うす味で、しかし出汁（だし）はしっかりと

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August 13, 2008

学会発表～３日間のソウル滞在

テーマ：韓国！(17937)

カテゴリ：シゴト

８月９日（土）から、11日（月）まで、２泊３日で韓国のソウルに行ってきました。

「国際韓国語教育学会」という、韓国語教育関連の学会としては最大規模、権威ある学会があるのですが、今回のテーマは「特殊な目的の韓国語教育における現況と課題」。

とある方から、「学会にあなたを推薦するから、ビジネス韓国語について発表して欲しい」と有難いご提案をいただき、発表して参りました。論文の題名は、「日本語話者にビジネス韓国語を教える方法」。論文をこちらにアップしましたのでご興味のある方はご覧下さい！

韓国に行くのは、なんと約３年ぶり。所々に思い出があり、変わっているようで変わっていない韓国の景色と空気を感じながら時を過ごしました。

３回目の『ヘドウィグ』

到着した夜は、大学路と江南で、ミュージカルを２本観ました。大学路で観たのは『オーディション』。一度は観たいと思っていた韓国発のロングランミュージカル、『地下鉄一号線』のチケットが売り切れになってしまっていたので、ふらっと入った劇場だったのですが（大学路は、ありとあらゆるところで舞台をしているので、何かしらあるのです）、韓国で音楽を中心としたミュージカルだったら、きっと上手な人が出て見応えあるだろうと思って入りました。一列目での観劇。やっぱり生は迫力あります～。お金のない若手バンドマンが、メジャーデビューを目指して頑張る話で、音楽も、俳優さん達もとても良かったです。

以前、ブログでも紹介しましたが、このミュージカルは若干癖のある内容です。にも関わらず、観たくなるんですよね。不思議です。中毒的な何かがあるような気がします。

メイン会場のソウル私立大、大講堂

さて、次は学会発表の日。会場はソウル私立大です。朝いちの９時30分からの発表を聞きました。内容が「職業目的の韓国語教育の現況と課題」だったので。この「職業目的」の言葉の前には「（韓国）国内の」という言葉が付いていました。そう、同じビジネス韓国語でも、韓国国内でのものと、海外のものとは違うのです。韓国国内というと、発表によるといわゆる外国人労働者が韓国国内での仕事をしやすくするためのもの。工場や飲食店で働く外国人のための教育、という意味合いが強いようでした。

司会の先生（左）、発表者の先生（右）

反対側には、発表者の話を受け、感想を言ったり質問したりする先生方が座ります。良い質問、感想は研究内容や聴衆の理解度を高めます

一方で私の扱うのは海外（日本）でのビジネス韓国語教育です。発表でもありましたが、対象が違うので、内容も相当違ってくるとのこと。その通りだと思いました。

学会で発表される論文、すべてを集めた論文集は６，７センチほどの厚さで、とても立派！論文の内容も、さすが韓国語教育を専門的にされている方々だけあって、重厚なものでした。ぱらぱらめくり、「あらら～場違いなところに来ちゃったのでは」と思ったのですが、延世語学堂の先生に挨拶しながらそんな不安を打ち明けると、「実際教えていて、その現場で経験したことなのだから、その話をすれば良いのよ！」と元気づけてくれました。また、私の発表を聞きに、わざわざ釜山から来たという韓国の女性の方から声を掛けられたりして、「よし、自分の経験は自分だけがしている経験。自身を持とう」と思いました。

いよいよ私の発表！

いよいよ発表。大講堂から離れ、それぞれの分科に別れます。私の発表には、50名くらいの方が聞きに来てくださっていたようです。提出資料と、パワーポイントの発表資料を準備しました。30分の発表時間はすぐ過ぎました。ああ、話し足りない！

会場には、日本の方かな、と思われる方も多くいらっしゃいました。その後、皆さんがお声を掛けてくださり、名刺交換などをしたのですが、日本で韓国語を教えている方もいらっしゃれば、韓国国内で研究をされている方もいらっしゃいます。中には、私の発表を聞くために、この日来てくださった方もいらっしゃいました。

その後、「専門家水準の学習者のための韓国語教育」というハワイ大の方々の発表を聞き、蝉（せみ）がけたたましく鳴く真夏のソウル私立大構内を後にしました。

このスタバ、韓国伝統の瓦屋根です

その日の夜は明洞をブラブラし、ウェスティン朝鮮ホテル隣のスターバックスでお茶をして帰りました。

「訓民正音」のタンブラーをゲット。以前から欲しいと思っていたのでウホウホです

朝、ホテルの部屋からパシャリ。大好きなソウルの街並み

お昼は私がとてもお世話になった延世語学堂の先生とランチをしました。私が10年前、留学時代に雄弁大会に出場するとき、付きっきりで指導してくださったご縁で、今でもお互い連絡を取り合っています。いくら充実した留学時代を過ごしても、何年経っても連絡が取り合える先生がいる、というのはとても有難いことだと思っています。だって、先生はこれまで接した学生は何百人、何千人といらっしゃるでしょうから……。

ハングルパークには、韓国語の書籍が勢揃い！

その後は、韓国語が好きな人だったら目を輝かせるであろう、韓国語書籍専門店「ハングルパーク」へ。これまで何回か注文をしたりお世話になっていましたが、訪問するのは初めてでした。日本語ネイティブのスタッフ、キム・ヘンジャさんと初めてお目に掛かり、いろいろお話ししました。書籍を買いに来る方々の学習相談にも乗ったりされていて、とても意義深いお仕事をされているな、と感心しました。

スタッフ、キム・ヘンジャさんと

その後、新村駅直結のスーパー、グランドマートで買い物をしました。留学時代、自炊をしていたときもあったのですが、いつもこのスーパーで買い物をしていたので、とても懐かしかったです。このスーパーの食品売り場のにおいは10年変わりませんね……。

３日間だけの滞在でしたが、とても楽しい数日間でした。クアラルンプール、ソウルと旅立たせてくれた家族に大感謝。子供にはとても寂しい思いをさせてしまいましたが、極力、家にいられるときは一緒にいようと思います！