つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2005.10.09
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カテゴリ: Book
お女郎と客の一夜を描いた短編集.

青林堂から出た同名の単行本に,
未収録の短編をいくつか加えたもの.

こういうジャンルは小説では何度も取り上げられてるかもしれないし,
漫画なら,安野モヨコ「さくらん」の方が満腹感はあるかもしれない.

でも様々な女郎の夜と朝を,
何年にもわたり幾つも幾つも描いた杉浦さんは,
なんだか一人だけ違う世界にいらっしゃったと思う.


気だるさ,明るさ,やるせなさ.

なんだか自分の知ってる人達の人生を
「あんなひともいた,こんなひとも」
と語るように淡々と描いています.

*

親に勘当され,自棄になる商家の息子に手を焼く
「麻衣」という話の,沈痛なラストシーンが好きです.

また,「萩里」では,親方に目玉を食らった
若い職人が,やはりヤケになるのですが,
年上の女郎と口でやりあってるうちに,
なんだか人心地がついてしまうという話.

荒っぽいけど色っぽいのです.

*

今なら 「杉浦日向子全集」 (筑摩書房,1巻に所収)の方が
入手しやすいのかもしれません.
ちくま文庫版「二つ枕」 では,
北方謙三の「あとがき」がとにかく面白い!

北方さんが杉浦さんに「弟子入り」したいきさつと,
宮部みゆきさんに「師匠」を紹介したくだり,
そして宮部さんは師匠への尊敬が強いあまり
兄弟子への尊敬がおろそかになってる,
と憤慨する文章は笑えます.






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Last updated  2005.10.09 13:36:16
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フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
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ハオ@ 4年はあっという間 バーチュー&モイヤー組見ました。 優雅…

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