1
![]()
_六月中旬に相模原市の実家に帰省したのだが、任地の鹿児島に戻る時のこと。羽田空港へ向かう為に、拙者はJR横浜線に乗っていた。拙者が居たのは前から二両目の車両である。成瀬駅を過ぎて、東急長津田の車庫が見え始めたころ、突然緊急停止の自動アナウンスが鳴って電車は急減速した。其れだけでなく、「ドン」と云う何かがぶつかったような音と、「バキバキ」「コキコキ」と云う、聞いたことも無い妙な音がして、其れから暫くして電車は停まった。拙者は、木が倒れて小枝を車輪が引き裂いた音かと早合点したが、アナウンスによると、どうも人身事故のようなのだ。では、あの音は何だったのかと想像するのも恐ろしい。 時刻は16:10頃であった。羽田空港の出発が18:55なので、20分前の保安検査を考えてもまだ余裕があるはずだが、運転開始が17:40頃と聞いて、そもそも出発に間に合わないと判断した。車窓からは、鉄道会社の職員や警察官・消防官の姿が見える。車窓からは何をやっているのか正確に分からないが、様々な「処置」なのだろう。是は時間が掛かりそうなので、その間に楽天トラベルに連絡してみた。電話は30分待ちだと云うから、問い合わせ用のチャット機能を使う。もちろん、このような問い合わせ自体が初めてのことだ。 楽天トラベルの説明によると、拙者が予約したのはパック旅行で、予約内容の変更は出来ないが、何らかの不可抗力が生じた場合、客側が航空会社に申し出て搭乗便の振替が出来るか判断を仰ぐ必要があると云う。とにかく羽田空港の全日空の有人カウンターまで行くしか無いことが分かった。 復旧作業が終わって電車が動いたのが17:50頃、其処から東神奈川まで行って、駅の改札で遅延証明をもらっておいた。遅延証明はJR東日本のホームページでも取れるが、現場付近にいることの証拠があった方がいい。 東神奈川から横浜駅京急本線に乗り換えて京急蒲田空港線に乗り換えて羽田空港へ。実は京急に乗っている際も、踏切安全確認のため急停止して「今日はことごとく駄目だ」と思った。羽田空港に着いて、時刻は19:00を過ぎていたか。まず、有人のサービスカウンターが分からず閉口した。出発ロビーがあまりにも広いのだ。ようやく探し当てて、カウンターの担当者に遅延証明を提示して事情を話したところ、上役らしき人に確認を取った後、振替を認めてくれた。遅延証明の現物が決め手だったようだ。ただし!鹿児島行はもう終わったので、明日の始発便になると云う。出発時刻は何と6:45である! もう其れでお願いすることにした。此処で注意が必要なのは、発券手続きは明日になるので、もう一度カウンターまで行かねばならない。しかも、保安検査や手続きに掛かる時間、カウンター前に行列が出来た際の待ち時間も逆算すると、30分前でも遅いくらいだと云う。是はもう蒲田駅前のホテルでも予約しようと思った。拙者のような人間用のホテルがちゃんとある 空港のロビーで座る場所を見つけて、其処でスマホからホテルの検索をして、とにかく空港線沿線のホテルを探した。京急蒲田駅前のホテル(HOTEL RELIEF Premium 羽田(ホテルリリーフプレミアム羽田))がヒットしたので即予約。京急蒲田へ戻る電車の中で、ほとんど意識が無くなっていた。 駅前の案内地図とスマホを頼りにホテルへ到着。とにかく贅沢なホテルに泊まる余力が無い状況だったが、部屋がツインルームなのは笑えた。 バスユニットも案外センス良くまとまっている。 二人だったら手狭だが、一人なら十分広い。しかも此のホテル、一階に軽食のコーナーがあって、カレーライスとうどんを自由に食べていい。器は使い捨てで、もちろんセルフサービス。カレーは具がほとんど見つからなかったが、緊急なので食べれるだけ有難い。出発前に空港で何か美味いものを食べようと思っていたのがホテル代に代わったと思えば其れでよし。食事を片付けて部屋に戻ったが、疲労困憊でくつろぐ気にもならない。絶対に寝坊出来ない朝がやって来た 実は3:00に目が覚めて、二度寝して起きられなくなったら困るので、其のまま起きていた。