全135件 (135件中 1-50件目)
時は既に金曜日。これから、この老いぼれが何時間起きていられるかが勝負のようで御座る。いざ、尋常に勝負、勝負。いざや、いざいざ。御出合い侯へ。勝負で御座る。ゆーてる場合か・・・。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー人気blogランキングに参加しております。ひとつご協力のほどを・・・・・。m(_ _)m↓人気blogランキングへsolyaのもうひとつのブログです。↓Y&MIKI CONCEPTUAL LINKsolyaの盟友の作品です。↓食の写真素材集/MARUK
2007年04月12日
コメント(91)
ちゃんと打ち合わせしたの、今日がはじめてなのに、締め切り、金曜日だってよー。どうよ、これ~。(T^T)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー人気blogランキングに参加しております。ひとつご協力のほどを・・・・・。m(_ _)m↓人気blogランキングへsolyaのもうひとつのブログです。↓Y&MIKI CONCEPTUAL LINKsolyaの盟友の作品です。↓食の写真素材集/MARUK
2007年04月11日
コメント(1)
もしその人生が、たった一幕の短いドラマだったとしても、一生懸命、演じ切った人生はやはり素晴らしい。観客諸君、立ち上がり給え。そして、拍手を贈ろうではないか。若くして散った名優に。惜別の情・・・。やはり、残される者こそ哀しい。あなたの哀しみに添えられる言葉はない。ただ、途方に暮れる。去って逝ってしまった人を偲ぶ哀しさは、一幕の芝居の幕が降りた時の余韻に似ている。その余韻を抱き締めてあげてください。彼の人は、小さな感動的なドラマのエピローグをあなたに送ったのだから・・・・。
2007年04月10日
コメント(6)
「飯を食うなら、“オリジナルジョーズ”なんて、 聞いた風なことをぬかしてたぁ。」ってフレーズがあってさ。オリジナルジョーズって、老舗のイタメシ屋さんらしーのだけど、うまいのかな?んー。小夜姐なら知ってるのかな???って、のんびりしたこと言ってる場合じゃねぇのさ。今日は、ちと緊急事態ですわい。明日の夕方までには、なんとか処方箋見つけねば・・・・。えーらい、こっちゃ。えーらい、こっちゃ。よいよいよいよい。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー人気blogランキングに参加しております。ひとつご協力のほどを・・・・・。m(_ _)m↓人気blogランキングへsolyaのもうひとつのブログです。↓Y&MIKI CONCEPTUAL LINKsolyaの盟友の作品です。↓食の写真素材集/MARUKーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー追伸というか蛇足近頃、なんで更新したとたんに不思議なトラックバックがつくの?マメに消してるけどさぁ。誰か見張ってるのかぁ???素早い。
2007年04月05日
コメント(4)
原田芳雄さんって俳優知ってますか?solyaは、一時、この原田芳雄さんに、もう傾いちやってた頃があって、髪の毛ボサボサに伸ばして、真っ黒なサングラスかけて、下駄履きで新宿あたりを歩き廻りました。東京に住んでいた頃ですから、20歳(ハタチ)にもなってなかった、全然、ガキだった頃です。笑っちゃいますね。男の痛みなんて、ちゃんちゃらわかってなかったですから・・。今でも原田芳雄さん好きです。昔みたいなアウトローではなくなりましたが、存在感のある役どころが多いですね。テレビドラマでも渋い演技(ありゃ、地だという説も)を見せてくれています。1990年「浪人街」、1997年「鬼火」、2000年「スリ」なんて映画は、やっぱり、原田芳雄はアウトローだぜぃなんてうれしくさせる映画でした。さて、ところで、件の原田芳雄さん。ブルース歌いでもあるのですが、彼のレパートリーの中に「横浜ホンキートンクブルース」って曲があります。「ひとり呑む酒 さみしくて うつるグラスも ブルースの色 たとえばブールースなんて聞きたい夜は 横浜ホンキートンクブルース」solyaの大好きな歌なのです。オリジナルは作詞の藤竜也さん。作曲したエディ藩さんや、松田優作さんもリリースしてますね。昔のまま、カッコイイ横浜を舞台に、ノスタルジーの中にしかいない恋人を探す酔っぱらいの話なんですが、心地よいのですねぇ。この間、なんと、こんなマニアックな曲が、カラオケにあるのを発見したのです!!(solyaの歌えるような歌はあんまりカラオケにないので、カラオケ屋さんに 行くこと自体、常にはないことなのですが・・)うれしくなって、歌っちゃいましたとも。他人の迷惑かえり見ず、ひとりブルースに酔い痴れましたさぁ。あはは。こんなのカラオケ屋さんでうける訳ない。拍手してくれた、大阪のおばちゃん、おっちゃん。おーきになぁ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー人気blogランキングに参加しております。ひとつご協力のほどを・・・・・。m(_ _)m↓人気blogランキングへsolyaのもうひとつのブログです。↓Y&MIKI CONCEPTUAL LINKsolyaの盟友の作品です。↓食の写真素材集/MARUK
2007年04月04日
コメント(4)
ブルースが聞きたくなる晩がある。ウンチクのいらない安酒をあおって、ブルースに哭きたい晩がある。年老いた黒人のバーテンダーは、黙ってグラスを磨いている。顔に刻まれた深い皺。それなりに重ねた哀しみがあるのだろう。だけど、ジョーは哀しい顔なんて見せたことはない。陽気なニガー。いつも、白い歯を見せて笑っている。どんなに哀しい話にも、笑いながら相槌を打つ。哀しい話を哀しい顔して聞くと、もっと、哀しくなるからね。春だというのに、やけに冷える。凍て桜が、忘れてしまった過去の傷をチクチク刺激するような晩だった。ジョーは、古い真鍮のZIPPOを手の中でもてあそびながら話しだした。カレのZIPPOには、数行の手彫りの文字が刻まれている。“25-Wonserful years.I Love you.Mama ”コレ、ママニ送ルツモリダッタ。プレゼントシソコネタネ。ボクハ、ワカイ頃、戦ニイッタネ。ジャングルノ中ハ戦場デ、タクサン、タクサン、死ンダ。ボクハ、トッテモ恐カッタ。恐カッタカラ、銃ヲ撃ッタネ。恐カッタカラ、人ヲ殺シタ。何人モ、何人モ。ボクガ、ソノ少年ト逢ッタ村ハ、スデニ廃虚デ、焼ケ落チタ廃屋ト 屍ダケガアッタ。少年ハ裸足デ。泥ニマミレタ、ランニングシャツノ肩ニ銃ヲ下ゲテイタ。モウ何モ守ルモノノナイ村デ、ソレデモ、少年ハ、ナニカヲ守ッテイタネ。大キナ、丸クテ黒イ瞳ヲシテタヨ。キラキラ輝クヨウナ瞳ヲシテタヨ。少年ハ、ボクニ銃口ヲ向ケタ。撃タナケレバ、ボク、殺サレル。デモ・・・・・。撃テナイヨ。裸足ノ少年、ボクニハ撃テナイヨ。撃タレテモイイト思ッタネ。ソノ時、ボクハ右肩ヲ撃タレタ。ソレデ、戦デキナクナッテ、日本ニ来タヨ。日本ノ日々ハ素敵ダッタ。銃ヲ撃ツ必要ハナカッタカラ・・。デモ、傷ガ癒エタラ、マタ、ベトナムニ戻ルネ。アノ、ジメジメトシタ、ジャングルノ戦場ニ戻ラナクチャイケナイ。デモ、モウ、ボク銃ヲ撃テナイネ。裸足ノ少年ト逢ッタカラ・・・・。戦ニ戻レバ、キット、ボクハ死ヌシカナイ。ベトナムニモドル船ノ出ル前ノ日、コレ、彫ッタネ。“25-Wonserful years.I Love you.Mama ”~25年、素晴らしい日々。ママ、愛してるよ~ママニ送ロウト思ッタ。ボクハ、コンナモノシカ持ッテイナカッタカラ・・。ホントハ、ボク、ママノ顔ヨク覚エテナイ。ママハ、ボクガ3才ノトキ、イナクナッタカラネ。NO.no.no.no.ママ、ワルクナイ。ママ、トッテモ苦労シタカラネ、ホクヲ育テラレナカッタヨ。キット、ママハ、トテモ淋シカッタネ。ボクニ会エナカッタカラ・・・ヒトリボッチデ、淋シカッタネ。ダカラ、ボク、戦カラ帰エッタラ、ママニ会イニ行クツモリダッタ。お土産、タクサン持ッテ・・。ミズーリノ何処カニ住ム、ママヲ訪ネテ行クツモリダッタ。デモ、モウデキナイカラ、コノZIPPO、送ル・・・・・・。ソノ晩、ボクハ、ZIPPOヲポケットニ入レテ、街ニ出タ。日本デノ最後ノ夜。頃ハ四月ノ始メ。春ダトイウノニ、冬ノヨウニ冷エ込ンダ夜デ、丁度、今夜ノヨウニ、満開ノサクラガ、冴エ切ッタ空気ニ凍テツイテタ。街ハ春陽気ガ一気ニ冷エテ、人ッ子、ヒトリイナカッタ。誰モイナイ酒場ノカウンターデ、ヒトリデ呑ンダクレタ。ソノ時、ボクノモウヒトリノママ、エンジェルに出会ッタ。Kyoko.呑ンダクレノ海兵タチニ、春ヲヒサグ、アバズレダッタケド、ボクニハ、(キット、ミンナニモ)、エンジェルダッタ。ZIPPO、撫デナガラ、哭イテルボクニ、Kyokoハ、日本ノ煙草クレタ。シンセイ・・・。両切リノニガーイ煙草ネ。ソシテ、ボクのアタマヲ抱イテクレタヨ。一晩中、子守唄、歌イナガラネ。おどま、盆切り、盆切り。盆から先ゃ、おらんとォ。盆が、早よ来りゃ、早よ会える。(私も、きっとこのお盆までの命。盆から先には、もうこの世にはいないだろう。 だけど、こんなに離れて暮らすくらいなら、いっそ、お盆が早く来れば、魂に なって、あなたに早く会えるだろうに・・・)Kyokoガ教エテクレタ、ブルースネ。トテモ、哀シイ。次ノ日ノ朝。Kyokoハ、ボクニ言ッタネ。船に乗るのは、お止しなさい。誰もあなたを、憶病者と呼ばないわ。少年に、銃口を向けるような奴を、男とは呼ばない。御国のために、人殺しをすることが勇気じゃない。脱走兵の汚名を着て生きる方が、よっぽど男らしいさ。ソノ日カラ、ボクハ、ココニ居ル。アノグラスヲ、ピッカピカニミガクノガ、ボクノ日課ニナッタ。デモ、Kyokoモ、先ニ逝ッテシマッタ。酒ト男ガ、カノジョノ仕事ダッタカラ、無理ヲ重ネテ、逝ッテシマッタネ。コノ酒場ニハ、毎晩、イロンナ哀シミヲ抱エタ人タチガクル。男モ女モ、ミンナ哀シイ。ソシテ、ココニ、哀シイココロヲ置イテ行ク。誰モ彼モ、ヒトリノ味方モイナクテ・・・。何処ニモ哀シミヲ置クトコロガナイネ。アノ裸足ノ少年ノ瞳ニモ敵シカ映ッテイナカッタ。ボクハ、ココデ、タダ、笑ッテ聞イテイルダケ。アノ少年ヲ撃タナカッタヨウニ・・・。デモ、モウイイヨネ。少シダケ、ボク疲レタネ。ダカラ、コノ店、今夜ガ最後。モウ、店閉メルネ。アナタガ最後ノ客。ダカラネ。コノZIPOO、モラッテクレル?!モウ、ボクハ持ッテイナクテイイ。サヨナラ。アナタノ明日ガ素敵デアルヨウニ。GOOD LUCK!!【本日の日記】これは、もちろんフィクションです。Sabrinaさんのお店のウィンドーにあったZIPPOから作った小さな物語です。おや?!もう朝になっちまいましたね。solyaの住む羽曳野あたりでは、今朝の気温は2度。真冬なみの寒さです。凍て桜 酒(ささ)でとかして 春も酔いお粗末でした。m(_ _)mーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー人気blogランキングに参加しております。ひとつご協力のほどを・・・・・。m(_ _)m↓人気blogランキングへsolyaのもうひとつのブログです。↓Y&MIKI CONCEPTUAL LINKsolyaの盟友の作品です。↓食の写真素材集/MARUK
2007年04月03日
コメント(2)
