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2007.06.27
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カテゴリ: 個別銘柄

10.割安度

あまりに長い&細かすぎでおそらく注目度の低い(こなつさんのようなマニア除く)このシリーズ、あと2回くらいで終わろうと思います。

今までいろいろ分析してきて褒めたりけなしたりで、「で、結局買いなのか?安いのか?」と思っている方がたくさんいると想像します。

きりがないので本題の割安度を評価してみたいと思うのですが、結局PERとかありきたりの指標での評価になりがちなので、いまいちなんですよね。

少なくともPERで考えるより益回りで考えたほうがいいし。

何はともあれ、やってみます。

valuation1.GIF

PERは約14倍。純利益の代わりに経常利益×0.59を使った修正PERでもあまり差がありません。

PBRも1.63倍で、グロース株というわけでもなさそう。

EV/EBITDA倍率からはやや割安との判断。

全体的に、すごく安いというわけではないが、割高ではなさそうです。

私、こういった割安度指標の使い方はよく分かりません。

指標が安い=買い、とは必ずしもならないことは身にしみてますので、「割高ではない」ことが分かればよいのではないかと。

ファンダが良い企業の割安度指標が極端に安ければ、買いだと思いますが。

コタの場合は中立な感じですね。大証2部の地味な銘柄ですから、こんなものではないかと。

これ以上の評価はDCFの考えを取り入れる必要があると思います。

DCFは実務上、使いづらいという意見もよく聞きますけど、考え方は絶対必要になってくると思います。

事業価値(あるいは時価総額)=Cash/(Risk-Growth) の式(CashはProfitでも可)は

PER=1/(Risk-Growth)

変形でき、これはDCFにおける定率成長モデルに他なりませんから(ただし財務は考慮されていない)、PERを単なるEPSと株価の関係と見るか、DCF的に見るかで全然意味が違ってきます。

PER=14は Risk-Growthが約7%だと言っているに等しく、仮にGrowth=0だとするとRisk=7%という値が株価に織り込まれていることになります。

このRisk=7%がこれまでのコタの分析結果と照らし合わせて妥当かどうかを判定すれば、ざっくりと株価の妥当性が判断できるわけです。

実際にはコタは成長していますからGrowth=0という仮定は適当でなく、完全に感覚的な判断ですがGrowth=3%くらいだと思います(この場合のGrowthは直近の成長率ではなく「永続的」な成長率であることに注意)。

そうするとRisk=10%となります。この場合のRiskとはWACCと同義です。

コタの場合は有利子負債がないですから、

WACC(10%)=株主資本コスト(10%)=リスクフリーレート(2%)+リスクプレミアム(8%)

私の基準では、平均的な企業のリスクプレミアムは5%としていますので、8%という値は小型株特有のリスク、大証2部というマイナーさ、流動性の低さ(大証2部と関連)などの加算要素を加味しても、やや過大にリスクを織り込んでいるかな、という気はします。

旬報店システムによる囲い込み、高い売上高利益率&資本利益率、一般の小売ルートに乗せない戦略などビジネスモデルを考えれば安定した収益が見込めるため、実際のRiskは織り込まれた値よりは少ないのではないでしょうか。

あくまで、「気がします」という感じで、これだけ数字を並べてもなかなか判断が難しいところが株式投資の難しさだと思います。

ましてや、PERなどの表面的な数字だけで判断して利益の質を考えないのは危険だと思います。

ちなみに、DCF法で理論株価を計算すると、現在の745円という株価は妥当ゾーンに入っていました。具体的な数字は皆さんにとってアンカリングの元になってしまうので発表しませんが、すごく割安でもすごく割高でもないのは間違いありません。






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最終更新日  2007.06.27 23:46:49 コメントを書く


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