恐竜大戦争アイゼンボーグ | メタボの気まぐれ

恐竜、ＵＦＯ、怪奇といったＵＭＡがブームだった
1977年に円谷プロは「恐竜探険隊ボーンフリー」に続き
円谷恐竜シリーズ第２弾として制作したのが
「恐竜大戦争アイゼンボーグ」である。

時は1986年、今から7千万年前に絶滅した恐竜たちが
超能力を持って蘇り人類に宣戦を布告した。
それは地球内部の大空洞で密かに生息していた恐竜たちを
暗黒星雲・ガザリヤ星人であるゴッテスの手によって
強制的に地球征服の尖兵にされていたのだ。

立花善と愛の兄妹は恐竜戦闘部隊・Ｄ戦隊の仲間たちと
戦闘マシン・アイゼン号を駆って恐竜軍団に立ち向かう。

アイゼン号は２機に分断する事ができ
前部を構成する戦闘車両のアイゼン１号
後部を構成する支援メカのアイゼン２号の編成で
恐竜と戦うのである。

アイゼン１号を操縦する立花兄妹はピンチになると
「アイゼンクロス」で合体し角ばった印象の
アイゼン１号は流線型の変身戦闘艦
アイゼンボーグ号に変形する。

立花善はアイゼンボーグマンとなりアイゼンボーグを

しかし操縦可能リミットは３分３０秒間しかなく
時間が迫ると側面のカラーチェッカーが点滅する。

必殺技は機体後部に装備しているスラッガーで
恐竜に体当たりするアイゼンクロスカッターである。

しかしIQ300の頭脳と超能力を持つ恐竜帝王ウルルが

制御回路の愛からは煙が噴出し爆発寸前で
高圧線にアタックして直接電力エネルギーを補給し
ウルルに見事完勝するものの愛は重傷を負った。

恐竜魔王ゴッテスは更に怪獣を使って地上侵略を
企てたが、瀕死の重傷を負ったサイボーグ・愛は
地球の為に無理やりアイゼンボーグに変身したものの
恐竜の力には敵わず絶体絶命のピンチになった
アイゼンボーグマンが「死ぬときは妹と一緒だ」と
制御回路に飛び込んだところ突然出現したのが
巨大ヒーロー・アイゼンボーであった。

アイゼンボー.jpg

重傷を負った愛をメンテナンスした際に
高圧電流を受けた事が原因で愛が超能力を得たため
巨大化が可能になりアイゼンボーになったのだが
アイゼンボーグ号から変身する関係上
活動時間は２分２０秒に縮まっている。

必殺技は分割可能な弓状の剣で使用する
アイゼンボウと光線技・ビッグファイヤーである。

このアイゼンボー誕生の経緯は視聴率不振が影響し
その理由が「恐竜は子供たちにとって愛すべき動物であり
邪悪な怪獣として描きにくい」「やはりスーパーメカニックを
巨大ヒーローとして描くのには無理があった」などの
問題が指摘され、男女二人が合体する巨大ヒーロー
アイゼンボーが登場したのだった。

本作はマイナーだったせいかビデオ、ＬＤ、ＤＶＤ化に
恵まれず未だに幻の特撮番組として語り継がれるのである。