折角、訪ねていったのに工事中で見れなかったのは残念でしたね。
今は、ワールドカップの為の整備であちらこちらでの整備でドイツは大変なんですね。

私は音楽はすごく好きで、小学校時代はエレクトーンを習っていましたが、残念ながら曲は好きだけど、作曲家は良くわからないといったものが多いのです(恥)
でも、メンデルスゾーンやバッハは好きです。
次回のバッハ編、楽しみにしています。 (2005.07.27 22:57:17)

Der Nakajistil

Der Nakajistil

2005.07.27
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カテゴリ: 音楽紀行
rathaus


ライプツィヒに到着し、駅を出てみると・・・
けたたましい工事の音が聞こえてきた。なんじゃこりゃあ。今、ドイツはサッカーのワールドカップに向けてあちこち工事中である。それにしてもこれはかなりの規模だ。観光目玉である右写真の旧市庁舎にしてこのありさまである。

museumbaustelle
博物館へ向かう途中も嫌な予感がした。そして、、、
予感的中・・・

左写真のように博物館のまわりを工事現場が囲っている。それでも博物館へ通る道が確保されていた。とりあえず入口まで歩を進めた。入口は開いていたが出入りしているのは作業者らしき人ばかり。とりあえず中に入って係員にたずねた。
「あのう、楽器の展示みたいんですけど・・・」
「残念ですが、工事のため閉鎖中です。」
「・・・・・・。」

gewandhaus


まずはメンデルスゾーン。メンデルスゾーンハウスは、彼が晩年過ごした家を修復して1997年秋にメンデルスゾーンの博物館としてスタートした、ライプツィヒの新名所である。

右写真は行く途中。左側はメンデルスゾーンが指揮者をつとめたゲヴァントハウス。メンデルスゾーンは26歳でゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者としてデビューした。ゲヴァントハウス史上最年少の指揮者であった。

右側の高層ビルは「地球の歩き方」には大学の建物と書いてあったが、どうやら放送局のものらしい・・・


mendelskao
ほどなくメンデルスゾーンハウスに到着。入口の前でなぜか合唱団が練習していた。ボンのベートーヴェンハウスでは写真撮影は一切禁止だったが、ここは1ユーロ払えば撮影許可がもらえる。

考えてみれば、メンデルスゾーンについて僕が知っていることというのは案外少ない。僕がメンデルスゾーンで印象深いのはオラトリオ「エリア」の「be not afraid」という合唱である。メロディーもすごく勇気付けられるもので僕は怖れを抱くとき心の中で「be not afraid」を歌って励ましを受けた。

ピアノ教育の現場ではツェルニー、ソナチネで鍛えられてともすれば「ピアノ・マシンガン」になりがちな生徒を「無言歌」で情緒的な方向に修正するために使われているイメージもある。実際、かのシュヴァイツァー博士もこの「無言歌」によってはじめて情緒的表現を身につけ、すばらしいオルガニストとなったのである。


mendelspiano
右写真はメンデルスゾーンが実際に演奏会で使用したことのあるピアノ。ウィーンのフランツ・バイヤーの製作したピアノということである。

このハウスは展示物の数はそう多くはないものの、メンデルスゾーンにより親しみを感じるには充分かもしれない。メンデルスゾーンは同時代の作曲家の中では裕福な生活をしていたことでも知られるが、このハウス内に再現された各部屋を見ても、なんとも落ち着きのある雰囲気をかもし出している。

mendelszimmer
これがメンデルスゾーンの仕事部屋である。メンデルスゾーンは資産的にだけでなく精神的・教養的にも豊かな環境にいたと言える。 祖父は有名なドイツ啓蒙主義哲学者、モーゼス・メンデルスゾーンであった。もともとユダヤ人家系であるが、モーゼスは信仰の自由を主張していた。その影響を受けたアブラハムは社会的障害を少なくするために、7歳のフェリックスにキリスト教(プロテスタント)の洗礼を受けさせている。
またツェルターを通してのゲーテとの出会いがフェリックスの精神、人生観に大きく影響していたようである。そのほかにも幼少の頃から多くの教養人との交流に恵まれていたようである。

フェリックス・メンデルスゾーンはハンブルクに生まれ、英、仏、伊、またドイツのベルリン、デュッセルドルフで活動しているが最終的にライプツィヒでの生活が気に入ったようである。(もちろんライプツィヒの博物館でそのように書かれてあったことは留意すべきであろう)。



しかし総じて彼は友人を大切にし、家族を大切にする家庭的な人物でもあったようである。それには厳格かつ自由でのびのびとした父アブラハムの教育が影響したようである。

この後、バッハゆかりの場所を訪れるが、それは次回「バッハ編」としてあらためて書くことにする。

禁煙経過日数 12日 17時間 17分
吸ったタバコの本数 0本
吸わなかったタバコの本数 127本
浮いたタバコ代 25ユーロ
延びた寿命 10時間 35分







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Last updated  2005.07.27 16:48:24
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Re:ライプツィヒとメンデルスゾーン(07/27)  
Inaい~な  さん
実はメンデルスゾーンはかなり好きな作曲家なのです。ピアノなら無言歌よりも厳格なる変奏曲とか幻想曲(スコットランドソナタ)などが好き、他ではヴァイオリンコンチェルトは言うまでもなく、弦楽八重奏曲など相当に好きです。
あののびのびとした明るい音楽はお父様によって育まれたものでもあるのですね。

>ツェルニー、ソナチネで鍛えられてともすれば「ピアノ・マシンガン」・・・

これ笑ってしまいました。。。言い得て妙だと思います(爆)
次回バッハ編も楽しみにしています^^
(2005.07.27 18:25:21)

Re[1]:ライプツィヒとメンデルスゾーン(07/27)  
Inaい~なさん
コメントありがとうございます。

>実はメンデルスゾーンはかなり好きな作曲家なのです。ピアノなら無言歌よりも・・・

実はメンデルスゾーン自身優れたピアニストで、ピアノ曲もいい曲が多いですね。本当は難しいのに、ぜんぜん技巧的に聞こえてくれないところなんかもレパートリーに選ばれにくい理由なんでしょうか・・・。

>あののびのびとした明るい音楽はお父様によって育まれたものでもあるのですね。

アブラハムさんの教育は優れたものだと思います。
フェリックスは音楽以外にも優れた教養を身に付けてますね。一度彼の描いた絵を見たことがありますが、とても優れたものであったように記憶しています。

>ツェルニー、ソナチネで鍛えられてともすれば「ピアノ・マシンガン」・・・

これは僕が何かの本で読んだ表現です。何の本だったかな・・・。

>次回バッハ編も楽しみにしています^^

本当はメンデルスゾーンだけでももっと書きたいことたくさんあったんですが、とりあえずこの辺で。次回のバッハも気合入れていきたいと思います。
(2005.07.27 18:53:36)

Re:ライプツィヒとメンデルスゾーン(07/27)  
彩の音色  さん
ドイツに対して全然知識がなかったんですが、
毎日ここに来るようになって、どんどん憧れが強くなっていきます。

メンデルスゾーンといえば、あの有名なヴァイオリンコンチェルトが大好きです。
あとはInaさんと同じく厳格なる変奏曲とか。
お部屋もこんなにしっかりと残ってるものなんですね。
大好きなバッハ編、私も楽しみにしています☆ (2005.07.27 21:49:48)

Re[1]:ライプツィヒとメンデルスゾーン(07/27)  
彩の音色さん
こんにちは。コメントありがとうございます。

>毎日ここに来るようになって、どんどん憧れが強くなっていきます。

そう言っていただけるとうれしいです。どうぞ、どんどん憧れてください(笑)
ハンガリーとドイツはそう遠くはないと思いますので、たまに遊びに来てください。

メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルト、僕も好きな曲です。メロディーが結構せつなくて有名なんですけど、実は意外と玄人向けの曲だったりしますね。

