1

LETTUCE FRY今回もシリーズ読者には嬉しい、ご褒美のような番外編あり。これだから森作品短編集は侮れない!読了後、思いだしニヤつきが止まりませんでした(笑)ラジオの似合う夜(A radiogenic night)・辞表を出したが認められず、長期海外出張の話が回ってきた。出向いた国はまだ色々なものが整っていない国。歓迎されているようだが監視されているようでもある。そこで再会した、かつて日本に研修に来ていた女性 X・J。彼女から最近この国で起こった美術館で起こった盗難事件、強盗が残したという金庫の指紋、炭水機関車から姿を消した強盗の話を聞く。彼の滞在中起こったのは美術館の壁に穴が開く事件。何のために?―とある人物の話。彼女らからの国際電話あり。彼の心情、彼女達への思い(スタンス)が知れる貴重な一編。さりげなく、"彼"ともすれ違っていることも判明するし。謎で分かったのは炭水機関車の事件くらいだった。X・Jって誰だろう?分からなかった。檻とプリズム(A prism in the cage)・檻には入っていると感じている僕。自我と外界と上手く接触できない僕がいつも一緒にいた三歳年上の彼。小さな女の子が殺される事件が相次ぐ中、彼に興味を示し、僕に近づいてきた彼女は彼が犯人だと疑っているようだった…証明可能な煙突掃除人(Provable chimney sweeper)・お化け煙突から落ちて死んだ父。図らずも彼の後を継いで町一番の煙突掃除人になった僕にお化け煙突の掃除依頼が来た。他の煙突よりも格段に高く、大きい煙突。父はそこで地獄の深さを見、笑い声を聞いたといった。それを僕も知ることが出来るだろうか?皇帝の夢(The imperial dream)・夢で見た地を訪ねた僕。あれは夢の中の僕が生まれる前の胎児の夢?彼はこの地の皇帝だった?―生まれれば落ち着くことが出来るし、死ぬことも出来る。(生まれなければ何も始まらない)という言葉が響くショート・ショート。私を失望させて(Drive me to despair)・「面白い話」をするといってミィが始めたのはお兄さん、お姉さんが桃を拾った桃太郎の話?―御伽噺は現代に置き換えない方が良いかも?という教訓…な、わけはない。麗しき黒髪に種を(Seeds for her lovely tresses)・街を行く女性の髪が風に靡くのをみるたびに思い出すのは子供会の引率に来た女性に「くっつき虫」(植物)を子供たち皆でつけて泣かせてしまったこと。髪をゴーカートに巻き込まれて亡くなった女性と彼女がだぶる―コシジ君のこと(My most unforgettable figure)・小さくて、失敗が多くて、眼鏡をかけていて、虐められていたコシジ君。中学に上がってからは接点もなかったのに、彼は僕の夢の中の住人だ。砂の街(The sandy town)・いつの間にか砂だらけになっていた故郷。―映像で観てみたい一作。刀之津診療所の怪(Mysteries of katanotsu clinic)・山吹早月と海月及介の故郷を彼らと共に訪れた加部谷恵美は山吹の実家の旅館へ。西之園萌絵は同じ島にある伯母の佐々木睦子の別荘に。海月と萌絵、初めての出会い編。でも、あっさり。島にはいくつかの謎があった。一、診療所を覗いた後に病気になり、その後も体調を崩すようになった男の子の(病気の)謎。二、診療所内の着物姿の女の幽霊。三、診療所の前の森に立っていた白い女。四、お爺さんを脅した振袖の女。五、診療所へ定期的にやってくる長身の男。六、その男ががけから投げた白い刀。どれも謎の中心には診療所があるらしい。診療所を訪れた一行は「刀つのPQR」という落書きも発見。