日々のあぶく?

日々のあぶく?

January 7, 2006
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入試は全滅、今度は予備校の試験を受けるため上京した尾崎孝史。

薄気味悪い宿泊客はいるは、前のホテルの持ち主・蒲生大将の幽霊も出るという。

深夜、ホテルの火災で逃げ遅れた孝史は薄気味悪い宿泊客に助けられる。
気がつくとそこには今はもうないはずの蒲生邸が。
助けた男は平田と名乗り、時間旅行者だという。
そして、今は昭和11年2月26日未明、二・二六事件がまさに始まる時だとも―
孝史は事実を受け入れられないまま、この時代に戸籍をもったという平田が奉公する蒲生邸に匿われることに。

その日に自決したといわれる蒲生大将はそのとおりの行動を起こすが、

彼は殺されたのか、もしくは自決した後に銃を持ち去った人間がいるのか?
蒲生大将の息子・貴之、娘・珠子、大将の弟・嘉隆、大将の妾・鞠恵、
女中のちえ、ふき、主治医の葛城医師。
平田の前に働いていた黒井とは?
平田は何故この時代に戸籍をもったのか?

時間旅行者(タイムトラベラー)のもつ苦悩、時代に馴染み、周りの人に流されないよう人に不気味だと感じさせるオーラを身にまとい、
助けようとしても大きな歴史の流れは変えられない"まがいものの神"であること…
タイムトラベラーであることがけして良いことではないというならまだしも多大なる"負"を背負っている設定は珍しいかもしれない。
二・二六事件とタイムトラベラーをかけた小説は恩田陸の 「ねじの回転」 もあったなぁ。
この話では二・ニ六事件は直接的な関わりはないが、他の時代と絡ませてどうにか回転できないかと作家に思わせる事件でもあったのだろうか。

最後のふきの手紙がほっこりと閉め、光となっている。





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Last updated  January 7, 2006 02:13:27 PM


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