5:00にチェックアウトし、京急蒲田駅へ向かう。ホームは結構人がいる。5:19発空港行きの電車は混んでいた。羽田空港駅は大勢の乗客が改札口を抜けて行ったが、よく見ると空港にお勤めの方が多いようだ。早朝から本当にご苦労様であります。 例の全日空のカウンターへ行ったら、やはり何人か待っている。一人に掛かる時間が長いことが分かった。手元の時計で5:45~時間が経つほど行列は長くなるだろう。拙者が呼ばれて、昨日もらった「担当者メモ」を渡す。発券まで8分くらい掛かったか。 漸く券を渡されて保安検査場を抜けて、其処から69番ゲートまでが長い!一番端っこの乗り場で、完全にローカル線専用である。待合場に着いたのが6:05くらいで、休憩時間が20分くらいあったか。6:30頃にやっと搭乗出来て一安心。もう疲労困憊で頭もボケていて、席のA列とK列を間違えるところであった。 離陸して飛行機は一路鹿児島へ~どうも天気の影響で風が逆風らしく、10分程度の遅れがあった。10分くらいならいいかと思ったが、おかげで空港連絡バスが一つ後のバスになってしまう。しかもバスも遅れた。伊敷あたりの国道3号線で渋滞していて、警察官の姿も見えるから事故のようである。とにかく家まで無事着いただけで有難いが、もうクタクタ。然しながら、収穫だったのは蒲田駅前のホテル。前もって宿泊して、早朝便で出発すると云う発想も面白いではないか。いつか東京暮らしに戻った時の事を想像しながら其のまま睡魔の底に落ちた。↑のサイトはこちらから・・
2022.06.18
閲覧総数 635
2

「うまい!海軍めし」 というレシピ本を愛読している。旧日本海軍で考え出された料理の数々が紹介されていて、ついつい真似してみたくなるのだ。海軍めしの代表格といえば、カレーライス・肉じゃがなどが挙げられる。いずれも日本の国民食と言えるぐらい普及した。海軍めしの特徴は、限りある食材を有効活用しながら、どんなに忙しくても必要な栄養を取れるよう、短時間で調理出来るメニューがそろっていることだ。興味深いのは、あの時代にしては豪華と言えるメニューも数多い。周囲は見渡す限り海しか見えず、愉しみといえば食べることぐらいしか無い。だから食事くらい奮発しろよ、ということかも知れないね。 そして何と言っても海軍めしは、男が作る、男のための料理だ。肉じゃが・こんにゃくの油煎り・玉ねぎと揚げの味噌汁・ごぼうめし とにかく実践あるのみ!ということで無難に出来そうなメニューから。いずれも栄養的に申し分ないと思った。肉じゃがについてだが、レシピも幾通りかあるようだ。防衛省のホームページによると (こんな話を本当に公開してる)、牛肉を油で炒めてから野菜を入れて煮るとあるが、「うまい!海軍めし」 によると、肉を事前に炒めないで水で煮ている。しかもアクも取らないのが海軍風、とある。 はっきり言って肉を炒めてから煮物にする方がおいしい。スキヤキの一歩手前のような作り方なので、まずくしようがないから。こんにゃくの油煎り~これはこんにゃくをゴマ油で炒めて、しょうゆを少し絡めて味付けをするという、超簡単な料理。戦艦長門のレシピから。定番料理のため、こんにゃくを自艦で製造したというから、何とも健康的。玉ねぎと揚げの味噌汁も戦艦長門のレシピ。ごぼうめし~スーパーで 「処理済みのゴボウ・ニンジン」 を買った。炊飯器にご飯と一緒に入れて、砂糖・しょうゆで味付けをして炊くだけで、何だか感激するほどおいしい。戦闘態勢で持ち場を離れられない隊員のための一品で、旧海軍ではこの種の 「味ご飯」 が発達したという。ご飯はもちろん麦飯です。 自分でつくるうまい!海軍めしということで、いろいろ参考になったこの本。また面白い料理が出来たらネタとしてUPしていきます。それでは最後に・・・敬礼!海上自衛隊横須賀基地の写真集もあります。写真集はこちらから・・・
2010.11.07
閲覧総数 1825
3
![]()
