今日のまとめ
ブラジル
ブラジルの7月の製造業購買担当者指数は48.7でした。これは6月の48.5から若干改善したことになります。

指数が50以下であるということはメーカーの担当者のマインドとしては「未だ景気が悪化している」という考え方が支配的だということを意味しています。
内訳をみると特に新規受注は年初から一貫して減っています。輸出も低調です。工場における出荷高も減少し、雇用も減少しました。唯一明るい材料としては材料費の高騰が一巡した点です。
ロシア
ロシアの7月の製造業購買担当者指数は52.0でした。これは6月の51.0から改善したことを示唆しています。

内訳をみると新規受注が改善しています。これは年初来、ずっと維持されているトレンドです。しかも新規受注の改善のペースはここへきて加速しています。輸出も改善していますが、そのペースは鈍化しました。雇用には変化はありませんでした。これはロシアの製造業の生産能力や人員配置が、現在の需要に照らして十分余裕があることを示唆しています。
インド
インドの7月の製造業購買担当者指数は52.9でした。これは6月の55.0から悪化したことになります。

内訳を見ると、新規受注は拡大していますが、そのペースには鈍化が見られました。輸出受注に関しては2011年10月以来、初めて減少が見られました。雇用は若干拡大しました。手持ちの受注残は若干減りました。
中国
中国の7月の製造業購買担当者指数は49.3でした。これは6月の48.2から改善しています。

内訳を見ると新規受注は今月も減少しました。輸出も減少しています。受注残は少しだけ増加しました。雇用は相変わらず減少しています。原材料費は下落しています。総合すると中国の製造業は引き続き下方プレッシャーを感じていることが明らかになりました。
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