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(ロフトから天窓を望む) (北側の田園風景)
かねてより体調を崩されて入院されていた専務さんが、退院されたと聞いた。
まだ本調子ではないので、すぐに仕事に復帰できるかどうか分かりませんが...、と 工務店さんから、少し含みのある話し方であったが、ともあれ無事退院されたことは
喜ばしいことである。
この日は、電気屋さんと照明器具のことで現地にて打ち合わせである。
となれば、2階やロフトにも上がって、いろいろ確認しなければならない。
階段はまだ出来上がってないので、脚立を使って上がらねばならないが、
運動音痴で高所恐怖症の私には、命がけの作業である。
これまでも一足先に上へ上がって見ている彼(ダンナさん)が
「眺めいいから、昇っておいでよ」と言うが、どうにも足がすくんでいけない。
しかし、この日だけはそうも言ってられないので、覚悟を決めた。
ドキドキしながら、現地へ赴くと、退院したばかりの専務さんが 早速、打ち合わせに来てくださっていた。
久しぶりに顔が見れて嬉しかった。
「大丈夫ですか?まだ少ししんどそうですね。」と声をかけると、
「いやいや、もう大丈夫ですよ」と、はにかんだように笑ってみせたが、
どう見ても、少しフラついて辛そうに見えた。
いよいよ2階とロフトでの、打ち合わせである。
見てると、大工さんや電気屋さんは、立て掛けてある脚立に事も無げに
ひょいひょいと昇り降りしている。
うーむ、さすがプロの職人さんたちは、脚立の昇り降りの動作ひとつにも
無駄な力が入っておらず、大したものだと妙に関心する。
さて、職人さんたちの10倍くらいの時間と労力を使い、2階に這い上がる。
「おお、素晴しい! ぜんぜん明るーい」思わず拍手。 決死の思いで、さらにロフトへと、脚立にしがみ付きながらよじ登る。
「おおお、すごいすご~い!!」
ロフトからは、今まで一度も見れなかった南側の景色が、
隣家の屋根の上をすっぽり抜けて、見てとれた。 さらに北側には、さえぎるもののない田園風景が広がっている。
いつも通っている身近な景色だけど、我が家からこういう高さから眺めるのは初めてのこと。
『初めての眺め』に胸がじーんとなって、この日やっと「家を建てて、本当に良かった」という
思いをかみしめた。 いろいろ苦労し(これからも苦労するだろうし)、何度か「もう、やめちゃおうかな」とも思ったけど
この眺めを手に入れられただけでも、苦労した甲斐があったと思えた。
復帰した専務さんの背中に「無理しないでネ」と、つぶやく。
でも、実は一番無理させている張本人だったりする…。
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