2006年06月26日
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時差の関係で、深夜から早朝までの間、メール交換をしております。

このところ、1ケ月ほど更新をしておりませんでした。理由は、海外の

大学でテキストとして使用されているためアクセスの関係で、更新をして

おりませんでした。イギリスの大学の知り合いからメッセージと共に

朝顔の花を「花束」にした画像が届きました。わざわざ選んでくれたものです。

そして、「千年の時を超えて」とのメッセージが添えられておりました。

この花束の画像は、源氏物語」の中のある情景を想起させます。

長い間、「源氏物語」に親しんでいる方なら、ピンときます。

桐壺帝の弟・式部卿の姫君である朝顔の君に摘んだばかりの新鮮な花束に

添えて手紙を書き送ります。「朝顔」の巻に描かれています。

手紙には、次のように記されています。

「み(見)しお里(り)のつゆわすられぬあさがほ(朝顔)の

はな(花)のさかりは過(すぎ)や志(し)ぬらん」

下の原文の写真右から8行目から9行目に記されています。

現代訳にすると、

「昔、見たあなた(朝顔の君)のその美しい姿を、

私はいつまでも忘れることができません」


源氏の君のラブレター


上の原文の写真、3行目下段から次のように書いてあります。

「あさがほ(朝顔)のこれかれにはひまつはれて、あるかな記(き)に

さ(咲)きて、匂(にほ)ひもことにかはれるを、

を(折)らせ給(たまひ)て奉(たてまつ)れ給(たまふ)」

現代訳に要約しますと、

「色とりどりの朝顔の花の中から、一番良いのを選び、

召使に折らせて朝顔の君の元に差し上げられた」

という内容になります。

朝顔の花と共に、源氏の君の思いがつづられた手紙が

朝顔の君に届けられた場面の原文です。






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最終更新日  2006年06月26日 16時09分46秒
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