この意味は?推理をめぐらすも八方塞。恵美と萌絵は診療所の医師に直接話を聞き、あらかたの謎は解けたが、二、四、落書きの謎は残った。でも、電話で話した犀川はあっさり謎を解き、萌絵は知らないから分からない、佐々木睦子は分かると謎の言葉を残すのだった。真相は?―ある人との嬉しい再会あり。そこがメインでもあるから、山吹と海月は早々に退場。単独の短編としても楽しめるが、シリーズと今までの短編を読んであると色々な所にニヤリと出来て面白さ倍増である。本当にこれがあるから短編集だからといって見逃せない!(単独短編も面白いので、シリーズ番外編がなくても結局は読むのだけれど)~以下、大いにネタバレを含む妄想と感想~(シリーズと他の短編集にも及んでいるので、読んでない方はご注意ください)林さんの断らない(断れない)態度を読んで思った。今回は紅子と離婚して5年後くらいの設定(多分)だから、X・Jとの間の、ではないだろうが、海月君って林さんの子供だったりして?と。積極的な女性に好かれるところがあるし、ありえるかなーと。きっと妄想だけど。彼が紅子の元で紅茶を飲んで落ち着く風景は良い。診療所の医師となった練無、彼のもとを訪れるのは紫子さん!一緒にいる(彼が身内と入っているので結婚したのだろう)のと、紫子さんが今でも男の人に間違えられているのがなんだか嬉しい。でも、練無が今でも女装(診療所内での振袖女性)してるって…睦子伯母と年同じ位だろうに…睦子と練無、紫子の出会いはどの短編集だったか…「ぶるぶる人形の夜」だったかな?へっ君との再会編もあったらいいのに!
March 5, 2006
閲覧総数 6134
2

THE SLIVER CHILDミロと六人の守り手装画・堀内亜紀自分の体に異変に気付いた6人の少年少女は、何かに導かれるように荒れ果てたゴミの街・コールドハーバーを目指した。そこに待つ運命、使命とは―不思議な世界観を持つ(児童)小説。ミロ・ある日突然、異常な食欲に襲われ、その後からだがどんどん変異していく少年。変異後はすべての子供の位置がわかる目をもつ。身体は巨大化し、羽を持つ。トマス・不思議な癒しの力(ビューティ)を持つようになった少年。ミロの変異を助ける。エミリー&フリーダ・虫のように手足で地面を這いまわる双子の姉妹。足が速く、パッチワークなども上手い。トマスがはじめに出会う。同じような特殊な子供を見つけることを使命のように思っている。ウォルター・背が3m以上、身体の幅も1.5mに巨大化した少年。人一倍優しい心の持ち主。彼らを守る事を使命のように思っている。ヘレン・遠くからでも他人の心を読む力がある少女。父親と二人暮し。ミロが助けを求めた人物。ジェニー・ミロの幼い妹。飢えだけを持つの襲来から子供を、地球を守る為に変異した事に気付いた彼ら。最初の守り手、使者で先駆けである事に気付いたミロは空で見張る事に。
October 26, 2006
閲覧総数 20
3

第2回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作だったそうな。代理母で生計を立てている小田切良江は、代理母としてはじめて出産した子供・三輪俊成が母親・咲子に虐待した事を知り、発作的に俊成を連れ出してしまう。そのことを知った歌舞伎町で働き、かつて良江と関係のあった田代幸司、彼の兄貴分でアングラ・カジノの店長・赤星サトル、元相場師の張龍生は誰も傷つかない誘拐計画を実行する。うまく行くと思われたその時、俊成の虐待を疑う女刑事やハッカーが動き出し、計画は想わぬ方向へ進む―ネット・トレーディング、ハッカー、代理母、胎児細胞を使った整形技術、瞬間像記憶、など様々な要素が詰まっているのだが、ラストは微妙かも。