゃお作品に、初めて出会いました!全く知らない作品・作家様だったのですが、本屋をうろついている時に、新巻コーナーで、最新・4巻の表紙を観て一目惚れ購入しちゃいました。なんでなのか・・・自分でもよくわからないのですが、私的には、すごく珍しい買い方です。いや・・・だって、「家族モノ」で、「この4人が主役」で、「こんぷれっくす」を前面に押し出したタイトル・・・。なんか・・・絶対「感情がある!!」って感じがした・・・からかな? ・・・読みました。大当たり!!やった!!嬉しい!!・・・この恐るべき中毒性!!!作者の久世先生が、別の本誌短期連載を挟みながら、別冊誌の方でポツポツ描きためられている物語・・・みたいです。だいたい、1年に1巻分のペースかな?・・・読み易い作品じゃありません。特に、1、2巻なんてもう・・・読解力、そして漫画愛がなければ、立ち向かえない作品です。しかし、各キャラクターの感情が、本当に深くて重い!毒気が凄いんです;一人ひとりの思考回路、感情がもう・・・;兄弟のキャラクター、そして配置がいちいち捻ってあって、それぞれの絶妙なコンプレックスが、一気に入ってきます。どんだけ寝かせて作りこんだんだ・・・と、本当に驚きました。 以下、各巻・各キャラクターについて・・・メモです。★1巻読みにくい!!・・・ですが、1話1話、兄弟の一人ひとりに焦点を当てた渾身作がギュッと詰まっています。兄弟は一人ひとり、本当に好き勝手な方向を向いているので、続けて読んでいると最初は「何がしたいんだ・・・?」と感じます;が、確かに、それぞれを「主役」と捉え、「兄弟へのコンプレックス」で回すと、こうなるのがちゃんと分かります。★2巻最初の3話は、本誌の短期連載だったのかな?体育祭のお話なのですが、いろいろやろうとしすぎて・・・情報が爆発炎上してます。読みにくいとかいう次元じゃありません。感想はこれに尽きます。「要素省こう!魔法でも使わなきゃ、このぺージ数じゃ無理!!」読んだ時は、ビビりました;・・・そして感動しました。ここまで豪快に突っ込む作品、最近お目にかかってなかったんです;最近の少女漫画は、とにかく大ゴマで、絵がキレイで・・・少女漫画としてはそっちの方がいいんだと思うんですが、・・・こういうぶっ込み作品があったっていいじゃないですかぁ!超展開に継ぐ超展開に、読みながら何度「ええぇえ!!?」と声を出したことか;・・・大好き!!こういう作品!!人におススメはしませんが、個人的に一番お気に入りなのがこの2巻です。★3巻「真代家こんぷれっくす!」という作品の覚性。突然読み易くなる画面!・・・多分、この巻に収録の萌え展開で、ファンが増えてるんじゃないかな。エピソード、コマ、表情・・・漫画表現が、とにかく、キレてます。この巻収録の「第12話 五月の事情」は、絶品です!コンプレックスエピソード万歳!★4巻各キャラクターの立ち位置、要素がどんどん立って来てます。紺くんがガッツリ定義されて、さてさて・・・??・・・ここまで来てなんですが、これ本当にどうなるんでしょうか?いや、もう本当に心配になっちゃうんですよ・・・この「兄弟」;なんて言うか、読んでる方も本気で困っちゃう状況なんです。各々の譲れないベクトルが・・・闘ってるんですもん;それが、2人きりのガチバトル!ってわけじゃなくて、4人居ますから;これ、話が進むとこじれるばっかりですよ。いやぁ・・・楽しみです。 ◆長女・夏木ちゃん「ザ・女の子」って感じの子ですね。可憐さ、優しさ、そして、いろんな事に気付かないフリする、ちょっとズルいところもあって。凄く・・・可愛いと思います///。「3人と本物の兄弟じゃない」コンプレックスから、「いい妹」・「いいお姉ちゃん」になりたい気持ちは、素直に入っていけます。◆長男・潤兄家事を一切こなす、頭脳明晰・品行方正出来過ぎの優しいお兄ちゃん。・・・今のところ、にこにことしているんですが、・・・動くんですかね。動きますかね。動かれると困るんですけど。本当に。「真代家」として、彼を一番に立てないと間違ってるんですよ。・・・という空気があります。これが、この作品の凄いところなんですけど;◆次男・五月くん双子の弟その1。・・・間違いなく、この作品のメインです。作品の人物配置・各キャラクターのベクトルが、全てこの子の感情とコンプレックスに吹っ掛かっています。追い詰めにかかってます。人当たりが良くて、人気モノで・・・普通に考えれば、羨ましがられる要素を一番持っている子ですが、「真代家こんぷれっくす!」の「こんぷれっくす!」は、この子のことを指しているものだと思います。基本的に、この子になって読むしかないです。この作品は。いや・・・夏木ちゃんにもなれまけど、お話を回す・・・「回そうとする」のが、こっちなので。基本、女の子を大事にするフェミ気質で、だからこそ、当たり前みたいに、一番近い女の子を好きになる・・・この子の「当然」に、何故かついて行けちゃうんですよ。凄いキャラクターです。◆三男・紺くん双子の弟その2。この作品のアイデンティティと言っても過言ではない!超重要ポジションキャラ。血が繋がらないと分かっても、当然のように夏木ちゃんを「姉」だと思ってくれる、可愛い弟の鑑。彼女アリ。・・・この子が居るから、夏木ちゃんは、「双子の弟を同等に扱いたい」・・・と。↑この感情が、本当にこの作品を面白くしてるんですよ。「双子」って、家族は本当に気を使って、同等に扱おうとしてくれるんです。(家族だけじゃないですけど。先生・友達・・・皆そうでしたけど。)年の離れた兄弟でもあること・・・だとは思いますが、「双子」に対するそれは、本当にどのフィールドにおいても徹底的で、やっぱ・・・特殊っちゃ特殊な気がします。・・・なんて正しい「双子」の使い方!っていうか、この感情を想起させる為に「双子」を使う作品、初めて観た!! ・・・というわけで、なんかいろいろ雑多な感想になってしまいましたが、総じて。「ちゃお」作品なので、私も今までそうでしたが・・・なかなか、漫画好きでも手を出さないところにある作品だと思います。ですが、大人少女漫画ファンの方なら、是非是非><!ラブコメ好きはもう・・・必読ですよぉ><!!!どんどん面白くなって、作者様のスキル?の変遷を鑑賞するのも楽しいです。次巻は・・・このペースでいくと来年かな?;気長に待ってます。by姉
2014.02.12
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こちらも新たに読み始めました。『図書館戦争 1、2巻』(原作:有川浩・作画:弓きいろ先生、LaLa)LaLaで連載中の少女漫画版に手を出してみました。非常に心に引っ掛かる作品でした。*以下、マイナスな言葉も使ってしまっている感想です。お気をつけください。*とにかく、まずこれだけは吐き出さなければな感想です。 こんなことで武力闘争は起こらないし、公的機関が介入し武力組織を持って同国内で争うなんて、絶対にない。パラレル日本であるという設定ではありましたが、それでも、「現代日本」だと認識されるような世界観の中で、どうしても武力闘争を避けられない状況だ・・・という説得力がないまま当たり前のように「公的な」銃撃戦が繰り広げられる・・・この部分に関しては、非常に嫌悪感を覚えました。図書隊という武力組織の存在意義に立体感を感じられず、「軍隊サバイバルが好きな人たち」としか認識することが出来ませんでした。 ・・・ここのはなしを始めてしまっては、それだけで延々と一記事書いてしまいそうですし、そんなことで軍隊!?という「跳び具合」が、人を惹きつけるインパクトになっているのも分かっています。というか、「言論の自由」を立たせるという観点から、「武力」というインパクトのある題材が出てきていて、それが漫画・メディア規制の流れもあってすごく注目されている・・・そういう順番なんだろうな、というのも分かっています。分かってるつもりなんですけども・・・それでも私は、「武力闘争」をすんなり読むことはできませんでした。繋がりそうにないところを無理やり繋げるんだから・・・せめてもうちょっとだけでも、政府の狙い、良化法の背景なんかを言いわけでぐるぐる巻きにして、どんな角度から観ても立体感を感じるようにして欲しいなぁ・・・と。(原作にはちゃんと書いてあるのかな?それともこの先に出てくるのかな・・・?;だったら嬉しい><)正直、「図書館戦争」というタイトルとあらすじだけで、ダメな人はダメだぞ・・・と分かるようになっていると思います。だからこそ、私も今まで手を出しかねていたんです。・・・私みたいな「ここ」でつまづきそうな人間が、楽しめる作品なわけがないんです。読んじゃダメなんですよ。それが分かっていて、あえて手を出す私に非があります。・・・だって!!すごく人気があって・・・面白そうだったから!!!><ラブコメだって言うし!間違いなく20~30代女性層がメインターゲットな作品だと思いますし!!私だって・・・読みたかったんですもん!!! というわけで、ここまでの感想は、ここまでの感想とします。(もうちょっと簡単に書き飛ばそうと思ったのに・・・;やっぱり熱くなってしまった・・・;;)えっと・・・とにかく!「ここ」は切り離します!!さてさて。漫画版1・2巻を読んでみて・・・すごく面白かったです。今回漫画版から手を出したのは、この漫画作品に、メディアミックスの域を超えた魅力があるんじゃないかなぁ、と思ったから。コミックスだけで二ケタの巻数が出ていますし、LaLa本誌でちらっと観ると、画面が重くってすごく気になったので。原作を読んでいないので、バランスが分からずなんともですが、(原作も相当ラブコメ~な感じなんだと思います。)・・・それにしたって、本当にきちんと上手~~な「少女漫画」なんですよ!一話一話に必ずトキメキシーンが入っていて、少女漫画中枢は大満足です。日常シーンのさりげない動作にも体温がありますし、かと思えば、戦闘シーンもすごく迫力あってカッコいい!とにかく、ヒーローの堂上教官を魅力的に描くことに全精力を費やしているという・・・このバランス。少女漫画として、ぶれがなく気持ちよく読むことができて素晴らしいと思います。たぶん・・・「この漫画いい!図書館戦争の魅力が詰まってる!」って言うより、「堂上教官カッコいい!惚れた!!」って言う方が、この漫画のやっていることに対しては正しい反応なんじゃないかと;・・・いや、たぶんですけど。そこに対する異常なまでのパワーを感じたので・・・;↑ここが、メディアミックスの域を超えている・・・もはやオリジナリティなのかな・・・と;正直、メディアミックスの漫画作品単体として、こんなに「面白いな!」と思ったのは初めて・・・かな。コンテンツやキャラクターへの愛もよくよく詰まっていて、まだ2巻までしか行っていませんが、戦闘シーンを経て、どんっどん絵がノリ出しているのもすごく観てとれます。・・・うん。面白いです! 当記事前半は・・・なんかいろいろモヤモヤを吐き出しましたが、これを吐き出さないと、いちばん楽しいラブコメ部分が手放しで楽しめない!!!そう踏んだから書いたんです!身長は低いけど、頼りになる上官とか・・・カッコいいじゃないですか!素敵じゃないですか!頑張りやの主人公!いいじゃないですか!軍隊社会人モノ!!こんな設定で、ここまで思いっきりラブコメやってくれる作品、他にはあんまり観ないし・・・楽しまなきゃ損じゃないですか!!これは・・・是非続きを追っかけていきたいと思います。by姉
2013.06.11
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ごくせん、デカワンコ、アシガール・・・もう、大好きなんです!森本梢子先生!!警察モノ、学校・極道・・・コレ!と決めた舞台も、きちんと分かりやすく情報を絞ってそこの「良さ」を出しつつエンタメ風にしてくださるので、すごく読み易いです。そこで展開される、わくわく&納得のあるストーリー!・・・そして、絶妙な人物配置で、最終的に『萌え』!!!たまりません。『ミステリー・ママ』(森本梢子先生・1998年)1冊の文庫本の中に、2作の連作が収録されていました。●ミステリー・ママシングルマザーの推理小説家・谷本真由子さんと、なんとかママを再婚させたい2人の子供たち。彼女たちの周りには、そこかしこに恋のきっかけがこぼれています。●こちらレディー・ママ警視庁のエリート部長である旦那にかまってもらえず、一人娘を連れて家出し、探偵業を始めた千住花子(28)。世間知らずで奔放なママと、それを陰で手助けする元旦那&しっかり者の娘の、実はファミリー&夫婦ラブストーリー。どちらの作品も、森本先生のストーリー回しっぷりが発揮されている連作でした。この文庫は・・・イイ><すごくお気に入りです。ミステリー・ママは、主役の真由子さんの美しさがすごく印象的な作品でした。森本先生の作品のヒロインは、背の低い感じの・・・可愛い系にイロを付けた娘、って印象が強かったので、こんなヒロインも居るんだぁ・・・///と。森本先生は、ストーリーテラーの方に気が行きがちでしたが、「バリッバリの絵の人だと思う」とこの間妹が言ってたことがなるほど・・・あれはこのことか、って感じでした。感想記事で、よく「出典・妹」の言葉を使うのですが、私は本当に、絵で仕掛けてあるおもしろさが上手く捉えられないんですよ;よくこんな状態で、何年も「漫画感想記事~」とか書き続けてきたものです;最近はようやく「絵も観よう!」と頑張りだしているんですが・・・う~ん・・・まだまだ、「なんとなく」。感動は確かにあるのですが、言葉に出来ません。その点はもう、妹の眼におまかせなんです。奴は絵しか観ていません。 そして「こちらレディー・ママ」。これは・・・森本先生~~!って感じの作品でした。読んで損なし。離婚夫婦の熱愛っぷりがなんとも素敵なんです。若く、危なっかしいママを心配する旦那さん・娘の視点、エリートで頼れる旦那さんに意地を張りたくなるママの気持ち、一人娘の可愛らしさ(この二人の娘がこう、という説得力)・・・個々の事件を解決していく度、家族の愛を再認識していけます。全6話。どれも読み応えがある事件ばかりですし、シリーズ1作としてのまとまりも爽快!大好きだなぁ・・・このシリーズ>< さてさて。森本先生の新シリーズ?が、Kissで始まっていましたが・・・デカワンコとアシガールも是非・・・!!いや、新しいのももちろん読みますけど、既存シリーズも、続きをすごくすごく楽しみにしておりますので・・・!!by姉
2013.04.22
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おはようございます。『針の眼』(田村由美先生・小学館文庫)短編集です。短編・・・と言っても、結構長めの作品(40~100Pくらい)が5作(うち二つは同キャラクターの連作)収録されていて、とても読み応えがありました。1作目・表題作になっている『針の眼』もまとまりが良くて面白かった!・・・んですが、個人的にいちばんのお気に入りは『湾岸JUNGLE』という作品でした。開園前の人工浮島・湾岸JUNGLEに閉じ込められた幼馴染のかのえちゃんと近衛くん。殺人鬼の影に追われながら、夜の無人テーマパークを迷走する心地悪さというか、心地よさというか・・・;7SEEDSともちょっと違いますが、妙なハイテンションに引きづり込まれる作品で、読み終わった後は、はぁーっ・・・という夢心地になりました。田村由美先生の作品は、何を読んでも疾走できて、本当に楽しいです。『針の眼』・・・何冊か持っている田村由美先生の短編集の中でも、かなり好きな文庫になりました。たぶん・・・『きねづかん』の次かなぁ。(『きねづかん』は少女漫画を逸脱した作品ばかりでどうしても好きなんです。)7SEEDSも途中で止まったままになっちゃってるので、そろそろ一気に読み直さねば。by姉
2013.03.21
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新巻発売!すごくうれしいです>< 『夢色パティシエール 11巻』(松本夏実先生・りぼん)パリにパティスリーを開いたいちごちゃんと樫野くん。彼女たちの作る夢いっぱいのスイーツ4品の短編集。もう・・・相変わらず素晴らしいです!この漫画!!大好きなんです><出てくるスイーツにいちいちときめいてしまいます。美味しそうなのももちろんなのですが、何より・・・夢があるんですよ・・・!!10巻本編までのような「夢を追う」少女漫画的な部分は薄いのですが、(10巻までで完結してますし。)ゲストキャラクターがいちばん喜ぶイメージをもってきて、美味しいスイーツに詰め込む・・・それを毎回毎回考えながらやってるいちごちゃんたちがとにかく楽しそうなんですよ。夢を叶えた先にあるのが、ひたすら夢(いっぱいのスイーツ)の創作なんて、やっぱり・・・素敵だなぁ・・・!!見所は、パリの華やか画面!短編はそれぞれ、画面意欲作ばかりです。お屋敷~!駅のターミナル~!宮殿~!エッフェル塔~!パリの夜景~!夜の空気~~!!稲妻~!虹~!ランナー!クリスマス~!からの雪月桜だとぉ~~><!!華やか丁寧な空気感・・・それらを凝縮して生み出される夢色スイーツとか!もう!何コレ!素敵><!!個人的には、やっぱり4話目のブッシュドノエル回がベストかなぁ><いや・・・でも3話のエクレールも、爽やかなような暑苦しいような、意外なモチーフで面白かったです。いや・・・夢いっぱいの2話もやはり・・・夜景が・・・いや・・・みんな美味しそうでした。りぼん増刊で、まだ連載が続いているようです。嬉しい!12巻も、美味しいスイーツを楽しみにしてます~♪by姉
2013.03.17
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ARIAの漫画を読むのは初めてです。『これは恋のはなし 1~6巻』(チカ先生・講談社ARIA)売れっ子のハードボイルド小説家・内海真一(31)は、若干のスランプを感じ、郊外の元祖母宅へ居を移す。そんな彼になつき、家に出入りをし始めたのは、近所の少女・森本遥(10)だった。最初は邪見に扱っていた内海だが、複雑な家庭事情から、家では一人きりである遥を放っておけず、父親不在の間の保護者役として面倒み始め・・・。年齢差21歳。・・・これは・・・あぁ、「恋のはなし」なのか。概要だけ聞くと、若干大丈夫か?・・・と思うかもですが、中身は凄く丁寧な愛情物語(詰め方が少女漫画)でした。このタイトルでなければ、どう読んでいいか少し困るかも・・・っていう小憎い作品です。孤独慣れしていて、子供らしからぬ大人っぽさを持つ遥かちゃんに、似た境遇で育ち、気持ちが分かってしまう内海さんが、「もっとわがまま言え!!」ってなるのもすごくついていけます。内海さんの友人の二人の存在も大きいです。担当編集にして、サドッ気全開の大垣さん、一見女性(性別♂)のサトミさん。この二人が居るから、内海さんが人を愛せるのも分かりますし・・・とにかく、丁寧なんですよ。遥ちゃんの父親、世間の目・・・これを、丁寧に納得のいく会話・シーンで詰めていってくれて、・・・で、最終的にやりたいのはただの「ニヤニヤ」という。誠意いっぱいのミーハーさ、萌えへの真摯な姿勢が、なんともエンタメ好きの心をくすぐる作品です。好みの分かれる独特な「萌え」かもですが、きちんと丁寧に描かれていて、読めばスッと納得できる商業用作品になっているのですから、・・・作品のやりたかっこと、大勝利!!!って感じだと思います。うん。好きです!趣味全開・毒気たっぷり・・・の商業作。・・・おもしろい!さてさて。6巻では、遥ちゃん、そして遥ちゃんに恋をする同級生・杉田くんらが、14歳になりました。・・・関係を動かすのか・・・!!?いや・・・まだ、もうちょっと慎重に行かないと・・・;;これを「恋のはなし」にするため、どう丁寧に展開させ、どう押し切ってくれるのか・・・!!楽しみです。続きも読もう。by姉
