DISTANCE -道のり-

DISTANCE -道のり-

2007.05.06
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カテゴリ: 志錬(shi-ren)
志 錬

ある地域に存在する二つの強豪道場。
長い間、少年柔道の大会では、必ず決勝で顔を合わせ熱戦を繰り広げて来た両雄。

しかし、その地域では、ある定評がある。
二つの道場の「一方の道場出身者は、中学、高校で大成する子が多いが、もう一方ではなかなか芽が出ないまま消えて行く子が多い。」と言うものである。

少年時代には、勝利を分け合う程の拮抗した実力であったはずの両雄であるのに、何故・・・。

ある方が、その両雄の戦いについて語っていた。

一方の雄。
勝ち負け以前に、引手と釣手を取って得意技に拘って、一本に拘った柔道をしてくる。時々、拘り過ぎて大外刈を返されたり、内股を透かされたりもするが、勝っても負けても気持ちが良い。とにかく、大きい子ばかりでなく、小さな子も迫力がある。

もう一方の雄。

釣手か引手の一方だけを掴んでの一本背負投。掛からねば、捨身小内刈。
釣手だけを持って、小外刈か小内刈からの足取り。
組み際に相手懐に飛び込んでの捨身小内か、谷落とし。
釣手だけを取って、わざと襟を差し出して誘い、掴もうとする相手の袖を取っての袖釣り込み腰。
釣手だけを持って片手を下げて待ち受けて、相手が掛けてきたら掬投(手内股)。
一向に組むことなく、無闇に早い動きで2分間が過ぎて行く。

どちらの道場が大成し、どちらが大成できないか・・・。
後は、結果論であり、個々の価値観である。

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Last updated  2007.09.04 23:58:34
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