夏のお料理ネタ総集編であります。先づは長瀬産業の恒例「株主優待」から。今年も「デミグラス・ハンバーグ」を貰ったので、冷蔵庫の物資欠乏の際に登場。一緒に飲む珈琲は、或る方からのいたゞきもので、伊勢志摩サミットで安倍総理夫人主催の昼食会で出された地元産の珈琲。ハンバーグの脂身とクロワッサンの歯にくっつきまくり感をサクッと洗い流して呉れる爽快感に浸ります。口当たりいいので珈琲フレッシュ要らないかも。そして嫁さんの実家からいたゞいたのが、オーストリア産「かぼちゃの種」「謎のティーパック」~かぼちゃの種は初めて食べました。此処はグスタフ・マーラーのNr.5を聴きながら、ハムスターになった気分で種をポリポリ、シノーポリと洒落込みますか。勝手にアンシュルス(独墺合邦)なひとときほとんど思い付きのやうな一品の話。かぼちゃグラタンであります。先づ、クノールカップスープ(かぼちゃ)を飲む際に入れるお湯+50%の量を小鍋で沸かし、食べやすい大きさに切ったかぼちゃを茹でる。柔らかくなったら早茹でのペンネを投入、お湯を吸うので、少なくなり過ぎたら適宜お湯を足し、柔らかくなったら火を止めてクノールカップスープの粉末を入れる。此処までで十分スープパスタとして食べれる状態だが、一手間加えてグラタンにするのだ。グラタン皿に移し替えて、お好みでチーズ等を乗せオーブンで焼く。仕上げに「かぼちゃの種」をちらして完成!謎のティーパックは「ハーブティー」であることが判明した。叔母様からいたゞいたユーハイムのパウンドケーキも付けて独墺合邦(アンシュルス)のひと時を。長瀬の優待はもう一つ選んでゐて、今年初めて「札幌バルナバフーズ」を貰った。本場ドイツのマイスターを招いて本格的なハム・ソーセージを手掛ける会社だが、今回貰ったセットの「農家のベーコン」が絶品だった。立派なベーコン故に切るのももったいないので、其のまゝ豪快にフライパンで焼く。お皿にドカーンと盛り付けた。もちろんクノールのかぼちゃスープもクルトン代わりに種を浮かべるし、パンは森の切り株、おまけに叔母様からいたゞいたユーハイムのバウムクーヘンと嫁さんの実家からいたゞいた夕張メロンのゼリー。人里の景色を表現した一皿であります。フライパンの後始末が大変だった!「北海道開拓使」のソーセージは玉ねぎ風味。ドイツ直輸入のザワークラウトと、近年評判になった「自決用メロンパン(笑)」と一緒に。もちろんバウムクーヘンは欠かせない。此のメロンパンは国産小麦を使ってゐるのだから、偏狭な日本人ファースト主義者だって文句あるまい。
2025.10.18
閲覧総数 29
4
![]()
近鉄の観光特急「あおによし(あをによし)」は、エリザベス女王が御乗車になった車両を改装したことでも有名。女王陛下が御乗車になったのは四十年ぐらい昔なので、車両も標準的なオレンジと紺色のツートンカラーで「スナックカー」と呼ばれていた時代の話である。スナックカーとは、軽食コーナーがあったからそう呼ばれていた訳だが、長らく近鉄特急の主力車両であった。時代が下るにつれて、スナックカーは廃車が相次いだが、王族も利用した名車を全廃するのはもったいないと思ったのか、観光特急に改造して再び近鉄の看板列車に返り咲いたのであります。奈良の鹿さんを眺めて時間を潰した後、我々は近鉄奈良駅発の「あをによし」に乗車することになった。近鉄奈良駅は、近鉄だけでなく阪神電車や京都市営地下鉄も乗り入れる国際路線。京都市営交通が110周年を迎えた記念ヘッドマークを掲げた電車に、多くの観光客が記念撮影していました。奈良の「地下鉄」を走るのは京都の地下鉄車両なのであります。いよいよ我々は「あをによし」初乗車!車体がキラキラ輝き過ぎて、目の前の景色が映り込んでいる。今回は乗車する車両にもこだわりがある。奈良方面一号車は、女王陛下が実際に御乗車になった車両でもあるのだ。もちろん、スナックカーと呼ばれていた当時は標準的な特急列車風レイアウトで、女王御乗車の際に特別な座席を設置したそうだ。二人組窓向きのシートは、やはり二人組でないと利用し難い。