~ネタバレメモ~三輪俊成 ~誘拐された子供。自閉症。良江と同じく記憶能力抜群で、それを絵にするのもうまい。 事件後は父の元に戻る。三輪俊英 ~俊成の父。投資アドバイザー「インフィニティ」社長。三輪咲子 ~俊成を虐待。ホストにつぎ込んでいる。joshuaに踊らされ、事件に関与。 joshuaに渡された爆弾により死亡。小田切良江~Enigumaの一員。代理母をして生計を立てている。瞬間像記憶能力あり。 事件後、(代理母として)妊娠していた子を出産、田代幸司と共に育てることに。張龍生 ~Enigumaの一員。元相場師。仲間を助け、死亡。赤星サトル~Enigumaの一員。アングラカジノ店長。田代幸司の兄貴分。容姿にコンプレックスあり田代幸司 ~Enigumaの一員。歌舞伎町のキャバクラで働く。鈴村薫 ~特殊班の女刑事。パソコン関連に精通。joshua ~ハッカーにしてクラッカー。侵入していた三輪俊英のパソコンから誘拐事件に気付き、 自身の楽しみのために撹乱する。正体は宇賀神良也17歳。犯人があまりに関係ない人物だったのはまだいいとしても、彼の実体としての関わり方は反則気味な気がする。(Enigumaのパソコンの整備にいきなり登場していた設定)
January 2, 2009
閲覧総数 79
4

ROWAN OF THE BUKSHAH作画は佐竹美保リンの谷のローワンシリーズ第5弾ローワンと魔法の地図ローワンと黄金の谷の謎ローワンと伝説の水晶ローワンとゼバックの黒い影冬がいつまでも続き、食物などの貯えも底がつきそうになり、リンの村は対策を迫られる。勇敢なリンの村のプライドから他に助けを求めるのを渋るランを説得し、バクシャーを置いていけないローワンと数名を除いて人々はマリスに避難する事に。そんな村にがやって来る。これは山の呪いか、それともの新たなる始まりなのか?シバから受け継いだ能力と共にローワンは再び禁じられた魔の山へ。今回の試練のために今までの試練があったとシバが言うようにローワンシリーズの集大成とも言える一冊。これでシリーズ完結ではないのかもしれないが。危機に際して迷信に揺れる人、自分の見たものしか信じないもの、プライドの高い人、他者を思いやる人…様々な人、感情が交差する。リンの村の更なるルーツも明らかに。何より嬉しかったのはスターを始めとするバクシャーが今回のキーとなって活躍しているところ。やはり賢い動物なのでありました。ひねくれながらも道を作り、ウノスで避難するシバもいいキャラクターである。ローワン~リンの村のバクシャーの世話係の少年。引っ込み思案。「やせっぽちのウサギ」と呼ばれることも。ジラー ~ローワンの母親。畑係。アナド ~ローワンの妹。ストロング・ジョン~ジラーの再婚相手。果樹園の世話係。ラン ~リンの村の長老。村長的存在。ティモン ~リンのの下で子供たちを教える教師。シバ ~リンの村の老婆。とも魔女とも呼ばれる。アラン ~リンの村のパン屋。母サラはりん出身だが、父親は。泳げない。ブロンデン~リンの村で家具作りをしている女性。ニール ~リンの村で壺作りをしている男性。ノリス ~ゼバックの奴隷だったリンの村の人々と同じ血を受け継ぐ青年。シャーラン~ノリスの妹。絹絵係。オグデン~のリーダー。語り部。ジール ~ゼバック生まれだが、オグデンに拾われ、養女に。凧で飛ぶ先駆けの一人。~海の民マリスのリーダー。スター~リンの村のバクシャーの雌。群れのリーダー。ウノス~シバが飼っているグラック(翼をもつ爬虫類の動物)アイス・クリーパー~寒さの中で繁殖する白い大蛇。
October 12, 2006
閲覧総数 177
5