2013.03.04
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実は前々から買ってあった一冊でしたが、なかなか読む気分になれず・・・;昨日やっと読んだのですが・・・はい。やっべぇ・・・超おもしれぇ;;;『マンガ日本の古典27心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)』(里中満智子先生・1996年)近松門左衛門の浄瑠璃用戯曲4作を、里中満智子先生が漫画として、共感モノとして、おもしろ~~く描いてくれていまして・・・まぁ・・・すっっっごく面白いんです;;実は私、心中モノって・・・女性目線の先にあるエンタメだと思っていたんです。少女漫画~レディースコミック・・・その流れの先にある女性的な・・・激情を一番に据えた、ロマン最重視なエンタメだと。さらに、とにかくどの作品を読んでも女性の描かれ方が一番印象に残る里中先生が漫画化しているのですから、・・・まぁ・・・女性が押し切るのだと。ちょっと怖い女性たちを想像しながらページをめくり始めたのですが・・・印象が全然違いました。これはびっくりです。「心中」を描こうと思ったら、社会描かなきゃいけないんだ・・・。考えれば当然で、人が死を選ぶ・・・その様を描くには、立場や社会常識を描かなければならないわけで、自ずと家族や周囲の人々の描写が多くなる・・・と。この1冊を読んで、一番意外だったのが、印象に残ったのが、ほとんど男性の意識に関わる描写だったこと。家族・親族への対面の悪さ、武家社会における一般常識・・・追い詰める段階こそ、このエンタメの核なんですね。追い詰めることが出来なければ、心中モノに共感もなにもありませんから。うーん・・・面白いです。心中モノに限らず、ラストが「死」は、個人のストーリーとしてこの上ない締まりなわけで、・・・正直、何をやっても締る。お話になる。社会を描いておいて、ラブストーリーがあって、ドラマチックな展開で主人公たちを追い詰めておいて、ラストが必ず盛り上がり・・・締る。「心中」モノには、エンタメとしてこれだけ間違いなく満足できるという要素が揃っているわけで、そりゃ・・・安定の人気を得られるのも納得です。これはもう・・・眼のつけどころが鋭い!ってことですね。戯曲作家、上演主体の。まぁ・・・だからって、「心中モノ好き!」とかなかなか言えませんけど。やっぱり・・・どうしても印象よくないですし。すんごい楽しみましたけど。古典になってるから下世話なものじゃない、ってわけにもいかないなぁ、と。すんごい楽しみましたけど。解説を読むと近松門左衛門さんの世話モノは、実際の事件を元にしているものも多いとかで・・・「心中天網島」「女殺油地獄」なんて、実際の事件発生から2カ月かそこらで上演されていた・・・と;いや、曲がりなりにも「何でも楽しめる!」エンタメ雑食を志す私ですが、江戸時代のエンタメ文化のええじゃないか感覚には、足元にも及びそうにありません;た・・・楽しめるのか?それ・・・;;うーん・・・お話って感覚より、ワイドショーの感覚だったんでしょうね。ただ、現代にまで残っている演目は、やっぱり「お話」として魅力的な要素が揃った作品なんだと思います。良く分かりませんが、・・・たぶん。文庫1冊に4作品収録されていましたが、個人的には、3作目『鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)』が一番気に入りました。元を良く知らないのでなんともなんですが、これはおそらく・・・里中先生の脚色が絶妙・・・なのかな?人物配置も、全てが「追い詰め」にかかっていて、うん・・・絶妙でした。面白かったです。お話は変わりますが、折角里中先生の漫画の感想なので・・・こちらについて触れとこうかと。この間実家で久々に読みなおして、感動しました。『里中満智子のコミック実技講座』描きもしないくせに、「漫画の描き方」~的な本が大好きなんです;有名なところだと・・・石ノ森章太郎先生のマンガ家入門とか。鳥山明先生のヘタっぴマンガ研究所とか。島元和彦先生の燃えよペンとか。(↑これはちょっと違うか・・・?)どれもこれも本当に面白い!感動する!・・・んですが、個人的に一番を挙げるとすると、この里中先生の「コミック講座」です。「実技講座」だからなのかどうなのか分かりませんが、ええぇ?そこから???という超高等技術からの説明で、こう・・・頭のイイ子に、問題の解き方を説明されているような、理論省きまくりな説明で、凡人には展開についていけません!!って感覚になります。こんなこと出来ねぇよ・・・と;;入門書としては・・・読み手がやる気をくじかれること間違いなしで、正直どうかと思います。だからこそ・・・他になくって;掲載されている「里中先生の作品の1ページ例」とか、ものすごい威力があって。あ、この人天才だ、というインパクトが凄い;マンガ大好きな「読み手」感覚で、個人的には大好きな一冊です。あ、本気で描く方の入門書としてなら、絶対に石ノ森章太郎先生のマンガ家入門がイイと思いますよ!まぁ・・・あれも「天才は頭いいんだなぁ・・・説明も上手で。私には無理だ」という感覚に陥りますが;本当に丁寧な入門書で読み応えがあって。by姉
2012.11.26
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漫画いろいろ読みました。感想。しっかり書いてたら何日かけても描き切れませんので;とりあえずざざっと。『ちゃお 11月号』興味本位で初めて手を出してみました;特にお目当ての作品があったわけではないのですが、少女漫画好きとしまして、ダントツのNo.1誌をチェックしないのはどうなんだ??・・・と以前から引っかかっていましたので。2×歳にして初購入です。さてさて。最初の感想はコレしかありませn。・・・大人な雑誌だなぁ><!なんとなくそうなんじゃないかなぁ・・・とは思っていましたが、実際ざっと目を通して見て、現在のNo.1誌というのが・・・納得です。作品の・・・そしてその作品たちで構成している雑誌自体の、存在意義力が、やっぱり・・・やっぱり他誌より強力な気がしました。自分がイイと思うものしか描けない!!・・・で、イイと思うんです。ホント。漫画って、一人の方のエゴなので。それが漫画の良さだし、それがなければ、予算と才能いっぱいの映画の方が面白いに決まってるんです。・・・その「自分がいいと思う」ものさしに、存在意義を乗っけるかどうか・・・といいますか。これ、サラリーマンは普通にやってることだと思うんですよ。自分の仕事の「やりがい」を図るものさしに、「存在意義」を乗っけないと・・・むしろやってらんないというか。うん・・・社会的なものさしです。大人っぽいというか。「これが何なのか」を、個人の中の定義ではなく、社会の中の立ち位置で考えているので。ちゃおはやっぱり・・・その話の次元が、他誌よりずば抜けてました。まだちゃお文化を一望するに至っていないのではっきりとは言えませんが、おそらく・・・現在雑誌の中枢に居るような作家様に、「2000年以降のちゃお」で育った作家様は・・・まだ居ない・・・と、思います。雑誌をざっと観ても、「明らかに気質じゃないんだろうな」という方が「幼児・小児向け」に描いてる印象の作品もちらちら観受けられました。・・・だから、確立してて売れるんですよ!たぶん。だって考えて「確立」させてあるんですもん。うーん・・・上手いこと言えませんが。とりあえず、気になる作品がちらちらあるので、また個々に手を出していきたいです。しかしあれです・・・やっぱり・・・「きらりん」の中原杏先生は・・・目立ちますねアレ;ホント;現在は「にじいろプリズムガール」という作品が連載されていますが、雑誌で観ると、またその凄さが分かりました。「めちゃモテ委員長」という作品も・・・これはアニメになってたのかな?聴いたことありましたが・・・「しっくり」感がすごくあって、気になりました。これも読んでみたいなぁ。「ドーリィ♪カノン」という作品が、動画サイトに曲をアップロードして~・・・みたいな題材で、おぉ!こんなのやってんだ!と衝撃でした。それと同時に思ったこと・・・この方描きなれ過ぎ;;なんか・・・画面の流暢さが浮いてるけど・・・何コレ?と思ったら・・・やぶうち優先生って、「水色時代」の方ですか!いや、水色時代も読んだことないですけど!タイトルは知ってる!凄い作家様ですね・・・。「こっちむいて!みい子」ってまだやってるんですね。小学生の頃・・・かな?アニメやってました。・・・その絵図らにどん引きした印象が強かったのですが、読むと・・・丁寧でしっかりした面白い作品でした。 これもしっかり読んでみたいです。 決して私の気質に合う雑誌ではありませんし・・・むしろ20代になって、これが気質に合ったら困りますし・・・でも、楽しめる漫画が増えました!会社勤めをしてなければ、この「面白さ」は、理解できなかったでしょう。嬉しいです! それと同時に、 社会人経験を転嫁させてまで、漫画が楽しみたいのか私は; とも思いますが;;いいんですよこれで・・・どうせ漫画という観点からしか、 世の中の物事を考えられない奴なんですから;・・・あぁもう、漫画大好き><! by姉
2012.10.28
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姉のオススメで・・・月刊lala連載中・天野忍先生の「ラストゲーム」読みました! あれですよね、感想はもう一言ですよね!・・・萌えた!!! 20歳を過ぎてなんとも可愛らしい恋の進展を・・・見せているのかいないのかw。2人ともしっかり大学生の風格あるんですけど・・・賢い部類のね。恋愛面だけ小学生でね。ああ可愛いなお前らこんちきしょうめ≧v≦! この作者様の特質として、「外面・内面におけるキャラの対比の面白さ」と「相手を見つめる視点の温かさ」があると思います。あとは画面の切り替え表現・演出の面白さとか・・・。凄く上手な漫画家さんだと思います。 最終的には「結婚」とか「プロポーズ」といった盛り上がりになるのでしょう・・・あかん・・・萌える。萌え遂げる。柳君と美琴ちゃんは、人生のパートナーとなり得る相性の良さだと思います。・・・それをあきらめなきゃ行けない程の社会的不安要素も満載です。 頑張れ柳君!! ↑このこっぱずかしい構図は、姉提案ですから///!!断じて私ではないですので!「色はフランス風~♪」とかノリノリで描きましたけど・・・私ではありませんので!!by妹
2012.08.30
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おはようございます!『梢の森』(かねもりあゆみ先生・Cocohana、コーラス)妹が、集英社・金のティアラ大賞で銀賞受賞された読み切り「ネペンテスの恋」を前々から気に入っていて、ことあるごとにおススメしてきてました。今回初コミックが発売&デビュー作掲載とのことで、・・・妹の買ったコミックを読ませてもらいました。なるほど!これは面白い><!!表題作の「梢の森」はカフェのお話。おしゃれな絵がらとカフェという題材が合っていて、結構ハードな要素でお話が回りましたが、絵本のように楽しむことができました。主役の梢さんがカワイイ><そしてそして、妹のイチオシ・「ネペンテスの恋」。おしゃれだけど力と可愛らしさのある絵がらで描くグロく儚い擬人化ラブロマンス。圧巻でした。久々に32Pの読み切りでこれほど「衝動が来た」なぁ///もちろん、この作り方では、破滅的な読み切りをいくら作れても、いつまで経っても少女漫画にならない・・・というのは分かります。「梢の森」を読んでも思いましたが、悲壮感大好きというか;切ない設定から入って、更にどうしても破滅的な要素でお話を進めてしまう方なんだなぁ、という感じで。キャラクターも魅力的なのですが、この魅力が「相手を思い、損を取る」・・・アガペ的な部分から来ていたり。破滅は・・・正直、私大好きです。お話がこれほどきれいにまとまるものはありません。昔からそうのはずです。なんでシェイクスピア。なんで○○心中。・・・まとまって満足するからだと思います。一過性のモノを絶対的なモノにすぐ昇華できますし。でもやっぱりそれだけじゃ、シリーズに出来ないし・・・漫画としてインパクト作は出てもヒット作は出ないし・・・。正直なところ、表題作の「梢の森」より、「ネペンテスの恋」の方が断然面白いし、インパクトもあります。この方の気質・・・「描きたい」からの源泉なわけで、当然です。こっちを読んじゃうと、「梢の森」がかなり無理して作っている作品な気がします。想像ですが、多分その通りだと思います。でも、無理やり矯正しようとしてるのが、現実要素への帰還であったり、悲壮感をひっくり返すハッピーエンドへのパワーであったり、それこそ、「ヒット」作を産みだすために大切な部分だというのが凄くよく分かるんです!いやぁ・・・また追っかけなきゃな作家様を発見です!これほど「絵で魅せる・掴む」という強みを持っている作家様ですので、今後どんな作品が出てくるのか楽しみで楽しみで!妹よ、紹介ありがとう!!by姉
2012.08.27
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書き飛ばし漫画感想です。『海月姫 1~4巻』(KISS・東村アキコ先生)東村アキコ先生の著作品を初めて拝見しました!こんなに人気があって・・・大絶賛されているのに、手を出すのに時間がかかりました;うーん・・・面白かった!!島本和彦先生の作品を読んでいる感覚に近かった・・・気がします。ドドドドド・・・ドカーンッッって感じが;でも、きちんと少女漫画。まだ途中ですが、これほど勢いと感性で走っているのに、萌えポイント・トキメキシーンが明確というのが、一番凄いと思いました。まだ途中までしか読んでいませんが・・・月海ちゃんの一人ウェディングドレスファッションショーのシーンはホント可愛かった・・・!!あとはもうなんと言っても、「フェチ」こそものの上手なれ・・・じゃないですけど;なんだ・・・どうしようもなくクラゲが好き!っていうだけの要素が、キャラクターの魅力になっているのも、お話を引っ張っていくのも・・・説得力がある。クラゲのひらひらがドレスみたいでカワイイから・・・好き。これが本当に伝わって来るんですよ・・・。今まで、クラゲをそんな目で観たことはなかったのですが、そういう風に観たらハマるかもなぁ・・・って。うーん・・・押し切られてるなぁ。楽しいです。続きも読まなきゃ。 『寿町美女御殿 全4巻』(You、山下和美先生)1室家賃1万・食事つき。超格安の物件を見つけた大学生・菅平は心躍らせるが、そこは夫に先立たれた4世代の女性ばかりが暮らす、謎の御屋敷だった。・・・しかし、どうもそれだけではない。秘密の地下室には、もう一人、とんでもない人物が居て・・・。何をどうしたらこんな作品が・・・;山下和美先生は天才っていうかなんかもう;何を考えているんでしょうか;102歳の不老・エリザベス大大お婆さまを中心に、痴呆が進んでいると見せかけて、わりと小ズルイ大お婆さん、厳しい鬼嫁・鬼姑のお婆さん、陰気そうな後妻の義母、そして二人の美人孫娘。血の繋がりが希薄な「未亡人だらけの女家族」のゾッとする闘いや、ちょっとだけホっとする温かみ・・・の物語。面白いんですよぉ><もう本当に面白いんです;;山下先生の作品は・・・初期作をいくつかと、不思議な少年、柳沢教授は・・・本当に数冊しか読めていませんが。本当に4次元な幅の広さ・・・ですが、先生の一番の興味ドコろは、やっぱり「不変の視点・主観」なのかな、と。時を超え、縦の繋がりを意識するような・・・視点。今作も何がおもしろいって、「5世代」のそれぞれの視点がある状況というのが、・・・こんなのみたことがない。ここだなぁ・・・と思います。もちろん、「家」という箱で暮らす、血の繋がりの薄い姑・嫁4世代と孫娘たち・・・という絶妙な愛憎渦巻く関係にあるからこそおもしろい「時の視点」と「今の視点」なんですが。わけが分からん!・・・って言っちゃいたい話なのですが、概念的で、理論的?で・・・考え出すとどこまでも深い・・・ような気がする。山下先生の他の著作品と同様、恐ろしい・・・読み手を吸い込んでしまう作品でした。っていうか・・・山下先生の作品はやっぱり全巻揃えなきゃ、と思います;;何回読んでも新鮮で衝撃的で、再読回数が半端ない;大好きです・・・!!by姉
2012.08.16
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少女漫画感想が続いています。・・・面白い作品が多すぎる;;大変;; 分かっちゃいましたが、天才だぁ・・・!!『アシガール 1巻』(森本梢子先生・Cocohana)足の速い女子高生が、戦国時代にタイムスリップして、足軽になる漫画・・・タイトル・・・『アシガール』。天才でしょう、森本先生・・・!なんだこの言葉遊び!!「こういう新連載が始まったよ~」と妹に電話で教えてもらった時から、間違いない、絶対に私好みの作品だ!と思っていましたが・・・1巻を読んで確信しました。大好きです。こんな漫画><あのですね・・・それにしても、かなり私の理想に近い漫画でしてもう・・・なんかメロメロで;「ごくせん」「デカワンコ」とは、作品自体の作り方が違う印象です。この方のスタンダードは、やっぱりエンタメの王道題材+意外性+絵ヅラ+萌え(ラブ)という、設定基軸の作品。アシガールももちろん、↑こうした森本先生の作り方を盛り込んでありますが、何より・・・「ストーリー漫画」!!巻末の作品解説に書いてありましたが、「結末から作った作品」だそうなんです。こんな作り方もされる作家様だと思っていなくて、感動しました。凄い・・・デカワンコも日常を走らせながら、こっちのアシガールもストーリーを駆け抜けさせるなんて・・・凄い><あとは、この作品で驚いたことがもう一つありまして・・・絵です。この方の絵がらといえば、割と「抜いた」白い印象というか・・・でも、チープなのにしっくりくる独特の線で読者を納得させてしまう絵・・・という印象だったのですが、戦国タイムスリップというファンタジーモノだからなのでしょう・・・まさかの空気感重視な描き込み画面。馬・甲冑・着物がかなり描き込んであり・・・その時代の人の体温を実感できます。元々、服に関してはかなり「質感」を意識される絵がらだったのですが、(特にデカワンコ以降は)背景や空気感は・・・初めての感じました。現代の場面より、戦国の場面の方が空気感を感じるというのが面白いとこですが。しかし・・・ラストから作った時を超えるラブストーリー??モノとは、この先が楽しみです><他作よりコンパクトな作品になるのかもしれませんが、絶対におなかいっぱい大満足感の得られる作品になるのだと思います!森本先生、二足のわらじは大変かもですが、デカワンコもアシガールもどちらも頑張ってください!どっちも本当に好き・・・!!by姉
2012.07.30