此処まで付いて来て呉れた嫁さんに感謝。シートはリクライニング出来ないが、包み込まれるような座り心地が素晴らしい。仕切りは無くとも、余裕があり過ぎるからプライバシーも保てる。車内も静粛だし、JR九州によくある、普通気動車を魔改造した観光列車とは次元がちょっと違う。やはり大英帝国の女王陛下が乗った車両だけに元々の造りが良いのだろう。残暑厳しい奈良にアイスは必須アイスクリームを買う為に売店へ向かう。途中にあったのが四人掛けシート。四人でワイワイ盛り上がるならいいけど、シートの形状からは居眠り出来ない構造。売店で買ったアイスクリームです。パッケージのデザインが、外装と全く同じ色彩なのが素晴らしい!アイスクリームで乾杯しながら、平城京跡地の光景をじっくり堪能。観光特急だが減速運転はやって呉れないのは、やはり奈良線が過密ダイヤだからであろう。近鉄・阪神・京都市交通局の電車が入り乱れる鉄ヲタには堪らない空間。天井の意匠も此の通り、凝りに凝っております。色々と愉しむ要素が多い列車だが、今回は近鉄奈良から近鉄丹波橋までの乗車だったので、あっという間に終わってしまった感じ。難波から奈良を経由して京都までなら、確かに乗り応えがある。列車の旅は、長過ぎても短過ぎてもいけない。記念乗車証をもらいました。出来れば車体の色に合わせたデザインにすればもっと良かった。青の交響曲のようにね。
2023.01.07
閲覧総数 365
5
![]()
プーさん元気してる?呆けてない?おしっこちゃんと出てる?我らが高市先生が、極東平和の基本方針について折角有難いお話をされたのだから、中国国民は謹んで拝聴すべきであろうが、例の大阪総領事の雪隠何某とか云う輩の罵詈雑言は散々ネタとして出尽くしたからもうお役御免として、最近中国政府が日本人向けに放った、何やらぶっ壊れた翻訳機のような、あるいは偏差値35程度のヤンキーが作文したような微妙な日本語羅列が評判となってゐる。確かに「粉骨砕身」と云ったような四字熟語の初歩的な使い方を間違えると、致命的なほど知性の程が暴かれる訳だ。こうした案外フラフラな状態の戦闘機で空中戦と挑もうとするとネット民は面白がる。中国外交部も人民解放軍もネットミームになって遊ばれてゐるぞ!との情報に何のこっちゃと思ったが、最近「大判焼外交部ジェネレーター」なるものが爆誕。是は何かと云うと、誰でも簡単に「中国外交部報道官風」の画像を生成できるそうだ。いちいちこんなものを直ぐ作っちゃう仕事の早さに感心する。これを参考にお前ら何か書け!とのことん-なんか今一つ中国外交部報道官の立場で云う前提で作るんだと思って考えたが、どうも拙者はこう云うのセンスないね。諸先輩方の力作に脱帽するばかりだが、日本のネット民も捨てたもんじゃないなと思った。人類の敵:中国共産党が仕組んだ「敵意」を笑いのセンスで跳ね返そうとしてゐるのだ。クマのプーさんすら検閲の対象となる不幸な中国人民に、表現の自由の醍醐味が伝わることを願うばかりだ。こうしたユーモア外交の本家はもちろん欧米で、歴史に学ぶことは山ほどある。例えばデンマーク人のナチに対する抵抗運動も、風刺と笑いが重要な要素であった。「権威主義者は爆弾よりも笑いを恐れる」のである。プーキンペー徒党らが何故あれほど「プーさん」を恐れるのかが是で納豆納得であろう。早速、アメリカ合衆国駐日大使閣下より、クリスマスカードの画像を添付しつつ「呉江浩駐日中国大使、薛剣駐大阪中国総領事におかれましては、揺るぎない日米の絆を一層深めるためのご尽力、まことにお疲れさまでございます。心からの感謝を」との投稿が。基本中の基本をなぞった小気味いいセリフである。ユーモアは紳士の嗜みと何処かのサイトで謳ってゐたが、こうした哲学をもっと我々が会得してゐれば、野蛮な共産中国などと嗤って終いなのである。いずれ「ポケット局長」なんかも何かのネタに利用されるのであろう(もうなってるみたい~仕事はえー)。合掌・・。
2025.11.21
閲覧総数 26
![]()
![]()