CASTLE IN THE AIR魔法使いハウルと火の悪魔 空中の城1の続編。ラシュプート国のバザールの若き絨毯上人アブダラは怪しい男から空飛ぶ絨毯を手に入れる。絨毯の動かし方も分からぬまま、その上で眠るアブダラが目を覚ますと、そこに現れたのは謎の美しき姫〈夜咲花〉だった。最初は夢かと疑うアブダラだったが、現実と知り、恋に落ちた彼女と駆け落ちしようとする。だが、その目前で〈夜咲花〉が巨大な魔人(ジン)に攫われてしまう。〈夜咲花〉の父王に追われるアブダラは隣人の揚物屋ジャマールと彼の飼い犬の助けもあり、空飛ぶ絨毯に乗って追っ手から逃げ、〈夜咲花〉をジンから取り戻そうと決意する。砂漠で盗賊カブール・アクバに捕まるが、そこで手に入れた一日に一つだけ願いをかなえる瓶の中の精霊(ジンニー)を手に入れる。だが、閉じ込められたことで怒りに燃えるジンニーはいつも不幸になるように願いをかなえるため、前途多難。しかも、喧嘩は強いが正体不明の敗戦国の兵士や、魔法が使えるのか巨大になる猫〈真夜中〉とその子供〈はねっかえり〉も仲間に加わり大騒動。〈夜咲花〉を攫ったジン(ハスラエル)は本来良い魔人なのだが、弟の半端者のジン(ダルゼル)に自分の命を握られ、彼の花嫁を集めるよう命じられたため、世界中の姫をさらっているのだという。力を貸してくれると噂に聞いたインガリー国の(王室付き)魔法使いハウルは行方不明だという。ハウルの動く(空中の)城はハスラエルたちに奪われたらしい。アブダラは〈夜咲花〉を救えるのか?襲われたハウルたちはどこへ行ったのか―続編だが、ハウルたちは物語の脇を支え、主役はアブダラである。だが、空中の城1の後の彼ら(ハウルたち)にまた会えるのは嬉しい。良い魔人には下級天使が手下につくというのは常識なのだろうか?アラビアンナイトのような設定(要素)をふんだんにいれ、魔人を出しつつも魔法使いも出すというのが面白い。魔人vs魔法使い、どちらも心臓(命)は他のところに隠しておくところは共通している。城が襲われた時にハウルを置いて逃げるのをソフィーが拒否したために喧嘩してたと言うのがまたなんとも微笑ましいと言うかなんと言うか。喧嘩しながらも仲良くやっているハウルとソフィーの関係がとっても良かった。彼らの他にもまたもや呪いに掛かったジャスティン王子、結婚したサリマンとレティー、空中の城では生まれたばかりだった王女ヴァレリアも少女になり(ちょっと早いが、ハスラエルに攫われる)、別の姿になったカルシファーも登場している。映画(ハウルの動く城)には空中の城1にはない戦争シーンがあるが、それはここに出てくる。魔法使いを使って勝ったインガリー国、イギリスには魔法を題材にした話も多いが、魔法使いが戦争に手を貸すという流れも多い。
June 8, 2006
閲覧総数 102
6

幕末の長州藩士・一之瀬周(20)は潜入していた新撰組に正体がばれ、瀕死の重傷を負う。彼を助けた刺青師・宝生梅倖は、秘儀「鬼込め」の中でも禁忌の一つ、不老不死の「呪い」を周に施す。そのおかげで一命を取り留めるが、それは長い生の始まりだった。”閻魔”を纏った周は、梅倖の弟子・宝生閻魔となる。〈慶応2~3年/1866~67年〉明治〈16年/1883年)になり、かつて梅倖の最後の願いを受け入れ新選組を裏切った閻魔を見逃してくれた元新撰組隊士・岡崎(今は日坂清之助)の窮地を彼の娘・奈津により知った閻魔。閻魔は以前鬼込めをした客で、現警視(しかも実家は成り上がりの資産家)の牟田信正に不当逮捕された清之助の解放を頼む。信正は早急に手を回すが、暴力三昧の取り調べを受けた清之助は解放後、時を止めた閻魔=周に娘を託して息を引き取る。