志 錬
《其の九
昭和の三四郎と称讃された岡野功先生。
その真髄を『十一の必勝法』として唱えられております。
今回は、その九つ目。
九、相手の上体を前に引き倒せ
大きな相手と対戦すると、腰を引いてしまう者を見かける。
結局、大外刈や内股で投げられるか、消極的な姿勢として反則を取られて敗れてしまう。
そもそも、何故、腰を引くのか・・・。
怯えから無意識に出てしまうのだと思う。
また、腰を引くことで、投げられ難くなると錯覚している場合もある。
実は、弱気で腰を引いた姿勢を取った時点で、負けは見えてしまっている。
ただでさえの体格差を気持で負けた段階で勝ち目はない。
ましてや、腰を引いた姿勢こそ、大きな者が得意とする内股や大外刈の餌食に成り易い。
消極的な姿勢は逆効果なのである。
むしろ、大きな者こそ、腰を折られると、
上半身が大きいだけにバランスを保ち難くいために嫌がる。
負けたくないのなら、まずは、勝ちたいと想うこと。
そして、自分が腰を引くような消極的な姿勢を取るのでなく、逆に相手の上体を前に引き倒すような攻めを心掛ける。
大きな者に力で対抗しても勝ち目はない。
頭の先から手足の先に至るまでの全身を活かして、
相手を前屈みにさせることで勝機が生まれる。
前屈みの相手に対しての巴投。
起き上がろうとした瞬間の背負投。
下がり端への小内刈など、小が大を制す技が活きてくる。
負けるために腰を引くくらいなら、正々堂々と胸を張って戦って欲しい。
それが、いつしか勝利につながる。
つづく・ 其の十一》
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