日々のあぶく?

日々のあぶく?

January 30, 2006
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ぶっ倒れる前に読んだからちょっと内容が朧だ…

訳書には エルフギフト 上 、共訳でバーティミアスシリーズ サマルカンドの秘宝 ゴーレムの眼 などがあり、翻訳家として活躍する金原氏。
最近では娘の金原ひとみが 「蛇にピアス」 で芥川賞を取ったことでも有名になった。

そんな彼が翻訳家を目指したのは些細なきっかけから。

そして、研究をしながら博士課程に進む中で翻訳の仕事が来て…とこんな具合。
その後は非常勤講師→助教授→…と教えながら翻訳の仕事をこなしていったらしい。
もちろん、それまでには翻訳の下訳の仕事などもこなしていたり、
自分たちで良い洋書の紹介をする会報を作ったり、新聞に批評を載せたりといろいろな活動をしている。

日本特有の終助詞(語尾)や「I」の表現の仕方に悩み、
訳はどうあっても人の手を通るから原書を読めればそれが一番と言い、
自分でも他の人の訳を読むと違和感があるから良い本は自分で訳したいともいう。
自分の表現が古かったり合わない場合は(それを見極め)それにあう若い人と共訳にしていたり、
タイトルセンスがないから(ほとんどが直訳して)問題があるときは編集部に任せていること、
20年もすれば訳も古くなるから新しい訳が必要とあっさり認めている。
また、翻訳家一本で暮らすことの大変さ、黒子になりがちで認められにくいこと、

今まで訳した本の思い出や、今までに教えた生徒達の話、
結局、自分は日本語が好きで、翻訳以外の会話などの英語は苦手というエピソードも、さっぱりとしたあっけらかんと語っている。
ハリー・ポッターによってファンタジーの間口が広がったことを歓迎してもいた。
翻訳にも手を出している江國香織との対談や、
大学で受け持った「創作ゼミ」から作家になった貴重な生徒、古橋秀之と秋山瑞人との鼎談もある。


学年ごとにノルマ(規定枚数)があり、創作したものを提出。
それをゼミ生たちと批評するというなんともゆったりと構えた面白そうなもの。
しかも、それがあったのは文学部ではなく、社会学部だったとか…

2005年12月発行
ほとんどはメールマガジン「児童文学評論」連載のエッセイ「あとがき大全」2001年6月号~2005年5月号より抜粋。
+新聞や雑誌などに寄せたもの、書き下ろし、語り下ろし。





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Last updated  January 30, 2006 02:10:47 PM


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