DJ Kennedy/life is damn groovy
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ブログを続けていくのは難しいもので、ここで初めて書き始めたのが12年前。そのうち回数が減り、今回も約1年半ぶりにふらりと戻りたくなったのだ。私には面白い友人が何人もいるが、中でも最近もっとも気に入っているのが眞脩(マシュー)。気が向くと平日だろうが深夜だろうが大して飲めもしないのにバーボンを片手にやってくる。そして今宵も持参のDVDを観ながら、自分で持ってきたくせに誰より楽しそうに笑っている。微笑ましくもあるが、しかしどうも、何度となく自宅で観ているだろうに。料理の腕前もかなりのもので、私は残り物を使ってちゃっちゃと、というのが大の苦手であるのだがマシューはそこが料理の喜びなのだと言う。手さばきから味付けは勿論盛り付けまでとても美しく、腰に片手をあててフライパンを振る仕草などはちょっとかっこいい。そうして残り物撲滅週間には彼の存在が欠かせなくなった。マシューはNYにおいても日本においても優秀なビジネスマンであり、その上物語も書いている。つい先日も新しい物語を引っ提げて我が家を訪れた。マシュー「あ、そうだ。これ読んでみない?」彼がいつも持ち歩いているリーダーで新しい作品の概要を読ませてくれた。軽快なコメディと言ってよいだろうか、キーワードは「ふうん、こんな(織田)信長もいいね」。何を書くそう戦国時代が関わっている。マシュー、夫、私の3人ともにそろそろ酔いが回り始めた頃、マシューがふと笑いを殺すような顔で八つ折にしたコピー用紙をポケットから取り出しテーブルの上で広げた。そこには昔懐かしい阿弥陀くじが書いてあり、マシュー「はい、二人とも2か所ずつ選んで」夫「なんで2か所?」マシュー「当たりくじばっかりだから、ほら」何か悪い予感が漂いながらも言われるままに2か所ずつ選びマシューがはしごのようなくじを辿っていくと、夫は2と3、私は5と19という数字に行き着いた。マシュー「はい、大当たり~!こんなにたくさん悪いね。じゃよろしくー」つまり、夫は2冊+3冊=計5冊、私に至っては5冊+19冊=計24冊の彼の著書を買え、あるいは誰かに宣伝して買わせろと言う強引な販売メソッド。けれど内容がチープ。夫「哀しいねえおまえ、手売りかい?」マシュー「いいじゃん、読んでみなって」まずは夫と私が別々に1冊ずつ購入、そこから慣れない「バーチャル手売り作戦」が始まった。さて、私はどこまで売ることができるのか。皆さまの中にご興味をお持ちの方がいらしたら、是非お読みになってみてください。彼は今、自分のバーチャル手売りが終わったのを良いことに夫と二人Jack Blackの "School of Rock" を観て喜んでいる。ゲンキンだけれど憎めない、お茶目でかっこいい男である。 眞脩フライデー著「イタコのリリイ」
April 13, 2017
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