春の陽気というのは、時々、しあわせな幻を見せてくれます。ぼんやり過ごす午後。今のは夢だったのか、うつつだったのか??はて??と、首を傾げながら、ほんのりとシアワセになったりするアレでございます。頃は三月、桜にはまだ早い春の、ポカポカ午後のことでございます。奥さんにたのまれて、わたくしは、ベランダで洗濯物を干したりしていました。ベランダの向こう側は、雄略天皇の御陵で、こんもりとした雑木林。御陵と人の住む街とは、朽ちかけたコンクリートの柵で、緩慢に仕切られています。此岸と彼岸の境は、実に曖昧なものなのですね。見るともなしに眺めておりますと、柵の隙間から、たぬきがひとり、這い出してきて、ちょこんと座ると振り返って、来し彼方を見つめています。しばらくすると、たぬきがもうひとり。ふたりは、しばらく、お互いの目と目を交わし、見つめあったまま、街の方へと歩き去っていきました。実に仲睦まじく、身を寄せ合うように・・・・・・・。はて?あれは、春の陽なかの夢だったのか、それともうつつだったのか??ポカポカ陽気に、うっとりとシアワセ気分になれましたのさ。【本日の日記】これは、実話です。solyaの住む街は、そんなに田舎じゃござんせん。それでも、いたちに狸、うぐいすくらいは住んでいるようです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー人気blogランキングに参加しております。ひとつご協力のほどを・・・・・。m(_ _)m↓人気blogランキングへsolyaのもうひとつのブログです。↓Y&MIKI CONCEPTUAL LINKsolyaの盟友の作品です。↓食の写真素材集/MARUK
2007年04月01日
コメント(2)
ゴロワーズ/フランス煙草/両切りで巻の太い“カポラル”とフィルターのついた“リジェール”。フランス本国には、まだ幾種類かあるらしいけど、solyaが知っているのは、その2種類だけ。いがらっぽい匂いとホロ苦い煙。男臭い煙草です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゴロワーズと言う煙草を吸ったことがあるかい?ほら、シネマの中でジャンギャバンが吸ってるやつだよ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーその女は、カンウンターの向こう側で、スツールに両足を組んで座っていた。けむたそうに顔をしかめながら灰色の煙りを吐き出す。胸ぐりの大きく空いたTシャツにジーンズ。カールした短かめの赤毛。厚ぼったい唇に、まっかなルージュ。店の中にはカノジョ一人きりだ。週末の夜。雨とは言え、これじゃあ、店はあがったりだぜ。虎の子の客のオイラにも、カノジョは愛想を振りまくことはしなかった。角をとった大きめの氷がひとつ。琥珀色のバーボン。黙って出されたグラスは、呑んだくれのオイラにゃお誂え向きのオン・ザ・ロック。BGMは、これ以上陰気にしようがないほど暗いタンゴ。「姐(ねぇ)さん、そいつぁ、男の残り香ってやつかい?」「ん?!、ははは。男なんざぁ、何人も通り過ぎていったさ。 残り香なんてロマンチックなもんはカケラもないね。 ただ、アタイが好きなだけさ。あだっぽいゴロワーズの匂いがね。」「ゴロワーズってェンだ、その煙草。」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゴロワーズと言う煙草を吸ったことがあるかい?ほら、シネマの中でジャンギャバンが吸ってるやつだよ。短くなるまで、やつは吸うのさ。短くなるまで、吸えば、吸う程・・・・・・・。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー3年前。今、あんたが座ってる椅子に座ってた男は、博打が好きで、サイコロころがしゃ、いっぱしのギャンブラー気取りさ。いつか、でっかいの当てて、一緒にベガスに行こうって、口癖でさ。雨の金曜日。鉄砲玉にあたって死んじまったよ。2年前。おんなじ椅子に座ってた男は、歌唄いでさ。陰気なブルース唄ってたよ。ギター、ひとつかついでさ、ドサってやつかい?地方まわって、雀の涙のギャラ稼いできちゃあ、そこで酔いつぶれてた。土曜日の晩にさ、ポン中とやらであの世行きさ。去年、その椅子に座ってた男は、映画俳優でさ。えっ?!名前なんかきいたって、解りゃしないよ。ほんの1カット、何か叫びながら出てきて、すぐに殺されちまう大部屋だもの。でも、バーボンを手首だけで口の中に放りこむ仕草や、親指と人さし指で煙草を吸う仕種が、妙に似合う男だったさ。日曜の朝、三畳一間のアパートで冷たくなってた。夜も昼もらんちき騒ぎの東京で、凍ごごえて死んだってさ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゴロワーズと言う煙草を吸ったことがあるかい?ほら、シネマの中でジャンギャバンが吸ってるやつだよ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーねぇ、姐(ねぇ)さん。もう一杯、バーボンおくれ。ねぇ、姐(ねぇ)さん、オイラ、ただの呑んだくれでさ。職もねぇ。ねぇ、兄(にぃ)さん。あたいと寝ると死んじまうよ。うん。来年の今頃、そのいがらっぽい煙りと一緒に、昔語りになってるさ。そーいうのが、オイラにゃお似合いだろう?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゴロワーズと言う煙草を吸ったことがあるかい?ほら、シネマの中でジャンギャバンが吸ってるやつだよ。【本日の日記】わぁ、くら~い。どちらさんも、ごめんなすって。m(_ _)m。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー人気blogランキングに参加しております。ひとつご協力のほどを・・・・・。m(_ _)m↓人気blogランキングへsolyaのもうひとつのブログです。↓Y&MIKI CONCEPTUAL LINKsolyaの盟友の作品です。↓食の写真素材集/MARUK
2007年03月30日
コメント(3)
m(_ _)m。。親愛なる皆様へ。まことにもって、何かをつづけるというのは難しいもので、倉吉のことを綴ろうと思って立ち上げた、このブログも、長い間更新せぬままになっております。先日(3/20)、久々に冗談みたいな更新をいたしましたところ、大変たくさんの方々にご訪問いただきました。みんなきてくれたんだぁ・・・。(T^T)。感激しております。また、少しづつ更新したいと思っております。今、しばらく御猶予をくださいませ。m(_ _)m solya拝
2007年03月21日
コメント(1)

関西に初上陸を果たす、スーパースターの歓迎ムードに湧く「ならまち界隈」。
2007年03月20日
コメント(4)
いゃー、胸突八丁。綱渡りな日々がつづいております。今年はちとたのまれごとに精をだしずきましたわい。ちと、仕事しなきゃね・・。ふー。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー繁盛小道具承り処
2006年09月26日
コメント(3)
長い間御無沙汰でした。留守中、なんにもなくても、solyaのブログを訪ねてくれたみなさん。ほんとにほんとに、ありがとう。ちょくちょくあることなのですが、なが~~~~~いスランプに陥っておりました。落ち込んでいるとか、そいうのじゃないのです。ただ、ただ、まっしろなのです。矢吹ジョーみたいに真っ白なのです。こういう時、一気に白髪が増えたりするのですね。完全には復活してないです、きっと。でもでも、大丈夫。しぶとく生き残ってますとも!!ゆっくり、焦らず、時々更新いたします。どーか、見捨てないでやっておくんなさいまし。。m(_ _)mーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこっちも、久々に更新してみました。鳥取の我が盟友、田崎氏の会社のVIシステムなど紹介しています。↓繁盛企画工房「Y&MIKI」ランキングにもご支援を!!。m(_ _)m。。↓人気blogランキングへ
2006年09月02日
コメント(13)
小夜姐から新しいミッションが届きました。デスクトップを晒せ!!えっ?!デスクトップの画面って、保存できるのぉ???小夜姐んとこに書いてあった方法はwin用。Macにゃ、そんなキーないもの・・・。アセアセ。小夜姐、喜んでおくれ。なんとか、できた!!でわでわ。【1】あなたのデスクトップを晒して、一言どうぞ。 小夜姐さま、かようなものでござる。 【2】OSは何? Mac OS9.2 そろそろ、老兵。しかし、オイラと一緒に戦ってきた戦友なのだ。 【3】これはあなた個人のパソコン?職場や家族共有のパソコン? solyaのん。 しかし、時々奥方に占領される。 【4】この壁紙は何?どこで手に入れた? オリジナル。 どっかからDLしてきたみたい? がぁ、しかし、これは打吹公園のやぎさんとランチを楽しむ家のおねぇちゃんなのだ。 【5】壁紙は頻繁に変える? 時々、下の娘になったり、奥方になったりします。 solyaが登場することはありませぬ。写ってないのだよ、とーちゃんは、いつも。 この間の「Macがぱひょ~ん」事件で、ストックがみんな消えたので、 これは新しく作ったもの。 【6】デスクトップのアイコンの数はいくつ? 13個。これは始終増減します。 【7】ファイルやショートカットがゴチャゴチャしているデスクトップ、許せる? そこが、Macの良ささぁ。机の上に仕掛かりの仕事がゴチャゴチャ。 でも、solyaは片付け魔なので、なるべくデスクトップは整理してます。 フリーズやハードクラッシュの原因にもなるしね。 【8】何かこだわりはある? シンプルに美しく!! 【9】今回、このバトンが回ってきてからこっそりとデスクトップを整理した? あははははは。 アイコンまっすぐにした。 バトンまわす人は、指名しないでおきます。 が、さぁ。 subrinaさん、可能なれば、デスクトップ晒しておくれよー。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーランキングにご支援を!!。m(_ _)m。。↓人気blogランキングへこっちにも、時々行ったってごしなはれ。↓繁盛企画工房ワークショップノート
2006年07月27日
コメント(2)
今日、「ひまわり」が届きました。もどかしく足踏みする「夏」を待たずに、ひとあし先に「ひまわり」がとどきました。あんまり、うれしかったので、どうしても、「ひまわり」のお話を書きたくなりました。水の精、クリュティエーが、太陽の神アポロンにかなわぬ恋をします。かなわぬことを知りながら恋に墜ちます。そして、彼女はくる日もくる日も、太陽を見つめつづけます。やがて、彼女は陽の光の色に染まり、大輪の美しい花になってしまいます。それが、「ひまわり」の誕生なのだとか・・・・・。延々とつづくひまわり畑に、風が渡る。それは、のどかで、そこに暮らす人たちのシアワセな日々を思わす。でも、ほんとは、少しだけ切ない思い出を、誰でも持っていたりするのですね。こんな話もありましたね。第2次世界大戦最中のイタリア。シアワセに暮らすはずだったジョバンナとアントニオ。だけど、アントニオは、激戦のロシアに兵士として送られてしまいます。やがて、戦は終わります。しかし、ジョバンナの元に愛するアントニオは帰ってこない。その生死さえ知れないのです。ジョバンニは、ある日、ロシアの生き残り兵の噂を聞きつけます。アントニオに違いない!!ジョバンニは遥かロシアの大地を目指します。しかし、そこに見たものは、若い妻と幼い子と共に平和に暮らすアントニオの姿だったのです。戦地で瀕死の重症を負ったアントニオは、ロシアの美しい娘に命を救われます。そして、やがて、二人は恋をし、結ばれ、子をなします。ジョバンニは、傷ついた心を抱え、イタリアに帰るしかありませんでした。アントニオは深く悩みます。命を救ってくれた若き妻と愛する子どもを捨てることはとうていできない。しかし、戦に出かけた夫を待ち続け、愛しつづけ、そして、傷ついたジョバンニも放ってはおけません。アントニオは、旅にでます。出兵する時、ジョバンニと約束した毛皮の襟巻きを買って、ふるさとイタリアへ向けて旅立ちます。ほんとうは、今さら逢っても、どーすることもできないのだけれど・・・。ふたりは激しく迫る激情を押え、静かにたんたんと再会し、そして、また、別れていきます。この映画の冒頭とラストシーンは、ただ、延々と続く一面のひまわり。やはり、ひまわりは美しく、そして、少し悲しくて切ない物語に似合うようです。「Womderful World・かけがえなき愚行」この美しく、ほんのり切ない物語のプロローグも、やはり、一面のひまわりのようです。VERY VERY THANKS!!Sayo & Yuta.
2006年07月20日
コメント(3)
ショップ名、こんなんどう??ひねりすぎかな??どうよ?!subrinaさん!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーランキングにご支援を!!。m(_ _)m。。目指せ!!トップページ道のりはとおーい。↓人気blogランキングへこっちにも、時々逢いに来て・・オネガイ。↓繁盛企画工房ワークショップノート
2006年07月04日
コメント(6)

今回の倉吉ツアーの主目的(ほんとはそうでもなかったのだけれど、結果的にいちばん時間を費やした)が、てんじん朝市。いゃぁ、奮闘中でした!!なにせ、慣れぬお百姓衆の手作りショップ。さまざまな笑えぬトラブルと汗を流して格闘してました。朝収穫にこだわって、開店時間に商品がまにあわんとか、商品の並べ方が分からんとか、レジのおねぇさんだって、バーコードなんてよーわからんさ。お客さんにどんな質問や要望をだされるかだって、ドキドキもんの初挑戦ですぜ。あーでもない、こーでもないと倉吉評定しながら、ワイワイとてんじん朝市奮闘中の図でござる。旬はメロンとスイカかな??くらよしスイカ!!これは、solyaも自信を持っておすすめします。ちと重いけど・・・・・。倉吉宣伝ブログさんのとこには、関金の「枝豆豆腐」をご紹介いただいてます。これも絶品。よー売れてました。倉吉の皆様、いちど行ってみたってごしないなぁ。。場所は福場一丁目(上井保育所体面)。開店時間は朝9時~夕方6時まで(火曜日定休)です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーランキングにご支援を!!。m(_ _)m。。↓人気blogランキングへこっちにも、時々行ったってごしなはれ。↓繁盛企画工房ワークショップノート
2006年07月03日
コメント(9)
ゆうべ、鳥取・倉吉ツアーから帰ってまいりました。なんとなく、ぐったりと疲れた旅でした。雑談会につきあってくれたsubrinaさん、ともみっくすさん、ありがとねー。くわしくは、またまた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーランキングにご支援を!!。m(_ _)m。。マイドスマンコッテス。↓人気blogランキングへついでに宣伝!!こっちにも、時々行ったってください。↓繁盛企画工房ワークショップノート
2006年07月02日
コメント(10)
雨が降ります。雨が降る。solyaはテクテクお出かけします。とぉーい、梅田の国までお出かけします。雨が降ります。雨が降る。可哀想なsolyaはドボトボお出かけします。とぉーい、とぉーい梅田の国までおつかいに・・・・。雨が降ります。雨が降る。↑たかが、電車で40分が、そんなにたいぎーんかい!!!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー追伸/今頃、倉吉の我が盟友HIROCHIKA君が、魔の一夜を見てるのさ。それも一人で・・・・。卒倒してねば良いが・・・・・。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーランキングにご支援を!!。m(_ _)m。。まいど!!↓人気blogランキングへこっちは、本日、なーんにも起っておりませぬ。↓繁盛企画工房ワークショップノート
2006年06月26日
コメント(9)
あはは、いえいえ。たこ焼き屋さんはじめたわけではないのです。実は先週、ドン・キホーテでたこ焼きプレートを買って来ました。そこで、本日は、家の上のお姉ちゃんを店長にして、期間限定!!本日限り「たこ焼きショップ」を開店したりしてみました。(お姉ちゃんは、シャイなので、看板とのれんとメニューを作る仕事しかしませんが・・)メニューは、正統元祖たこ焼き、もち入りたこ焼きもどき、かき氷(レモン、いちご、ブルーハワイ、メロン、+ミルク)、アイススィーツとーちゃんスペシャル(アイスクリーム、ポテトチップス、ブルーベリー入り)。お客さまは近所から動員されたお姉ちゃんと、家の下の子。及び、とーちゃんとママ。なんでたろーなぁ???日曜日は平日よりも、くったりと疲れが・・・・・・。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーランキングにご支援を!!。m(_ _)m。。マイドスマンコッテス。↓人気blogランキングへついでに宣伝!!こっちにも、時々行ったってください。↓繁盛企画工房ワークショップノート
2006年06月25日
コメント(12)
近頃では、すっかりsolyaの雑談会の仲間になっちまったsabrinaさん。たまに帰省して、カレのお店に寄ると、どーかすると3時間くらい雑談会をやっていたりします。最近、このふたりの雑談会の主たるテーマとなるのが「倉吉ブランド」。昔からその地方に伝わる伝統的商品や特産物を地域ブランドとして認定して、地域の活性化を図ろうとする計画は、今や全国あちこちの自治体やら業界組合で盛んに進行していますよねぇ。きっと、倉吉も例外ではないのでしょう。倉吉新市ブランド化計画というのが行政主導ですすめられていたりします。(民間から起用されたプロデューサーの福井功君。solayの友だちの友だちらしい。 まだ逢ったことはないけど、ガンバレ!!)倉吉には、古くからの老舗ブランドがたくさんあり、そして、今も脈々と生きています。例えば、山白屋桑田のしょうゆ。ゼネラル東郷に由来する名酒元帥。米作りからこだわる清酒八潮上神焼きや黒見焼きなどの窯元や倉吉絣なども倉吉の誇るブランドです。solyaたちはこうした昔からあるブランドを“倉吉スタンダード”と呼んでいます。対して、今、sabrinaさんや、solyaが考えているのが、ノスタルジックで、センチメンタルで、情感豊かな町倉吉の風情をブランドに共通するトーン&マナーとして活かしつつ、新しいセンスで創造された「ちゃんと暮らしの中で使え、暮らしを豊かに、素敵に、してくれるMONOブランドを開発できなか}ということです。京の洛北花背の里で生まれた、あの風情豊かなブランド「離世」の如く、土やかねや紙や糸を扱う、アーティストたちとのコラボレーションによって、異なる感性を持つアーティストたちを融合させる明確なコンセプトワークによって、暮らしの中のコモゴモをちゃんと考えられるマーケティング目線によって、倉吉の新しいブランド創生ができないものか!!題して“倉吉ノスタルジックヌーボー”!!今は、まだ、夢の中。雑談会でのお話ですが、きっと、これを、いつの日かやってみたいなと思うsolyaでした。協力していただけるアーティスの皆様、あるいは雑談会に加えろという有志のみなさま。是非、是非、元気な声で「はーーい!!」と挙手してくださいませ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーご支援のポチッを何卒よろしくねー。m(_ _)m/solya、舞い上がります。↓人気blogランキングへついでに宣伝!!/こっちにも関連するお話しを乗せてます!!↓繁盛企画工房ワークショップノート
2006年06月24日
コメント(11)
実は、昨日、すでに三年くらいsolyaがいっちょかみしている「てんじん朝市」の常設ショップがオープンしました。しかし、いっちょかみはいけませんなぁ。やっぱり、かむならどっぷりと本腰をいれなければなりませぬ。仲間達からかかってきた電話によると、ぜんぜん商品が足りないとのこと。お店やるのに、バイイングできてないって、これ基本的な問題でんがな。なんとなく急場しのぎで商品集めたら、田舎のよろず屋みたいになっちまったとか・・・・。ありゃりゃWもっとも、品揃え以前の問題もあって、どーも、コンセプトがづれていきよるんですな。廉価スーパのまねしてどーすんのさぁ?!せめて、先行するJAさんの直売所との差別化は明確にしましょ。てんじん朝市のコンセプトはちゃんとメッセージできてますか?品揃えにそのコンセプトは活きてますか?価格設定やお店の運営の仕方にそのコンセプトは活きてますか?スタッフの人たちの接客スタイルはどうですか?なにより、参加していただいてる農家のみなさんに、そのコンセプトは理解、指示されてますか??ここでゆーても詮無いか・・・・(ため息今度行った時、もいちど、ちゃんと話してみよ。・・・・ちと落ち込むなぁ。。。。。。。。ここにお出での倉吉周辺の皆様。どーか、見捨てないでくださいませ。なんとか、ちゃんと梃子れするからさぁ。遠からず、皆様の食生活を豊かにする、農家直売ショップとして“ちゃんと”生き返りますから・・・。どーか、今しばらく!!!------------------------------------------------------------------------ご支援のポチッを何卒よろしくねー。m(_ _)m/solya、喜びます。↓人気blogランキングへついでに宣伝!!/こっちあんまし人来んのよ。↓繁盛企画工房ワークショップノート
2006年06月23日
コメント(8)
solyaのブログのお客さまには、霊感体質というか、どうも、拾ってしまいやすい方が多いようです。小夜子姉貴さん とこは、小野篁と阿倍晴明が同棲してるようなお家なので、こりゃ言うに及ばず、subrinaさん に、ボスはるさん。杵屋勝晴代さんもそーかな??ゆうじろうさんなんか地球の霊感、感じてしまう人ですものねぇ。さて、しかし。霊が生前の個別のキャラクターを持った実像的存在なのかどうか??ちと、solyaには分からぬのでございます。仮説。恐ろしきは人の一念かと。執念、怨念、情念、残念無念。一説によると、一念は時空を超えて三千のチャネルを持つとか・・・。霊とは、ひとの念が結んだ残像なのではないか?!solyaは、そう思います。だから、感受性の豊かな・・・。他人の残念無念に心傷めるような優しい感性の持ち主が霊を感じ拾いやすい。言い方をかえれば、生きてる人間の生命が、死人の念に感応してしまうのですね。いわゆる、狐憑きとかへび憑きとかも同じ原理かと思っております。まま、ここいらへんは諸説あるのでしょ。あくまでsolyaの仮説です。しかし、年端もいかぬ子どもが、生きてる人間の生命や精神に影響を与えるほどの念を残し、そこに残像を結ぶ程のエネルギーを持たなければららないことは、やっぱり、これは哀しいですねぇ。倉吉の町並みって、ひょっとすると幽霊に似合うかもしれませぬ。さて、その一念は恋か仇情けか・・・・・。うーむ、ただの粋狂だったりするのが似合うかもしれませぬなぁ。赤い瓦と白い壁のハイコントラストの光と影の隙間に、大正ロマンアフレルハイカラガールが、日傘をくるくる回しながら佇んでいると、ちょいと絵になるじゃあありませぬか。▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼solyaの仕事をご紹介するブログ作っちゃいました。ほんとーに、マジで暇で退屈でどーしようもない方、時々、遊びに寄っていただくと、solyaは喜びますです。(まだ、なーんにもないけど・・・)↓繁盛企画工房ワークショップノート ------------------------------------------------------------------------ご支援のポチッを何卒よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年06月22日
コメント(6)
さて、すでに御存知のように、19日未明、solyaのMacは完全に初期化されてしまいました。環境はOSをインストールすることで、復旧いたしました。その後、さしたる問題もなくMacは稼動しております。しかし、・・・・・・(泣。しかしながら、バックアップをとっていなかったデータは全て飛んでいってしまいました。その中には、侘屋公介シリーズの今まで書いた原稿やプロットメモ、資料などの全てが含まれております。(また、泣く。。したがいまして、どーやら現状のまま続きを書くことは難しいようです。今までお読みいただきました皆様には衷心よりお詫び申し上げます。侘屋公介シリーズは、また、はじめから書き直すことになりそうです。。まっ、しかし、失敗したなぁと思った箇所もあったので、また最初からプロットし直すのは、いーことかもしれない!!再び、連載いたします時には、よろしくお願いいたします。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーさて、小夜姐さまより、ことのてん末をいつか書けとのリクエストがございましたので、「魔の一夜」のことを少し書いてみようかと思います。しかし、このお話しはちと怖いかもしれません。もし、怖いのいややとお思いの方がいらっしゃいましたら、こっから先はお読みにならないでください。6月19日未明。家のかみさんが、会社から聞き込んできた、ちょっと怖いネタのブログを見ようといいだしました。solyaは心霊話、あまり得意ではないのですが、まっ、しかし、怖いもの見たさもあります。そのブログは、ごく最近、いや今なお、世間の耳目を集める子どもを巻き込んだ切ない事件を報道した某新聞社のニュース写真を掲載していました。写真に映った容疑者の右肩に子どもの顔が・・・・!!いや、ここまではたいしたことないんです。solyaの見るところ、それは、巧妙なコラージュで、事件が事件だけに、腹の立つイタヅラなのですが・・・・。問題はここからです。そのブログ記事のコメント欄に、それより、反対側の下の方が問題だとの指摘とそして、某新聞社の発信した元ネタのURLが書き込まれておりました。これもしょうもないイタヅラか???この新聞社のURLに飛び、件の写真を確認。画面上では分かりにくいので、DLして、フォトショップを使って、明るさを変えてみました。ああ、solyaに書けるのはここまでです。その写真は、本当に切なく、哀しく、腹立たしく、さぶいぼがでるくらい怖くて、泪まででてくる画像でした。その写真を確認した途端、まずは、Macに接続してあるモニターが活動を休止し、再起動後、今度はMac君が、卒倒しました。ここにURLを掲載するのはいかがかとも思いましたが、賢明な読者の皆様の判断を仰ぐこともできるかと思い某新聞社の元URLを入れておきます。掲載された写真を拡大し、容疑者の左腕(ちょうどひじのあたり)の左側、後ろのドアのガラス部分にご注目ください。モニタの質によっては、この段階ではっきり見えるようです。不鮮明で分かりにくい方は、画像ソフトで明るくして見てください。これは、solyaの勘違いでしょうか?!?!↓NEWS元この世に生まれ、ほんのわずかの人生を過ごし、そして、また、彼岸に帰っていかなくてはならなかったこの子達の冥福を祈ります。合掌。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーご支援のポチッを何卒よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年06月21日
コメント(12)
皆様、事件です!!solya所有のMac君がぱひゅーんしてしまいました。じぇ~んぶ、初期化されてしまいました。な~んにもありません。(T~T)・・・・・・・。修復不能。環境整えるのに、かなりの時間を要する模様です。あはははははは。solyaは死んだのだ。諸君、さらばじゃ。そして、また、逢おう。復活の日は近い!!(T~T)・・・・・・・。
2006年06月19日
コメント(12)
『漢字バトン』例の如く、小夜子姉さまからありがたく頂戴いたしました。安請け合いいたしましたが、これは大層難しいバトンでございますなぁ。まっ、あまり深く考えずに、スタートすることにいたします。どれどれ・・・・。 1.好きな漢字を三つ。 「和」 ワ。ナゴムとも読みますなぁ。Solyaは「ヤワラギ」と読んでおります。和とは和算の和。足し算の文化なんですなぁ。大陸から、朝鮮半島を経由して渡来した外国の文化を、自分達のもともとの文化とうまいぐあいに、和(ヤワラ)がせましてな。もとからあった文化のような顔をする。古(イニシエ)人や恐るべしじゃァありませぬか。「空」 こりゃぁ、誰が考えたんでしょうねぇ。どうも目に見えなくて、無いようなのだけど、確かにある。そういうものに「空(クウ)」という漢字をあてるようで・・。ソラとも読みますなぁ。ソラはどこまでいっても果しがなく、どんなカタチをしているのかも定かではない。しかし、誰の頭の上にも確かにあるのでございますよ。「傾」 カブクと読みます。御存知、歌舞伎の語源ですね。どっかに傾いて(一本、どっかにこだわって)生きたいとつねづね思っております。2.前の人が答えた漢字に対して自分が持つイメージは?「月」 月の灯りに濡れると、地上のモノは妖しく、美しく姿を変え、人の心は切なく乱れます。彼の夜。郷の若者が、天から舞降りた姫君に、この世のものならぬ恋をしたのも、月が煌々と照る晩でございました。青白く冴える冬の月。朱くかぎろう夏の月。月は何故だか、いと惜しくて恐ろしい。「弓」 力を感じます。愛する者を守らんと、まなじりを決して弓を絞る少年。弓勢、いまだ未熟にして敵にどかずとも、この一矢をひきしぼらんとする少年の力。「久」 邂逅と別れ。そして、また何時か。久しいとはくり返しくり返し巡り合う恋人のような・・・・。 あはは、姐さん。浪漫チックに過ぎましたかな??3.次の人に回す言葉を三つ。「序」「破」「急」 4.大切にしたい漢字を三つ。「義」 人として当然為すべきこと。・・・ただ、solyaは大儀という意味にはあまり考えていませぬ。愛する人たちをただひたすらに愛する。絶対の味方でいることだと考えております。これは、「壬生義士伝」浅田次郎著を読んでから、そう思うようになりました。 「間」 タイミング。間合い。見切り。 「遊」 遊びがあるっていうと、「ゆとり」。遊び心と言えば「洒落、センス」。可笑し味のある生きざまってぇのかなぁ??そういうの理想です。5.漢字の事をどう思う? 心情や情景をとてもうまく表わす文字。こころを持っているのかなぁ?!6.最後に貴方の好きな四文字熟語を三つ教えて下さい。「森林公園」。。えっ?! キモチいーやん。森羅万象ほど大きくはないけどさ。「百戦一勝」百戦して九十九負しても、最期に一勝すれば、それで勝ち!!「渋谷天外」=これは上方喜劇の神様(藤山寛美さんの師匠)7.バトンを回す人7人とその人をイメージする漢字を。どなたでも、ひとつご自由にお持ち帰りくださいませ。とわゆえ、ゆうじろうさん、恵さん、杵屋勝晴代さんの漢字観は、読んでみたい気がいたします。いかがでしょうお三方、ひとつ、お閑な時に考えてみていただけませぬでしょうかい。ふー。小夜姐、こいつぁ、結構重労働だぜイ。もー、寝ます。どちらさんも、戸締まり、火の元お気をつけなすって。おやすみなさいまし。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーご支援のポチッを何卒よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年06月10日
コメント(6)
皆様、あいすみませぬ。書き始めておきながら、更新できぬ状況が続いております。なんとか、書き続けようとガムバッテおりますので、今、しばらく御猶予を頂けますよう、お願い申上げます。かわりと言ってはなんですが、先日、小夜子姉さまより、「おうちバトン」をいただきましたので、そいつをちょいと。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1.実家ですか?独り暮らしですか? 築35年の中古家屋の内っかわだけ、改装して 家族で静かに暮らしてます。 あんまり暴れると危ないのさ。。。きっと、傾く。 2.部屋に写真はありますか? Macのデスクトップに、今は長女の写真が・・・。 これは、時々奥方の写真になったり、家族になったりします。 それから、月光仮面と丹下左膳の写真にも変ったりします。 残念ながら、いづれの写真にもsolyaは登場しません。 3.部屋に何か掛けてありますか? 長女が幼稚園で作ったクリスマスリースやら、お雛様の切り絵やら、七夕飾りやら、 四季折々が一堂に壁の上に会しております。 (いちど貼ったらはがしづらくてさぁ・・。) 4.ぬいぐるみはありますか? うむ。家の子たちにとって、ぬいぐるみはすでに仲間であり、守護神なのです。 ふたりが寝る時には、とーちゃんが寝る前に語る「ミイラ男」や「理不尽な天狗」や 「赤鬼」「カミナリ」などから子ども達を守るために枕元に取巻くように並べられます。 その主なキャストはアンパンマン、キティちゃん、キリンさん、ぞーさん、 ピンクのうさぎさんなどです。 5.部屋にある機械は? 機械?!?!?! えーっと、solyaの分身製造機が・・・・・。 (なんで、ないのさ!?) 夕べから、家の冷蔵庫、氷つくってくれない。 蹴ってみたけど、ダメなのさ。 6.部屋で「これだけは人に負けない」というものは? そがーな、だいそれたもんはないぞ?!?! しいて、言えば、solyaさまが鎮座おわしますってぇことだがん。 7.寝る時必ず周りに置く物は? 朝、6時45分になると、けたたましいアテンションサウンドとともに 「6時45分です!」と叫ぶ携帯電話。 8.部屋は片付いてる? うーんと・・・・・?!?! そーじはしたよ。 蛇足 書斎はあるさ!! 仕事場とも言うけど・・・・。 文筆業の方の書斎を想像してはいけませぬぞ。 23インチのモニターを従えたロートルMacが、小さな机を占領し、 資料やら、家の奥方が会社から持ち帰ったこもごものモノが、 たった6畳のスペースに溢れてますのさ。 窓をあけると、雄略天皇さんの御陵の森が、ほん間近に迫っています。 朝には鳥がさえずり、夜ともなれば蚊が飛び交う至極自然の環境です。 どーだ!! うらやましーだろー!!!!(ちぃーとも・・だよねぇ) 9.次に回す五人 御用とお急ぎのない方、どーぞ、御自由にお持ち帰りくださりませ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーそれでは、近日中に、またまた。お目にかかりまする。。。m(_ _)m
2006年05月30日
コメント(10)
たっぷりの余韻を残して琴の音は消えた。倉吉未来中心大ホールは、一瞬、静まりかえった。そして、次の瞬間、観客の大きな溜息と一呼吸遅れての万雷の拍手に包まれた。倉吉・上海文化交流コンサート「白恭香/七夕(ひちせき)の夕べ」は1503人の観客を浪漫チックに酔わせて幕を下ろした。恭香は美しかった。絣で織られたチャイナドレス。スリットから垣間見えるスラリと伸びた脚。弦の上を、まるでくり返す波のように踊る白い指。はるか古えの彼方から悠久の時を超えて聞こえて来るような古箏の音。伯耆の国ゆかりの山上億良の倭歌「七夕(ひちせき)の歌」が、古箏に和して吟じられる演出も心憎く、観客を惹き付けて離さなかった。地元倉吉市議会きってのリベラル派正木伊織が実行委員長を勤める「倉吉・上海文化交流委員会」のはじめてのイベントは、翌日、地元イベントには極めて甘口の日本海新聞紙面だけでなく、一般誌の地方版でも、手放しの好意的記事で飾られるほどの大成功だった。その正木伊織、通称マサが、血相変えて「侘屋」に飛び込んで来たのは、翌日の午前10時。公介が、煎れたてのモーニングコーヒーを楽しみながら、朝の読書にいそしんでいる時だった。「鳥取物語」。鳥取県の紀行小説ではない。鳥取の緑深き森の町を舞台とした、神々と精霊とひととの手に汗握る超恋愛小説である。公介はこの「鳥取物語」の作者、山口小夜という人は、きっと鳥取県が世界に誇る妖怪漫画家、水木しげる先生描くところの、ゲゲゲの鬼太郎か猫娘みたいな、永遠の不良少女、もしくは不良少年だろうと思っていた。マサの話は、この「鳥取物語」には関係がない。「こらぁ、公介、本なんか読んどる場合でないぞ。」「なんだいや、朝から。せっかくのモーニングタイムが・・・・。」「まっ、えーけ、聞けいや。」「なら、まー、話せ。」「うん。わしにも、珈琲ごせいや。煎れたてのやつなぁ。」「なんじゃ、珈琲飲むゆとりはあっだか。」マサは、公介のたてた珈琲を先ず香りを楽しみ、次いで、その温かみを確かめるようにカップを両手で包み、うまそうに飲み始めた。「満足したか?。」「うん、なにが?。」「珈琲。」「あっ、珈琲はすこぶるうまい。」「なら、帰れ。わし本読みかけだけ。」「そういうことではないだがな。」「なんだいや。早や話せぃや。」「うん。慌てるな。えーっと、夕べ倉吉未来中心で倉吉・上海文化交流コンサ ート“白恭香/七夕(ひちせき)の夕べ”っちゅーのがあったの、知っとるか?。」「知らん。」「ん?!、友達がいのない奴だないや。先月ポスターとチケット持って来ただら ーな。」「忘れた。」「ちっ。まーえい。あっただがな。」「うん、そっで・・。」「コンサートは、大盛況。中国古箏の名手、白恭香の演奏は拍手喝采だぁな。 不肖正木伊織プロデュースによるところの交流事業は大成功ちゅーわけだ。」「・・・ここで演説しても、どもならんぞ。」「話しはこれからだぁ、そっでだ、・・・・。」「待て、話すな。マサが話すとたいがいややこしい話に巻込まれる。・・・ もうえーって。帰れ。」「んにゃ、話す。」「・・・・・・・・・・・・・・・・。」「えーか?。」「どうぞ。」「その、白恭香がだ、忽然と消えてしまっただがな。」「・・・・・・・・・。」「どう?。」「どうって・・・・。マサァ、それ警察行け。な、警察。」「だらずこけ。警察行ったら大問題だがな。」「・・・・。」「えーか、よー聞け。わしが実行委員長だぞ。国際交流事業で招待出演者が 失踪っちゃなことはだなぁ・・・・・・・。」「・・・・・・。」「そこんとこ解る?。」「・・・・・・・。」「ん?!。」「で、酒場の親父にどーせーちゅーの?。」「一緒に、探してごせぇ。」「ん?!、どーしてぇ?。」「お前の義務だがな。」「無茶苦茶だがな、そりゃぁ。」「まー、えい。手伝え。」「・・・・・・・・。ちっ。詳しいに話せいや。」「まー、待て。今、タクが来るけ。」「あぁ?!、タクぅ?。おい、女遍にタクはまずいでないの?。」などと、あーでもないこーでもないと議論している間に、ポーチュガルのコロンの匂いがして、大前田拓人がやって来た。大前田拓人、通称タク。今から三十数年も昔、マサ、公介と並んで、正義の不良少年どもと呼ばれたひとりだ。今は家業を継いで老舗酒販店の社長。しかし、誰も社長とは呼ばず、若旦那と呼ぶ。その並外れた容姿と口説きのテクニックは、まるっきり、傾城の若旦那なのだ。永遠の若旦那。しかし、その経営手腕も並外れたものがあり、店は結構繁盛、傾城の徴候はない。「おーおー。女の娘が消えただってぇ?。」「おー、タク来たか。」「マサぁ、話せ。」「おー。夕べ、公演が終わってだなぁ。わしが楽屋に迎えに行っただがな。 そしたら、楽屋にはだーれもおらんだがな。待てど暮らせど帰ってこん。 そのまま、今にいたるまでホテルにも帰っとらんちゅーわけだ。」「じぇん、じぇん、詳しいないのぉ。」「そっだ、そっだ。大事なことが抜けとっだがな。 そっで、その女の子はべっぴんさんかいな?。」とタク。「ん?!、それは、それほど大事なことでもないやーな・・・・・・・。 とわゆえ、顔くらい解らんと探しやーがないのぉ。」と、これは公介。「おお、これ。夕べのコンサートの写真があっだ。」マサは、鞄からデジタルカメラを取り出した。三人顔を寄せてカメラの液晶に見入る。絣で織った珍しいチャイナドレスで微笑む白恭香が映っている。「名前は白恭香(パイキョウカ)。わしが上海から招待した中国古箏の奏者だ。 上海音楽大学の学生でのぉ。まっ、エリートだわな。」「あれ?・・・・・。この娘、おとといの晩、店に来たぞぉ。」「えーっ?!ひとりでかい?!。」とマサとタクが合唱する。「ああ、なんでも倉吉ははじめて来たけど、懐かしいって・・。雨が降っとる ちゅーのに歩いて行くって、ひとりで帰ったでぇ。」「初めて来たのに、懐かしいか・・・・。」「あぁ、その後、衣笠の旦那さんが来ただん。そこで、鉢合わせしそうになって、驚いとったわ。 ・・・・・しかし、あん時の衣笠さんは、なんか変だったなぁ・・・・。妙に沈んどってなぁ・・・・。」「しかし、それなら、・・・・、大人だけのぉ、どっか勝手に行って外泊ちゅーのと違うだかいな。 それなら、これは、マサぁ、馬に蹴られるでぇ。」「いや。楽器の古箏も楽屋に置いたままだし、だいいち、舞台衣装のままだけ、それはおかしい。 荷物も楽器も楽屋にあったけ。そっで、わし、すぐ帰って来るだろーと思って、待っただもん。 ・・・・・わしも不審に思っての。ホールのフロントに聞いたら、失踪するほんの十分ほど前に、 白恭香あてにどっかから電話があったちゅーだん。フロントで楽屋に取次いだらしいわ。」「ということは、誰かに電話で呼び出されて、そのまま拉致されたか、 一緒にどっか行ったかちゅーことか。」「その線が強いのぉ。」「しかし、恭香ちゃん・・・、えらい、べっぴんだのぉ。A級の女っちゅーのは時々居るけど、 超のつくのは、めったにゃおらん。」「ところで、マサ。このチャイナドレス珍しいのぉ。これは倉吉市で用意したんか?。」「いや、衣装は自前だ。」「絣みたいだが・・・・・・。なんか倉吉絣と似とるのぉ。」「まぁ、こーしてはおれん。わしは、夕べの警備担当した会社に行って、 もーちょっと聞いてくるけぇ。 ふたりは、それぞれ工夫してだなぁ。探してごせいや。倉吉におらぁもんなら、 狭い町だけ、すぐ足取りは解るわいや。」来た時と同じく、慌ただしくマサは店をでていった。タクは、冷えた珈琲を口に運んで、口をまげた。「公介、もう一杯珈琲ごせいや。」タクはそういうと、公介が伏せたままにしておいた「鳥取物語」を手にとって、ページをめくりはじめた。公介は、絣のチャイナドレスが妙にひっかかった。絣ならチャイナドレスとは言え、衣笠が詳しかろうと、近所に店を構える「衣笠呉服店」」を訪ねてみようと思っていた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーご支援のポチッを何卒よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年05月16日
コメント(10)
カラン。からになったグラスの氷が澄んだ音をたてて崩れた。カノジョは、もうかれこれ1時間も、カウンターに頬杖をついて、古いタンゴを聞いている。3杯目のグラスがからになった。髪の毛に指をからませ、無造作にかきあげる。「ほっ。。。」カノジョの口から何度めかの溜息が漏れる。バンドネオンの嘆きに酔うように目をとじて、カノジョは頬杖をついている。ノスタルジックなタンゴに、人生をダブらせるには若すぎる。だが、美しい女が切なげに人生に酔いつぶれていくのを眺めているのはワルくない。公介は映画の1シーンを眺めるように、この景色を楽しんでいる。いつもならドヤドヤと無遠慮に入り込んで来る、常連たちが今夜は何故か顔を見せない。公介はこの幸運を享受すべく、自分のグラスに酒を注いで呑み始めた。外は雨が降り始めたようだ。切り窓の向うの坪庭が、フィルターをかけたように霞んでいる。こんな夜は心地よく酔える。もう少し、あのアンニュイなべールをまとった切ないカノジョを眺めながら、タンゴを聞いていよう。センチメンタルも恋のうちさ・・・・・・・。「あなた、クダサイませ、もう一杯。」カノジョの日本語は少しおかしい。英語の構文みたいに順番が変だ。「大丈夫?。」「ふふふ。大丈夫ですよ。わたし、お酒強い。それに、気持ちいい・・・。懐かしい、町。」「えーっと、おんなじのでえーかいなぁ?」「・・・。あなた、呑んでるは、なんていうお酒ですか?」「あー、これは日向古秘。宮崎のお酒でね。昔ながらの黒麹仕込み、瓶で3年寝かせた芋焼酎。深い香りとほんのりとした甘味があってなかなかうまい酒だーで。」言いながら、公介は日向古秘のボトルをカノジョの方におしやった。しばらくボトルをながめて、カノジョはつぶやいた。「古秘・・・いにしえに秘めたるモノ。・・・・・ロマンチックな名前ね。・・・・・何を秘めたのかしら????。・・・・・・・あなた、わたしにもこれください。」「ロックでえーかえ?」「おまかせします。」ロックグラスを置くと、カノジョは細い指で少しグラスを回し、酒を口に含んだ。カノジョはほんとに美味そうに酒を呑む。いと惜しむように口の中で弄び、ゆっくりと白い咽を鳴らす。そんな大人びた仕種が、やっぱり、ノスタルジックなタンゴに似合う。「今、懐かしいって言いなったけど、前にも倉吉に来なったことがある?。」「いいえ、はじめてです。だけど・・・、何故か懐かしい。」「白い壁と赤い屋根の蔵。美しい水の流れる小さな川と石の橋。前にも見たような気がする。あの橋を渡った土蔵の中から機を織る音が聞こえる。遠い昔、わたし、知っていたような気する。・・・・・・・この店もなにか懐かしい。・・・」公介はちょっと笑って見せ、また、自分の椅子で酒を楽しみはじめた。カノジョの中で、今、上映されている古いトーキーのようなキネマを邪魔するのは不粋だ。黙って眺めていよう。今夜は心地よい夜だ。「ごちそうさま。ありがとう。」「あっ?!、帰んなるか。ハイヤー呼ぼうかぁ?。」「いえ、もう少したけ、歩きますね。」「雨だよ。」「倉吉の町、霧のようなしとしと雨が似合います。灯りがにじんで、きっと綺麗ね。・・・・・帰国するまでに、もう一度来ます、多謝、ありがと。」「そう、じゃ、気をつけて帰えんないよぉ。」勘定をすませて、カノジョが立ち上がった時、入り口から男が入って来た。男はカノジョとはち合わせして、驚いたように息を呑んだ。カノジョが入り口を出ていくと、男はカウンターに腰を下ろした。衣笠泰雄。老舗の呉服店「衣笠」の店主。近所の旦那衆の中では人望が篤く、兄弟のいない公介は子どもの頃から可愛がられた。公介とは五つほど上のはずだ。「公ちゃん、いつもの。」公介は、地酒「元帥」の大吟醸とアゴチクワを厚く切ってゴマ醤油と和えた簡単な肴をカウンターに置いた。「今の人ははじめてのお客さんかえ?」「ええ、そうです。言葉がちょっと変だったから、もしかすると中国の人かなぁ???。はじめて倉吉に来ただけど、なんだか懐かしいやぁーなだって。」「ふーん、そうかいな。」衣笠はそれきり黙り込んでしまった。もともと口数の多いほうではないが、愛想の悪い人ではなく、いつもニコニコしている。それが、今夜は、何故か、黙りこくったまま、苦そうに盃を口に運んでいる。「なんかあったですか?。」「ふん?。なんで?。」「いや、なんか苦そうだから・・・。」衣笠は慌てて作り笑いをうかべた。「そがなこたぁ、あらせんわいや。かわらんで、いっつもと。」「ああ。それならいーんですが・・。何かあったら言ってくださいよ。何でも手伝いますけぇ・・。」「あはははは。なんにもない、なんにもない。」しかし、やっぱり衣笠の酒は苦そうだった。落ち着かぬ様子で、酒を飲み干すと早々にひきあげていった。公介はいぶかしく思いながらも、今夜は、それより、この理由なき幸福な気分をこわしたくなっかった。センチメンタルってやつに浸りながら、ひとり酒をやることにして、看板の灯を落した。祖母の代からの町家旅館を改造したバー「侘屋」。いにしえに秘したるもの・・・・・・。「日向古秘」の芳醇なグラスを傾ける公介に、文字どおり「詫びた」ひとりだけの時間が流れていく。第1章-1=/アンニュイでセンチメンタルな夜「了」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー構想半ば、見切り発車的に本章を書き始めてしまいました。きっと、後でもこの暴挙を後悔することになるのですが、今は「まっ、いーか。」ちゃな気持ちで書いております。まだ、どんな事件も起っておりませぬが、次の更新ではちと事件がもちあがります。いよいよ、本シリーズの主人公たちが顔を揃えます。どーか、しばらくの間お待ちくださりませ。でぇ、今宵もひとつ、ご支援のポチッを何卒よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年05月14日
コメント(8)
霊亀2年(716)4月。伯耆国府の庭は盛りの桜が爛漫と咲き乱れていた。新しい伯耆守歓迎の宴も盛り。地方きっての豪族田原不人をはじめ居並ぶ豪族たちはめぐる盃にしたたかに酔っていた。盃を幾度重ねても酔えぬのは、此の不粋な宴に主賓とて据えられている億良ひとりであった。雅のかけらもないこの雛に向こう余年も暮らすのかと思うと、濁り酒さえうとましく感じられた。「やや、これは伯耆守殿。盃がすすまぬ御様子、いかがなされた。」不人の酒に濁ったダミ声が響く。また、億良は不快になった。「ほほ。庭の桜があまりに美しいゆえ、見とれておじゃる。お気にめさるな。」億良は、遠回しに放っといてくれと言ったつもりであった。しかし、風流だとか奥ゆかしいだとか、そういうことはまるで通じぬ田舎の大人の不人は、まったく恐縮してしまった。「いかん。伯耆守殿がごたいくつじゃ。これ、たれかある。白芳(バイファン)を呼べ、笛をお聞かせするのだ。賑やかに音曲を奏でよ。これ。これ。」とうるさく騒ぎ立て るのであった。この上に雅も艶もない下手くその笛を聞かされるのかと、億良は、また、うんざりとした。しかし、女官に付き添われて現れた異国風の衣装をつけた娘を見て、億良は思わず息を呑んだ。白く透き通る肌。うるんだように艶のある瞳。少し厚みのある肉感的な唇。その全てが億良を魅了した。「おお、白芳(バイファン)来たか。待ちかねたぞ。ささ、早よう笛を。伯耆守殿をお慰めするのじゃ。これ、恭国、鼓を打て。」「ははっ」と進みでた美丈夫。衣谷恭国。伯耆の国きっての鼓の名手である。殷々と心に沁み入る、白芳の笛の音。それに呼応し、高く、低く響く恭国の鼓。それはまるで、天神の河原に舞遊ぶ二羽の白鷺のごとく、もつれては離れ、離れては、またもつれた。恭国の眼は熱く白芳にそそがれている。白芳の意識もまた、恭国の鼓に強く傾(かぶ)いていた。億良はしばしふたりの妙演に聞き入った。笛の音は、長い余韻を残して、天空に吸い込まれるように終わった。酒席にはべる、さしもの酔漢たちも、しばし盃を忘れた。「まことに美しい。。。。そなた名はなんと申される?」突然の問に困惑して不人を見る白芳に、億良は慌てて言葉を添えた。「良い、直答せよ。」「はい。白芳(バイファン)と申します。」「うむ。して、いずこから参られた。」「はい。唐の国より。都の天子さまへのお使いの一行とともに参りましたが、途中、病にて、この地に置き去られました。今は、不人様のお情けにより、当地に住まい居ります。」「左様でおじゃったか。。まことに美しき笛の音、甘露でおじゃった。恭国殿と申されたかな。そなたの鼓も、まことに妙。億良、よい慰めになり申した。」ふたりは、もう一度平伏すると、退出していった。退出する二人を見送る不人の眼に、億良はなんとなく不吉な予感と、はかなげな二人の姿に切なさとを感じた。折からの一陣の風。庭の桜が音をたてて散り、吹雪となって舞った。その夜。ほのかに朱い春の月。白芳は縁に降り、飽かず月を眺めていた。遠く大陸にいる母は、父は、妹は・・・・・・・、やはり、この月を眺め、倭の国に出かけた娘を、姉を、想っているだろうか。白芳の唇から白い吐息が漏れた。「白芳殿。」「・・・・・・・・・。」「どなた? そこに潜まれているのはどなたです?」「わたしです。恭国です。」「あぁ・・・。恭国殿。・・・・・あぁ、なりませぬ。お出でになってはなりませぬ。」「何故です。何故、お顔を見せてはいただけませぬ?」「わたしは不人さまの囲われ人にございます。これ以上の逢瀬は不実でございます。」「それでは、・・・・。それでは、いつかの夜のアレはお戯れであったと申されますか?」「いいえ、そうではござりませぬ。・・・そうではござりませぬが・・・・。」いつの間にか、縁にあがった恭国は、白芳の背をそっと抱いた。おぼろなる月の灯りに包まれた二人は、静かに抱擁したまま、しばらくそこに佇んだ。やがて、二人の唇は重ねられ、折り敷くように沈んだ。ふたりの秘めたることを隠すように、月は雲間に姿を消し、闇があたりを支配した。億良は、ふたりがどのように恋をし、どのように慈しみ哀れんだかを知らない。しかし、あのでっぷりと肥えて見にくい不人に折り敷かれる白芳を想像することは不愉快きわまりないことだった。だから、嫉妬に狂った不人が、恭国を引出し、他人の寵姫を寝取った不忠ものに死を給わりたいと願い出た時、足下に拒否したのだ。「伯耆守殿、不忠は成敗が御定法。なにとぞ、ご成敗のお許しを願いとうござる。」「不人殿、お控え召され。ここは国府でござるぞ。例え私事とは申せ、ここに持ち込まれたからには、裁可はみどもが下しまする。それとも、国の守たるみどもの裁可がご不服か!!」あくまでも、死罪を言いつのる不人を強引に説き伏せ、恭国を隠岐に流罪とし、白芳を打吹山頂の櫓に幽閉した。いづれ、機を見て、恭国をさし赦し、白芳とともに百済に逃れさせるつもりであった。白芳を山頂の櫓に幽閉してしまえば、逆に不人とて手出しはできぬ。億良の都人らしい粋(スイ)な裁可であった。恭国が名和の港から、隠岐へと流される日。億良は白芳を召し連れて、流人船を見送った。小舟をしたて、流されて行く湯人船の舳先まで白芳を伴ったのも億良の計らいである。ふたりともに在らずとも、生死を越えて愛しく想う気持ちに変わりがないこと。満天に星の降る晩には、ともに笛を吹き、鼓を打ち、その愛しむ人を想い合うこと。つかの間の逢瀬。それも船と船とを違えた波間での逢瀬であったが、久方ぶりの邂逅に、互いの心の絆の強きを、あらためて誓いあうふたりに、億良は哀れをもよおし袖を濡らした。しかし、不人の赤黒く燃える嫉妬は、億良のこの計らいを由としなかった。恭国は隠岐の地を踏むことなく、不人の放った刺客によって命を断たれてしまったのだ。恭国死すの知らせを受けた億良は、すぐに不人の陰謀を看破し激怒した。激怒はしたが、証拠はなにもない。そして、恋人の死を、哀れ山頂の櫓で待つ白芳に知らせることを躊躇した。七夕の夜。節句の行事に飽いた億良は、宴の席を抜け出し、庭に下りた。満天に星が降り。さらさらと流れる河のごとく、天(そら)は煌めいていた。風にのって、笛の音が聞こえる。見上げれば、月の灯りに影絵のように佇む打吹の山。笛の音は澄み渡り、哀しげに、いつまでも、いつまでも聞こえていた。やがて、長い余韻を残し笛の音が途絶えると、群青の空にだだひとしずく、星が流れて消えた。。。。。。。ひさかたの 天の河瀬に船浮けて 今夜か君が 我許来ませむーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【本日の口上】ノスタルジー漂う町。センチメンタルが似合う町、倉吉を舞台に繰り広げる(予定)の侘屋公介シリーズ。第1話は「天の河瀬に船浮けて」。倉吉で最も有名な伝説「羽衣の物語」をモチーフに組み立てようと想っているのですが、どう話しを切り出すか、えらい苦慮いたしました。結局、古えに伯耆守として、倉吉に五年を過ごした歌人山上億良公のお力をお借りすることとしました。ま、とりあえずプロローグ。筆の遅いsolyaのことですから、きっと不定期更新になると思います。Solyaのブログをご訪問頂く皆々様。どーか、どーか、見捨てないで気長におつき合い下さいませませ。。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー本日もひとつ、ご期待とご支援のポチッを何卒よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年05月12日
コメント(9)
昭和の佇まいを残す古いこの町に、まことにお似合いの町家バー侘屋。ここには、またこの時代がかった店にお似合いのヴィンテージの不良たちが集ってくる。物語をはじめるにあたり、先ずはこの永遠の少年少女を紹介しよう。美樹 公介 MIKI KOUSUKE 51歳 通称/コウスケ 物語の主人公であり、ストーリーテラーでもある。 元新聞記者。文化部配属を永年希望しつづけるが、入社以来結局 社会部畑を歩んだ。政界を震撼させた汚職事件にからむキーパー ソンの自殺事件で、財界の大物でもある新聞社社主の疑惑を書き 立て首になる。未練はない。 その後故郷倉吉に腰をおちつけ、町家バーを開く。 スローモーションのように時間が過ぎて行くこの町で、客に媚び ることもないヘンコなバーの親父で一生を終えることに満足して いる。満足しているはずだ。 しかし、この店にたむろす永遠の不良少年たちは公介をしばしば やっかいな出来事に巻込む。 その度に閉口しながらも、結局ふりまわされ、走り回ることになる。柾木 伊織 MASAKI IORI 51歳 通称/マサ 三朝温泉にひい爺さまの代からの旅館を経営する。地元市議会の議 員でもある。市議会きってのリベラル派。会派会長を勤める。 公介とはワルガキ仲間。子どもの頃からの正義漢、親分肌は今も健 在である。特に長いものには巻かれろ的な理不尽には徹底的に抵抗 する。今でも倉吉の平和と安全はカレの双肩にかかっている。。。。 と、カレは頑に思い込んでいる。 しかし、生まれながらの大店の主人にして、倉吉最大会派の会長。 それなりに老練で、けっこうズルかったりする。 大抵の場合、こやつが、難問を持ち込んでくる。 そして、その難問はことごとく正義のためなのである。 公介はじめ永遠の不良少年たちは、その正義に抗い難く、いつも 走り回ることになる。 未だに、倉吉の不良少年のボスはこやつなのだ。大前田 拓人 OMAEDA TAKUTO 51歳 通称/タク 老舗酒販店の主人。「侘屋」に倉吉では珍しい焼酎銘柄が揃うの はカレの手腕による。ニヒルなスタイリスト。地道な努力とか、 額に汗するとか、そういう類いのことは一切似合わない。 しかし、カレは子どもの頃から、試験となるとトップクラスの成 績を収めたし、スポーツも万能に近かった。喧嘩上手でもある。 そして、なにより泣かした女数知れずのおんなたらし。 7歳の時に、地元婦人会のおばさま達を次々にたらし込んで、 おやつ三昧の生活をおくってから、ずっと女偏には強い。 今でも、三朝温泉の名だたる芸妓衆はみんなタクのグルービーだ。山下大造 YAMASITA TAZOU 51歳 通称/ヤマ 地元土建屋の親父(正確には土木建設業「株式会社山下興産」代表取 締役=しかし、似合わん)。 豪放磊落。こまかいことは気にしない。速攻自滅型の大人物である。 ニッカボッカに毛糸の腹巻き、山下興産と染め抜いた印半纏にハンチ ングがトレードマーク。 この恰好で「侘屋」にやって来ては、「るるぶ山陰」を小脇に地酒を 楽しむ若い女性客に、「お嬢様、お食事でもご一緒にいかが?」をやら かす。成功した試しはないが、さして嫌われる様子もない。恭香 KYOKA 19歳 通称/キョウカ 「侘屋」店員。ある時、「るるぶ山陰」を手に「侘屋」にやって来た 観光客。それが、何故か「侘屋」に居着いた。 詳しい素性は公介も知らない。きいたこともない。 竹内なんとかって、最近若手の歌舞伎役者と結婚した女優に似た美人 だし、何故か接待マナーにたけていて便利なので、できることなら、 このままここに居て欲しいと誰もが思っている。 はじめて「侘屋」に来た時、やっぱりヤマに「お嬢様、お食事でも・・」 をやられた。キョウコは彼女の両手を包むように握ったヤマのごつい 手に頬を埋めて、大粒の涙を流して泣きはじめた。 狼狽したヤマも大泣きしはじめて、「侘屋」はエライことになった。 それ以来、ヤマはキョウコにだけは「お嬢様、お食事でも・・・」を やらない。この4人+1人は、今時の不良少年からみれば、十分にヴィンテージモデルで、ノスタルジーな存在なのだが、しかし、彼等はあくまで保守派に対するリベラル派で、チャレンジャーサイドなのだ。古き良き町だからこそ、はびこる理不尽には容赦なしなのだ。これが、カレ等の一致した意見である。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー本日もひとつ、ご期待とご支援のポチッを何卒よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年05月09日
コメント(8)
物語の中で、侘屋は、前に紹介した魚町にある。明治四十一年に建設された疑洋風建築の倉吉大店会のほぼ斜向かいに位置する。商家の寮風の瀟洒な玄関を入ると、小さな池と苔山に緑を配した坪庭がある。格子の戸を開けて中に入ると玉砂利が敷かれた通り土間。その先に茶室のにじり口のような入り口がつけてある。店に入るとエル字型の大きなカウンターがあり、テーブル席はひとつもない。玄関側の壁には横位置の窓が切ってあり、月の灯りほどのライトアップを施した坪庭を借景している。音楽はタンゴ。倉吉の古い街並には、哀愁を帯びたバンドネオンが良く似合う。亭主はおよそ客商売には向かない。無愛想だし、気紛れで、機嫌の善し悪しがすぐに顔にでてしまうタイプだ。酒と肴はうまい。料理はまだここが旅館だったころ先代が残したレシピから酒にあいそうなものをピックアップして造っている。酒は「元帥」「八潮」といった地酒と、亭主の趣味で焼酎の銘柄は豊富に揃っている。幻の銘酒「森伊蔵」、今はなき九州の老舗蔵新屋酒造の名酒を再現した「古秘」などはかなりうるさい酒のみでもうならせる。屋号は侘屋。意匠は紺地に白で定紋の抱き茗荷を染め抜いた暖簾。町家旅館の名残りをそのまま使っている。さて、いったいこの店に、どんなお客様、どんな物語、どんな事件が似合うのだろう。甘くて切ない恋のお話???。不思議に心震える彼岸と此岸の間の物語???。おとなになりきれない「おとな」の物語????。思案は、たった今はじまったばかり。これから、ゆっくりとひねってみます。明日はこの店の常連の客たちをご紹介できる予定です。でわでわ。。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー本日もひとつ、ポチッと何卒よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年05月08日
コメント(6)
今だ興奮の余韻の中におります。solyaのブログを訪ねてくださる皆様はもう先刻ご承知のことと思いますが、このブログの最高の読者でもあり、solyaの最も敬愛する友人のひとりである小夜姐が小説出版第一号となる「かけがえなき愚行(仮題)」を事実上脱稿されました。今頃は、黒猫印の飛脚さんの手によって、出版者への途をひた走りに走っている最中(あっ、これはサナカとお読みください。モナカではござりませぬ)でありましょう。どーしてでしょうか?!solyaはなんだか、まだ見ぬとっとりしゃんしゃん祭りの夜みたいに興奮しているのでございます。彼の人は職業的な意味での作家では決してございません。書くべくして書く人なのでございます。そこに書かずにはいられぬ、止むに止まれぬ心情が迸るのです。「語られる話こそ・・・・なのですから。」いつか彼の人がsolyaのブログに書き込んでくれたメッセージ。この一言に彼の人の「魅力」が凝縮されているように感じます。やったね!!小夜姐、君はすごいよ!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの興奮は、solayもまた「何かを書きたい」という衝動に駆り立てます。書きたい衝動と自分の力量との差にも悩んでおります。「語られる話こそ・・・・・」小夜姐の言葉に勇気を得て、いつの日かsolyaも一編をものにしたいと思っています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「侘屋」/構想。30年ぶりに主人公は生まれ故郷の倉吉に帰ってきます。30年間、主人公は倉吉を捨てていたのではなく、対峙してきました。「なんで、あんなほこり臭い町。。。」と。保守的で、容易に新しいことには手を染めない「倉吉気質」が主人公にはがまんならぬ「しんき臭さ」となっていたのです。何十年たっても変らぬこと。。それが、ほんとの倉吉の魅力だと思い始めたのは、主人公がある事件に連座して新聞社を辞めた時、四十も半ばを過ぎた頃でした。そして、主人公は帰ってきます。30年前と少しも変らぬ自分の町へ。今彼は、実家の、今は廃業した町家旅館の建屋を活かしたお店を経営しています。“町家バー「侘屋」”。。。この店には夜毎、30年前につるんで遊んだ悪ガキ達が、まるで、昔の正義の悪だくみの延長みたいに集って来ます。倉吉に伝わる伝承を下敷きにした「奇々怪々、摩訶不思議な事件」をひっさげて。。第一話/「天女の舞降りた街」第二話/「里見伝説悲話」第三話/「絵馬のラブソング」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。なんとか、六話くらいはできそうじゃぁ、ありませぬか。。。いつか、いつの日か、solyaの物語を綴ってみたいと、思っております。力あらば、いつの日か。。。。。。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーまた、また、また、極々わたくし事で恐縮です。それでも、今一歩の御声援の!!ポチッとを、何卒よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年05月07日
コメント(11)
えっと・・・、PCの缶詰っと。。。むつかしいこと言うなぁ、小夜姐。。。えっ?!ちがぁーう????あっ、そう。PCの前に缶詰かぁ。。。。ガンバレ!! 小夜姐!!チャッチャッチャ!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー今、我らが永遠の友ガキ、小夜姐がガンバッテいるのです。そして、また、その共犯者トヨ兄もクレイマークレイマーしているのです。solyaもちょっとだけ共犯者気分を味わいたかったものですから・・・・。いゃあ、ほとんど私信でございますね。恐縮、恐縮!!やや、失敬!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーそれでも、なんとかひとつ!!ポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年05月03日
コメント(4)
おやおや、umemomoskurさんから はじめてのバトンを貰ってしまいました。しかも、17歳のバトンだって。。。あはは、何十年前のことじゃ?!?!?!?!1971年。Solya17歳。青春真っ盛り!!鶴田浩二さんが、耳に手をあてながら右も左も真っ暗闇の夜道に迷い、某元国会議員が海に向かって「おれは男だぁ!!」と叫んでいた時代であります。さてさて、それではスタート。■17歳バトン■★1. 17歳の時何してた?? 鳥取県立由良育英高等学校生徒でした。★ 2. 17歳のとき何考えてた?? ん?!?! 確か、きっちりと自分の将来設計をしてですね。。。。 えっーと、確かそーだったと思います。。。。 (来週の日曜日、カノジョとどこ行くかしか考えてなかったさぁ)★3. 17歳のイベント この頃から、学園祭や余銭会(卒業生の追い出しイベント)でソロ活動を開始。。。 それなりにスターだったさ!!(はた迷惑な存在とも言う)★4. 17歳に遣り残したこと それは数えきれない。★5. 17歳に戻れたら きっちりと自分の将来設計をしてですね。。。。★6. 17歳に戻ってもらう7人 さて、うちに7人もお客さんいましたかね えっと・・・、 1. 小夜姐、たのむ。 (もし暇があれば・・・。無視してくれてもかまわないからね) 2. saburinaくん。 3. 楽天得子さん。 4. VIENTOさん。 5. 153センチさん。 6. 杵屋勝晴代さん。 7. そして、我らがゆうじろうさん。。皆様、無理のない範囲でひとつよろしく。。m(_ _)m↑これは、ほんの座興にて御座候。受け取るも受け取らぬも勝手なるべし。。。デゴザイマスカラネ。皆様、ほんとにお気軽に。。
2006年05月01日
コメント(10)
さて、今夜はちょっとうまいアイス珈琲を煎れてみました。お湯を通さずに、豆を水の中でゆっくり寝かせるやり方です。番茶の水だしと同じ方法ですね。昨晩仕込んだものを今頂いてます。ほんとはフレッシュを浮かべて飲むのが好きなんですが、今夜のところはブラックで。。。。。。さて、さて、それではヤマへの手紙その2を書き始めましょうか。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーヤマ。今日、ボクは大阪のとある商業施設の階段の下で、突然、あることに思いあたったんだ。中学2年生の夏休みだったろうか。ふたりで隠岐の島に行ったことがあっろう?!。あの時のことなんだ。境港発隠岐行きフェリー。フェリーと呼ぶにはちっぽけな船で、ずいぶん揺れた。あのフェリーの1階デッキから2階デッキに上がる階段の下にベンチがあったね。今、思うとあのベンチの位置はずいぶん不自然だったねぇ。。ボクは始めての船旅で、いろんなところを探険した。一番下のフロアーの畳敷きの客室。カーポートから客室に上がる途中にあった船員たちの部屋。波をけたてて走る船に平行して飛ぶ、アゴ(トビウオ)の銀鱗。真夏の日本海は、まるで若大将の映画のはじまりみたいだった。しかし、ヤマ。君はあのベンチにへたり込んだまま、一歩も動かなかったね。ボクはてっきり慣れぬ荒波に船酔いしたんだと思っていたよ。しかし、ヤマ。事実は違うんだね。蹴込み板のない階段。まるで工事現場の簡易階段の幅を恐ろしく広げたような階段。当時大流行だったミニスカートを履いたお姉さんたち、よろけながら登ったり降りたりしてたよね。ボクは、今日突然思い当たったんだよ。あのベンチは・・・・、ヤマ。君があそこに運んだんだね。だから、君はあそこで、ずっと・・・・・・・。夏バテのカエルみたいにへたり込んでたんだね。今さらながら思うよ。ボクも呼んでくれたらよかったのに・・・・。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー相変わらずしょむない話ですが、それでも、何卒、ポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月30日
