HELVETIAお気楽日記

HELVETIAお気楽日記

May 16, 2005
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昨日は日本からうちのおかんがやって来た。

私はちゃんとマルペンサにたどりつけるのかどうかが心配だった。
そしてその心配事はやっぱり的中した。
「やっぱりそんな人間に一人旅なんかさせるんじゃなかった」と
今深く後悔、かつ反省しております(涙)



一応手紙で空港での手続きの順序とか、ミラノについたらどうするかなどを
ちゃんと説明したつもりだったんだけど、何から何まで初めてだったため
特にミラノについてからの行動が、イマイチわからなかったみたい。




その日、彼女の乗る便は、18時40分ミラノ到着予定だった。
予定より10分遅れで飛行機はミラノに到着。
私はわくわくしながら到着ロビーでおかんを待っていたんだけど
おかんと同じ便に乗ってたらしい人が着陸から20分くらいたって出てきたのに
うちのおかんだけなぜか出てこない。



最初は「荷物を取るのにてこずってるのかな」と思ってたんだけど
何分たっても出てこないんで、さすがに私も「これはおかしい」と思い始めた。
そしてカラ夫に「なんでおかん出てこないの?同じ便の他の人は出てきてるのに」
とものすごい不安になった。


着陸から1時間たっても彼女は出てこないので、不安がピークになり
空港の警察官に事情を話して彼らに中をコントロールしてもらうよう頼む。

こんなやりとりが5、6回くらい続いた。
それでもまだおかんは出てこない。



カラ夫に「おかーさん本当にこの飛行機に乗ったの?」と言われたんで
念のため確かめるために、飛行機会社に問い合わせに行った。
そしたらスタッフの女は「プライバシーのことは言えないわよ」と言うだけで

「そんなこと関係ないわよ」と捨て台詞をはくだけだった。
この女にはむかついたけど、まあイタリア人のサービスなんて
こんなもんだろうってわかってたから、一言
「顔見りゃわかるけどあんたも役立たずだ」とだけ言って
所詮アリ○リアなんてこの程度だろうと思い、潔くその場を去った。



とにかく不安が治まらない中、警察やらオフィスやら空港内を走りまわって
口の中はからからに乾くし、そのうちめまいがしてきて立ってられなくなった。
カラ夫も私と同じように色んなところを走り回ってくれたけど
イタリア人の空港スタッフはやっぱりあてにならなくて
「やつらをあてにしないでもう待つしかないよね」ってなった。
そしたら「JALと共同運航便だったから、JALの人に何か聞いてくる」と
カラ夫がJALに問い合わせてくれて、案の定JALの人は
母がその便にのってたかを調べるように、アリ○リアのスタッフに頼んでくれて
母がちゃんと飛行機に乗ってたことがわかった。
こういうところが日本人の良さだとつくづく思う。
JALのスタッフには本当に感謝。
ここから私の不安は少し治まり「おかんはこの空港内にいる」と
確信が出てきて、少し気丈になれた。



それでも「もしかしたらパスポート失くしてそのまま日本に強制送還?」とか
「トイレに行ったら疲れのためにぶっ倒れて便器のそばで意識不明?」とか
変な心配事をして、マイナスのことばかり考えてしまうこともあった。
おかんの飛行機が着陸してから3時間近くたっても出てこないんで
カラ夫は空港の外を探し始めていた。



私は「言葉通じないだろうけど、最後の手段で空港内アナウンスで
呼び出すしかないかな」と思い始めていた。
なす術がなくて、到着ロビーで途方に暮れてつったっていたら
なんと到着ロビーのドアが開き、おかんついに登場。
私と目があうなり笑いながら「あんたのせいよ」と私に言う。



私はおかんに「あんた一体どこで何してたの!!」と言うと、私が書いた手紙に
「ミラノの空港に着いて飛行機からおりたら、パスポートチェックと
荷物を受け取って出口に行く。出口を出たところで待ってるから」と
書いたんだけど、ここで私は
「飛行機に日本人たくさん乗ってるだろうから、わからなかったら日本人に
ついていけばいい。」と書いたのだ。
これが大きな間違いだったのよね(汗)



おかんがついていった日本人は、なんとミラノで降りる客ではなく
フィレンツェかどっかに行く為に、ミラノ経由で乗換えをする客だった。
だからおかんは出口ではなく、乗り換えの方に向かって進んでしまったという。
おかんはフィレンツェ行きの飛行機の搭乗ゲートのところで
「あの二人来ないわねえ」とか思いながら、2時間くらい私達を待ってたらしい。
そしてそのフィレンツェ行きの飛行機が離陸して、搭乗ゲートに誰も
いなくなって初めて「なんかおかしいわ」と思い始めたらしく
空港内をうろうろし始めたらしい。
それでも、周りに人がいなくなってるのを見て
「そろそろ閉店かしら。ここで夜を明かすの私は?あ、でも朝になれば
また人が来るからまあいいか。」とか呑気なことを考えていたらしい。



「パスポートチェックが終わったら荷物を受け取るようにって書いたじゃん!」
と私が言うと
「でも関空ではチェックインから飛行機に乗るまでは2時間近くかかったでしょ。だからミラノについてから荷物をとるまでにまた2時間かかると思ってた。」
と呑気に言う。



あんたの頭は正気か?と言いたかった(涙)



母は「でね、おかしいと思って回りの人に聞き始めたんだけど
イタリア人ってイタリア語しか話さないから聞いてもわかんないのよ!」と言う。




あたりまえだろ。。。。。。。(汗)




「でね、お掃除やってる人が英語を喋れて『何処に行きたいんだ?』って
私に聞いてるのがなんとなくわかったから、私とりあえず
『ミラノに行きたい』って行ったの。
そしたら『ミラノはここだ』って言われちゃって、まあ間違ったところに
到着したわけじゃないってことはわかったんだけど、そこから
どうしたらいいのかわからなくて困っちゃったの。
そしたら相手も私の困った顔から『こいつは道に迷った』ってのがわかったらしく
『出口はあっちだよ』って指さして教えてくれて、それでやっと出れた。」
と謎の3時間の内容はこんなんだったらしい。



こんなアホな話はまじで聞いたことがないぞ(泣)
私は母の話を聞いて「なんじゃそりゃ~??」と声をあげながら
その場に倒れこんだわよまじで。
起き上がって母から事情を聞いてる時、ちょうどカラ夫が戻ってきて
私と母を見るなり安心したのか、彼も「何処で何をしてたの~???」と
気が抜けたような表情になりながらおかんに話かけてたんで
私はカラ夫にも謎の3時間の内容を説明。
カラ夫も「なんじゃそりゃ???」って感じだったけど
「ま、無事に会えたことが一番だからね」と笑って許してくれた。
私は不安に襲われてる時にカラ夫に
「なんでおかん出てこないの!」と八つ当たりをしていたんで
その場でその事をカラ夫に謝りまくった。



ああかっこわりぃ。。。。。(涙)



私はとりあえずおかんに
「まあ12時間の旅だから疲れたでしょ。車だから寝てればいいよ」って言ったら
おかんは「ううん全然♪」と言って、つかつかと駐車場に向かって歩いて行く。
私の疲れはその時ピークに達していて、12時間の旅をして機内でろくに
寝てないおかんより衰退しきっていた。



こりゃミラノから日本への帰り方、もっと厳密に説明しなきゃならん。
胃の痛みと心配は、おかんが日本にたどりついたとわかるまで消えない(涙)










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Last updated  May 17, 2005 06:05:19 AM
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