志 錬
正直、馴染みのない分野であったために何気なく見ていた。
下書きなしに絵柄を書き込む作業のなかで失敗や、やり直しは無いのかと尋ねられたのに対してのコメントが印象的だった。
「失敗はない。例えば、枝に鳥を3羽留まらせるつもりが2羽しか留まれなかったので、1羽は飛ばせた。」
同じ芸術家でも陶芸家などでは、納得できない作品を次々と割ってしまう行為が頭に浮かぶ。ある意味、芸術家らしい行為であり、私自身も憧れる行為である。
しかし、指導者の立場であれば、作品=選手と仮定した場合、山本容子さんの考え方を選択すべではないかと考えた。
「制作前にイメージした絵柄に対して、制作を進めるうちに、イメージと異なるレイアウトやラインが入ったことを失敗と位置付けずに、それに応じた作品に仕上げて行く。制作前のイメージが作品(成功)なのではなく、仕上げた全てが作品(成功)。」
これが私也の解釈である。
PDCA(plan-do-check-action)は、より良策(作)を追求する機能サイクルであると考える。
サイクルである以上、終わりがない。
人生に例えるなら、死する時が終わりなのだろうか。
日々精進。
妥協したくない固持性拘りと、失敗を恐れない適用性を兼ねた目標の持ち方を心掛けようと思った。
http://moura.jp/lifeculture/y-yamamoto/
※2006年2月15日に綴ったものを転記しております。
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