コメント(6)
中学から高校にかけて、まさにお神酒徳利みたいにつるんでた友達がいた。その名も「ヤマ」。朴訥で、どちらかといえば不器用。(不思議とギターはうまかった。)恋愛などとは無関係におおらかに生きていた。ある時、ふたりでお菓子を買いにいった。たぶんなんかでおこづかいをもらい、ちと贅沢を楽しもうと、普段行く駄菓子屋さんではなく、綺麗な和菓子がキラキラと並ぶ店に行った。なにをどう注文して買えばいーのか?!?ふたりともかいもく見当がつかない。。。。ヤマ。。君はほんとうに勇者だった。「おばちゃん、その、・・・サイチュウちゅうのごしないな。」ヤマ。。。ボクはあの時、何も言わなかったけれど、たぶん、・・・・・・あれは「モナカ」と発音するのだと思う。ヤマ、覚えているかい?高校を卒業して2年目の正月。久しぶりに倉吉で再会して、はじめて酒を呑んだことを・・・・。小さなスナックのカウンターに並んで座ると、向う側から、ちょっと可愛い子がおしぼりを出してくれた。ヤマ。君は、おしぼりをうけとると無造作に顔を拭いてから、煙草をくわえた。そして、マッチの火を差し出した彼女の手を、両手で包むように握って・・・・・。君は言ったね。「お嬢さん!! お食事でもご一緒にいかがですか?!」・ ・・・・・・・・・・。ボクは、あれ以来、君と酒を呑むことをやめた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーたあいもない話ですが、それでも、何卒、ポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月29日
コメント(11)
おおかた半世紀も昔。Solyaがここに暮らした頃のこの町の路傍にしゃがんで、しばらく往来を眺めてみよう。今は、人通りも途絶えがちなこの町も、その頃、倉吉の人々の暮らしの中心だった。魚屋から漂ってくるちくわを焼く香ばしい匂い。店々の前には打ち水が打たれ、にこやかな挨拶の声があちこちから聞こえた。となりの裕ちゃんは子どもの頃から神童だったけど、いじめっこだった。魚屋の金井の兄ちゃんは乱暴だけど子ども達には優しかった。呉服屋の衣笠の兄さんは、寡黙で紳士でやさしく、頼りがいのある町内中の兄貴分だった。家の向かいはホテイ堂本店で、生活雑貨から駄菓子まで、ここで揃えた。魚町のいちばんはずれには、なんとかいう最中屋があって、買いに行くと、それからはじめて、餡を最中に詰めてくれる。パリっとして香ばしい皮と手作りの小倉餡があっさりと甘く、solyaはこれが大好物だった。ううらかな春の日溜まりの中で、みんな活き活きと暮らしている。昭和30年代の魚町。今もひっそりと昔のまま、そこに佇んでいる。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーへいっ!! 今日んとこもひとつ、ポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月29日
コメント(4)
倉吉市魚町。Solyaが小学校の低学年までを過ごした母の実家があった町。この至極分かりやすい町名の由来をsolyaは知らない。奈良時代には伯耆の国府が置かれ、歌人としても有名な山上憶良が赴任し、室町時代には、西国の最有力大名山名氏が支城を築いて城下とした倉吉も、江戸時代に入ると倉吉陣屋(現成徳小学校=solyaの母校)が置かれただけで城はなく、町の主役も武家から商家へと移っていった。魚町をはじめ、東仲町、西仲町、西町、岩倉町といわゆる八橋往来沿いには、有力な商家が軒をつらねた。そうした町衆の需要に応えるべく、魚町には、魚屋、仕出し屋、料亭などが並んでいたものであろうか???今でも、この町はしっとりと濡れたように時代が佇む町である。明治四十一年に建てられた擬洋風建築の「倉吉大店会」、豪商桑田藤十郎の屋敷跡を利用したアンティークショップなどなど、倉吉の歴史そのものの匂いが墨絵のように漂っている。↓八橋往来祖母は、この町に明治から続く小さな老舗旅館を買い取って暖簾を引継いだ。昭和の時代になってからのことのようだ。祖父は伊予今治の人。祖母はやはり伊予大島の出である。どちらも倉吉の人ではない。祖母は朝鮮総督に赴任した祖父に従って朝鮮半島に渡ったらしい。そこで、三人の子をもうける。しかし、祖父は突然病に倒れ、そのまま不帰の人となる。三人の子を抱えた祖母は、ずいぶんと難渋しながら、その頃倉吉に嫁いでいた母親(曾祖母)をたよって倉吉の地まで辿り着くのである。そして、喰わんがため、この老舗旅館に仲居として働きはじめる。その内に、先代より譲り受けたものらしい。祖母は女将として旅館の経営、接客にあたるだけでなく、板場も自分で差配した。供する料理はみな京風の懐石であった。囲碁、席画、墨跡、文学にも堪能であったと聞く。尋常小学校しか出ていない祖母が、いったいどこでそれほどの修行をしたものであろうか?!?!?!?!。。。。。solyaの母は、若い頃、祖母の命で京都の老舗料亭に修行にでたことがあるらしい。何故、祖母がこの老舗料亭と親交があったのか、誰も知らない。ひょっとすると、三人の子を抱えた祖母は、まっすぐに倉吉を目差したのではないのかもしれない。数年に一度、京都まで一人旅を楽しみにしていたのも、ここいらへんに理由がありそうである。戦後、地元新聞社による「鳥取三女傑」の一に数えられた大女将の謎の前半生を、いつか解き明かしてみたいものである。今、ヤマトタケルノミコトが白鳥になって天に登ったと伝承される羽曳野の地から、遠く白鷺の舞う倉吉と祖母の思い出に心遊ばす。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー今日も景気良く、何卒、ひとつポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月28日
コメント(10)
ゆうじろうさん、どーする??M16が新聞広告で007公募してますぜ!!ジェームス・ボンドになるチャンスだ!!↓M16が新聞公募solyaは悩んでいます。世のため人のため、妻子を捨て、平和な暮らしを捨て。。M16の求めに応じて正義の使途となるべきか??それとも、この日常のシアワセの中に埋もれて生きるべきか。。。マサぁ、今すぐ市議会議員やめろ!!ワルサーp38アンクルタイプの百連発ひっさげて、一緒にロンドンに行こうゼィ!!世界はU.N.C.L.E.最強のコンビネーションを待っているぞー!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー勝手なお願いではありますが、ひとつポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月27日
コメント(4)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーザッ、ザザァー。蔓につかまったマサが木立をぬって風を切る。ズササササ。降り積もった落ち葉のクッションに着地する。ドスッ、ドス、ドス。ゴムパチンコ団の放ったどんぐり弾が、マサの着地した地点に正確に突き刺さる。ゴロゴロゴロ。。一瞬早く、マサは石畳の参道へ転がり出る。素早く立ち上がった時には、もうホルスターからワルサーを抜いて構えている。タン、タン、タン。武器としての威力は敵のゴムパチンコの方が数段上である。しかし、百連発の利点は、なんと言っても百連発なのだ。タン、タン、タン、タタタタタタタン。冷酷な笑みを浮かべて撃ちまくるマサ。イテテテテテテ。たまらず、敵は逃げ腰になる。時、既に遅し!!振り返った後ろには、不適に笑うナポレオン・ソリャが、ワルサーを突き付けて立ちはだかっていた。極悪を極めたゴムパチンゴ団団長逮捕の瞬間である。倉吉少年探偵団改めKURAYOSHI-U.N.C.L.E.、ナポレオン・マサとナポレオン・ソリャのチームは向かう所敵なし。無敵のコンビネーションだった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー倉吉市葵町にある賀茂神社。ここの杜もsolyaたちの遊び場だった。椎木やどんぐりの木が鬱蒼と生い茂り、ターザンのように木の蔓につかまって宙を飛んだり、境内を走り回って決闘ごっこをしたりと暴れ回った。賀茂神社はなんでも別雷神を祭る神社だそうで、雷神の御神威で役を祓うと言い伝えられている。鳥居をくぐるとすぐに、「夕顔の井戸」というのがあって、これが、羽衣伝説の天女がつるべを伝って天に登った井戸だと伝えられている。。。(ただし、真偽定かならず)正月でもないかぎり、めったに人が訪れることはなく、境内はしんと静まり返って、風に揺らぐ木の葉の音だけが心良く響く。Solyaは倉吉に帰るとここに来て、しばらく、幾年の時の余韻を楽しむ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーなんとかひとつポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月27日
コメント(1)
何日か前、尊敬する姐様のブログのコメント欄に、関西人男性の、「堪忍・・・」という台詞にクる。。という記述が・・。無邪気に闘いつづける少年のような男に「・・・カンニン」って言われるとつい許してしまうということでありましょうか??男も女の「・・・カンニン」には弱いのかもしれません。大阪弁で「・・・カンニン」なんてうつむいて言われると抱き締めたくなっちまいます。「オレ、お前のこと好っきゃねん。。」「。。。。。。。。カンニン。」「あっ!!」っていきなり暗転のシーンですな。さて、ここで、「。。堪忍でけへんねん。。。」ともう一言押してみるのも粋(スイ)。「ははは、いーてぇことよ。」と泣き笑いしてみるのも粋(イキ)かもしれませんなぁ。倉吉弁だとどーかなぁ???「オレ、わーのこと好いとっだん。」「あっじゃ!! どがすっだえ。。。うちゃ、いけんに。。。」身も蓋もございませんな。。どうも、堪忍に相当する倉吉弁が見つかりません。。お集り、通りすがりの倉吉弁ネイティブの皆様、どがでしょうかい!! 堪忍。。。ありますかな??ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー堪忍にまつわるノスタルジーは切のうございます。。。。。よって、堪忍してくださりませ。。m(_ _)mそれでも、ひとつポチッと、よろしくお願いいたします。↓人気blogランキングへ
2006年04月27日
コメント(4)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1. 赤い帽子に 黒マスク 黄色いマフラー なびかせて オートバイが 空とべば 事件のおきた 時なのさ ゆくぞ! それ! 元気な少年 まぼろし探偵 2. 親に心配 かけまいと アッというまの 早がわり 二丁拳銃 火をはけば 悪者最後の 時なのさ ゆくぞ! それ! 正義の少年 まぼろし探偵 3. にっこり笑った その顔に 輝く希望が わいてくる 知恵と勇気の 進くん 平和の世界を 作るのさ ゆくぞ! それ! 明るい少年 まぼろし探偵ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー本日はちとせわしなく、えーかげんな更新となってしまいました。平身低頭m(_ _)m。。。。。。それでも、ひとつポチッと、よろしくお願いいたします。↓人気blogランキングへ
2006年04月26日
コメント(4)
旅館「岸本」。Solyaが小学校3年生まで暮らした、母の実家である。焼杉の腰板を履いた格子戸の門を潜ると、小さな坪庭がしつらえてあって、飛び石が玄関まで続いている。なかなかに瀟洒で侘びのある玄関だった。叔父の代になって、不粋な改装をしてしまい、この風情は失われた。もちろん、もうこの風景は夢の中でしか見ることはできない。玄関を入ると、町家特有のうなぎの寝床みたいに奥へとつづく土間があって、上がり框が土間とほぼ平行にあった。お客様はここから座敷へ通される。上がり框の向う側、土間の続きには、紺地に抱き茗荷の紋が白く抜かれた暖簾がかかっていて、その奥に帳場、厨房、そして、家人が住まう奥の間が続いていた。裏には漆喰づくりの白壁の土蔵があって、座敷で使う掛け軸だの花器だの、食器だのが納められていた。そして、ここはまた、子ども達のおしおき部屋でもあって、ここに閉じ込められる、暗くて恐ろしくて。。。。それは、それは難渋したものである。ボクの夢は続く。客室の一番奥の部屋。この部屋は女将である祖母が占領して寝起きしていた。眠れぬ夜。祖母の部屋に行くと、普段厳しい祖母がにっこりと笑って、チェリーグラスに真っ赤な色の飲み物を出してくれる。甘くて、腹の中が暖まる飲み物だった。これを飲むと、たちまち、ホンワカした良い気分になり、決まって眠くなるのだ。魔法のような飲み物だった。ホームページをうろうろしていて、あの懐かしい飲み物の瓶を見つけたので、掲載しておく。赤玉ポートワインと言うらしい。。。。。ポートワイン。。。。。。。ヨーロッパの果てポルトガルの甘いワイン。この酒は男からの求愛の証しになるらしい。ちなみに、女からの求愛にはシェリー酒を使うのだとか。。。何かで読んだことがある。今は亡き祖母を思う時、どうしても、この日の丸マークの瓶がセットで思い出されるのである。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー本日は極私的なノスタルジーでございました。申し訳ないこってす。それでも、ひとつポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月24日
コメント(16)