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少女漫画♪少女漫画♪『ラストゲーム 1・2巻』(天乃忍先生・LaLa)家はホテル業最大手社長宅というお金持ち、頭よし、運動神経抜群、ルックス良し、何もかもを持っている完璧人生を送っていた小学生・柳尚人。彼の前に、一見地味だが、勉強も運動もどうしても敵わない鉄面の完璧少女・九条美琴が現れる。小学校、中学校、高校・・・そして大学。一方的なライバル心は、時を重ねていくうちに形を変えていき・・・。 最近本屋さんで、やたらと平積み&プッシュをされていたので、気になってたんですよ。・・・だって、どう観ても『売れる』表紙の作品じゃない。御世辞にも絵で売っている漫画とは思えないし、タイトルもキャラクターの絵ヅラインパクトも大変弱い。・・・それでこれだけ注目されているって、もう圧倒的に『なんかしらの吸引力がある中身』しか 理由がないと思うんです。読んでみまして、納得です。『なんかしらの吸引力』が確実にある!こりゃ売れるわ!*以下、ネタばれ感想です。お気を付け下さい。*当初は1巻収録の3回こっきりのミニ連載だったようですが、この3回の読み応えが・・・凄い。3回を主に10歳、15歳、20歳で構成し、1回目・2回目はヒーロー・柳くん視点で、気持ちの成長過程を丁寧に描きます。3回目はヒロイン・美琴ちゃん目線で、1回目・2回目を踏まえたうえでの彼女の視点が描かれます。・・・完全に構成漫画。同時収録の作品(特に最近の作品)を読んでも、この方が本当に「キャラクターの視点」を遊んだ「構成」作家様なのがよくわかります。特に特に、やっぱり1巻収録の全3話に関しては、本当に隙がなくってですね・・・。ありふれた要素ばかりの目新しさのない少女漫画のはずなのに、短い中にきちんと「10年分の」思いが込められているので、一生懸命読んじゃいますし、凄く満足しますし。この連載が大好評だった模様で、コミックス続刊T&連載続行となったようです。正直、これだけ構成作家様に、お話が終わっているところからの連載続行っていうのは・・・作品の魅力の片翼をもがれるようなものだと思うんですよ。しかも3回目のラストでは、ヒーロー・ヒロイン既に20歳ですから。それが・・・何が凄いかって、2巻以降も奇跡的に作品としての構成が破たんせず、 むしろ妥当というところ。もちろん、1巻で感動した「コンパクトで完璧な構成」の部分は弱くなるのですが、えっと・・・1~3回目が、「これから始まるラストゲームの序章」なんですよ。そういう締めになっていましたし。・・・そう考えると、2巻以降は、無理やりだらだら続けているただの萌え漫画というわけではなく、「ラストゲームの本戦」なわけで。今後「だらつく駆け引き」な展開になっても、そもそもがそれを許容する器になってると思うんですよね。これが、私が「この作品、何か持ってる」と思う最大の要因なんですけど。主役たちが大学生というのも、一見無理に連載を続けた弊害のようにも見えるのですが、20歳という年齢は、まだまだ長い大学生活がありますし、その中で就職・結婚という人生レベルの要素がどんどん出てくるわけで、むしろ「ラストゲーム」の重みが増すんです!!お互いの社会的立ち位置が違うという設定の面白さが、むしろ立つんですよ!今後やっていかなければならないその距離のすり合わせや、乗り越えなきゃいけない壁もいくらでも思いつきますし。というわけでして。繰り返しになりますが、本当に『何か』持ってる作品だと思います><!!もちろん、この奇跡を惹きよせたのは、魅力的なキャラクター。特にヒーローの柳くん。「カッコいいはずなのにすごくカッコ悪い男の子」とコミックス空欄のキャラクター説明にありましたが、世間一般の羨ましがられる要素を全て持ち合わせていながら、10年間で培われた負け癖・一方通行癖が彼の人格に計り知れない影響を与えていまして。立ち場のわりに・・・そこそこ謙虚だったり状況把握が冷静だったり。10年間を説得力を持って描かないと、この魅力は出せないなぁ~~と感じます。ヒロインの美琴ちゃんも本当にカワイイんですよ!・・・あ、カワイイっていうのは、完全に柳くん目線の感想なんですけど。この娘に関しては、特に「ラストゲーム本戦」に入ってから(2巻以降)が本当に観モノだと思います。この娘の場合は、今までずっとゆるぎなかった「お母さんに楽させてあげたい」(母子家庭なので)という唯一絶対の幸せを、人との交流を通じて揺らしていかなければならないので。面白いと思うんですよね><めちゃめちゃ気に入りました!『ラストゲーム』!この奇跡を、人生をかけた「ラストゲーム決着」の瞬間までしっかり維持しつつ、盛り上げる要素をふんだんに盛り込んで、超名作漫画になって欲しいです><2巻発売直後に言うことではないですが・・・早く3巻が読みたいです!!by姉
2012.07.29
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少女漫画感想! 『俺物語!!1巻』(原作:河原和音先生、漫画:アルコ先生、別冊マーガレット)超いかついルックスの剛田猛男(高校1年生)は、直情馬鹿だが男気溢れる熱血少年。幼馴染の砂川誠(高校1年生)は爽やかなルックスで女子にモテモテ。羨ましいが、砂川(すな)はクールでカッコいい男だから仕方ない!妹の熱いプッシュを受けて購入しました。お・・・おもしろい;;大爆笑です。最初は、読み切りのコラボ企画だったようなのですが、よっっっぽど受けが良かったようで;現在別マ本誌で連載(しかも掲載位置が凄く高い)が始まっています。何が素晴らしいって、本当にコラボでないと生まれない漫画だなぁと感じるところ。河原先生の綺麗な絵では、猛男は生まれないと思います。やっぱりアルコ先生だからこその猛男・砂川の説得力!で、この絵で、どこまでも少女漫画なお話!・・・に見せておいて、実はデコボコ友情モノというひねりが・・・おもしろい。どちらにお話が進むのか見当がつきませんが・・・続刊も読みますよ>< 『87CLOCKERS 1巻』(二ノ宮知子先生・ジャンプ改)二ノ宮先生の新作だ!チェックしなきゃ!・・・とジャンプ改を数回立ち読みしていたのですが、正直、何をやっているのかさっっぱり分かりませんでした!最初は、また音大モノだとカン違いしていたくらいですし。(主役は(前作からの脱却という意味で?)音大生ですけど。)自作パソコンで、性能の良さを競う・・・オーバークロック?熱くなっちゃうから、冷やさなきゃいけない・・・と。円周率の計算の速さで、世界中と競う・・・と。・・・やっとなんとなく分かりました;;おもしろい><音大生で家はお金持ち。競争が嫌いでのんびり生きて来た奏くんが、一目ぼれした女の子を振り向かせるため、世界一のオーバークロッカー・MIKEと戦おうとオーバークロックを始める・・・『出逢い』から物語が始まるのはのだめと一緒ですが、作り方がやっぱり少年漫画かな・・・と思います。しかしこのタイトル・・・どういう意味なんだろう??・・・オーバークロッカーが87人出てくるのかな?今後のカオスに期待してます>< 『昭和元禄落語心中 1~2巻』(雲田はるこ先生)歌舞伎モノ(ぴんとこな)がとっても面白かったので、今度は落語モノに手を出してみました。時代は昭和の終わり頃。大名人・八雲師匠の元に弟子入り志願してきた刑務所上がりの若者(元ヤクザ)・与太郎。20年前亡くなった、稀代の天才噺家・有楽亭助六の娘・小夏。「二人で落語の生き延びる道を作ろう」・・・3人が出会ったとき、果たせなかった約束が息を吹き返す。2巻の八雲師匠の、与太郎&小夏さんに言った「できねぇ時?そん時ゃ諸共心中だよ」というセリフを読んで・・・なんって面白いんだぁ!!><と感動の嵐。「心中」という単語が、これほど輝いて意味を持つなんて・・・!人物配置も絶妙で。どこか助六の面影に似たモノを持つ与太郎くんと、助六の娘・小夏ちゃんの若者二人が揃った時、八雲師匠が約束に向かい動き出す気持ちも分かりますし・・・やろうと思えばラブコメ展開も出来ますし。昭和の終わり頃という舞台も、どう現在(平成)に向かっていくのかすごく気になります。続きも楽しみ。 『ヤヌスの鏡 文庫版全3巻』(宮脇明子先生・1981年) 二重人格怖ぇぇえ!有名な作品だという認識がありまして、前々から気になってたんです。普段は大人しいヒロミちゃんの中に、もう一人・気性の荒いユミが存在し、夜な夜な勝手な振る舞い行う。それが・・・派手に遊び回るくらいならまだいいんですけど、だんだん殺人ちっくなことまでやり始めるものだから;分かっていたのですが、読んでみると想像以上に怖かったです。不良娘だった母親の話を刷りこみ、過剰な抑圧をかけてくる祖母の存在が、この歪んだ人格を作り上げていくというのも見ごたえがありましたし、何より・・・ラストページがすごく印象的!結局、本当の私はどっち?・・・というところからの視界がいっきに開ける最終ページは、漫画ファン必見!感動しました。・・・あの本編のラストが素晴らしすぎて、読み切りの続編が・・・ちょっと辛かったです。いや、続編は続編で凄く面白かったんですけどね;・・・復活しちゃ、あのラストの素晴らしさが半減・・・;;あのまま終わっておいてほしかったと思ってしまいました;by姉
2012.07.27
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少女漫画を読みまくってます。この6巻の表紙にときめいて、思わず手を出してしまいました。いやいやいや・・・面白い!!『ぴんとこな 1~7巻』(嶋木あこ先生・Cheese!)家柄が重視される歌舞伎界。超名門・木嶋屋の御曹司:河村恭之介(本名:猛)は、高校生ながら、そのルックスの良さで若い女性を中心に抜群の集客力を誇る人気役者として活躍している。・・・が、本人は幼いころに芸事への情熱を失い、業界内でも、「やる気のないダメ御曹司」のレッテルを張られていた。ある日彼は、歌舞伎が大好きな少女・千葉あやめと出会い、再び歌舞伎に真正面から向き合い始める。 門閥外出身の澤山一弥(本名:本郷弘樹)は、確かな実力で人気急上昇中の俳優。今は音信不通の初恋の女の子・あやめちゃんの言葉に導かれ歌舞伎を志す彼は、どうしても超えられない家柄の壁に悩み、師匠の一人娘と関係を持つ。そんな中、あやめちゃんとの再会を果たし・・・。 すごく入りやすいお話なのに、今・・・こうやってあらすじを書こうとして、気づいたことがあります。説明がすごく難しい!!恭之介・あやめ・一弥の三人が、芸・恋について、お互いのインセンティブを密接に持っていて、個々人ごとになかなか繊細な感情まで説明しないと、お話筋が伝わらないんです。・・・おもしろくないわけがない!こんな漫画!!しかしこの作品、かなり少年漫画の盛り上げセオリーに則って作られてます。ただ、お話の練り方・・・1巻・3巻は恭之介主役、2巻・4巻は一弥主役という計算されたお話展開なんかは、月刊少女漫画ならではのまとまりです。ヒロイン・あやめちゃんとの出逢い・再会によって、二人のタイプの違う歌舞伎役者が出逢います。お互いに、運命的なライバルであることを強烈に意識し合う・・・この辺りは完全に少年漫画ですね。ライバル・・・ライバルは・・・本当にお話をおもしろくするというのを今回実感しました。いやぁ・・・しかしおもしろい。「おもしろい」しか上手いこと言い表す感想が出てこない。現代日本を舞台に、「家柄」「御曹司」という時代錯誤な要素がこれほど活きてくる舞台もなかなかありません。それでいて、そもそもを「絵」で魅せる芸能モノ。漫画にして華やぐ華やぐ。なんと言っても、作者の嶋木あこ先生の上手さが本当に際立つ題材で。少し前の作品で、『月下の君』という作品があります。(今回改めて読みなおしました!感想は後日・・・。)源氏物語の光源治と、その生まれ変わりの現代男子高校生の意識が交錯するという、夢と現を行き来するような・・・不思議な作品です。で、歌舞伎役者が、そもそも「夢と現」を行き来しながら生きていて、この魅せ方というか・・・漫画の展開に本当にぴったりの演目を持ってきて、舞台上で、自分を重ねて感情を一気に動かす ・・・その上手さといったらもう!毎回、観客と一緒に思わず拍手したくなっちゃいます。時間がないので、今回の感想はこの辺で。とにかく気に入ってます。若手歌舞伎役者トライアングルラブコメ。恭之介くんがズルイです。生粋のお坊ちゃんです。世の中彼の為に回ってます。この作品がこんなに面白いのは、間違いなくこの子がノリノリで走ってるからです。一弥くんが不憫です。大事なものをたくさん捨てなきゃなりません。嫌な感情ばっかです。それだけの人生軸をかける重みが、彼にしかない妖艶さを作り出していきます。どっちも頑張れ><!歌舞伎って全然観たことがありませんが・・・演目とか・・・面白そうだなぁ・・・!by姉
2012.07.03
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前回は「読みやすいです~」みたいなテンションの低い感想を上げてましたが、いつの間にか最新6巻まであっさり集まり、どっぷりハマってしまってました。少女漫画・・・家族モノがイイ!!その2『たいようのいえ 1~6巻(以下続刊)』(タアモ先生・デザート)両親を事故で亡くして以来、苦学生をしながら一人で家を守ってきた基(ヒロ)。就職して、親戚の家に預けていた弟・妹を呼び寄せる準備はできたものの、二人の今の生活を壊すことにも躊躇し、なかなか話は進まない。そんな折、昔よく家に入り浸っていた幼馴染の女子高生・真魚(まお)が父の再婚によって家庭内で孤立しているのを知る。状況を見かねた基は、真魚を家に招き入る。 ・・・説明文がオカシイ。いや、おかしくはないんです。ただ、1巻を読む限りでは、この説明にはならない。真魚ちゃん視点で始まる、いかにもな少女漫画だからです。なんでこんな説明になっちゃったかと言うと、私が途中から、どうにもこうにも完全にヒーロー・基くん視点で読み進めるようになっちゃったからです。1・2巻の頃は、まだ全然女の子目線だったんですよ。なんか3巻あたりから、真魚ちゃんがどうにも可愛くって。手を出すか出さないかの瀬戸際でユラユラし始めるのがこの辺りですが、すごく共感できて・・・・・・なんてところに共感させやがるんだちくしょう!真魚ちゃんべらぼーにカワエエ~///みたいな感想を述べまくってたら、若干妹に引かれました。私が悪いんじゃない!だってそうやって描いてあるんだもの!!私、描いてない視点になって漫画を読んだりしないもの!!妹は、真魚ちゃん目線でずっと読み進めてたらしいんです。もちろんちゃんと、真魚ちゃんになって、なんでもソツなくこなす6歳も年の離れた幼馴染がイラっとするくらいカッコイイ!って目線もあります。どちらの目線にも対応しているんです。しかし・・・私はこの作品、ヒーロー目線で読む方が主だと思うんですよ。というより、この作品の長所がヒーロー目線で読むことを促してくるので漫画作品を楽しむという点でもこっちで読んだ方がいいのかな・・・と。 まず、この作品で魅力的だな~・・・と思うことその1。 言動行動のバックボーンの詰め方。・・・特にお話を回すのに重要になってくる部分においてですが、思ったより深く練ってあるんです。例えば・・・1巻の一番始め。基くんが、真魚ちゃんに「とりあえずこの家に住め!」と言うところ。昔家によく転がり込んでいた真魚ちゃんの家庭事情を心配して出てくる発言・・・だけでも、十分納得のいく理由なんです。ですが、ここでもういっこ捻って、「妹が帰って来る予定で部屋の用意をしていたけど、その話が流れた」という前ふりがある。・・・こういうとこです。これが上手い!また、「最初は家に帰りたくなさそうな真魚ちゃんを一泊させるだけのつもりだった」とかお話の流れはベッタベタな少女漫画なのですが、「普通の」感覚で真面目を詰めてくれるんです。クッションです。この練り込みが顕著に観てとれるのが、基くんと真魚ちゃんのお父さん。お話を回すうえで、立ち位置がわりと微妙で、言動行動がすんなり描けない・理解しにくいというのが大きいと思います。この二人の「なんで」という部分がちゃんとしているので、この話がすんなり落ちて来ます。 魅力・・・その2。女の子。っていうか真魚ちゃん。無論少女漫画では、「この作家様は女の子を描きたくて漫画家になったんだな」と感じる作家様は大勢いらっしゃいます。・・・が、この方ほどそれを顕著に感じる・・・もはやそれ(男女差)が清々しいレベルで、作品の売りと化しているというのも珍しいかもしれない;;女の子と男の子が並んで画面に居て、・・・その時の女の子から発せられるパワーが半端ないです。特に全身。特に背骨・腰から太もも~足先で描く立ち姿のライン。・・・怪しい話ですみません。でも本当に!本当にここの破壊力が凄い。この破壊力があるからこそ、人とのコミュニケーションが苦手な少し暗めなヒロイン・真魚ちゃんが、出てくる主要男キャラどもを漏れなくメロメロにしていっている描写がすんなり入って来ます。というわけで、結論。これはヒーローの基くんになって、かわいい女の子が一人暮らしの中にふっと現れ、その変化が、ちょっとずつ家族再生にもつながっていき、え、ちょっ・・・この娘マジ天使!!!って感じで読む作品だと思います。良い!!! 妹はこの感想を否定しましたが;でもホント、どのキャラクターもしっかり描かれるので、誰の目線でも読めますよ。目線が違うと、作品の印象も大分変ると思います。by姉
2012.06.25
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それぞれ、以前にちょっと感想を書いてたりしてますが。その時よりテンションが上がった感想をば。最近は私の枕元に常備してあって、恐るべき再読回数を誇っています。少女漫画・・・家族モノがイイ!!その1『ただいまのうた 1~4巻(以下続刊)』(ふじもとゆうき先生・ザ花とゆめ)6年前に両親を亡くした花寺家・4男1女の5人兄弟。長男・桜(21):一家の大黒柱。フリーター。バンドもやってる。兄弟たちから絶対的な信頼を得るカリスマ兄貴。間違いなくこの漫画のヒーロー。二男・菊之介(19):美容師専門学校生。オネエ系。美貌に定評あり。長女・向日葵(15):家事全般(特に料理は一任)をこなす本作ヒロイン。普通の子。っていうか、とにかく健気なイイ子。三男・葵(13):花寺家財務大臣。学校では生徒会長及び学年トップの超優等生。四男・梅太(6):飛びぬけて年齢の離れた末っ子。泣き虫だけど優しい子。力を合わせて、毎日を頑張ってます。・・・ってお話。これはもう・・・イイ。とにかくイイ。読んでみて下さい!!・・・としか言いようがないです。あらすじやキャラクター設定だけ聴いてもピンと来ないと思います。私もしっかり読んでない時は、ぼんやりと「地味な作品」だと思っていました。けどもう・・・読んで驚愕。面白すぎる!!兄弟はもちろんのこと、各兄弟をそれぞれ取り巻く人々が皆あったかいというか、優しいというか・・・対応が「普通」で凄く「分かる」!というのも、花寺家の兄弟全員が本当に頑張って助け合って生きてて。可哀想とか、過剰に手助けしてあげなくちゃ・・・じゃなくて、素直にリスペクト出来るからだと思います。読んでると、花寺家が羨ましくなるんですよ。とんでもない不幸に見舞われた、大変な一家なのですが、全員が「両親が居た頃の楽しい、理想の家族」を共有してて、それに向かって頑張るお互いを支え合って褒め合ってて。頑張って働いてくれてるお兄ちゃんに「ありがとう」を、頑張ってご飯をつくってくれる妹に「おいしかった」を、絶対に言う。これを皆が大切にしている描写とか・・・すごく単純なことのはずなのに、これでもかってくらいその思いが響いてくるんですよ。こんな気持ちで・・・大切なものを素直に、大好きな家族と一緒に支え合って、大切にしていけたらイイナぁ・・・頑張れるなぁ・・・って。なんて言うんでしょ。心がキレイになって、美しいものを素直に捉えられるようになります。この作品を読んでいると。 さてさて。この作品をどこから語るか・・・ 各エピソードの読み応えでしょうか。ふじもと先生のペースに・・・多分合ってるんだと思います。ザ花の発売ペース。以前花ゆめ本誌で連載されていた「キラメキ銀河町商店街」も、一話一話面白かったんですけど・・・やっぱりちょっと描き飛ばしている気は感じまして。ふじもと先生の作品の魅力は、やっぱりどこまでも気持ちのイイ、「ほんわか嬉しい」気持ちにさせるとこだと思います。それも、大勢のキャラクターが出てきて、その全員を幸せそうに、楽しそうに描くことかな・・・と。そう思うと、1話を回すにしても、主だった人物の感情のみならずそれに合わせた周りの人物の感情を作りこんで、で、それを踏まえると、主感情に「それでも」という切なさや意志が付随してくるわけで。つまり全員を作りこまなきゃだし、そのためには時間がかかると思うし。・・・ゆっくり描いた方が、読み応えが段違いだよね♪ってことかと。もう全然面白いです。落ちて来方が、感情の濃さが違います。隔週発刊連載の頃と比べて。 あとは・・・人物配置の上手さ!兄弟の年齢設定とか、本当に絶妙なんですよ。・・・というか、キャラクターが活きてるから、その状況下での各々が思いがきちんとお話を回すんです。この年の差じゃ、こうなるよね・・・ってとこから、やっぱりキャラクター各々の焦りや我慢や、もどかしさも生まれて。向日葵ちゃんや葵君が、お兄ちゃんが家族を背負って立ちあがった年齢に近づくほど焦って「もっと何かしたい」と思う気持ちですとか。あとは、向日葵ちゃんを取り巻く学校の男友達も、なんというか・・・等身大?凄く好感が持てる描かれ方をしていて。爽やかであったかな思いやり(恋と言うには自覚が足りない感じ)が好いんです。そして特筆すべき、静香ちゃん!長男・桜兄ちゃんと同学年の幼馴染。現在大学生。この娘の存在が上手すぎです。4巻出だしの15話で初めてメインに動きますが、このお話が「圧巻」の一言です。びっくりしました・・・凄く少ない言葉で、どこまで深い会話をするんだ。お互いの立場や思いはちゃんと共通認識としてあって、その上での会話なんですけど・・・これが凄い。静香ちゃんの「ごめん重たくて・・・」は、本当にその立場で相手のことを考えなくちゃ出てこない言葉だと思います。この娘の存在は、やっぱりどんなに幸せだって、桜兄ちゃんが家族のためにいろんなモノを犠牲にしているというその象徴のようなもので、はっきりと認識しているわけではありませんが、弟・妹たちが人生を選択していく上で、欠かせない要素になってくると思います。2年後に訪れる向日葵ちゃんの高校卒業、それに絡んで?なのかは分かりませんが、この桜兄ちゃんと静香ちゃんの関係をどうにかしてあげること、・・・どうにかしてあげたいという兄弟たちの思いが、今後この作品のストーリーを盛り上げてくれるんじゃないかなぁ、と思います。 『ただいまのうた』・・・おススメです!私自身、家族モノは好きっちゃ好きですが、特に・・・常に美しいモノに泣かされたいわけではないです。わりとナナメに構えて作品を読みますし。特に感動モノは。ですがこの作品は・・・ガンガン来ます。繰り返しになりますが、実際に、キャラクターたちが本当に周りを考えて思いやってるから。少女漫画ですが、現代社会の「普通の」感覚で作りこんであるので、大人読者の方、男性読者の方・・・どんな方でも素直に読めると思います。家族モノが好きな方は元より、むしろ「イイ話」が若干苦手な方に是非!おススメしたい作品です。by姉
2012.06.18
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漫画感想!たくさん読んだので、少しずつ。『花もて語れ 1~3巻』(片山ユキヲ先生・ビックコミックスピリッツ)朗読モノ漫画!!・・・ということで、視界に入った瞬間に手を伸ばしてしまいました。こんなのあったんだ!主人公の物語とか・・・あるにはあるのですが、基本的には、朗読シーンがメインの作品です。朗読シーンで、「視点の切り替え」がいかに面白いか。黙読だと読み飛ばしてしまう作品の面白さが、こんなに詰まっているんだよ、・・・というのをダイナミックな構図でグァァーーっと描くという。今のところ出て来た朗読作品も、ブレーメンの音楽隊、宮沢賢治作・やまなし花さき山・・・と、お話筋は知ってるけど、そんな詳しく知らないよ・・・ってものばかりで。それを、何話もかけて丁寧に解釈し、語ってくれるものですから・・・その解説を読むだけで楽しいです。・・・この作品、好き!!私自身、大学時代に『朗読』には手を出していたりしまして。本当にしっかりした先生に教わっていましたし、『朗読会』にも参加したことがあったり・・・。「手を出した」と言うにふさわしいレベルなのですが、それでも本当に本当に楽しかったんですよ。この作品には、そうそう!それそれ!というその頃に感じた楽しさが満ち溢れています。聴き手の楽しさじゃない・・・やり手の楽しさです。間違いなく。朗読は・・・なによりやり手が楽しいんです。だってやることが「語る」という表現の中で、一番多いし、作品全体を自分で組み立てる楽しさがあるし。(実際、現代において、受け手にとっては、決して丁寧な表現媒体ではないと思います。映像にしてくれよだったら・・・って感じで;;) 漫画作品としましても、「視点」の面白さ、切り替えの面白さが強烈に伝わって来まして、凄いんですよ。作者の片山先生は、藤田和日郎先生のお弟子さん?のようで・・・分かる!あのドキっとする見開きの感じとか・・・言われてみれば藤田先生っぽい!これは必見。この作品は・・・騒がれるでしょう。多分。もう大分騒がれてるんでしょうか・・・?のだめでクラシックブームが訪れたみたいに、朗読ブームが訪れたら・・・楽しいな!!う~ん・・・もう4~5年やってないけど、また朗読やってみたくなっちゃうなぁ。『ちびデビ! 1~3巻』(篠塚ひろむ先生・ちゃお) 悪魔の赤ちゃん子育て漫画。本当は、篠塚先生の『ミルモでポン!』を読みたかったのですが、レンタルコミックになくって・・・新作のこちらを借りて来ました。ショートアニメを、天才テレビくん内でやってるみたいです。・・・今小学生だったら、私確実に観てますね;超引っ込み思案の中学2年生・ほのかちゃんが、赤ちゃんのママ役として強くなっていく様子がほほえましいです。って感想を書いてる時点で、読み方としてやっぱり間違ってますね;イカンイカンイカン。ほのかちゃんになって、まおちゃんのこと守るぞ!って気持ちで読まないと。ヒーローでパパ役の真くんが、2つ年上?の高校生なのに直情熱血バカ・・・で、それが意外でした;;子育てモノのヒーローでバカ??いやでも、ほのかちゃんとの相性も良さそうで。う~ん・・・やっぱり一生懸命読んじゃう!というより、ひたすら可愛らしい&微笑ましいですね;ほわわ~んとさせていて、それでいて、たまにドキッとさせる小憎さがイイんです。・・・上手なんですね。続きも読みたいです。『たいようのいえ 1~5巻』(タアモ先生・デザート)父親の再婚で、自分の居場所をなくした高校2年生の真魚(まお)。それを見かねた6歳上の幼馴染・基(ひろ)は、彼女を家に招き入れる。歳の差幼馴染の一つ屋根の下ラブストーリー・・・かな?と思ったのですが、(ポップに確かそんなことが書いてあった気がするし)ヒーロー側の、今は別居している弟・妹も絡んで来て、ファミリーモノの印象が強かったです。デザートという雑誌をよく知らないのですが・・・あ、『となりの怪物くん』を連載してる雑誌か。こんな感じの作品が載ってるんですね。うん。読みやすいし、面白かったです!頼りになる幼馴染と一緒に居られる嬉しさと、本当はココにいちゃいけない!という焦りが、無口で感情表現が下手な真魚ちゃんを可愛く魅力的にするんですよ。弟を是非・・・ラブに絡めて、ゲテゲテのラブコメやってほしい・・・という思いがある反面、変な雰囲気にならないファミリーモノをやってほしい思いも。まぁ・・・絡んで来るでしょうけど。登場人物が皆、周りを思いやるイイ子たちなので、 イイ感じにラブとファミリーを両立してくれることでしょう。続きも読んで行きたいです。by姉
2012.06.03
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少女漫画感想。白泉社・LaLaで活躍中の辻田りり子先生のコミックスを発売してるだけ全部買ってしまいました。いちいち面白いんだもん・・・。『笑うかのこ様』(全3巻)『愛だの恋だの』(1~4巻)転校人生の末、クラスの「傍観者」として他人の痛い(興味深い)言動行動をメモすることを生きがいとするかのこ。しかし、とある中学校で友人が出来たことをきっかけに、少しずつ変わり始めていく・・・。「笑うかのこ様」では、仲良くなった富ヶ丘中学校のお友達も度々登場しつつ、基本的には1話ごとにかのこちゃんが転校。ゲストキャラクター(総じて皆変人)を迎えて観察&結局関わる、ってスタンスです。「愛だの恋だの」は、高校生になり、親元を離れて富ヶ丘に定住したかのこちゃんの、スクールライフ。恋愛色強め(ヒーロー・椿くんの片思い漫画)となっています。中学生編のスタンスは、他に観たことがなくって。凄く面白い!・・・で、高校生編は、その続編だからこそぐっと来るとこがあるんだ!まったくもって面白い!・・・って感じでしょうか。かのこちゃんが、ひねくれものに見せて、実は人が大好きで、人のために頑張れる子なので、本気で「かわいくないなこの子」と思いつつも、たまに「やばいカワイイ///」と思えてしまうという・・・。川原泉先生のシニカルさを感じますが・・・それよりも少女漫画の枠内にある、生粋の少女漫画です。うん。続きも楽しみ♪。 『不思議な温度で』辻田先生の初期作品を集めた短編集。極端なキャラクターが引っ張っていく話がある反面、表題作の「不思議な温度で」は、長いスパンで成熟していく恋心?を描くような作品でした。どれも読みごたえがあって面白かったです♪個人的なお気に入りは、「不思議な温度で」と「二階堂季文考」です。『大嘘スウィング』3回連載の表題作と短編2作。・・・この単行本が一番気に入ってます!表題作の「大嘘スウィング」は、嘘をつけない人の強さとKYさ、嘘をついちゃう人のかわいさ、嘘を見逃す人の優しさ、嘘だと決めつけてしまう人と人の葛藤・・・と、「嘘」だらけなピュアストーリーです。これが面白いんだ・・・。主役の小夜ちゃんは、「普通の娘」って感じで。「嘘」という単語がよく出てくる彼女のモノローグが・・・超・純情!!で。カワイイったら・・・///ラブストーリーとしてまとまったわけではないのに、嘘をつけないヒーロー・佐伯くんの最後のセリフで締った感じがしたり。この辻田先生の「シニカルさ」の魅力が活き活きしているのに、かのこ様~とはまた違った作り方なお話で。幅が広くって面白いなぁ~~><と思いました。短編の「ふたばのとても災難な日」は、キャラクターの作品でしたが、これも可愛くて面白かったです。by姉
2012.05.27
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漫画感想が・・・漫画だけじゃないんだけど。CDやらドラマやらの感想が間に合いません。とにかく忘れないうちに!簡単に!!出ました!鬼才中の鬼才のキレッキレ新作!『リーゼロッテと魔女の森 1・2巻』(高屋奈月先生・花とゆめ)魔女の存在する謎の世界。お世話係の二人と、辺境の地で暮らし始めたのは、どこぞのわけありお嬢様・リーゼロッテ。彼女の元に、淵月(エンゲツ)と名乗る、住所不定無職の謎の男が現れる。どうやら彼とリーゼロッテは顔見知りのようだが・・・? 謎の~・・・とか、どこぞのわけあり~・・・とか、どうやら~・・・とか。もう訳わかんないところからお話がスタートします。連載1話目を読んでも、さっっっっっぱり分かりません。「伝える」が絶対条件の漫画・・・しかも少女向け漫画において、「こういう話か」とすら思わせてくれない、相変わらずの高屋先生節。分かりにくい。・・・がいちばんの魅力。簡単に食べれちゃ、「スルメ漫画」の名が泣くぜ!みたいな;おもしろいんですよ・・・><!!もう高屋先生キレッキレなんです。今回、1・2巻が2冊同時発売でした。・・・まだ手を出していらっしゃらない方は、是非、2冊まとめて読んでいただきたい・・・!!本誌で読んでいた人は、必ず2冊同時に買ってるはずです。(たぶん)最初から、2冊目のコミックスのラストで、プロローグにおけるテンションのクライマックスが来るように出来てます。これほど意義を感じる「1・2巻同時発売」は、これまで知りません。私。出だしから、「???・・・何コレ?」ってず~っと来てて、わけわからないことが立て続けに起こって、その中でゆっくりこそこそと女の子と男の子の過去や関係が「こういうことかな?」って見えてきて、でもはっきりは分かんなくって・・・そうこうしているうちに、2巻のラスト:9・10話に当たるとこで、一気に展開と感情の激動が押し寄せます。なんだこのぐぁーーーーっとくる感覚!突然・・・なのに、このテンションにさせるだけの前ふりは、ちゃんとしてあるんですよ。意味は分かってないのに、リーゼロッテちゃんのテンションの振り幅や、押し寄せる後悔にはついていけるんです。高屋先生・・・鬼才・天才;;;国宝だと思います。未だ、高屋先生の作風を目指した(んだろうなという) 後続の漫画家さまというのをお目にかかったことがありません。だって・・・この作り方は・・・他の方には絶対無理!!あとはもう・・・相変わらず「作品」が100%「作品」で、作者さまが全く見えてこない。作り方の糸口すら見えてこない。漫画好き・・・のみならず、「おもしろい」って概念に興味のある方は必見の作家さまだと思います。リーゼロッテと魔女の森!高屋先生の作品の中でも・・・キレ味がギラギラの剣です。まだどんなお話なのか・・・さっぱりですが、これだけは分かります。これは名作です。本誌ではまた怒涛の展開が続いてます。名作をリアルタイムで読める幸せに感謝///読んでいくぞ!!by姉
2012.04.23
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おはようございます。妹が何度も「面白い!」と言っていたのに、ちらっと立ち読みして、印象があんまり暗かったので・・・「読みたくない!」と拒否していたんですが;じっくり読んだら、・・・ハマってしまいました;オモシロ過ぎでしょうに・・・これ。『砂時計』(芦原妃名子先生・ベツコミ・全10巻)12歳・冬。父の事業の失敗から両親が離婚し、東京から母の実家・島根に引っ越してきた杏。近所の同級生・大悟や、地元名家の藤くんと椎香ちゃんとも仲良くなり、島根での生活も楽しくなってきていた。その反面、母のバランスはどんどん崩れていき、正月を明けた直後、ふらっと外に出たまま、帰って来ず・・・。*以下、ネタばれ在りまくりです。ご注意を!!*12歳から26歳まで。人生軸を砂時計に喩えるなら、杏ちゃんは、一度持ってしまって手放せない砂時計が、どうしてもクライマックス・自ら命を絶つ・・・ここに行きついてしまうことを、意識下で知っていて。身内にしたらたまらない話なんですけど、ココが分かっちゃうのが、この作品の一番の恐ろしさだと思います。いや、杏ちゃん自身もはっきり「こうするつもり」なんて思ってませんよ。でも、必然のようにそこに向かっていて。12歳冬の絶望が・・・凄いんです。それがまた、3年ほどで父親がちゃんと迎えに来てくれたりだとか・・・あとは父親の再婚・妹の誕生だとか・・・嬉しい反面、母の「死」の「なんで?」がどんどん大きくなって。いつまでたっても理解できないんです。心に収まらないんです。心の深層部分でこんなところに向かうつもりだからこそ、一番大好きな大悟くんと一緒に居るのが怖くて怖くて、17歳で彼を突き放してから、9年間かけて、本気で「もういいや」と思える状況を、「頑張って」作り上げます。そしてそのタイミングを待ってます。年齢を重ねるごとに、杏ちゃんが不安定になってる、というセリフがありましたが、迷い(大悟くん)を捨ててからは、本当に安定してます。知りたいことはただ一つ。大事な人を大事に思ったまま、人は自ら死に向かえるのか。杏ちゃんがこれだけ急いで「そのための準備」をしていたのは、砂時計の砂の落ちるのを巻く行為・・・だったのかも。杏ちゃんとこの砂時計を共有していて、意識下でその結末を知っていたのが・・・大悟くんと杏ちゃんのおばあちゃん。もちろん、「意識下で」です。でも、十数年間ず~っと不安で、無力感にさいなまれて続けていたのはこの砂の流れを止められないからだったんだなぁ・・・って、ラストに分かる感じ。なんかごちゃごちゃ書きましたが・・・要はこの作品・・・超概念作品!!!ってことです。この『砂時計』という作品は、どういう話か。人生軸という「砂時計」を一生懸命ひっくり返す話・・・だと思います。何が凄いかってこの喩え、ひっくり返すと・・・降り積もった過去が未来になっちゃう。わぉ。・・・って。なんっじゃそりゃぁああああ!!!深い!!そして凄い!!このまとまりといったらもう><!なんって極上高級濃厚な味わいなんだ!更にある。まだ先が。極めつけはエピローグ・・・12の冬に生まれた、もう一つの砂時計の登場!こっちの砂時計は、倫理観ともズレるものではなかったので、言われりゃ「そりゃそうだ」って感じなのですが、杏ちゃんの砂時計の流れと見事に逆行しちゃうものだったので・・・無理だと言われた17の冬に、横に倒して砂の流れを無理やり止めちゃって。だけど捨てたわけじゃない。意識下で、再び立て直すのずっと待ってて・・・その日のために、進学・就職とずーっと頑張って準備をしてて。これもホント、エピローグの段階でようやく本人も「そうか、こういうつもりだったのか」と自分の行動を理解する・・・という流れなのですが。最後・・・最後のセリフがとにかく凄い。このニュアンスって・・・凄い。そっちの砂時計をこれだけ優先してきたんだから、っていう、欲のある感じ。大悟くんが、杏ちゃんに自分のことで何かを求めたのは初めて。9年?くらいかな?まともに会ってなかったのに、このセリフって・・・おおざっぱに立ち読みした時は、分からなかったんです。いきなり何言ってんだコイツ・・・って感じで。ですがもう・・・じっくり読むともう・・・これほどまでにガツーーーーーン!!と入って来る言葉はない!17の冬から、大悟くんの描写が抑えられてきたのが、最後こんなインパクトになって出てくるとは・・・!!今度は大丈夫ですよ・・・こっちの砂時計を共有できます。杏ちゃんのひっくり返った砂時計と、見事に合致するものなんですもん。 はぁ~~・・・面白いわぁ><!!本編は全8巻という、大ヒット作にしてはなコンパクトさもイイわぁ/// この作品、完結してから、昼ドラになったり、映画になったりしてるみたいですね!ちらっと観てみたのですが、個人的には昼ドラの方・・・名作の予感。子役の子があんまり上手で、出だしで泣かされてしまいました;中~高校生の杏ちゃんがひと癖ありそうな雰囲気だったり、また大悟くん役の方が・・・オーラのある方で、凄く説得力がありそう。柴崎コウさんのテーマ曲もグッと来ますし。ただ、漫画の味わいとまた少し違いそうな雰囲気かな・・・と。お母さんの描写とか、「そこをそういう風に変えると、漫画のあのニュアンスが出ないな」って変え方をしてたりして。「日常のテンション」より、ドラマチックになっている感じかな。でも、それはそれで凄く面白いんですよ。原作は原作、ドラマはドラマ、って感じで・・・その印象の違いを比べるのも面白そうです。コツコツ見ていこう///by姉
2012.04.21