周の秘密に気付いた信正は、その後彼の協力者に。〈明治23年・1890年〉妹として育てた奈津も閻魔の年を越し、医学生となっていた。閻魔の現在住む横浜で切り裂き事件が発生。閻魔の客も殺され、奈津にも危険が及ぶ。体を張って奈津を助け、反省のそぶりを見せない犯人(外国人記者)に鬼込めをする閻魔。それを、自分自身に不老不死の鬼込めをして、梅倖に破門された兄弟子・夜叉(鬼月と名乗ることも)に知られる。夜叉は奈津に出会い、彼女を気に入っていたこと、最大の禁忌を犯したことにより身の内の鬼が欲するため、定期的に人を殺し、心臓を喰らっていたこと、その魔の手に閻魔の姉も落ちていたことなど、夜叉と閻魔の因縁が明らかに。〈明治28年/1895年〉奈津も二十代半ば、同じく医者となった筧に求婚されるも閻魔に秘めた思いを抱く彼女は断ることに。自分を憎んで殺してくれればよい(七割、殺したい二割)と思う夜叉の暗躍により、命の危機にさらされる閻魔。また、鬼月は元長州藩士で、明治政府の暗部を知る老人・皆藤重清の秘書になっていた。実は皆藤は鬼月の父で、閻魔に新選組への潜入を命じた人物でもあった。〈昭和20年/1945年〉閻魔は梅倖の元にいて、同じ不死の鬼込めをされたであろう化け猫クロに死が近づいていることに気付く。不死の鬼込めにも寿命があることは救いだが、一人残される不安も増幅する。閻魔の祖母のような年になった奈津も閻魔の不安を感じ取り、自分の行く末を考えだす。信正も閻魔のことを案じ、養女・惠子に後を託す。閻魔は召集された画家志望の青年・高見に不老不死の鬼込めをするが、長崎に落とされた原爆により、無残な状態で生きる彼を発見、鬼を抜く。そこに現れた夜叉と死闘になるが、不老不死の鬼込めにも寿命があることを彼に伝え、別れる。閻魔のことを考え、また、自身の矜持からも彼の前から姿を消した奈津。彼女を捜し、何よりも大切な存在である彼女に、自分の答えを出しに行くことを閻魔は決意する。いろいろ盛り沢山な話なのだが、帯(に書いてある雰囲気?)とは違う印象を受けた。いい意味で。
July 25, 2011
閲覧総数 24
7

快挙。男女シングル共に1~3位を日本人が占めた。男子シングル1位 高橋大輔 ~4回転成功!2位 織田信成 ~体調不良だったらしいが、それを感じさせない完成度の高い演技3位 小塚崇彦 ~今年からシニアデビューにして初メダル!女子シングル1位 浅田真央 ~トリプルアクセル踏みこたえ、質の高いプログラム2位 村主章枝 ~相変わらず女優!表現力の高さは抜群3位 中野友加里~スピーディーな滑り。特にスピンの速さは絶品。まぁ、優勝候補だったランビエールが出てなかったりもしましたが、高橋、織田、小塚は皆パーソナルベスト。それがすごい。浅田真央のパーソナルベストは女子の歴代最高点だとか。今回の結果でGPファイナルには高橋、織田、浅田、村主、安藤の出場が決定。
December 3, 2006
閲覧総数 15
8

λ HAS NO TEETHGシリーズ最新作!今回はλ(ラムダ・小文字)冒頭及び作中各章の引用文は「クヌルプ」(へルマン・ヘッセ著、高橋健二訳)T建設技研の実験棟で殺人事件が起こる。密室といえる建物の中、身元も分からない4人の被害者は至近距離から銃で撃たれた上、ほとんどの歯が抜かれていた。ポケットには「λに歯がない」のメモが。偶然居合わせたのはT建設技研と共同研究していた国枝研究室の面々。ポロリと助けを臭わせた近藤の要請を受け、密室に乗り出す萌絵。事件がどうこうは本当におまけのように思えたり…だって、トリックがあまりに専門的で、いや、それは今に始まった事ではないが…保呂草がちょろっと出てくる。と、言うことは、彼と一緒にいる女性は各務だろう。