スクリーンでは、健さんが豪雪の網走で理不尽と闘い、ジェームスボンドが金髪のねぇちゃんを口説いてた黄金の1965年。テレビでも、不滅のシリーズがスタートしました。「0011 ナポレオン・ソロ」(原題/THE MAN FROM U.N.C.L.E.)。世界を不安と絶望のどん底に突き落とす悪の組織「スラッシュ」に、敢然と挑む秘密組織「UNCLE」のエージェント、ナポレオン・ソロとイリヤ・クリヤキンの大活躍を描く米国産のテレビドラマシリーズ。solyaはこれにはまりました。小学校四年生。そろそろおとなの世界の魅力に気づき始める頃。。とにかく、ソロさんは、調子良く女の子を口説くのであります。かたっぱしから口説くのであります。そして、際限なくモテまくるのであります。マサとふたり、ワルサー型の百連発を、脇に吊るしたホルスターに収め、白壁の町を走り回りました。倉吉のスラッシュをやっけるために。。。ふたりのUNCLEにイリヤ・クリヤキンは登場しません。どっちもソロさんですから・・・・。ええ、ふたりのソロさん、結構モテたんです。つつじ咲き乱れる打吹公園。散歩するお姉ちゃんを冷やかす酔ーたんぼなぞは、かたっぱしから銀玉の餌食にしましたから・・・。んで、件のお姉ちゃんはちゃんと送って行く。。。てっぽ構えたガキがふたりもくっついて歩いてますから、お姉ちゃんたち、虫も寄り付きゃあしません。今から考えると「世のため人のため」だったのか、「よけいなお世話のはた迷惑」だったのか。。。。判断つきかねますなぁ。。。。。。。。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー倉吉ファンの皆様、スマヌコッテス。。それでも、ひとつポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月24日
コメント(7)
1 とけない謎を さらりとといて この世に仇なす 者達を でんでんどろりこ やっけろ でんでんどろりこ やっけろ ななつの顔の おじさんの 本当の顔は どれでしょう2 夢は七色 きれいな虹の みんな呼んでる 幸せを でんでんどろりこ もってくる でんでんどろりこ もってくる ななつの声の おじさんの 本当の声は どれでしょうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー写真を見て、大笑いしている若い衆も多いことじゃろーね。だが、たが、しかし、断じてこれはパイナップル仮面ではないのである。人呼んで「七色仮面」。巧みな変装術で七つの顔を変幻自在に使い分け、解けぬ謎をさらりと解いて悪者どもを追いつめる。正義の名探偵なのである。何故か、追いつめた悪者と対決する時、この仮面姿で現れるのである。これは変身ではないのだよ。お面被ってマント羽織るのだよ。中身は生身の人間なのさ。。。。東映の人気シリーズ「多羅尾判内・七つの顔を持つ男シリーズ」と大人気の内に終了した「月光仮面」を合体してできたヒーローなのです。驚くのはまだ早い!!第五作からは「新・七色仮面」となって、ななななんと。主演はあの千葉真一!!目の醒めるような華麗なアクションが当時子ども達の目を釘付けにしたものなのであーる。昭和34年、放送開始。Solya御歳4歳の頃でありました。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー本日も倉吉が登場しませんでした。それでも、ひとつポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月23日
コメント(9)
月の光を 背にうけて仮面にかくした この心風が吹くなら 吹くがよい雨が降るなら 降るがよい愛と正義の 為ならば何で惜しかろ この命我が名は月光 月光仮面辛いだろうが 今しばし待てば幸福 やってくるまずしい人よ 呼ぶがよい悲しい人も 呼ぶがよい心正しき ものの為月よりの使者 ここにあり我が名は月光 月光仮面ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー哀愁を帯びたマイナー調のメロディ。聞く者の魂を揺さぶる誇り高き歌詞。。御存知!!月光仮面の歌!!え?!知らん?!月光仮面といえば、例の「どーこの誰かは知らないけれど、誰もがみーんな知っていーる♪」少年少女合唱団のコーラスにのって、颯爽とホンダベンリィ125ccを駆る姿を想像しますものねぇ。がぁ、しかし。昭和20年代後半生まれの坊ちゃん、嬢ちゃん。この歌は懐かしいでしょ??ドクロ仮面を筆頭に、奇っ怪な悪漢たちに襲われる少女。危うし、危うし。危機一髪。と、そこに突然流れる、どこかもの悲しいイントロダクション。民家の大屋根の上。大きな丸い月を背にして、すくっと立つ、我らが月光仮面のシルエット。やんや、やんや!!ギョッと立ちすくむ悪漢達を尻目に、月光仮面は、たっぷり1コーラス、この誇り高き歌を歌いつづけるのだ。(その間、悪漢達も襲われつつある少女も、ギョッとしたままフリーズしていなければならない。←これはルールだ!!)昭和三十三年放送開始。ちょっと調べたら最高視聴率67.8%。平均視聴率40%台。。。超破格のヒーローなのであります。がんばれ!!月光仮面の申し子たちよ。時代はまだまだ君たちを待っている!!(きっと、そーだよ。。。)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー本日は倉吉が登場しませんでした。それでも、ひとつポチッと、よろしくねー。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月22日
コメント(8)
あん??? もう喰っちゃっただかえー???ありゃりゃぁ。。だいなぁ。
2006年04月21日
コメント(8)
標高208メートル。倉吉のど真ん中にこんもりと自然木に被われた打吹山がある。天に帰った母を懐かしんで、二人の子どもが鼓を打ち笛を吹いた。あの天女伝説のクライマックスシーンの舞台である。その打吹山の西側の中腹に長谷寺という古刹がある。養老五年(721)元明天皇の時代の開山。本尊は十一面観音。本堂は舞台造り。まじかに迫る打吹の原生林の緑、吹き渡る風。その詫びた佇まいに魅せられる。この長谷寺の本堂に一枚の絵馬が掲げられている。猛々しく前足を上げた白馬が眼光厳しく見る者を睨む。この白馬には、その荒々しい野生を伝える伝説がある。夜更けの頃。ひづめの音が響きわたり、近隣の畑を踏み荒らして行く。幾夜も、幾夜も、ひづめの音はつづいた。たまりかねた百姓衆は、山家の猟師にたのんで、夜番をしてもらうことにした。寝ずの番をする猟師。日暮れて間もなく、辺りの闇を払ってひづめの音が近づいてくる。野生の筋肉猛々しい見事な白馬が、たてがみを振りながら疾走してくるのだった。折からの月光に照らされて、それはまるでこの世のものでなく、荒ぶる神が舞降りたかのようだった。ダダーン!!猟師は鉄砲を放つが、さすがの熟練の鉄砲打ちも、白馬の威厳に恐れ。弾丸は急所をはずれ前足の付け根にあたったとか・・・。白馬は銃創をものともせず、駆けながら山にもどって行った。翌朝、長谷寺に登った農夫が、件の絵馬の白馬を繋ぐ手綱が切れ、その前足の付け根に新し弾痕が残っているのを発見する。良く見ると、確かに長谷寺の白馬の絵馬には、白い手綱をかきたした跡があり、絵の描かれた板の節が弾痕のようにも見える。さてこそ、不思議な話である。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー長谷寺のこと書いてありました。↓長谷寺ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー季節は夏も終わろうとする頃。山稜の木々を渡る風がひんやりとして、上り道でかいた汗を冷やした。真知子とオレは、長谷寺の舞台縁から、眼下に広がる緑を眺めていた。「カンチャ(solyaのこと)にも手綱つけといたろーか?!」「なっ、なんだんや、いきなり・・。」「東京、行くだらー??」「うん。お前はどがすっだいや??」「うちはまだ決めとらん。」「・・・・・。」「カンチャは、よーじっとしとらんやぁな子だけ、東京行ったらなにすっだかわからんけ。」「オレは、お前・・・、ぞがなこたぁ、ないわいや。」オレはその時まで、東京に行くことが則ち別れだと意識してはいなかった。いや、卒業したら東京へ行きたいという熱病に浮かされて、真知子の気持ちなんかそれまであんまり斟酌してなかったのかもしれない。「てっぽで打って、手綱でつないどく・・・・。」そう言った真知子の言葉の切なさに、はじめて会えないことを意識した。そして、またすぐにその切なさを忘れた。一斉に鳴き始めたひぐらしは、きっと、オレをののしっていたのだろう。つくづく、だらずだーで。つくづく、だらずだーで。つくづく、だらずだーで。。。。遠く、ひんがしの国まで遠征しただらず馬は、今だ西の関所に留まり、この国に帰りついていない。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー読んだらひとつポチッと。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月21日
コメント(12)

子どもの頃、サーカスってなんとなく怖かった。いたづらを見つかったり、わがままを云うと、よく「サーカスの子になっだか?!」なんぞと叱られた。そう叱られると、サーカスに売られて、恐ろしい団長にこずかれながら夜汽車で流れて暮らす。もう二度と母には会えないのだと、子ども心に切なく哀しく、いちばん怖い叱られかただった。昔、倉吉にもサーカスのテントが立った。線路脇に空き地があって、ここには、お化け屋敷の小屋が立ったり、紙芝居屋のじぃさまが来たり、いわば、倉吉のエンターテインメントの中心だった。(この空き地は後にスーパーが建ったりしてなくなった)この空き地に旅のサーカス団がやってきたのだ。おっつぁんだったか、母親だったかわすれてしまったが、とにかくsolyaも、このサーカスに連れて行ってもらった。サーカスに売られては大変だから、万全、注意を怠らず、ビクビクとついて行った。しかし、テントの中の興奮は、恐怖を忘れさせた。おかしな仕種で笑わせるピエロのおっつぁん。器用に丸い台の上に両足を揃えるインド像。ことに、気にいったのは、竹で組んだ球形のジャングルジムの中をオートバイで走りまくる曲芸だ。飛行帽に色つきのゴーグル、白いマフラーのオートバイ乗りは、solyaがパトロールにでかける時の恰好にそっくりだった。燕尾服にシルクハットの団長の口上につづいて、ジンタの奏でるワルツが流れはじめる。登場したのは、白いレオタードに身を包んだ可憐な少女。バレリーナのような衣装からすらりと伸びた脚。細く華奢なうなじ。黒い大きな、うるんだような瞳。少女はゆるりゆるりと空中に張られた綱を渡りはじめるあの少女は、なにか事情があってサーカスに売られたのだろうか??この興行がはねたら、また、夜汽車に乗ってどこかに向かって旅するのだろうか??もう二度と母とも父とも会えぬのであろうか???その少女の美しさがなんとも切なくて哀れげで、aolyaは心詰まってしまった。極彩色に彩られた切ない想い出として残っている。翌日。飛行帽に色つきゴーグル。鉄人28号のジャンパーに黄色いマフラーをなびかせて、愛車にまたがったsolyaが、どこに向かってひた走ったか?!?! この顛末は、あまりにばかばかしいので、秘めたることといたします。 FINーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー読んだらひとつポチッと。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月19日
コメント(4)
solyaはえらいだいじなことを忘れとったやーながやぁ。。。件のおっつあんは子ども好きで、人懐っこくて、飾らん性格だったので、とても人気ものだったのだよ。公休の日になると汽車の中で出逢ういろんな人たちが遊びに来たりした。赤崎から汽車に乗って魚を売りに来る行商のおばさん。(どっから仕入れてくるのか、持ってくるすり身の天婦羅が絶品だった)日がな汽車に乗るのが楽しみの質屋のご隠居。(これはおっつぁんの碁敵だった)大阪のおばちゃんに決してひけをとらない倉吉のおばちゃん達。(これは、どーがにぃも、こがにぃーも、きょーさめー団体だった)これらの客人達は、日曜日に必ず見かける小さな正義の味方に敬意を表して、駄菓子だのちいさな玩具だの、某かのおみやを持参するのが常であった。春も深まったある日。おっつあんとsolyaは連れ立って打吹公園に花見に出かけた。花びらの舞う桜天井の路。軒を並べてsolyaを誘惑する玩具の露店。しかし、その日、solyaは子ども子どもした玩具にゃ目もくれなかったね。今日のおっつあんは、意外な連れと待ち合わせをしていたのだ。セーラー服のお嬢さん3人。実はカノジョ達も、倉吉線で通学する乗客で、おっつあんの“勝手にファン倶楽部連”なのだった。solyaはだいたいにしてお客さんが好きなのだよ。ましてや、華やいだお客さんとなると、持ち前のサービス精神がむくむくとね。いっとう枝振りが良くて、美しく咲き誇る桜の下にゴザ敷いて、おっつぁん家のおばちゃんが作ってくれた握り飯(おにぎりなんてかわいーもんじゃないよ。solyaなんかは両手で持ってもたらんくらいでかい!!)のはいったおべんとひろげて、バリャースのみかんジュースとか、アイスクリンの買い出しに走って・・・・。まぁ、忙しく接待したわけだよ。がぁ、ちと張りきり過ぎた。心地よくうららかな春の陽射しと風。ハラハラと散り落ちる桜の花びら。花見客の喧噪までが、ザザーン、ざざーんと押し寄せる波の音みたいで。。。不覚にも、ひとりのおねぇーちゃんの膝枕でウトウトと眠ってしまったのさ。さて、どのくらい眠ったのだろう。桜の樹に背を持たせかけたおねぇーちゃんと、ヒダの入ったセーラー服のスカートの上にすやすやと眠る少年。ふたりだけだった。眠ってしまった少年を起す訳にもいかず、露店をひやかしにでかけたみんなに取り残されたのかもしれない。や、ややや。ホントのことを云うと目覚めていたのだよ。でも、なんだか甘酸っぱい匂いがして心地よく、もう少しだけそうしていたかったのだよ。ざぁざぁー。風が枝を揺らして通り過ぎる。舞い散る桜吹雪。この世の外の美しさ。時間がゆっくり回るように過ぎて行く。solyaは唇にやわらいかいぬくもりを感じた。そう、もう少し目を閉じていよう。もう少しだけこのままで・・・・・。solyaはこの大事なシーンをすっかり忘れとったやーながやー。solyaの唇をはじめて奪ったのは、この・・今は名も知らぬ乙女だったのだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー読んだらひとつポチッと。m(_ _)m↓人気blogランキングへ
2006年04月19日
コメント(4)
全135件 (135件中 1-50件目)