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おはようございます。漫画感想がたまってます。少しずつ。『ラプンツェルと5人の王子 ー恋するグリム童話ー』(箱知子先生・新書館)黒の魔女は、王子たちに気まぐれに魔法をかける。いくつかのグリム童話を、一つの論理?で組みかえたオムニバス集。 ・・・本屋さんで、背表紙のタイトルがあまりに好きそうだったので手に取り、表紙を観たらあまりに好きそうだったので思わず購入。700円もする漫画を、中身も見ずに買うことなんてそうそうないのですが・・・買って良かった><!!イイ!この単行本すごく気に入りました!絵柄がなんとも丁寧な書き込みで、一枚絵で魅せる、描き込まれた絵本のようです。黒の魔女に魔法をかけられ、それぞれ異形の姿となった王子たちが、"知っている"物語を組みかえていきます。一本一本の面白さと、あとはなんといっても全編を串ざす「黒の魔女」というまとまり。各話の間に「繋ぎ」が挿入されたりして、オムニバスとしても、1冊の本としても読み応え抜群です。お気に入りは・・・『白雪姫』!これはぁ・・・まいったです。おもしろい。『いばら姫』も良かった!なるほど!いい!だけど・・・白雪姫ですよ。大元の「白雪姫」の持つ要素にひっかけた魔法の扱いから、王子のバックグラウンドから、ラストのインパクトまで・・・美味しすぎますこの童話。大元の童話の王子たちは、ただの美女好き・・・というか、周りに流されてハッピーエンドに向かっているような気がしますが、この童話の王子たちには、悩ましい状況の中で愛し愛される過程があります。著作者の箱知子さんも、掲載誌の小説ウィングスという雑誌も、全く存じあげなかったのですが・・・良いですよ良いですよぉ!おもしろい!妹にもおススメです。今度実家に持って帰っておくよ。by姉
2012.04.08
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まだまだ少女マンガ感想!・・・レディースコミックかな? 『さんすくみ 1~3巻』『読経しちゃうぞ!』(絹田村子先生・フラワーズ)以前よりちょっと気になってた作品でした。鹿だらけの奈良を舞台に、神社の息子、寺の息子、教会の息子の仲良し3人組が、お互いの家業に足突っ込んだり足突っ込まれたり、恋したり不思議体験したり。真面目で世間離れした「常識」が、思わず噴き出すエピソードを生み出す・・・そんな作品です。これは面白いですよ!また、芸術・エンタメ好きが反応しそうな小ネタが満載で。個人的には、お寺の跡取り・考仁くんのエピソードがいちいちツボでした。神社の御朱印作りに駆り出され、罪悪感にさいなまれたり、夏・田舎・農家巡りのスイカ地獄とか・・・。「奈良の小洒落たハイセンス」は、以前より私にとって永遠の憧れなのですが、この作品もその印象に寸分違わない、ハイセンス漫画です^^。奈良・・・好きだ!カッコいいぜ! 『寺ガール 1巻』(水沢めぐみ先生・クッキー)またまた宗教モチーフの作品。 お寺の三姉妹・・・医大生の長女、お寺大好きの次女、お寺嫌いのオシャレ好きな三女、それぞれに焦点をあてたお話が展開します。姫ちゃんのリボン以来のヒット水沢作品かもしれない///面白いです!水沢先生のあのほわ~っとした可愛らしい絵柄が、重くなく、でも軽くなく、「お寺・家業」を題材としたきちんとした少女漫画を描くのに合ってるんですよ><!次女の恋の相手が、教会の子・・・という、ストレートでベターな展開が、いやらしくなく読めます。お互いに「御釈迦様」「マリア」と思い合ってるとことか。ベターですけど、すごく入って行けます。もう1エピソード・お寺嫌いの三女のストーリーも良かったです!次巻には長女のエピソードが来るそうで。楽しみです。 by姉
2012.03.11
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少女漫画感想!簡単に。 『ただいまのうた 1~3巻』(ふじもとゆうき先生・ザ花とゆめ)交通事故で両親を亡くした花寺家の5人兄弟。唯一の紅一点・向日葵ちゃんを主人公にした、王道ホームドラマです。ふじもと先生の作品はだいたいチェックしていて、前作の「キラメキ☆銀河町商店街」もコミックを持っています。ただ、この新作は・・・花とゆめ本誌から増刊号へと連載が移ったこともあり、しっかり読めていませんでした。あんまりパッとしない作品だと勝手に思ってしまってたのですが、少し前に花ゆめ本誌に出張番外が載った時・・・思わず涙腺が緩んでしまいまして。これはひょっとして・・・と既刊コミックを読んでみたのですが、やっぱり!これ・・・イイ><!!「キラメキ~」でグッと来た、お母さんを亡くして以来、家事全般をこなす「イバちゃん」というキャラクターが居たのですが、その娘の要素をピックアップして、家族モノ・兄弟モノとして広げた感じです。兄弟全員が、個性的で、でもそれぞれが本当に家族を大事にしてて・・・こそばゆいくらいの健気さが、「ふっ、単純だな。」という受け手の素直じゃない気持ちを吹き飛ばしてしまいます。今月には4巻も発売になるようで。それまでには、全巻揃えたいなぁ・・・なんて思っております^^。 『8月のまなざし』(八寿子先生・別コミ)2月発売の新巻です。片思いの相手・松澤と二人きりで花火大会に行くことになった睦美。5編の少女漫画短編BOX。うち3篇は連作?っぽくなってます。とにかく表題作になっている『8月のまなざし』が抜けてインパクトがあります!この作品を別コミ本誌で読んで、私は八寿子先生の著作コミックを集めはじめました^^;作者さまも「新たなことーリアルっぽいものに挑戦!」と書かれてますが、40Pある本編のほとんどを「花火大会」の1~2時間に費やし、何をしゃべろうか、着物の柄をどう思うか、という「ふつう」の不安やドキドキや、ちょっとした仕草や目線を丁寧に描写していきます。実力派少女漫画にしか、この旨味はない!と思う作品です。もう・・・少女漫画大好き。「少女漫画」という名のスイーツが無性に食べたくなった時に、是非。 『会長はメイド様! 14巻』(藤原ヒロ先生・LaLa)特にね!あんまり好きな要素のある作品じゃないんですよ!いや、ホントに。ヒロインの娘にしたって、もうちょっと可愛らしい感じの娘の方が好きだし、ヒーローにしたって、もうちょっと頑張りッ気のある子の方が好きだし、メイドとか・・・正直別に萌えないし。・・・でも新刊が出る度に買っちゃうんですよ。ホント、なんでだ・・・?それがこの作品。メイド様!です;前巻までで本格的にヒーロー・ヒロインが恋人になって、今巻からが新展開?・・・かな?ヒーローの転校により、お金持ち学校・雅ヶ丘学園との戦争?が勃発・・・するのか?という。なんか・・・ここに来て、「会長」要素が活き活きしてきまして。面白いんですよ><!今後、どうやって戦争していくかにもよるのですが、上手いこと盛り上げて欲しいなぁ!と思っております。by姉
2012.03.11
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そうえいばかなり前にこんなの描いてました。青木琴美先生の「僕の初恋をキミに捧ぐ」を読んで・・・。ペン入れまでしてある・・・何気に頑張ったな自分。 この作者様の最新作も読んでみたいです^^。by妹
2012.03.08
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小花美穂先生作品が来てます・・・。その2『アンダンテ』(小花美穂先生・りぼん・2001年)天才音楽家として活躍する義兄・那都と二人暮らしの茗。そこにやってきたのは、父の知り合いの娘だというオーストラリア人の美少女・メル。ゆっくりと合っていく、ズレていく、三人の調和の話。りぼん本誌でリアルタイムで読んでいた作品でした。・・・が、当時はあんまり好きな作品ではありませんでした;暗いんですもん;この作品の全作の『パートナー』は・・・暗いの極致だったくせに大好きだったんですけど;アクション?サスペンス?モノとしてオモシロいので!この「アンダンテ」は、正直作品自体が掴めなくって。何がやりたいのかもよく分からない。萌えもあんまりない。・・・なんですが!今回小花先生熱が上がったところでもう一度読みなおしてみよう!と思ったわけです。うん!オッもしろかった!!!なるほど、こうやって読むのか、ってのが分かったというか。コミックの柱に、作品についての解説で、「お話自体がガシっとしてなくて、 主役の子も飛び抜けた才能のある子じゃなくて、主役と一緒に迷いながら描く作品は初めてです」といったようなことが書かれていて。なるほど!!・・・と。で、それがタイトルにもなっている「アンダンテ」だと!なるほど!!確かに、これまでの小花先生作品と違って、展開がふわふわしてるんです。で、ふわふわしたまま終わって。会話やシーンも、とにかく無駄が多い。無駄だらけ。気持ちがコロコロ変化しなくって、言い表せないような嫉妬や自己嫌悪をずっと引きずって。でも、変わっていくんですよ!ラストは、第一回目じゃ考えられないような状況になるんですけど、それでもイイや、って思えるようになっていくのがこの作品の一番のオモシロさかなぁ~と思います。うんうん。この作品の「良さ」が、 現在連載中の『Honey Bitter』の良さでもある気がします。あ、でもそういえば、「こどちゃ」でも、中学生編の特に後半では・・・このオモシロさがあったのかなぁ、と。主役たちや、あとは周りの人たちがどうしてイイかわからなくって、オロオロする感じ。このオモシロさは、作品の中で人間が生きてなきゃないと思うんですよね!だから「なかなかお目にかかれないオモシロさ」だと思います。やっぱり・・・小花美穂先生は天才です><!・・・分かりきったところに落ち着きましたw。by姉
2012.02.19
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小花美穂先生作品が来てます・・・。その1 小学生の頃からヘビロテしてきた作品なのに、先週末に読んだらとんでもなく感動してしまいました・・・;『この手をはなさない』(小花美穂先生・りぼん・1993年)父親亡き後、兄と二人でパブを営む高校三年生・恒(こう)。ある日、小学生の頃の初恋の相手・由加子との再会を果たすが、彼女は荒んだ生活の末、別人のように変わっていた。恵まれない家庭環境でも、健気に頑張っていた幼い頃の由加子に戻ってほしい。恒はその一心で、彼女の生活に介入していき・・・。 一度見失っていた手を、今度こそ、振りほどかれそうになっても、意地でも離さねぇ!!!・・・って話です。やっぱり主役は恒くんだと思います。小花先生の初期ロマンス作品の中でも・・・10代後半にしては大人っぽい、でも若い故の盲目な情熱が溢れたラブストーリーの集大成!な印象のある作品かなぁ、と思います。この作品の後、80Pの長編読み切りを経て、『こどものおもちゃ』の連載が始まるのですが、そこには、この情熱を閉じ込めた、より社会的な力のない小・中学生たちが登場します。こどちゃから小花先生に入り、手を出したこの作品。この前・後編できっかりまとまる表紙イラストも憧れてました・・・///とにかく最初の感想はコレ。「ドラマみたい」。90年代前半のトレンディードラマ(少女漫画風味)と言いますか。出てくる要素がサラ金だ、不動産だ、手切れ金だ、腐敗した選挙活動だ・・・と、大人っぽかったのもありますが、何より・・・濃かった!キャラクターの人生があった!生身の人間のパワーがあった!ってことだと思います。初恋の女の子の面影に、迷いなく突っ走っていく恒くんに着いていけるのに、その根拠になる出だしの「過去の思い出」エピソードなんて8.25ページですよ;今回読んで、ホントびっくりしました。この過去エピソードがとにかく印象的なんです。小学生の頃のエピソードだからなのか、小学生の読者にもガッツリ入ってきて、その気持ちのまま全編を駆け抜けることが出来ます。大好きな作品だったんですけど・・・今回読みなおして、改めて大好きになりました。小花先生の作品の中で1番好っ・・・・いや、言えない!これはちょっとイイきれない;こどちゃがある限り!でも、それくらいの勢いで好きな作品です^^! 勢いに乗って、連載終了時?に出ていた小説版を入手してしまいました。小学生時代の書き下ろしカットがメチャ可愛くって、大満足でした!(本編(活字)を読む気はさらさらないらしい・・・;)小花先生の初期作品では、他にこの辺りの作品が大好きです。↓・窓のむこう小花先生のデュー作。いろんな作家さまの魅力を半熟で味わえるという点で、 デビュー作というのが大好きなのですが、その中でも「衝撃作」として私たちふたごの間では有名wです。・眠り姫にズレたKISSもうタイトルからカワイイ///(小花先生の作品にしては)重い要素の少ない読み切りですが、その次元での「重さ」があるのがいいんですよ><・無期限のしあわせ60P以上ある中短編ですが、これがまた中身が濃すぎて;軽く三回連載くらいの内容だと思います;この作品がまた伝説で・・・;使う要素がやっぱり少女漫画離れしてます。夜の高速ドライブのあの「キンコンキンコン」の涙ばーーっと出てくる爽快感と切なさは、何度読んでも・・・・来ます。・窓ぎわうしろから4番目これも・・・イイ///地味でどこにでもあるシチュエーションの重なりが、最後主人公が取り乱して?泣き叫ぶに至るのがね・・・なんかイイんです><初連載の「せつないね」と「この手をはなさない」の間の読み切りなのかな?・・・この作品から、ヒーローのキャラクターが凄く落ちてくるようになってる!・・・印象があります。それまでの作品だと、ヒーローたちは結構没個性的な印象なんですよ。・猫の島この手をはなさない~こどちゃ間の80P長編読み切り。この作品については、いつかまた1記事かけて思いっきり愛を語りたいです。とにかく・・・もうこれはちょっと・・・ねぇ・・・別格というか;最初読んだ時、小学生の漫画好きにとってどれだけの衝撃だったか・・・。冒険できて友情できて恋できてミステリアスなファンタジーで、絶望と喜びとせつなさがあって、面白すぎて、テンションおかしくなりましたもん; この辺りは、「窓のむこう」以外、全て文庫版「OBANA'S EARLYDAYS SELECTION 猫の島」 で読むことが出来ます^^。というか、単にこの時期の小花作品が全作名作過ぎて、どれもこれも恐ろしく面白いんですよ!って話なんですが;by姉
2012.02.19
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少女漫画感想!『ないしょのハーフムーン』(赤石路代先生・少女コミック・文庫版全3巻)人気男優で12歳年上の義兄・慎一と二人暮らしの女子高生・有羽(ゆう)。オーディションに友人が勝手に応募したことがきっかけで、新作映画で兄の恋人役に抜擢されてしまったことから、2人の関係が微妙に変わっていく。昭和59年~の作品・・・だそうで、1984年・・・かな?赤石先生の著作品はプライベートアクトレスなど、数作は読んだことがあったのですが・・・いやいやいや、面白かったです!今まで読んだ作品よりも、入って行きやすいのが大きいかな。そして・・・文庫全3巻と、結構な読み応えのある作品なのですが、お話がぶれそうでぶれない!ヒーローに、物語の中盤からほっとんど出番がないのに・・・ましてや、他のイケメン面々が大勢台等してくるのに・・・ぶれない!そしてそれが不自然じゃない!凄いと思いました。セリフ回しでドキっとするシーンですとか、あとは印象的な絵ヅラがキュンと来たりですとか、少女漫画として見どころ抜群です!あとはなんといっても、作品の核というか、この「有羽ちゃんの魅力」描かれ方です。これが凄い!一人称が「ボク」で、ショートカットの一見ボーイッシュな娘なのですが、度胸が良くて、とにかく何をやっても人を惹きつける。それが、追っかけの週刊誌記者いうか最後はただのファンに言わせると、何かを「隠している」からこそのブラックホール的魅力だと。でもそれが本当に伝わって来るんですよ。この有羽ちゃんという娘が、どこに行っても特別扱いされて、誰もがその魅力にメロメロになって、はっきり言って異常な描かれ方しているんですけど、・・・分かる!それが、甘えたい少女の気持ちから、女性として?の恋愛感情から、人生のお手本?としての憧れから、育ててくれた愛してくれた感謝から何から何まで全部一緒になって、揺らぎようがなくたった一人に向かってて。ただ、それを世間は知らないので、何をもってしてあんなに引力のある娘が育つのか分からない。なるほどなぁ・・・と思いました。タイトルの「ないしょの~」もうなずける、凄くまとまった作品だと思います。これは妹にもおススメ♪赤石先生は他にも著作がいっぱいある大御所作家様ですので、もっと読んで行きたいなぁ・・・と思います^^。 『摩耶の葬列』(一条ゆかり先生・りぼん・文庫全1巻)1972年?のりぼんに、6カ月間毎月128Pの一条ゆかりの別冊読み切りがついたときの3作品。・・・を収録した文庫1冊だそうです。っていうか、何ですかこの企画;;いくらなんでも観たことないです;6か月連続128Pの読み切りとか;海外モノ、海外歴史(大戦のころの)モノ、現代日本モノ、と色の違う作品ですが、共通点はやっぱりコレ。・・・全作狂人の物語。りぼんの付録?読者ってどんな世代対象なの?ってくらい、どの作品も血にまみれてて、精神崩壊だらけの世界です。っていうか、短期間に読み応え有る100P以上の物語をいくつも描こうとしたら、やっぱり狂人を出して、そいつに駆け抜けてもらわないと出来ないと思うんですよ。私はお話を考えてまとめたこともないので、ただの想像ですし、もちろん、一条先生の作風の癖でもあると思うのですが。「面白い王道」って、すごくデリケートで練り込みの必要なモノだと思うので、この企画では生まれえないな・・・と。しかし・・・面白い。ないしょの~もそうですが、何故私が自分の生まれる前の少女漫画まで漁って読むかって・・・やっぱり求めているんです。不変の感動を閉じ込めた「名作」と、現代では出てこないような、アクのある「毒」を!!今のところの個人的な実感ですが、「毒」は、どうしても個人作から生み出されるものの方が・・・面白いなぁ><!と思います。理解できないまでも、なんかしらの筋が通ってる気がするんですよね。独特の感性がそうさせるんだろうな・・・って。この文庫本は、誰にもおススメ出来ませんが;;読んでハッピーになれる話もありませんし。なんか毒を頭に入れたいな~・・・って方は是非♪刺激的です。BY姉
2012.01.22
