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5.損益分岐点分析
四半期PL分析のところで書き忘れていました。
総費用=売上高-経常利益、で定義し、売上高と総費用の関係を最小二乗法で線形フィッティングすると、変動比率と固定費額を出すことができます。
つまり売上高をx、総費用をyとすると
y=ax+b
のaが変動費率、bが固定費額です。コタの04年3月期~07年3月期の4年分について計算してみると以下のようになりました。
また、変動費率と固定費額が分かれば損益分岐点、損益ポジション倍率、弾力係数も分かります。
損益ポジション倍率は売上高が損益分岐点の何倍だったかを表し、大きければ大きいほど売上がダウンしても経常赤字になりにくいことを意味します。
弾力係数は売上が1変化すると経常利益がいくつ変化するかを表します。つまり弾力係数が2の場合、売上が1増加すると経常利益は2増加、売上が1減少すると経常利益は2減少します。
これらを分析することによって、企業がどういう収益構造をしているかわかります。
ただし、季節要因に左右される企業の場合、フィッティングが上手くいかないこともあります。これは決定係数の判断します。個人的なイメージとしては0.7くらいあればまあ信頼していいかなという感じです。
07年3月期
変動費率 40.2%
年間固定費 1,430.6
損益分岐点 2,391.7
損益ポジション倍率 1.53
弾力係数 2.88
決定係数 0.72
2006年3月期
変動費率 35.5%
年間固定費 1,530.9
損益分岐点 2,371.9
損益ポジション倍率 1.41
弾力係数 3.43
決定係数 0.93
2005年3月期
変動費率 38.6%
年間固定費 1,372.8
損益分岐点 2,237.5
損益ポジション倍率 1.35
弾力係数 3.83
決定係数 0.79
2004年3月期
変動費率 32.4%
年間固定費 1,429.8
損益分岐点 2,114.8
損益ポジション倍率 1.30
弾力係数 4.39
決定係数 0.73
決定係数が2006年除いて0.7台とそれほど高くないなのは、売上に季節変動があるからだと思われます。
変動費率は大体30%後半だと考えていいと思います。弾力係数が下がり気味なのは、個人的には好みです。低いほうがいいとは限りません。高いとハイリスクハイリターンになるだけです。私は業績予測がそんなに上手くないと思っているので、低い方が予想が当たる確率が上がるので安心できるのです。
損益ポジション倍率が年々上がっているのはいい傾向だと思います。
これらの数字は同業他社の分も算出しないとあまり意味がないので、それは今後のアクションアイテムです。
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