きまぐれうさぎ

きまぐれうさぎ

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2010.01.20
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テーマ: お勧めの本(7418)
カテゴリ: カテゴリ未分類
とことん不運で不器用な女、幸江。そんな幸江が惚れた男は無職で博打好きな男、イサオだった。上下巻完結。



前々から評判は聞いていました。
いやでも、ないないないない、それはありえない。
四コマ漫画で感動して泣くなんてことは絶対ありえない!
と、頑なに思ってました。
それでも一応、この作品を読んだことのある友人にそこのところを確認してみたところ、その友人いわく
「私もね、最初それはありえないことだって思ってたんだけど、でもね、なんか泣くんだよね」とのこと。
これはもう自分で確認してみるしかないと、早速読んでみることにしました。
で、結果なんですが…。


存分に泣かせていただきました!
いや、本当に評判通りでした。
この作品は、まさしく、まさかの泣ける四コマ漫画でした。

といっても初めから泣ける要素がてんこ盛りというわけはありません。
本を開いて数ページ読んだだけでは、本当に泣けるのだろうかと、まだ半信半疑だろうと思います。
だって、まず漫画として重要な絵柄が、イマドキの絵ではないですし。
そして内容も、まあ四コマなので基本ギャグなのですが、それがとことん不幸な幸江を題材にした自虐的な笑いなのです。カラッとした笑いでないことは確かで、万人向けの笑いとは言い難いわけです。

しかも、上巻いっぱい感動も特にないままその自虐的な笑いだけが続きます。
その笑いだけでも決して面白くないわけではないのですが、
そこまで読んだ限りでは、感動もそして笑いにおいても特に評判になる程には感じないと思います。

しかしそれがやがて、下巻に差しかかりしばらくした頃に


人は誰しも幸せになりたいものだし、幸せを求めない人なんていないんじゃないだろうか。
この作品の主人公、不運で不器用な幸江もそれは同じで、空回りしながらも精いっぱい幸せを求める。
そんな、とことん不幸な幸江が終盤にかけて、その答えを見つけ出していきます。

そして、最後のページをめくる頃には震えるような感動が待っています。


病気で死ぬなんていう展開を用いなくとも、

しかもまさかの四コマ漫画で。

絵や内容で読むことを避けていたらもったいない作品です。
幸江と一緒に幸せや不幸せの意味を考えてみませんか?
是非読んで下さい。おすすめの作品です。





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最終更新日  2010.01.20 21:01:52
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