inatoraの投資日記

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2004年10月16日
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最近、ビジネススクールが乱立していて、社会人や学生の再教育の重要性が叫ばれています。数年前にはこのようなビジネススクールはほとんどなかったですから、本当につい最近の出来事であると言えます。

ビジネススクールが乱立した背景は様々な側面から説明できるかと思います。もちろん、利権絡みという「黒い」部分も存在するでしょう。しかしながら、立派な「建前」という点では以下のようなことになるのではないかと思います。

*産業界の思惑:
高度な専門知識に裏づけされた優秀な人材を確保することにより、長期的視点で経営政策に優れた会社を作って同業他社のみならず国際社会の競争にも打ち勝っていきたい。

*大学界の思惑:
既存の教育と研究だけでなく、「実務で即戦力となる人材の育成」および「生涯学習による教養習得」という社会的責任を全うすることで、少子化に伴う18歳人口減少による影響を軽減し、新たな学生層を取り込んで生き残りを図りたい。

私個人としましても、勉強することの意義は否定しません。たとえ、それが何らかの実益に直接は結びつかない分野(文学・歴史・哲学・純粋数学など)であるとしてもそれは言えます。

諸学問の存続意義に関する個人的見解ついては次回取り上げますが、ことビジネススクールに関して言えば、それが何らかの実益に結びつかない限り学問としての存続意義がないということは、押さえておかなければならない重要なポイントだと思います。

ところで、こうした専門大学院はビジネススクールだけでなく、ロースクール(法律)やアカウンティングスクール(会計)などでも増えているのですが、私の専門外なのでこちらはとりあげません。ビジネススクールのうち、ファイナンス(特に証券投資)に関する部分だけをとりあげることにします。すなわち、大学でのファイナンス教育はこの社会にどんな効用をもたらしているのかを考えたいと思います。



つまり、ファイナンスのビジネススクールは「カモ(学生)がネギ(授業料)をしょって詐欺師(学者)のところに歩いてきたようなものであり、その詐欺師を警察官(文部省)は取り締まろうとしないどころか、より強く推奨している」と考えてください。(いや、本当にそうですよ。怒り心頭になる人が続出すること必死です。)

そんなわけで、ファイナンスの話に早く行きたいところですが、その前に次回は「諸学問の存続意義に関する個人的見解」です。


今日の言葉:
「実益を追求する学問では、方向性を間違うとお金と時間と信用の全てを失うという意味で高くつくことを知っておかなければならない。」





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最終更新日  2004年10月16日 09時02分40秒
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