ふゆゆん亭

ふゆゆん亭

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

ふゆゆん

ふゆゆん

Comments

ふゆゆん @ Re[1]:お返しにお茶漬けセット お茶の荒畑園(06/16) 散歩中の雨雲さんへ ↑何故か私の名前が散…
散歩中の雨雲様~★@ 散歩中の雨雲様~★ 急激な暑さと湿度にへきえきしております…
散歩中の雨雲様~★@ 散歩中の雨雲様~★ うっかりしておりました。 どうやら一般人…

Favorite Blog

頑張れるかしら? New! あけみ・さん

ワクチン pandanandaさん

MapleNatural  まてん☆さん
teami kago あっちゃん☆*:・さん
Boiling Point boiling pointさん
June 19, 2005
XML
カテゴリ: 娘の不登校
これは私と娘が経験した事を書き残し、自分たちに何があったのか、


二年前に娘が不登校に至る経緯を書いています。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

いつも問題行動を起こすH君と私は、
いつの間にか不思議な連帯感が出来ていました。

私達が遅れて登校すると、何時も待っていましたとばかりに私にちょっかいを出しましたが、時には激しく反省して私にコンパスや定規を預ける事が多くなりました。
「オレ、ヤバイからこれ持ってて」

悪いと言う思いと、欲求を満たしたいと言う思いの間を何時も揺れている感じでした。そして私にかまってもらうのがうれしそうでした。


それで私はH君に「あなたはいい子だよ」「あなたは頑張っているよ」と言う様になりました。

H君は「うるっせいババア!」「かまうなババア!」とののしるのですが、
何かと私のそばに来て物を見せたりしました。
不思議な信頼関係が出来ていたんだと思います。

いつも怒られている子はほめられ慣れていませんが、
絶対欲しいモノだと思います。私がそうでした。
非難され、怒られてばかりいる子は居場所が無く孤独です。

感情が爆発したり、暴れたり、甘えたり、反省したり、
めまぐるしい少年でしたが何故か憎めず、
私はH君の正直なところがとても好きでした。

H君は自分の感情を持て余していましたが、

そして、いつしか家の事や年の離れた妹の事を聞いたりするようになりました。

H君は少しずつ話してくれましたが、以外にも随分控えめで静かに語りました。
多分、いつも怒られて母親の感情をぶつけられていたものの、お母さんが好きで、手間のかかる小さな妹を可愛いがっている様子でした。

どんな状況であれ、子供にとっては親が一番で、
子供の拠り所は親しかいないと痛感しました。



クラスには授業中にH君より少しはおとなしいT君がいて、2人は仲良しでした。家も近くて、休み時間もしょっちゅう一緒でした。

暴れるだけのH君に対して、T君は人の上に立ちたくて自分を大きく見せたいタイプで、私に「Hは俺の子分だ」と何度か言いました。

H君に確認すると「俺はあいつの子分じゃない」と言いました。
この2人の関係は面白く、普段はT君が命令したり強く言っていましたが、
H君は自分に正直なので必ずしも言う事を聞くわけではなく、
思うままに行動していました。

でも放課後は2人ともお互いがいないと帰れないように、
いつも探し回っていました。
つまり、T君にとってもH君は大事な拠り所だったのです。

3、4年の時の担任のT先生は
「うるさくて問題も増えるかもしれないけど、
HにとってTと一緒になるのは救いだと思うんです」とおっしゃっていました。
この先生は本当に子供達一人一人の幸せを願っている、
愛情たっぷりの先生でした。



さて、たった一人の授業参観も三週目に入りました。
そして教育実習生がやって来ました。

これは娘を始め皆が楽しみにしていて、クラスは珍しく浮き足立っていました。
今までの教育実習生は良い方ばかりだったので、期待感で一杯でした。

今度の実習生も良い方でした。
何が、どう良い方かと言えば、まず自分と他人の境界線をはっきりさせる事ができる人でした。

知的な美人で優しそうで小柄な方で、すぐに女子のアイドルになりました。
「G先生これしよう!」「G先生こっちにも来て!」大人気でした。

そしてG先生はニコニコしながら皆と遊びましたが、
ここまでという線ははっきりと引いていました。

「先生はこれから隣の教室に行くので又ね」
え~~~~っ!!もっと!もっと!!と騒ぐ女子ににこっと笑ってやるべき事をしに行くのです。

私はこれが出来ません!ズルズル引きずられて、どうしようどうしよう・・・
になるのです。素晴らしい!と思いました。

担任の先生は子供達と遊んだりしません。
ですから女子達はうれしかったんですね!一緒に遊んでくれる先生が登場して。
しかもG先生はいつもニコニコしているんです!

私が見る限りで、担任の先生は三週間で一度だけ休み時間に緊張が解けてうっすらと微笑みに近い状態になった事がありました。
それ以外は硬いマスクを被っているようでした。

男子もG先生に夢中になった子がいました。
「オレ、G先生が好きになっちゃったよ!!!」と皆の前で公言したS君。

小柄なS君はよくG先生に抱きついていました!
クラスメイトに「止めろ!」とか、「ずるい!」「また抱き付いてる!」
と言われてもS君はニッコニコでした。

素直で作為的なモノも打算も無くて、なんて気持ちが良いんだろうと思いました。

G先生は始めずっと見学をしていました。
そして、ある時私に声を掛けて来ました。
「いつもH君の相手をいているんですか?」
事情を話すと、G先生は時々H君をそっと注意するようになりました。

何しろ私は単に一母親なので、
威厳も資格も無い訳でH君はやりたい放題だったのですが、
G先生に注意されると少しは我慢するようになりました。
隣の席のMちゃんにもつかの間の平和が訪れました。

でも何時もG先生が後ろにいる訳ではなく、
違う先生の所で実習する事もあります。
その時はまた私とH君との攻防戦になります。
それでもG先生が来てからは教室も生徒達も担任の先生も、
柔らかい空気が流れているような安心感がありました。

G先生は精神的に安定していて、しかもイエス・ノーをはっきり言えて、
暖かく凛としていた方なので皆の気持ちが安心したのかもしれません。
三週間で一番気が楽で、ひどい事が無い週でした。




これで終わるかと思ったら、記憶を掘り返していたら長くなりました。

紫陽花・2
三年振りに咲きそうなガク紫陽花。楽しみです~♪





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  August 8, 2005 11:33:47 PM
コメント(8) | コメントを書く
[娘の不登校] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: