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未丈ヶ岳は標高は1550mと低いものの、堂々たる山容と奥深い立地から存在感のある山だ。しかし300名山にもなっていない。マイナーな山を好む人は300名山のようなタイトルなど必要しない。少し北にある毛猛山とともにマイナールート愛好家には隠れた人気の山だと思う。 私は20代の後半にこの山を目指したことがあった。5月下旬という時期から尾根には中途半端に雪があり、藪のうるささのために敗退したことがあった。ルートは現在唯一の登山道のある西側に延びる尾根である。敗退を早めに決めたために途中で簡素な小屋に泊ってゼンマイ取りをしていた人に招かれて山菜をごちそうになったことが「よき記憶」となっている。このルートは登山地図に載っているが最近の豪雨で荒れたままになっていると聞く。その後は未丈ヶ岳に行こうと考えたことはなかった。 最近になって銀山平から気楽に登れる山として日向倉山を知った。夏道はないので銀山平に車で入れる残雪期のルートである。計画を立てているうちに、せっかく遠くまで行くので欲を出して未丈ヶ岳まで足を延ばしてみようと思うようになった。長いコースなので山中で1泊してののんびり山行を考えたが、同行者が現れず日帰りでの計画とした。当初は単独で行くことにしていたが、直前になって同行者が現れた。 稜線に取り付く尾根は雪が少なく、雪稜になるまで1時間くらいかかった。その後は順調に行程ははかどり、日向倉山までは順調だった。ここから未丈ヶ岳との中間に1376の形のよいピークがある。ここからは後は80m下って240m登るだけだった。時間も早く、登頂を信じて疑わなかった。しかしこのピークを過ぎると、尾根の雪がなくなっていた。痩せ尾根の藪をしばらく進んだが根負けしてしまい、簡単に敗退を決めてしまった。たっぷりと雪のある時に再訪したい山だった。
2016.04.12
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