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12月忙しい・・・!!最近買った漫画感想です。『せつげつか』(モリエサトシ先生・白泉社)大好きなモリエサトシ先生の新巻が2冊同時刊行です!こちらは、以前から読みたい!と思っていた辺りの短編集。表題作の「せつげつか」は、 花ゆめ本誌で初めて読んだモリエ先生の著作品です。明治?大正?くらいが舞台。世間を騒がす怪盗「月光」と、身体の弱い女の子のお話・・・なのですが、とにかく本誌他作品からの浮き具合がすごくって。オシャレというか。でも、ただオシャレなだけじゃなくって、お話やシーンが綺麗で、怪盗さんの主人公を呼ぶ時の「レィディ」という言葉が、月夜か日の光の中か、うっすらまどろむ印象とともに、読み終わった後も頭の中をぐるぐるしてしまう・・・という。印象的な作品です!この作品を、もう一度読みたいと思い続けてたんですよ~!読んだことのなかった収録作品では、「笑う残像サニー」がお気に入りかな♪出だしからの意外さが面白かった///あ、でも他の作品もバリエーションに富んでいてホント、面白かったです!モリエ先生の独特な作風を堪能するには、もってこいの一冊だと思います。 『池袋13』(モリエサトシ先生・白泉社)AKBっぽいモノというより、AKBの概念を詰め込みました!・・・という作品でした。漫画としてのオモシロさももちろんですが、やっぱり・・・読後の印象は、「AKBってすげぇ・・・!!」でした;出てくる概念の一つ一つが、観たことなくて、でも、そこで生まれる葛藤・・・一人ひとりの物語というのが、ありありと想像できてしまう。過程まで全部ひっくるめた、女の子の24時間全部をパッケージにしてしまう仕組みだからです。あ、漫画としての上手さももちろん面白かったんですよ!1位のアイちゃんが、1位なのに説得力があったとこが特に凄いなぁ!と思いました。 ただ、今回この漫画を読んでいて思ったのが、やろうと思えば、下地0の段階から、この仕組み、そこでの物語を展開できるのが漫画なんだろうなぁ、と。もちろん、もはや常識となり、世間一般に浸透した仕組みを使うのはエンタメの常識だと思います。AKBだって、既存アイドル文化、もっと言うと、モーニング娘。やジャニーズの築いたアイドル像というものを存分に利用していると思いますし。・・・ただ、このAKB文化。やろうと思えば、漫画の中だけでも展開出来ると思うんですよ。むしろ私は、そこまで・・・観たことのない仕組み、そこで生まれる観たことのないドラマまで描いてしまう、そんな漫画を読みたいんですよ。それが説得力のあるファンタジーなんだろうな、と。そんなことをマジマシと考えてしまいました。結局、(リアル世界なんかで)どんな面白いものを観ても・・・「この感動」を漫画に求めてるんだ私は!に行きついてしまうあたり。そもそもなんで全部漫画に求めるんだ!とセルフ突っ込みしたくなりますが・・・漫画馬鹿なんです。漫画媒体の可能性を信じ切ってるんです。しょうがない; 『流れ星レンズ 2巻』(村田真優先生・りぼん)祝・2巻発売!相変わらずキラキラしてます~♪ホント、村田真優先生は天才です!これほど・・・口で説明しても全っっっく面白くないものを、・・・魅せる!!これだけしか感想がありません。少女漫画万歳!!余談なのですが、現在発売中の「りぼんスペシャル」という増刊に、流れ星レンズのヒーロー目線の番外編が載っていまして・・・思わず買わされてしまった・・・なんてそんな・・・;;だってときめいたんだもん!なんだあのクライマックスのモノローグ!!コミック収録が楽しみです♪♪ 『銀の匙 2巻』(荒川弘先生・サンデー)高品質漫画過ぎてまぶしい!!最近、こういう印象の作品って多い気がするんですが・・・(単に私が「大人向け」作品をちらちら読み始めただけかもしれませんが。)中でも、相変わらずの揺るぎなさ感;初見で読みながら・・・っていうか可愛くないな!!というところに思考が行ってしまうほど・・・可愛くない!鋼~を最初読んだ時もそう思ったんですけどね;1・2話の内乱のまるっとまとめ感ですとか、3話のまるっとまとめ感ですとか・・・作者コメントに、「B級映画に突っ込むみたいに、突っ込みながら読んで下さいネ!」的なことが書いてあるのがまた・・・だって突っ込むところないじゃん!!!最終回まで読んで、感想が同じでしたから・・・完璧じゃン!!!(振ったものの見事な回収という意味で。振ったもののでかさ・多さはまた別の話。)今回の銀の匙ですが、TPPの関連で、図らずも?タイムリーな話題だらけだった気がします。ただ、別に何がイイ、何が悪いってモノでもないので。主役が悟ってた通り。今後、その話題が出てくるのかどうかは分かりませんが、主役がどういった未来を描いていくのか、またそれが・・・ハッピーエンドに見えるのかどうか気になるところです^^。しかしピザがおいしそうだった・・・。by姉
2011.12.25
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おはようございます。簡単に。少女漫画感想。『おしゃべりなアマデウス』(武内昌美先生・少女コミック・デラックス版全6巻)バイオリニストだった両親を事故で亡くし、母の親友の家で育てられた里緒。その家の息子・うーちゃんとバイオリンが、彼女の活きる糧だった。次第に現代のアマデウスは、情感豊かな旋律でその愛を語りだす。1995年~連載されていた作品のようです。小学館の少女漫画はあまり詳しくなく、武内先生の著作品も、拝見するのは初めてでした。タイトルが気になったのと、デラックス版まで出ている作品なら、人気があって面白いんだろう!・・・という考えから今回手をだしてみました。やっぱりすごく面白かったです!ヒーローとヒロインが、1巻の中盤から既に甘アマでべたべたなので、この少女漫画、デラックス版の6巻(実際の単行本では12巻分)まで持つのか??・・・と不安になりましたがw。でも、お話が進むにつれて、この二人の異質な依存度の高さが立ってきて。ヒロインの女の子の主観が多いので、普通に読むんですけど、傍から観ると、この娘が超「天才型」で。バイオリンのことになると周りが見えなくなって、挙動不審ともとれる行動をし出す・・・感じと言うか。理解できないわけではないんですけど、とにかく極端。で、読んで行けばいくほど、この娘の「ヒーローとバイオリンしかない」という感覚に説得力が増していくんです。同時に、そういうヒロインの才能を愛しながらも、 心配で目が離せないヒーローの感覚も入って来ます。こういう極端な天才を描くのに、「少女漫画」って合ってるなぁ・・・と思いました。あとは・・・すごく、ドキッとするシーンが多かった!絵が上手い!・・・だからこそ、演奏シーンの立ち姿でドキッとするんです。目線が止まらない・・・流れがすごく綺麗な少女漫画なんですが、これぞ!というワンカットに威力があるので、ちゃんと大切な強調どころが入って来るというか・・・。これは妹にもおススメです。漫画好きとして^^!武内先生の他作品にも、是非手を出してみたいです!by姉
2011.12.07
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以前から読んでみたかった作品です。『エイリアン通り(ストリート)』(成田美名子先生・文庫版全4巻)アラブ石油相の息子・シャールの多国籍アメリカンライフ。成田美名子先生の初長編にして、大ヒット作ということで。タイトルからは、全く想像できない内容でした。この方の作品は、多国籍・・・というか、異文化を背景にした魅惑的な人間を理解していくという、独特なお話が多いなぁ・・・と思います。この作品も、そういう作品でした。ただ、他作品より「エンタメ色が強い」・・・印象でしょうか。だんだん現実味?というか、後年の作品になるほど、エンタメ色は薄れ、より読んでいながら、異文化理解を実体験するような作品になる印象です。エンタメ色が強い分、この作品は今まで読んだ成田美名子先生の作品の中では、いちばん読みやすかったなぁ・・・と思います。とにかくシャール君が、いないいないこんな人間、っていう魅力的な人間で;15歳にしてスキップで大学に通う頭脳、女性かと見間違うほどの美貌と、天才的な演技力を兼ね備え、それでいて突っ張ってたり甘えたがりだったり。そんな彼に引き寄せられ、共同生活を送るのはシャール、ジャーナリスト志望のフランス人留学生・ジェラール、イギリス人の執事・バトラー、身元不明の日本人少女・翼、遊牧民の出身で、シャールの世話係だった青年・セレム。登場人物も「何をやろうとしてこうなったのか?」という状態ですが、各エピソードの跳び具合もまた凄くって。細菌がどーのという話から黄金探しやら校庭の白骨死体の真実やら、映画オーディションやら。どうも、いろんな映画を下地にエピソードが作られているようなので、もっと映画知識があれば、より一層楽しめるんじゃないかな。ただ!これだけ登場人物もエピソードもモチーフもサラダボールな作品なのに、なんっかまとまってる気がする!言ってしまうと、全て後に「懐かしむ日々」にまとまっちゃう。最後にそうやってまとめている、というのもありますが、それだけじゃなくって・・・やっぱり主役・シャール君のスペックあってのことだと思います。人も出来ごとも、これだけ幅広く愛してるから・・・なのかなぁ。全部「彼をとりまく人物・物語」だと思えちゃう。・・・面白かったです!成田美名子先生の作品は、「もっと知識・教養があれば面白いんだろうな!」って思って、いつもちょっと悔しいです;BY姉
2011.11.30
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おはようございます。発売しているはずの新装版「怪盗セイント・テール」3・4巻がどの本屋にも見当たりません。このやろう。・・・アマゾンかなぁ・・・。 先日の休みで憂さ晴らしのように落書きがたまりましたので、ちょっとずつup致します。最近読み直して、「やっぱり最高すぎる」と惚れ直したひかわきょうこ先生の作品。一番好きな「おてんばウエスタンシリーズ」よりダグラス&ミリアム。 ダグラスさんは「恋」というか「愛」かなぁ^^。ミリアムちゃんが一番望むようにしてあげたい感じ・・・それがこの形だったというか。ミリアムちゃんはダグラスさんに一生恋してそう。良いカップルだ☆ 立川恵先生・ひかわきょうこ先生・そして草凪みずほ先生・・・この辺の方々は、双子にとって少女漫画ゴールデンラインです。by妹
2011.11.13
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おはようございます。私(と妹)が、漫画という媒体を究極の創作媒体だと信じて疑わないのは、この作品から「漫画好き」になったからだと断言できます。先日発売されました。『怪盗セイント・テール新装版 1・2巻』(立川恵先生・なかよし)1994年~96年にかけて、なかよしで連載された作品です。アニメもゴールデンタイムに1年間放送されていました。昼間は普通の中学二年生・芽美ちゃんが、夜になると世間を騒がす怪盗セイント・テールとなって大活躍!間違いなく、第一線の「魔法少女モノ」です。最初は、セーラームーンの応募者全員大サービスが欲しくて買ってもらった『なかよし』。今から思うと、セーラームーンの大ヒットで、200万部という、今では信じられないような部数を出していた、雑誌創刊以来の絶頂期だったんですね。最初は漫画の読み方なんて分からないし。(連載途中から読んでもまた分からないし;)ふろくと懸賞とか応募者全員とか、そんなとこばっかり観ていました。・・・で、ある程度漫画の読み方が分かった頃に、この作品の連載が始まったんです。とにかく・・・すっごいときめいたんですよ!1話のインパクト・・・そして2話の夜の空気が!!!1話はもちろん見どころ抜群・・・登場人物の説明から、ラストシーンに繋がる「始まり」としても、いや、大好きなのですが、・・・やっぱりとにかくとにかく、2話が強烈だった!!本作品の「色」・・・夜のひやっとしてて、でも優しい暖かさのある空気・風を確立しているのが2話だと思います。開いている雑誌から、風が吹いてくるんですよ・・・;「漫画」をおもしろいと思って読んだのは、この作品が最初です。当時は、ドストライクの対象読者として、ただただ読みふけるばかりでした。ただ、今・・・15年くらいかな?経って、改めてこの作品を考えると、後続・セーラームーンですとか、魔法少女モノという位置づけだけではやっぱり終らない作品だと思います。・・・作者、天才。漫画媒体として、こんな表現ありえるのか!!嘘だろ!!・・・ってくらい、とにかく面白い、奥深い、他にない表現の宝石箱なんです。当時からも、熱心な大人「漫画」ファンですとか、あとは漫画表現について熱く語れちゃう・・・教授様?ですとか、そういった方にも超ファンの居た漫画家さまなんだと思います。私自身、の作品から入ったから・・・「漫画」は、真っ白な紙に奥深~い世界と独特の空気生み出す、魔法の媒体だと思いました。「漫画」は時間を止め、かと思えば主人公と一緒に、一気に駆けだしたくなる衝動を描いてしまう、この世で一番シンシアリーな媒体だと思いました。漫画には音がないってよく言いますが、アニメ化したときのサントラ聴いて、小学生が「そう!この音楽!」って思ったんです。具現化する力は持っていませんが、音楽も音声もちゃんと「漫画」の中に描かれていたのだと思います。⇒♪怪盗セイント・テールメインテーマ今、いろんな媒体の作品を鑑賞するようになっても、やっぱりやっぱり「漫画が一番素晴らしい!」と断言してしまったり、恥ずかしげもなく「漫画大好きです!だって凄いもん!」と言えちゃうのは、この作品が、私の漫画の定義だからだと思います。 というわけで、ファン待望の待望の新装巻!カラーピンナップ・・・超嬉しい><!!描き下ろしの表紙イラスト・・・超嬉しい!!来月発売の3・4巻で完結みたいですね!発売されましたら、今度は作品の内容について・・・芽美ちゃんと飛鳥Jrについて・・・そして伝説の最終回について・・・つらっつらと書きたいな~と思います。読んだことのない方!少女漫画好きの方はもちろん、特に少女漫画興味ないとか、恥ずかしいとか、・・・そんな方でも、「漫画好き」なら本当に是非!!漫画って本当にすごいんですよぉ!!この機会に、本当に・・・是非!!!!by姉
2011.10.18
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電撃デイジーBY最富キョウスケ先生に始まり、ベツコミ本誌に手を出し、必然的に他の連載作や、他の小学館少女漫画に目が行くようになしました^^!読みまくっておりますよ~~!とりあえず、最近の連載作から!『僕らがいた』by小畑友紀先生の次に手を出したのが以下作品の数々・・・。細かいコミックを合わせるともっとあるんですけど;『BLACK BIRD』(桜小路かのこ先生・ベツコミ・1~13巻) 100年に一度生まれる妖の餌・仙果である実沙緒と、烏天狗一族・烏水を率いる若き長・匡(きょう)の物語。・・・コミックの表紙からして、「セクシーな漫画だぞ!」という雰囲気だったので;ベツコミを買い始める前から人気作だと認識はしていたのですが、なかなか手を出せませんでした;ただ、ベツコミを買い始めて・・・3か月か。読んでみて、まぁ・・・想像通り、看板に偽りはないわけで、セクシ~~な内容なのですが、・・・面白いんですよ!!妖~だとか、その餌となる人間~とか、実際にはあんまり落ちてこないような概念だらけなのに、筋が通ってるというか、「あぁ、そういう話か!」と納得させる展開で。元々はセクシーシーンを肯定するための設定だとは思うのですが、それにしたって・・・しっかりしてて。キャラクターは出だしから言ってることが全くぶれないし、全部空想なはずの妖怪世界の秩序やらその中での力関係やらまで、素直に入ってきて。また、出だしの方から伏線・・・というのか、出てきていたようなキーワードが、連載が長期化しても作品中ずーっと生きていて、どんどん盛り上がってきて・・・要は、すごく安心して読んでいける作品なんです。・・・うん、面白い><!!お話は、烏天狗一族のお家騒動・・・ゆがんだ人格故、ヒーローに当主の座を奪われた兄の内乱まできています。本誌の方ではもう終ってるけど。舞台が人間界から天狗の郷に移って、・・・で、この内乱編がまた面白いんですよぉ!ヒーロー・匡を護る八大天狗がそれぞれ立ってきて。また、たまに収録されている番外編がすごくしっかりしてて、本編の・・・主に妖怪世界方面ですが、しっかり詰めていってくれたりして・・・。巻が進むと、どんどん面白くなるお話です♪13巻がい~いところで終ってしまって・・・14巻ももう出ているみたいなので・・・読まねば!! 『キミのとなりで青春中。』(藤沢志月先生・ベツコミ・1~7巻)3年前にアメリカに引っ越した幼馴染の男の子が、超カッコよくなって帰って来た!!先月号に最終回が掲載されていました。・・・全8巻になるのかな?絵もお話もキャラクターも、すごくシンプルな作品です。2巻の始めにはあっさり恋人になって、揺らぎようなくラブラブですし。ただ、絵・お話・キャラクターのどれをとってもまず達者!そして、最大の魅力だと思うのが、「敵意を抱かせない」ところ!絵も・・・ですし、キャラクターも!イケメンで頭良くて面白くてクラスの人気者なヒーローですが、発言がなかなかアホな子で可愛いです。作品の印象がマイルドで、毒気が少なくすんなり入って来ます。消極的な褒め方に思われるかもしれませんが、そんなことないです。ベタ褒めです!この世の誰しもが、漫画中毒者ではないので;(当たり前)そこまで一生懸命漫画読んでくれないので。読みやすい漫画って本当に大事ですよぉ!巻末の、作者おまけページがホームシックの情緒不安定日記みたいになっていまして;こんなに「大丈夫なのかこの人」と思った巻末は初めてです。本編が安定・安心クオリティーなだけに、そのリアル精神成長物語とのギャップが面白い・・・W。藤沢先生の次の連載も楽しみです♪安心の「幼馴染」は、この方の作風にぴったりの題材だったと思いますが、冒険したお話の作品も読んでみたいな・・・/// 『なみだうさぎ~制服の片想い~』(水瀬藍先生・少女コミック・1~7巻)中学3年生の桃花。席替えで隣の席になったのは、女子に嫌われている地味で無愛想な鳴海くん。ハズレだと思っていたけど、意外な一面を見つける度にどんどん好きになっていって・・・。あぁ、「少女漫画が苦手」と言う人は、こういうところがダメなんだろうな・・・というものを掻き集めてできている少女漫画だと思います。そりゃ無愛想なクラスメイトの男の子が、子犬と戯れてたら好きになっちゃうよね★・・・レベル。3誌も少女漫画誌を定期購読している私ですら、「うわぁ・・・少女漫画だ!」と感じるという;・・・イイじゃないですかぁ!!前々から気になっていた作品でした。最近やたらと本屋さんでもプッシュされたりしているので。結構な人気作・・・なのかな?と思っていたのですが、・・・納得です。ありそうでなかなかない!ここまで徹した少女漫画!!特に今回、バーっと読んで魅力的だな~と感じたのが、やっぱり画面!同誌で連載中の「今日、恋をはじめます」の感想も、絵が~~!絵がとにかく上手い~~!!というものでした。ただ、今日恋~の方がどちらかというと「線」が入ってきていたのに対して、こちらは、仕上げ段階のトーンワークというのでしょうか。いや、今日恋~も、そこは超見ごたえあるんです。重厚さを感じるほど重ねこんでありますし。ただ、なみだうさぎ~は、なんというか・・・光があるんです!突然画面が、見せ場でカラーになるんです。う~ん・・・センスがあるって言い方しか出来ないのですが;空気感がある?光がある!!とにかく、そこが個人的に超見どころです!コミック2巻から、高校生編が始まります。鳴海くんは、メガネをとって突然大人気に!コミックの柱によると、高校生編の方が人気が出たそうですが、個人的には「地味地味」言われてる子に、ヒロイン一人が「カッコいいカッコいい///」ってやってる中学生編も可愛くて大好きです♪ 『ふしぎ遊戯~玄武開伝』(渡瀬悠宇先生・1~9巻)朱雀・青龍の巫女のお話に続き、大正時代にあった「玄武の巫女」のお話。もちろん、前作の「ふしぎ遊戯」の方が勢いがあると思うのですが、私的には、「玄武~」の方が 落ち着いて読めてお気に入りだったり。主役の多喜子ちゃんが、文武に長けた大和撫子です。ヒーローは実は皇子。「女宿(うるき)」という名にちなんで、力を発動する時は女の子になる設定です。(・・・女らんまにしか見えませんW。)この二人が、高貴な感じで・・・印象がすごくイイ///(好み)七星士も、謎の土人形が居たり、中年女性が居たり。前作とはまた違った雰囲気の一団になっています。玄武・北甲国ということで、作中の世界がずっと寒そうなのも印象的。(雪がよく降ってます)それが、多喜子ちゃんの結核感染が発覚して、また立ってきてると思います。めちゃめちゃ悲恋になりそうな雰囲気を醸し出してますが。それはそれで、美しく凍り付く伝説になりそうだなぁ~・・・なんて思ったり。続きが気になります!10巻も読まねば!BY姉
2011.09.11
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祝・1巻発売!『流れ星レンズ 1巻』(村田真優先生・りぼん連載)りぼん本誌に第一話が掲載された瞬間からこの第1巻の発売を心待ちにしておりました♪妹も購入して、「イイわ・・・これマジでイイわ・・・///」と呟いてます♪ぱっちりキラキラのお目目、ふわっふわの髪の毛、本編通して光りまくる画面。ちょっと不良?っぽい目立つ男の子のオーラの支配力がもう・・・;なんだこの漫画!!なんだというか、典型的りぼん漫画だと思うんです。りぼん漫画・・・少女漫画か。この漫画を説明すると、女の子と男の子のアップやキメ絵が交互にきて、カワイイとカッコイイが交互にきて、ドキドキキラキラになる少女漫画・・・これに尽きると思います。やろうとしてることに目新しさを感じるわけでもないし、「感情表現が深い!」なんていうつもりも全くありません。ただただ、カワイイ!カッコイイ!カワイイ!カッコイイ!だけです。なのに、このインパクト。この「今まで読んだことのない感動」。・・・凄いんですよ。絵力がもう・・・ホントに。本作は、出逢い~両想いになるまでを描く3回連載だったのですが、多分・・・大人気だったのでしょう。「アフター新連載」(なにそれ;)なる2話の両想い編が掲載された後、りぼん先月号より本格連載がスタートしてます///中学生カップルがラブラブで可愛いねってだけなのに・・・それだけなのにっ・・・面白いんですよ><!!!・・・おかげで私は、夢色パティシエールの連載が終ったにも関わらず・・・りぼん購読ストップに踏み切るタイミングを完全に失ってしまいました。・・・小学生の女の子向けの作品を定期的に摂取するのは、なんか新鮮な気持ちになれるので、それも嬉しいんですけど^^。革命的絵力のキラキラ少女漫画!りぼんの・・・低年齢層向け少女漫画のメシア(救世主)だと思います。村田先生。おススメです~!BY姉
2011.09.07
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手を出してしまいました・・・。最近読み始めた『ベツコミ』では、間違いなく現時点No.1人気連載だと思います。『僕らがいた』(小畑友紀先生、小学館、別コミ、既刊15巻~)・・・何でなんだ・・・。あらすじは以前読んだことがありまして。・・・なんか・・・彼の死んじゃった元カノが云々。ラブラブだった彼が蒸発して云々。6年越しの再開だけど、彼は別の女性と同居云々。・・・表紙の可愛らしさで売れた作品か!!と。それにしてもそんなドロドロした内容なのか、こんなカワイイ表紙なのに!表紙詐欺のレベルじゃないのか、と!思ってしまっておりました。ねー、誰ですか表紙だけの雰囲気漫画なんじゃないかな~~?なんて言ってた(思ってた)のは。・・・面白いわぁ!!やっぱり1000万部も売れてる作品は・・・やっぱり面白いわぁ><!内容は上述通り、ドロドロです。ヒーロー・・・やってること最っっ低です。口だけはカッコいいこと言うのに全くその場だけだわ、俺様なんだか不安定で臆病者なんだか頼りになるんだかならないんだか、優しいんだかなんなんだか、健気な女の子との約束放り出して蒸発するわ、少女漫画ヒーローが、こんなんでイイと思ってるのか!!という、どうしようもない奴なんですよ・・・ホント・・・少女恋愛漫画として・・・ですけど。そのほかの、家庭事情なり、経済的な問題なりが要素としてガッツリ出てきますので、高校生にこれだけ抱えるのは無理なのも・・・分かるというか。高校生の口約束を護らない・・・ことが、こんなに大きな問題になるのは何故か・・・作品の核・ヒーローのブラックホール的魅力が罪に尽きる思います。女の子目線は元より、男の友人、大人、周りの全ての人間が、どうしても彼には甘くなる・・・というか。作中にも、恋敵で親友の竹内くんがはっきり言及してますけど、が---っと気持ちが盛り上がって、どうしようもなく強烈に記憶に焼き付いてしまう、人をそういうテンションに陥れてしまう、そういう人間なんです。なんでこんな風に魅力的に人間を描けるのかな・・・。8巻までが北海道での高校生編、9巻以降は、5年後?の東京での大学生~社会人編となっています。連載開始の頃に、現在の社会人編の構想があったのかどうかは分かりませんが、巻が進めば進むほど、タイトル『僕らがいた』が立ってくるというか・・・コミックス表紙やカラーイラストの「美しい日々」が立ってくるというか・・・「まとまっているな~~」と感じさせてしまう不思議作品です。やっぱり、構成作品だからなんだろうなぁ・・・。ホントに上手な漫画で、別コミ的~~~な作品だと思います! もう一作、小畑先生の作品を読みました。『スキキライ好き。』全3回の初連載作だそうなのですが、中学卒業~高校1年の時期を舞台に、3話が「スキ・キライ・好き。」で構成されています。時系列での環境の変化と、全体通してのお話構成、会話のやり取り、ヒーローの魅力・・・僕らがいたに繋がる要素てんこ盛りで、とっっっても読み応えがありました><!っていうか、とにかく面白い!!小畑先生の他作品も、早く揃えなくては!!by姉
2011.09.01
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おはようございます。 先日、妹が半ば強制的に薦めて来たので・・・手を出してみました!『デカワンコ 1~9巻』(森本梢子先生・YOU)警視庁捜査一課強行犯捜査第6班。課内1の検挙率を誇るも、トラブル続出の荒くれ班に、新たに配属されたのは・・・場違いなゴスロリファッションの新人小娘刑事・花森一子!頭のキレも運動神経も0の彼女の「唯一の異質な特技」は、警察犬をもしのぐ、スーパー嗅覚。彼女を迎えてから、捜査は意外な進み方をするようになる・・・。以前から気になっていた作品でしたが・・・読んでみての感想は一言!面白いだろうな、とは思っていましたが・・・想像してたより200倍面白かった!!!ごくせんも事件モノっちゃー事件モノでしたが、個々の話がかなりユル~イ感じでした。なので、デカワンコもそうかな~と勝手に思っていたのですが、いやいやいや、 一つ一つ、読み応え抜群のしっかりした事件ばかり!刑事モノに求めているのはコレだ!というのが詰まっていて、それでいて・・・森本先生クオリティの冴えわたるシュール突っ込み!そして個性と可愛らしさで魅せる・・・素敵キャラクター!これは・・・たまらん!おもしろい><!!人物配置は、逆ごくせんのようで、そこも見どころです^^。嗅覚意外、なんの役にも立たない(むしろ邪魔)な女の子と、ボケの少ない、基本スーパーエリート集団な捜査一課の猛者どもというのが・・・。ごくせんくらいありえなくって、ごくせんくらい心地良いミスマッチシチュ!カッコいいオッサン集団のかと思えば、沢田慎が2人に分裂した?・・・みたいな桐島刑事・柳刑事の若手2大イケメンで武装していたり、初っ端から、わくわくする設定の上手さが冴えわたっております。あとは・・・主役のワンコちゃん!この娘が可愛い><!イラストやシチュエーションのイメージから、もっと不思議な感じの娘かと思っていたのですが、全然そんなことない!格好はフリフリですが、思いやりいっぱいで、すんなり入って行けるイイ娘です。はぁ~~・・・やっぱり、流石ハズレなしの大御所作家さま!受け手の期待する「ベター」な展開と、作家様独特のノリを見事に満たし、それでいてドキッとする感動シーンや萌えシーンで驚かせてくれます! 気に入りました><!面白い!!新巻発売が楽しみです!! さてさて・・・多部未華子ちゃんのドラマ版にも手を出さなくてわ!by姉
2011.08.11
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漫画・・・読みまくってます!!今日中に、溜めこんだ漫画感想を出来るだけ吐き出したい・・・!! 『ガラスの仮面 47巻』(美内すずえ先生・白泉社)速水真澄夢色の巻でした!いやいや・・・表紙からこれぞ!というマヤちゃんと速水さんで、しかも真っ赤だったりして、本編もさぞやイイ巻なんだろうなぁ・・・と期待して開いたのですが、想像以上に紫の薔薇色してました///マヤちゃん・・・意外と盗る気マンマンよね・・・;;いや・・・見どころはそこというか、速水さんのあまりなデレッデレっぷりというか・・・いや・・・それこそ今さらか;とにかく、ようやく「嫌われてない」って分かったね!それどころか、この娘、自分のこと好きかも!だね!夢のようだね!良かったね!!・・・しみじみ。って感じです。私なんか、しみじみしちゃだめですね。単行本が40巻まで出ている時から読みだした新参ファンですもの。・・・っつっても小学生の頃でしたけど;さてさて、あと語らねばなるまいのが・・・チェリー(桜小路)!踏んだり蹴ったりバイクでこけたり・・・散々でした。オモシロイのが、彼の思考回路が、マヤちゃんの好きな人=紫のバラの人ってことは・・・まさか速水さんが??!!にまったく行きついていないところ;うん、頭飽和してるからね。これは速水さんにも言えるのですが。完全に舞い上がってて、チェリーから「マヤちゃんは紫のバラの人が好き」って聴いてるくせに、ってことは・・・ばれてる?に、まっっったく行きついていません。あんだけ舞い上がってたら仕方ないか・・・; 今うっかりガラスの仮面文庫1巻をちら見してしまいました。誰だこの余裕たっぷりなポーカーフェイス・クールガイは;そのポーカーフェイスの才能を、一体どこに置き忘れて来たのでしょう?(・・・たぶん紅天女の里) ふ~ふ~ふ~・・・やっぱりガラスの仮面は面白い><!!47巻の出たすぐ後で申し訳ないのですが・・・48巻が待ち遠しいです!美内先生!・・・頑張って下さい><! 『ボクを包む月の光 10巻』(日渡早紀先生、別冊花とゆめ)・・・10巻??はぁ~、ぼく地球続編、ついに二ケタです。正直、こんなに長く続く作品になるとは思っておりませんでした;軽く、長編本作(ぼく地球)の半分まで来ちゃってます。・・・ただ、ぼく地球でやっていたこととは、また違う部分(EPIA)に入ってきているので!まだまだ続きそうで・・・嬉しいです!さてさて、物語は未来路さんの過去・カチコちゃんお出生の本題へ!・・・凄かったです;なんともなんとも・・・日渡先生節爆発なお話;やっぱり未来路さんは、日渡先生の興味・得意分野を全て詰め込んだキャラクターなんだなぁ~~と思いました。 『多田かおる傑作集3・4巻』(多田かおる先生・別冊マーガレット)3巻~4巻の序盤にかけて、『学園マジック』という連載作、4巻にはわりと長めの読み切り『はるるよ!恋』と『イ・ケ・ナ・イ放課後』が収録されています。3巻は以前から持っていたのですが、学園マジックが途中で終ってしまって;ずっと4巻を探していたのですが、先日、ようやく手に入れました!なんのとりえもない主人公のちなみ、憧れの生徒会長・野崎先輩、親友の美少女・恵、3回目の1年生・学園の人気者大和、色気たっぷりの英語教師・藤子ちゃん・・・濃いキャラクターだらけのにぎやかな学園生活を、さらにめちゃくちゃにするのは・・・留学先から2年ぶりに帰国した、掴めない男・中山浩二!彼の魔法?で、学園は一気に恋の大混戦へ!・・・文句なしにオモシロイです!!いやはやはや。やっぱり見どころは、イタズラなKissに踏襲されている?三角関係!ちなみちゃん、中山浩二、大和くんの3人が、どう見ても琴子ちゃん、入江くん、金ちゃんです。大和くんのが、どう見てもイイ奴なんですが、中山浩二の魅力(魔力)が・・・伝わって来ちゃうので;面白いんですよ~~!お花のシーン、マラソン大会のエピソードがお気に入りです♪4巻の他の2編も、それぞれに見どころ満載で面白かったです。イ・ケ・ナ・イ~が、本当にイケナイ話で軽く衝撃でした;by姉
2011.07.31
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こんばんは。妹です生きてますすみません。パソコンが故障寸前です。携帯も鳴らなくなりました・・・何故?買いに行く時間と気力をなんとかしてひねり出したいです。 相変わらず「電撃デイジー」で胸がいっぱいです。このカップルのラブラブであと3ヶ月は軽くのりきれます。しつこい性格で良かった。 by妹
2011.07.29
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『電撃デイジー』にハマりすぎて、ついつい連載本誌を買い始めてしまったのですが・・・小学館の『ベツコミ』。・・・この雑誌、オモシロい><!!ストイックに少女漫画で、読み応え抜群の上手な作品がたくさん載ってまして・・・少女漫画好きのための漫画雑誌(わりと大人向け)って感じ><こんな雑誌があったんだぁ・・・。ちっとも知らなかった・・・と思い、過去連載作を調べてみたところ・・・吉田秋生先生の吉祥天女、BANANA FISH田村由美先生のBASARA、flowers創刊までの7SEEDS、渡辺多恵子先生のはじめちゃんが一番!flowers創刊までの風光る・・・あ、結構読んでたや;今までも。雑誌名とか全然頭に入ってなかった・・・。とにかく電撃デイジー目当てですが、全体もオモシロいので・・・ この雑誌なら購読しちゃうなぁ/// さてさて、今月号の読み切り作品・『8月のまなざし』が 面白くって可愛くってお気に入りだったので♪早速、同作者さまのコミックを何冊か買いました。『真夜中エクスプレス』『チェリーズファイト』『vs男の子』(八寿子先生・小学館)んなんって真面目な漫画を描く方なんでしょうか・・・。1作1作の迷走がひしひしと伝わって来る読み切り集3冊。あ、連載作もありますが。いやぁ・・・大好きです。オモシロいです。迷走している・・・というのは、1作1作、スタンスが違うから。でも、1作1作、見せ場も読みごたえもあるんです。そして、安心して読めるハッピーエンドお約束少女漫画なんです!漫画として、本当に上手な漫画ですから///なんでも読ませちゃう!読みやすい!この読み切りが載っていたら、雑誌の読み応えがワンランク違うや!ッて感じかなぁ・・・。3冊の中では、個人的に『真夜中エクスプレス』がお気に入り。読み切りが4作収録されていますが、どのお話も心に残りました^^。あ、どのコミックも、巻末のおまけ(一貫して自虐)漫画が 特筆すべき面白さです!このためにコミック集めてもいいくらいな面白さ///他のコミックも、揃えなくっちゃ。by姉
2011.07.21
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おはようございます。本当に最近日記停滞中で申し訳ありません。元気です。 姉がはまった少女漫画「電撃デイジー」に私も手をだしてみたわけですが・・・・・・ もうさ、こんなの大好きに決まってるじゃないですか! カッコ可愛い変態黒崎デイジーさんに惚れるしかない。その読み方しかできない。もうデイジーさんが画面にいるだけで幸せ。そんなテンションにさせてくれる素敵漫画です。絵の上手さとと巧みな演出半端ないですし・・・少女漫画の鏡ですね! おおお描けない・・・!っつか画質悪・・・^^;。精進します。 なんというか・・・抽象的ですが体温のある漫画が大好きなんです。人と人の間に流れる温かさというか…無条件で味方してくれる家族的な温かさというか、甘えの美学というか…。愛ある関係が描かれてる作品が最終的に好きです。銀魂も暁のヨナも最終的にそこにハマってる気がします。 これも好みのツボどストライクなので、ベツコミ雑誌定期購読の危険性が・・・!by妹
2011.07.06
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ハマっております。『電撃デイジー』 ・・・別コミ本誌にまで手を出してしまいました;いや~~、たった1話でも凄い読み応え。お話も進んでいますし、その中での会話やワンシーンワンシーンがいちいち面白くって。ここ一週間、妹とこの作品の褒めちぎり議論を繰り返しておりますが、褒めても褒めてもモノ足りません;だって・・・絵もエピソードも極上で、キャラクターが皆可愛くって、切っても切っても萌えだらけの生粋少女漫画。・・・どう逃れようかこの魅力から・・・;; さてさて、最富先生の他コミックを揃えました。各巻の感想を。 『男前!ビーズ倶楽部』武芸に長け、「男前」と称される唯吹(いぶき)。彼女は転校先で、奇人だらけの「ビーズ部」へ勧誘される。しかしこの部活、その実態は・・・学園を牛耳る影の組織・『生徒会』だった!最富先生の連載作基本スタンスは、やっぱり事件モノだな~と感じました。面白かったです!大好きなんです。・・・学園組織モノ。どのエピソードも珠玉ですが、やっぱり3話目・・・学園祭を守れ!というお話が大好きです。魅力的だと思うのが、主役の唯吹ちゃんの「男前」に説得力があるところ。これはエピソードの上手さ以外の何物でもありません。もう一つが、ビーズの小物たち。高校生になんともマッチした装飾品で、作品の色にもなってます。出来る奴らがせせこましくビーズの納品で必要経費稼ぎをしているのも可愛いですし、あとは、特に好きだと書いた3話なんかは、すごく上手にお話にからんでます。たまりません。同時収録の読み切り『ベリーブラックホワイトデー』も見どころ。特にデイジーファンにはw。・・・ヒーローの原型が居ます。例に漏れず、読み応え抜群のコミックです><! 『プリキュウ』膝の故障で挫折を経験した、元天才プリマの安奈。高校入学と同時に、幼少の頃からの天敵・陣内に発破をかけられ、入部したのは弓道部!天才は弓道ごとき、簡単にマスターしてみせる!・・・1話が素敵!!というか、1話のための連載だと思います。とにかく1話です。1話。最富先生に弓道経験があり、生まれた作品ということで。私自身にも弓道経験があるので、懐かしかったです。やっぱり・・・なまじ自分がかじっていると、弓を引く描写は・・・どんな作品でも気になってしまうもので;弓引く気持ちよさを思い出せる作品で嬉しかったです。まぁ、私自身はこんなに頑張って弓道してませんでしたけど;・・・デイジーの照ちゃんというキャラクターや、プリキュウの主役の娘なんかを観ててもつくづく感じるのが、この方の漫画には、天才が居る・・・ということ。天才がちゃんと描けちゃうということ。平凡な天才って、こういう感じなんですよ・・・多分。自信過剰で大ボケな努力家。最富先生ご自身が、こういう方なんだろうな~と感じました。なんっか心に残る、お気に入りの1冊です。 『ペンギンプリンス』英語のスピーチコンテスト、百人一首(かるた)に、茶道、あとは・・・ピアニストと、文芸文化的に富んだ題材の読み切り集。それぞれ、ヒーローとヒロインが頑張るお話でした。キラキラ青春でした。面白かった・・・! 『青春サバイバル』当記事上、最もおススメコミック!!面白かった!!初夏のキャンプで遭難サバイバルしたり、今どき手書きの文通ラブストーリーだったり、忍者が出てきたり・・・。あ、ビーズ倶楽部も1話読めます。とにかくバラエティーに富んでます。特に注目すべきは・・・表題作・『青春サバイバル』の人物配置の上手さと何と言っても、2番目収録の『うそつきラブレター』!!!いや~~『うそつき~~』は、ホント、面白いです><!これは少女漫画・それも読み切り漫画大好きな方は・・・必読です。小道具に「壬生義士伝」が出てくる、とんでも少女漫画ですが;実感でもって読者をねじ伏せる、まさに少女漫画の鏡!この萌え・素敵さが、確実にデイジーにあります。手紙やメールのやりとりの中にある・・・説得力というか。「本音が伝わってる」・・・のが、伝わって来る。これがこの方の漫画の恐ろしさの元凶かぁ!ちくしょう!! 『ビーストマスター』全2巻無人島?育ちの野生児と、動物大好きな女の子のお話。注目どころは・・・やっぱり「絵」です!これまでの作品も、上手なのですが。でも、やっぱりなんと言ってもこの作品、ヒーローを、人間の形でありながら、どれだけ「野生」に魅せるかが核だと思うので。1話目から、それまで見なかったようなアクション・表情にこだわっているのが窺がえます。実際のところ、ビーズ倶楽部のころから、凄みのある表情をするヒーローとか、アクションはたくさんありました。・・・ただ、それがいちいち・・・絵だけで魅せるレベル・・・というか。そういう次元になっている気がするんです。これがっ・・・っっ!電撃デイジーで・・・また映えるんですよ・・・!!黒崎氏というアイドルを産みおとした瞬間に、とんでもない輝きを放つんです・・・。魅せるアクションがっ・・・魅せる表情がっ・・・!漫画って・・・イイもんだな~><あ、同時収録の読み切りもお気に入りでした^^。 電撃デイジーが、ホント、 突っ込みどころのない完成度のとこからスタートしているので、魅力の分析wをしたい方は、 それ以前のコミックがよろしなかと思います。読み比べていくと面白いです~~♪♪by姉