次回はバッハ編ですけど・・・バッハのこと書くのって何か緊張しますね・・・。でもそれもいい勉強だと思って頑張ります。 (2005.07.27 22:35:23)

Re:ライプツィヒとメンデルスゾーン(07/27)  
ルスフ  さん

Re:ライプツィヒとメンデルスゾーン(07/27)  
メンデルスゾーンハウスのお話、ありがとうございます。2000年のバッハイヤーと呼ばれていたとき、この街をおとづれました。9月はじめで、すっかり秋の花でいっぱいだった駅前を懐かしくおもいます。メンデルスゾーンハウスも訪れました。ドイツ語と日本語の翻訳本と2種類のガイドブックをみて、よほど日本人の観光客が多いのだと感じました。小学校のときピアノをやめる前、無言歌の紡ぎ歌を弾いたのはよかったいまになっておもっております。 (2005.07.27 23:11:20)

Re[1]:ライプツィヒとメンデルスゾーン(07/27)  
ルスフさん
こんにちは。
>折角、訪ねていったのに工事中で見れなかったのは残念でしたね。

そうなんですよ。最初、博物館見損なった時は「今日の日記、愚痴のオンパレードだ」とか思ってました。僕はこういうのによくあたります。前ギリシャのアテネ行った時もちょうどオリンピック前で、あちこち工事中でした。

>残念ながら曲は好きだけど、作曲家は良くわからないといったものが多いのです

僕も結構それ、あります。CD持ってるのにだれの曲だったっけ?みたいなの。そういうのに限って結構好きだったりして・・・

バッハ編、お楽しみにしていただきうれしいです。 (2005.07.28 00:49:54)

Re[1]:ライプツィヒとメンデルスゾーン(07/27)  
ぴんぽんぱん666さん
こんにちは。
バッハイヤーのときライプツィヒにおいでになったんですね。僕もそれくらいの時期に一度ライプツィヒに行ってました。でもメンデルスゾーンハウスは今回がはじめてでした。
今来たらすごい工事でびっくりすると思います。ドレスデンもそうですが、このあたりの観光名所は必ずといって良いほど日本語のガイドがありますね。もちろん僕も買いましたけど・・・。
「紡ぎ歌」も聞いた感じより難しい曲ですね。でもいい曲だと思います。僕は無言歌の中の小曲が好きです。珠玉という感じですね。 (2005.07.28 01:01:42)

お久しぶりです!  
瀬川 in Spain さん
卓朗です。ピアノのページを探してたら偶然みつけました。僕も4年前からスペイン北部のビルバオというところに移住してピアノ技術の仕事を続けてます。メールアドレスが見つからなかったのでココに書かせてもらいました。
こっちも古いピアノがガンガン普通に弾かれていて、博物館入りしたほうがいいようなものも、直したりしてます。最初は楽しかったですけど、最近は古いピアノを見ると、、かんにんしてくれ、、、ってなります。
でもやっぱりドイツのピアノはボディからアクションまでしっかりしてて、古いのでもびっくりするほどいい状態のものが多いです。
っていうかドイツ人の職人魂みたいなのを感じます、、これほんとに。
日本での20年もすれば買い替え、、みたいなあのノリはピアノ職人に対して、どうかな、、、って感じがします。

また書き込みしますね。

お互い海外生活、体に気をつけましょう。
では! (2005.07.28 04:08:44)

Re:お久しぶりです!(07/27)  
瀬川 in Spainさん
>卓朗です。
え~~!!!久しぶりーーー
びっくり!!!やっぱりスペインに行ったんですね。
元気にしてましたか?僕はご覧のとおりですが。

ピアノは二十歳で成人ですからね(笑)
本家サイトかこのサイトのメッセージのところからでもまたよかったらメール下さい。

本当に体に気をつけましょう。
それではまた (2005.07.28 04:21:07)

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