つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2005.01.26
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カテゴリ: Book
昨夜寝床で途中まで読んだ:星新一レビュー第七弾(一部フリーページに収録).表紙イラストは75点.

「ある装置」

ある高名な科学者が,予算を流用し私財をなげうってまで,ある装置を製作した.記者会見で彼は言う「これは何もしない装置です」.彼は精神病院に送られ,その装置は広場に据え付けられたまま放置された.本体,腕,そしてボタンだけしかない装置.ボタンを押すと,ある単純な動きをするだけで,他に何も起こらない.人はボタンを押しては,飽きて,通り過ぎる. 時は流れる.

その装置の隠された仕掛けは,最後に明かされます.星作品のパタンからみても,異質で,意外でした.昔はこの仕掛けをつまんないと思った.あっそ,それで?て感じ.しみったれててからっぽで,虚しいお話だと思った.これは読者自身の想像力によって,余韻の味わい方がほぼ決まってしまう.子供には無理だろう.大人でも,オチっぽいものを期待する向きには物足りないかも知れない.「処刑」(「ようこそ地球さん」所収)の場合なら,囚人の心に感情移入できる.でもこちらの「オチ」を味わうには機械仕掛けが働いている「状況そのもの」あるいは「遠い過去に死んでしまった製作者の思い」という,漠然としたものに思いを馳せるだけ.でも,それって,実にじつに人間的な味わいなのだ.今回読んで,かなり好きになった.


「妖精配給会社」

ある日,宇宙から落下傘と共に下りてきた未知の愛らしい生物は,ほとんど利用価値がないのだが,唯一ペットとして最高の資質を持っていた.羽を持ち雌雄を持たないその生物は,いつしか妖精と呼ばれ,世界に普及した.耳が聞こえず,したがって妖精の声を知らない初老の男は,妖精に冷淡な気持ちを抱きつつ,妖精降臨から現在に至るまでの,自分と家族と世間を回想する.

複雑に構築された作品世界と,それを丹念に描写する主人公のモノローグは,とても味わい深い.その世界にすっと没入できる.でも,その設定の魅力が,ラストにあまり活かせなかったというか,割と大人しく,単調な終わらせ方で,さみしかった.



なぜか今朝は早起きと早出発に成功.昨夜帰ってすぐに風呂に入ったことと,朝目覚めてすぐ,気に入りのサイトを見ようと思いついたことが勝因.今朝も寒くて雪が鳴る.



大学事務に出す書類を催促された.きちんと確認せず出したと思いこんだのが第一の失敗.手帳ではなくネット上の祝日が表示されないカレンダを見て誤った日付を書いたのが第二の失敗.それを書いた時点で曜日と日付のずれを確認しなかったのが第三の失敗.寒い中数百メートルを二往復しちまった.この手の書類は矛盾があれば放置しないで再度確認すること.カレンダは必ず手帳掲載のものを見ること.参照した全情報源の間(今回の場合,作成書類と参照書類と手帳の三者間)の対応を確認すること.

体調も気分も良かったけど,肝心のアウトプットの能率につながらない.無駄な時間が多い.切り替えができない.なにか工夫してみよう.もう少しでエンジンかかりそう(かかってもいないんだ).

周囲に風邪ひいてるひとが多いらしいが,まるでかかる気がしない.しかし明らかに運動不足だ.もっと走らなくちゃ.ストレッチもしよう.最近太って履けないズボンというものが人生で初めて出てきた.これか,同年代の隣人たちを恐怖と神経過敏に陥れてきた,笑える,じゃない忌むべき事態は.いまなら引き返せると高をくくってきたけど,スデニひとごとじゃない.運動やトレーニングは嫌いじゃないけど,続けることが極度に苦手.さてどうしようかねと.





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Last updated  2005.01.26 18:25:32
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inalennon @ Re[1]:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子(09/19) フィンちさん >この世は なんてままなら…
フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
inalennon @ Re:4年はあっという間(03/04) ハオさん >バーチュー&モイヤー組見…
ハオ@ 4年はあっという間 バーチュー&モイヤー組見ました。 優雅…

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