2011.07.01
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忙しい!土日の休みで、やることが多すぎる!!観光名所ドライブとか・・・TSUTAYAで借りてきたレンタルコミック(30冊)の爆読とか・・・借りてきたDVD(映画2本)の鑑賞とか・・・金曜に同部署の子に借りたCD(最近の洋楽20枚ほど^^)の鑑賞とか・・・それぞれに感想記事書いたりとか・・・!!銀魂BEST2のガッツリ感想記事も書きたい・・・!!のに、くそぉ!もう日曜のこんな時間か!残念ですが、少なからず月曜以降に回ってしまいそうです。・・・本当は、今日中に全部やりきれる予定だったんですけど。↑上記やることに、レンタルコミックで3巻まで読んだ作品にハマり、光の速さで既刊単行本を全巻購入(定価)し、中古屋で同作者様の他作品を買い漁り、反芻鑑賞する・・・という行動が加わっちゃったんです。 『電撃デイジー』(最富キョウスケ先生、別冊コミック、既刊9巻)兄の死で、天涯孤独となった照。彼女が心のよりどころとするのは、亡き兄の知り合いだという謎の人物・DAISY(デイジー)とのメールのやりとりだった。ある日、高校の窓ガラスを割った弁償として、金髪のチンピラ校務員・黒崎祐に下僕にされてしまった照。「僕はいつでも君を見守っているよ」DAISYの正体は・・・?・・・おっもしろ///作品のタイトルを・・・知っていたか知らなかったか・・・微妙?なんか聞いたことはあったかも・・・ですが;しっかり認識はしていませんでした。小学館の少女漫画には弱いんです;雑誌を購読したことが一度もないので。別コミという雑誌も、なんとなく存在は知っていましたが、そこの作品を読んだことというのは・・・多分ありませんでした。フラワーコミックは・・・すみません;知らずに手を出すと・・・とんでもなくセクシーな内容なことがありまして;なかなか無作為に手を出しずらくって・・・;;いや、別に抵抗感もそんなにありませんし、昔と違って読めはするんですけど・・・無理に読みたいとは思わないというか・・・;;今回、レンタルコミックで、なんとな~く目についたので。3巻まで借りてきたんです。ポップに「校務員」って書いてあるのを見て、あ、ちょっとアクのある漫画かも・・・と思って。 (セクシー系でもなさそうでしたし・・・。)もう・・・どっぷりです。ちょっともう! ・・・こんなにしっかりしてる作品なら、そうだと、帯にでもポップにでも 書いといてください><!!この表紙の雰囲気で、絶対損してますよこの作品・・・;いや、作品の内容と合ってないとは思わないんです。ただ、何にも知らない・・・別コミ本誌も読んだことのない奴がこの表紙みて思うのは、軽そうだな。ってことなんですよ!!ヒーローは、野獣プリンスか・・・。女の子は・・まじめそうなツンツンした娘か・・・。ヒーローがホストみたいな感じで、見せ場すっごい大ゴマな・・・あれだよね、『軽い少女漫画』。(それはそれで好きなんですけどね;)・・・って、最初思っちゃったじゃないですか・・・!!キャラクターの印象も、いろいろカン違いでしたが、何よりのカン違いは・・・コレです。全く軽くない!!!!この方の作品、1冊読むのに相当時間がかかります。詰まってるから。数ページごとに、場所がコロコロします。1ページの中で、キャラクターが泣いたり笑ったり、不安になったり嬉しくなったりします。↑漫画作品なんだから当たり前・・・かもしれませんが、読み切り作品でもないのに、こんなにコロコロする作品、そうそうないと思います。それでそれでね・・・キャラクターのモノローグと発言が・・・みんな賢いんですよ;メールでのやりとりの言葉もそうなんですけど。あぁ、この言葉を選ぶか、って感じで。キャラクター配置や過去話に現実感があるとは思いません。「少女漫画」です。ただ、キャラクターが発する言葉が、目いっぱい考えて選び抜いた言葉だな、とか、上手くまとまってないけど、本当に思ってることをポツポツと言葉にしていってるんだな・・・とか、そこまで感じるんです。別に難しい、文学的な言葉じゃないですよ。でも、本気なのが分かります。・・・怖いです。なんなんですかこれ。あ~と~は~・・・絵がめっちゃくちゃ上手!!動く動く、迫力があるある、表情で魅せる魅せる!ぐっと来る来る!!あとはあとは・・・演出というんですか・・・。構図~~!!王道だ~~!そして上手~~~><!! 使うツールも幅が広くって。場所もいろんな場所が出てきますし、物質感がありますし、天気・湿度も多用されますし・・・。 えっと、要は・・・上手な漫画なんです。 とにかく!!3巻のラスト・・・!3巻のラストが・・・イイよ!!今のところ、一番のお気に入りシーンですよ・・・>< これでも褒め足りません;とりあえず今日はこの辺で。今月号の別コミの表紙は電撃デイジーでした。やっぱり人気作なんだ!漫画好き・特に少女漫画好きの方には、超・絶・オススメ!!妹よ、とりあえず読め。絶対にハマるから。別コミかぁ・・・手を出さねばなぁ><!(この雑誌、セクシーッ気が・・・少ない・・・気がする。他の小学館女性コミックより・・・;;)最富先生の他作品も、昨日の今日でほぼコンプリート状態;あと1冊。これもアマゾンで注文済み。どんだけハマってんだ;どれもこれも、やっぱり面白いです><!また個々に感想を書いていきたいです。by姉
2011.06.26
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りぼん本誌7月号。『夢色パティシエール』(松本夏実先生)が最終回を迎えました。・・・大好きなんです。OP・♪夢にエール!パティシエール♪を聴いて電流が走り、テレビアニメを観て、あまりの面白さに倒れてから...漫画を全巻集め...それだけでは飽き足らず、りぼん本誌の購読を始め...松本先生の既刊コミックを全巻買い漁り...。当ブログにも、振り切れたテンションを体裁も整えずにたくさん投げ込みましたとも。 数回前の展開から、ラストに向かっていることは分かっていたのですが・・・もぉぉ~~悲しくって><。発売から1週間、買うことができなかったんです;けれど今日ようやく買ってきて・・・感想はこれだけです。・・・いい!!><もう・・・いい!!やっぱり最高!!><夢がいっぱい詰まりすぎてて、画面から溢れだしてました。ここに全部があります。欲張りなわけではないんです。が・・・全部あるんですよ!全部ってなんだ;私も、なんか良く分かんないんですけど。 自分の中から、自分でもびっくりするくらいのパワーが溢れてきてる。出逢うモノ全部を、「そこ」に向けてしまえる。・・・これが『夢』か!! この作品を読んでいるのは、小学生の私です。・・・元々、「子供心をなくさない」・・・ことに関しては得意中の得意!自信満々!・・・なのですが、違うんですよ!私自身が単に子供心で遊んでいる・・・わけではなくって、この作品が、「小学生の子」に向けた作品だから、私も・・・小学生の私なんです。この作品、「大人も楽しめる作品」ではないと思います!「小学生のための作品」であり、あえて言うなら、受け手を引っ張る小学生のための『少女漫画』!それだけの、『少女漫画』に向かうパワー・ブラックホールな少女漫画。これが、作者・松本夏実先生の『夢』そのものなんだと思います。 ・・・なかなか上手く書けません;この魅力はもう、どう表現したらいいやら・・・; 『夢色パティシエール』。小学生の頃に読んだ作品のように、心に刻みこまれる作品です。年齢を超えて、こんな風に読める作品・・・他にありません。それだけ、桁違いの吸引力がある作品だと思います。・・・大事にします!!!まだ番外編もあるみたいですね♪嬉しい♪♪楽しみにしてます♪♪by姉
2011.06.11
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お久しぶりです妹です。元気です・・・絵を全く描く気になれないだけで。やーもうホントびっくりするぐらいやる気がでない。どうしましょうコレ。 と、いうわけで真夜中まで粘ったけど結局描く気になれずらくがき断念。最近のハマリものだけご紹介させていただきます。 青木琴美先生の「僕の初恋をキミに捧ぐ」小学館漫画賞受賞・映画にもなった大ヒット作です~。メロドラマ万歳。 意外にすごく真面目な作品だったなぁ・・・というのが素直な感想です。とにかく繭ちゃんの盲目さ加減がツボりました。逞くんが目の前にいると、この先の事も周囲の目も自分自身の事も吹っ飛んでる感じで。迷いのなさが清々しくて、羨ましい限りでした。そして逞くんがそこまでするほど魅力的な男の子なんです! ・・・感想次回へ続く・・・かもです。by妹
2011.06.08
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タッチファン必見・・・!!『泣き虫甲子園』(あだち充先生・原作やまざき十三先生 少女コミック・文庫全3巻)『夕日よ昇れ!!』(あだち充先生・原作やまざき十三先生 少女コミック・文庫全1巻)あだち充先生の大ファン!・・・を名乗っている私ですが、実は、1980年以前の作品はほとんど読んだことがありませんでした。1970年より執筆活動を始められているみたいなので、まるまる10年分が抜けてる感じです。1980年・・・『みゆき』、『陽あたり良好!』が始まった年です。それ以降は、自信を持って「読み込んでる!」と言いきれるのですが・・・;ダメダメな自称大ファンです。さてさて、今回は、1970年代後半に少女コミックで連載されていた2作品を読んでみました。1977年と、1979年の作品なので、あだち先生の大躍進がはじまる、ちょっとだけ前の作品みたいなのですが・・・読んでびっくり。・・・『タッチ』につながる要素満載!!まずは、どちらの作品も「脚本家さんの作った人物配置~~」って作品で。人物配置から、そこにある葛藤が落ちてくる感じ・・・でしょうか。 泣き虫甲子園は、定年を間近に控えた熱血野球部監督の娘・夏子と、父親が才能を見込んで居候させる大友旭をメインにしたお話。家族をばらばらにしてきた『野球』が、自称「大嫌い」な夏子の中に、どうしても「父の夢を最後に叶えて欲しい」という想いがあって。結局、野球部が気になって気になってしょうがない・・・という、すごく入っていける「ツンデレ」な葛藤が魅力な作品です。・・・夢と生死事がからんでいるあたり。・・・タッチだ!! そして、夕陽よ昇れ!!。これは・・・それこそ、タッチを語る上で欠かせない作品だと思います!夕子の高校に転校してきたのは、文武、ルックスに優れた兄・桂木剣一と、どうしようもない不良の弟・竜の双子兄弟。夕陽の海で運命的に出逢った剣一に惹かれ始める夕子は、竜から、兄の寿命が長くないことを聞かされる。剣一との日々を悔いなく過ごすため、夕子は意を決して彼と同じ剣道部へ入部する。↑・・・この、「逆タッチ」っぷり!!逆タッチというか、「これが元か!!」と妙に納得しちゃいました。「タッチ」という作品自体、かなりひねくれた作品だと思います。いきなり、あの人間関係は思いつかないだろうな・・・という。・・・夕陽よ昇れ!!が、ストレートな「元設定」。タッチは、ここから派生した「パラレル設定」なのかな、と。「夕陽よ昇れ!!」という作品自体、先ほども書いたような・・・いかにも「脚本家さまが作った!」という作品だと思います。まとまりが良くて、とても「完成形」。この作品、描く主本は、お兄さんの方と、そこに向かう夕子ちゃんの情熱です。 ・・・が、弟の竜くんが・・・泣かすんですよ><!先の長くないお兄さんのために、夕子ちゃんを焚きつけるようなこと言ったり、二人っきりにしてあげたり。・・・実は、竜くんも夕子ちゃんのことちょっとイイナ、と思ってるんです。でも、そんなのより何より、お兄さんにイイ思いさせてあげたいんです。↑この弟が、描いてみたら思わん魅力的だったんじゃないかな ・・・と思うんです。実際、この弟なんて、設定上後付けだと思うんです。少女漫画ですから。「儚い恋」に向かう「情熱」を描くとはいえ、最後にヒーローが死んでしまって終るのでは・・・悲しいだけですし。ラストに未来に希望を持たせるために、でも、「代わり」だと感じさせないように似てないビジュアルで、この弟が居たんだろうな・・・と。 (この辺りも、本当によくできた作品だ・・・と感じます。)それが、実際物語を走らせてみたら、泣かすじゃないですか・・・この弟!お兄さんと夕子ちゃんへの思いやりに溢れた・・・イイ表情するじゃないですか! ・・・女の子が、弟の方好きって設定でも・・・結構面白くなるんじゃない??コレ。↑タッチの誕生。・・・かな??って、すごく思いました。実際、タッチという作品は、前半の「三角関係」を描き切るのが主本のお話だと思います。もちろん、長い後半があるからこそ名作の作品なのですが、実際、カッちゃんが亡くなって、タッちゃんが夢のバトンを引き継いで野球を始めた時点で、完結してる物語だと思います。だって、その後は・・・頑張って甲子園に行くだけですから。行くに決まってますから。物語的には一言で済む「一本道」だと思います。 で、やっぱりこの前半の三角関係・・・「主本」部分の下地は、「夕陽よ昇れ!!」にあると思うんですよ><!あとは・・・切っても切れない「甲子園」というツールを持ってきて・・・。うんうん。なるほど!!今までは、『タッチ』という作品を下地に、その後たくさんの脚本が書かれ、漫画が描かれ・・・偉大な作品だ!・・・という見方しかしていませんでしたが、『タッチ』自体が、完成形の作品から派生した、 パラレル作品だった!と!!面白いなぁ・・・本当に。 長くなりましたが。『泣き虫甲子園』、そして『夕陽よ昇れ!!』。あだち充ファン必見の初期作品でした!!もっと早く手を出してればよかった><。興味がある方は是非是非♪面白かったです~~♪♪by姉
2011.06.05
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めちゃめちゃ面白かった・・・///『風の城砦(カスパ)』(河惣益巳先生・花とゆめ H2~3年、文庫全2巻)19世紀末・北アフリカフランス領・アルジェリア。「自分と同じ青い目をした」人物を必死で探すソレイユ。奇妙な人探しは、とある名家にかけられた呪いと関係していた。何百年も止むことのなかった怨恨の連鎖。一族全員を巻き込んだ時、呪いの正体が少しずつ明らかになってくる。ソレイユは未来を掴むことができるのか。 不思議な人物配置のオンパレードで、最初は何が何やら分かりませんが、読んでいくうちに・・・『なるほど~~!!』ってなります。それぞれが『許せない部分』をさらけ出す度に、びっくりもしますが、『そうだよなぁ・・・』といちいち納得しちゃいます。そして、衝撃のラスト。物語が終った時には、全ての登場人物、各々の出生や人生が、 ピターっと物語にハマって来ます。 第2巻に、本編の後日談・番外編が収録されています。これがない方が、作品自体のまとまりはいいと思うんです。本編は本編で、これで無欠過ぎな完成形だと思うので。・・・ただ、この番外編はあった方がいい!!ドラマ・『プロポーズ大作戦』を観た時も、そんなことを思いました。本編は本編で完璧!・・・ただ、この「おまけ」はあった方が幸せ!!この辺りは、作品を読んでいただければすぐにわかると思います♪とにかく、知的で本当に面白い作品でした!機会があれば、是非! 河惣先生の作品を読むのは初めてでしたが・・・やっぱり大御所作家様の作品は圧倒的です。また徐叙に手を出していきたいです^^。by姉
2011.06.02
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テレビアニメ『会長はメイド様!』全26話を一気観&漫画全巻(12巻まで)読みました!実は、前々から勝手に苦手だと思い込んでいたこの作品。桜蘭高校ホスト部も、人気作だと認識してから手を出すまでに相当時間がかかったんですけど・・・;まぁ・・・その時と同じような感じで。ホストとかメイドとか・・・別にいいんですけど・・・いいんですけど・・・少女漫画なんだし、 そんなとっつきにくいものばっかじゃなくったって・・・と思う気持ちがどっかしらにありまして。ただ、アニメの方が、大好きな作品をたくさん手がけられている桜井弘明監督ということで、なんとなく視聴。・・・やっぱ人気作は、おもしろい!生徒会長をやりながら、苦しい家計を助けるためにメイド喫茶で働く、超頑張り屋な女の子と、それを助ける超人鉄人の完璧ヒーロー!・・・という、本当にそれだけの作品なのですが。絶対に裏切らない展開!・・・なんだけど、ここまで「宇宙人」と称される完璧ヒーローは珍しく、分かりやすいと思ってるのに、驚いちゃうのが魅力だと思います。あとは・・・やっぱり主役のお二人が、超ラブラブなとこ!正直、こんなラブラブ甘アマな少女漫画だと思っていませんでした。いや・・・連載少女漫画人気作っていうのはそういうものかもしれませんが。何にも考えずに、ときめき目当てで読める&観れる作品!・・・働き出してから、この素晴らしさを実感しています。読者は中高生が多い作品かもしれませんが、私にとっては、学生の頃より今の方が入って来ます。1日中働いてきたら、エンタメを楽しめる余力なんてわずかなものですよ!学生の頃は、ひたすら情報量の詰まった作品を愛していましたが、そういう作品が一番好きなのは今も変わっていませんが、・・・疲れる作品を楽しめない日だってありますよ!そういう時に楽しめるのは、こういう作品なんです。本当にありがたい・・・。アニメから入りましたが、やっぱり漫画も面白い♪でもでも、アニメは、漫画の魅力がたっぷりなのに、アニメにしかない魅力がまたあると思うので、素敵音楽とか、細かい演技とか・・・///とにかくアニメが大好きです。by姉
2011.05.30
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オモシロスギル・・・!! 何やってんでしょうか私は・・・? 半年前の姉の病気がじわじわと感染してきました。 いやぁ面白いや。少女漫画としての面白さの最高峰だと思います。しかもヒーローが社会人(どころか若社長)なので、青年漫画としても面白いかも。「面白いとはこうゆう事さ」って感じです。 近場の古本屋では狼少女の辺りが抜けててフラストレーションが・・・。おおお・・。by妹
2011.05.14
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