暗躍している彼らが表に出て来る時に事態は大きく動くのだろうか?沓掛とも保呂草とも面識がある赤柳。名前は偽名。あの人だろうか?それともこの人?と予想はするが、決定打はない。これだけ匂わせているのだから、すでに出てきたことのある人と思うのだけども、引っ掛けだったらどうしようか…葛西も登場人物紹介に"謎の男"とある。あれ、この人も要チェック!?喜多もちょっと出てきてS&Mコンビを微笑ましく見守ってくれているよう…な。加部谷恵美・C大学2年生海月及介 ・同山吹早月 ・C大学大学院M1李 ・留学生国枝桃子 ・C大学助教授西之園萌絵・N大学大学院D2犀川創平 ・N大学助教授近藤・愛知県警刑事鵜飼・愛知県警刑事沓掛・警視庁警部(公安課)赤柳初朗・探偵葛西 ・謎の男松木泰三・T建設技研研究員(設備系)城田孝治・同(構造系)吉沢美佳・同(構造系)日比野 ・同(意匠系)梶間繁夫・研究所所長青井弓子・研究所副所長有本 ・出入り業者田村香 ・事故で死んだ女小嶋聡司・窃盗犯ギリシャ文字はまだまだあるが、順番もランダムだし(意味があるのかも)、どういう意味があるのか、どこまで続くのか、謎のまま。α・β・γ・δ・ε・ζ・η・θ・ι・κ・λ・μ・ν・ξ・ο・δ・ψ・π・π・ρ・σ・τ・υ・φ・χ・ω・Αネタバレ大有りメモGシリーズ φは壊れたね θは遊んでくれたよ τになるまで待って εに誓って
October 17, 2006
閲覧総数 825
9

鴉に出てきた一風変わった探偵・メルカトルが活躍する短編。「(すぐに解決してしまうため)長編に不向きな探偵」と自ら豪語するメルカトル。解決しても、それを裁くかどうかはメルカトルの気分、彼の利になるかどうかによって簡単に左右され、あまつさえ、暇を潰すために犯罪を誘発する事も…!?小説家の友人・美袋三条の事件の巻き込まれ方とダメッぷりはメルカトルの横にいるだけに際立つ。ちょこちょこ出てくる増岡も事件にあいやすいといえるだろう。・遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる美袋が友人・増岡の誘いで訪れた山荘で恋した女性・佑美子が殺された。状況から疑われるのは彼女の自殺か、犯人は美袋だということ。救いを求めてメルカトルを召喚。・化粧した男の冒険増岡の招待で訪れたペンションで、今度は化粧された男性の遺体が発見される。一緒にいたメルが事件を解く。・小人間居為不善 (*間は門に月)「メルカトル鮎探偵事務所」に閑古鳥が鳴く。だが、メルは「"必要と思われる人に"DMを送ったと言う」現れた依頼人は甥や姪に命を狙われていると言う老人だった―"悪魔的"を強く感じた事件。暇つぶしのためならば犯罪者予備軍の背中を押す事躊躇わず!?・水難執筆のために旅館に泊まる美袋はメルに会う。旅館に出た女子高生の幽霊と殺人事件を"心霊探偵 物部太郎"を名乗るメルが解く。メルカトルのタキシード姿は(探偵としての)ユニフォームである事が判明。・ノスタルジア真相を解けなければ、「美袋三条」名義で発表すると言う賭けの下、メルが書いた小説(ミステリ)を読む美袋。死んだ富豪は自殺か他殺か?屋敷内にいたのは医者と刑事の養子だった。登場する(養子の)刑事の上司の倫理観は作者・メルに共通するものあり。・彷徨える美袋学生時代の友人・大黒から彼のシガレットケースが贈られてくる。彼を探しに出た美袋は彼の弟と出会うが、次の日、弟が殺される。・シベリア急行西へシベリア急行内で殺人事件発生!"悪魔的な"メルカトルの探偵っぷりを堪能したので、みっつ君さんが教えてくれたメルカトルシリーズをゆっくり読み進めていきたいと思います!
