志 錬
現役を退き、柔道と無縁の20年を過ごしたことが嘘の様にも想える。
むしろ、現役の頃よりも今の方が柔道を愛しているとも言える。
そこには、子供達の存在が欠かせない。
「自分自身が強くなるため」の柔道から、「子供達が強くなってくれるため」の柔道。
指導者になって、これまで、たくさんの喜びを得ることが出来た。
対して、たくさんの嫌なことも経験した。
そして、これからもたくさんの、様々なことがあると思う。
私の性格上、場を繕う様な、いい加減な対応ができない。
他人の子達なれど、想いが、我子の様に厳しく接してしまう。
同様にご父兄に対しても、手厳しい対応をしてしまう。
その、私の対応に、ポジティブに捉える方もいれば、逆にネガティブに捉える方もいる。
結果、ご父兄から、不満や疑心暗鬼も受けてしまう。
妻からは、「仕事でもないのに、何の利益にもならないのに、嫌われたり、そんなに嫌な思いまでして、何で一生懸命に頑張って続けるの?もう、辞めれば良いのに!」とも言われる。
確かに、そうである。
辞めてしまえば、何の気苦労もせずに済む。
自分の子供のためにだけ一生懸命になることだって出来る。
しかし、何故、辞めずに続けているのか・・・
そこに柔道があるから。
そこに柔道が強くなりたいと想う子達がいるから。
辛くても頑張って、求めるものを得た子供達の笑顔があるから。
そして、やはり、私自身が、柔道が好きだから。
今後も、子供達が私を求めてくれるのであれば頑張って続けようと考えている。
私の生活は、柔道中心である。
これからも・・・
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