飼うなら岩手のヌコ
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もうすぐハロウィン。巷の賑わい創出には大事な行事になりつつありますね。先日、小岩井農場にでかけたところ、大きなお化けかぼちゃが出迎えてくれました。さすが小岩井農場、こんな大きなかぼちゃも育つのかと驚いたのですが、よく見ると、これ、地球儀の再利用でした・・・。この日は、日暮れまで温泉でぶらぶらし、暗くなってから再度潜入。実は、秋にしかお目見えしない「空気望遠鏡」で月を観察する会が開催されるというので、見にいきました。空気望遠鏡とは、17世紀の天文学者ヘベリウス考案したもので、今ほど技術が発達していない時代に、なんとか月を見ようとして作ったものなのだとか。重くなる筒の部分をあえてつくらず、丸い穴をあけた板を等間隔に配置して、光が拡散しないようにしているのだそうです。まきばの天文台のスタッフが挿絵版画から忠実に再現したもので、普段は天文台の1階で展示していますが、秋に何回か、屋外に出して月の観察会を開催するとのことです。以前、雪祭りの時に、空気望遠鏡で外の風景を見せてもらったことはあるのですが、天文観察は初めて。ワクワクです!だいぶ気温が下がっていますが、天文ファンが続々と集まります。それにしても空気望遠鏡、大きいです。望遠鏡の前には行列ができ、15分ほど待って、ようやく自分の番が回ってきました。見るにもコツが必要でして、レンズの中に丸い光がボーッと見え、それに焦点があたるように目の位置を調節すると・・・、月の一部が見えました。クレーターが結構はっきり見えます。17世紀といえば、日本では江戸時代。月にはウサギがすんでいると信じていた時代に、こんなふうに見えたのかと思うと、感慨深いものがあります。観察会の最中、月は地球の自転でどんどん位置が変わるため、3から4分ほどに1回、望遠鏡の傾きを変える作業が入ります。また、レンズを見ていても、月がどんどん動いていって、見ている最中に視界から消えるなんてことも。現代の望遠鏡には、自動追尾装置がついているので、こんな苦労はありませんが、マニュアルな天体観察はなんだか科学が身近に感じられるひとときでした。それにしても小岩井農場で眺める満天の夜空は本当にきれいでした。この日は満月に近かったので、月明かりにうかぶ岩手山という、うれしいおまけもありました。まきばの天文台では、毎週土曜日に夜空の観察会を開いているそうです。元は中学校の理科の先生だったという館長さんの面白いお話を聞いているだけでも楽しいです。あ、でも、お出かけの際は、これでもかっ!っていうぐらいの厚着がオススメです。とにかく寒いです。
2011年10月23日
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