October 19, 2006
閲覧総数 369
10

誰か、名もなき毒 の続編。・・・シリーズ第3弾かな?今多コンツェルン会長室直属のグループ広報室に勤める杉村三郎は取材先からの帰りに編集長園田と共に拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。警察の突入、犯人死亡で事件はあっけなく解決したのだが・・・。宮部氏の物語が単なる事件に終わるわけはなく。バスジャックの真の動機があきらかになっていく。そして、三郎転機の一冊・・・といえるかも。----------------------------老人は迷惑をかける慰謝料を払うなどと巧みに誘導し、乗客を掌握。だが、老人の対応に強い拒否感を園田が起こし、杉村は驚く。警察の突入そして持っていた拳銃で犯人は死亡、人質は3時間ほどで全員無事に救出。後日、そのバスに乗り合わせた乗客・運転手のもとに、慰謝料が届く。なぜすでに死んでしまった、しかも貧しいはずの老人から大金が届いたのか?それを受け取った元人質たちは警察に届けるべきか否かで迷いが生じ、老人と金の出所について調べることに。バスジャック犯~犯行時は偽名を使う。明らかになった暮木という名も取り替えた戸籍。 本名・羽田光昭。 捜し出すよう要求した3人の人物は、以前ねずみ講に貢献した人物。 大きな事件となった詐欺の裏の人物の片腕だった。 引退後、死にかけたことがきっかけで改心。私財をどんどん寄付したりし、 みんなに償うことも、みんなを罰することもできないが 自分の播いた種を狩る一助になればとバスジャックを実行。早川多恵~光昭の幼なじみ。光昭を止められず、慰謝料送付を請け負う。人質になった人々杉村三郎 ~あおぞら副編集長。養父の理解もあり、事件の真相を調べることが可能に。 慰謝料の件などで会社に迷惑をかけるからと辞表を提出。 辞職、離婚後、三郎を勘当した病の父のいる故郷へ。園田瑛子 ~あおぞら編集長。犯人に強い嫌悪感を示し、その後トラウマで調子を崩す。 調査にも協力せず。昔受けた社員研修で反省室に入れられ、 自殺を図るほどの状態に陥り、休職したことがあった。 暮木が昔トレーナーかそれに類する仕事をしていたと肌で感じ、拒否反応を起こす。 労連の事務局に異動に。前野メイ ~パティシエ志望。調査に協力。坂本啓 ~大学中退した青年。調査に協力。田中雄一郎~金属加工業の社長。迫田とよ子~老女。詐欺商法の被害者。柴野和子 ~バスの女性運転手。菜穂子~三郎の妻。三郎を支えられるようになろうと思ったが行き詰まり、また寂しさから橋本と不倫。 自分のためにたくさん我慢してきた三郎を自由にすると離婚を申し出る。橋本 ~今多コンツェルン広報課員。傘下の会社に出向に。山藤~警部。バスジャックでは交渉役を務める。北見 ~亡き私立探偵・一郎氏の妻と息子・司。足立則生~新聞販売店店員。自分を巻き込んだ詐欺一味を告発したいと生前の北見氏に依頼したことあり。 再会した詐欺グループの一員が殺され、容疑者として追われることに。 死んだ男は、彼女の犯行を隠すために足立を利用した。あおぞら編集部園田・杉村間野~菜穂子の紹介もあって編集部に入った元美容員。家庭の事情で辞職。井手~もともと問題が多かったが、園田休職中にさらなる問題行動を起こす。野本~よく気のまわるバイトの青年。睡蓮のマスター~水田大造。社員研修のトレーナーが詐欺師になっていたりするというのはぞっとする話だ。
April 2, 2014
閲覧総数 2007