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2007年08月28日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
続いて、谷垣禎一さん。

産業再生機構担当大臣、国家公安委員長、
金融再生委員会委員長、科学技術庁長官など)

谷垣さんは今回も
入閣しなかったわけで、
あまり書くことも
ないわけだけど、
谷垣さんの総理・総裁への戦略は


安倍批判勢力を集める」

というものであり、
とりあえず参院選までは様子見、
参院選以降は、
自民党税調を舞台に
安倍首相にギリギリと
プレッシャーをかけていこうと
いうものだったと思う。

そして、昨年の年末には
本間正明政府税調会長の問題で
ちょこっとだけ

(2006年12月23日
安倍流「排除の論理」の失敗。(前編)
安倍流「排除の論理」の失敗。(後編) )

谷垣さんはむしろ、
安倍首相よりも
古賀さんとの

駆け引きのほうが
気になっていたといえる。
(2007年5月31日
「大宏池会」も「中宏池会」もできっこないわけ。(前編)
「大宏池会」も「中宏池会」もできっこないわけ。(後編) )

谷垣さんは閣外にいたために
確かに、参院選敗北に関して
一切の責任がないわけで、
それがゆえに、
参院選後に森さんなどから
入閣を望まれるなど
存在感自体は増したとはいえる。

しかし、谷垣さんは
今回入閣しなかった。

これまで通り、
安倍内閣と距離を置くスタンスを
変えなかったのだが
これは谷垣さんにとって
難しいところだったと思う。

安倍内閣と距離を置く
戦略というのは
やはり、自民党中心の政権が
安定多数を占めているからこそ
できることだ。

自民党が参院で第一党から転落して
下野に追い込まれるかもという
局面になってくると
話は変わってくる。

安倍内閣が倒れた時に
谷垣さんに総裁の座が
回ってくるとは限らない。
回ってきても
野党の党首かもしれない。

安倍内閣が持ち直したら、
難局を乗り切るのに
なんの汗もかかなかった
谷垣さんを総理・総裁に
という声は起こらないだろう。

かといって、
入閣するかというと、
安倍首相の
「自分だけ辞めない」という
狂気を見ても怖いし、
なによりマクロ経済や外交など
政策の違いが大きすぎる。

谷垣さんはこれまでの戦略を
貫き通すことにした。

しかし、進むも引くも
先が見えない賭けである。

ビッグ3の最後は
町村信孝さん。
(町村派会長、当選8回、外務大臣、
文部科学技術大臣、文部大臣など)

2度目の外相就任ですね。

町村さんは、「町村さんらしく」
当面のピンチを乗り切ったと
いうことじゃないだろうか。(苦笑)

これは多分、
多くの方の見方と
違っていると思うけどね。(苦笑)

僕は個人的見解としては、
町村さんこそ
今回の参院選敗北の

「A級戦犯」

だと思っている。(笑)

なぜなら、町村さんは
安倍首相の出身派閥の
領袖でありながら、
これまで安倍内閣を
しっかり支えてきたとは
言えないからだ。

それは、何度も繰り返し書いてきたので
(2006年10月24日
町村派誕生とはなんなのか。(前編)
町村派誕生とはなんなのか。(後編)
2006年12月23日
安倍流「排除の論理」の失敗。(前編)
安倍流「排除の論理」の失敗。(後編) )
繰り返さないけど、
要するに町村さんの
「ポスト安倍戦略」は
安倍首相の出身派閥でありながら
安倍内閣とは少し距離を置いて
微妙に安倍内閣の失政を待つ
という感じだったと思う。

参院選も、「小負けならいい」と
いうのが本音だったと思う。

なぜなら、町村さんは
安倍内閣が長期政権化するのを
本音では望んでいないからだ。

安倍内閣が高い支持を得て
長期政権となると、
安倍首相のお友達の

「93年組」「政策新人類」

が、本格的に
台頭してくることになり、
町村さんを総裁候補から外して
上がりにしてしまおうという
動きが起こってくる懸念がある。

それは、森内閣の時の因縁で
「政策新人類」に不快感を持つ
町村さんにとって(中川秀さんも同じく)
許しがたいことだ。
(2006年9月30日
安倍人事で見えたもの。(後編):中川幹事長の本心と塩崎官房長官のあまりに重い負担。 )

町村さんは、ずっと閣外にいて
安倍内閣が微妙にうまくいかない
状況を望みながら、
党内最大派閥「清和会」の
数の力で総理・総裁の座を
勝ち取ろうと考えていた。

だから、町村さんは
本気で安倍首相を支えているとは
到底いえないような感じだったわけだ。

しかし参院選で、
予想を大きく超える大敗を
自民党が喫してしまった。

それまで安倍首相を
ろくに支えてなかった
町村さんは、
ここで手のひらを返したように
党内の有力者を回って
安倍内閣への支援を
要請し始めた。

なんか、急に首相の後見人みたいな
顔をして歩き始めたんだよね。(苦笑)

それは、うまくいきましたね。

これまで、塩爺、小泉さん、森さんと
次々とゴマをすりながら
出世してきた町村さんは
ここでも世渡りのうまさを発揮して
参院選敗北のA級戦犯から
首相の後見人に
自分の立場をいつのまにか
すりかえた。

ここはさすがである。(苦笑)

そして、町村さんは
今回の内閣改造、
とにかく入閣を目指したと思う。

なぜなら、いくら町村さんが
立場をすりかえようと
首相の出身派閥は
参院選敗北の責任があるのだ。

このままでは、
清和会は責任をとって
次の総裁選では
独自候補擁立をあきらめて
他派閥の候補を支えて
汗を流すという
立場を取らざるを得ない。

町村さんは総裁選出馬を
1回見送らざるを得なくなるわけだ。

しかし、町村さんはおそらく
1回出馬を見送ると
その次はないんではないかと思う。

当選回数的にも「上がり」に
されてしまうだろう。

これを避けるために、
町村さんにできることは、
安倍内閣とともに
沈没というリスクを抱えても
入閣して安倍内閣の再浮上を
目指すしかなかったわけだ。

要するに、今回の参院選敗北で
町村さんは意外なほど
追い込まれているわけで
先の展望が見えないなかで、
入閣して賭けに出たのだと
僕は見てます。

ただ、入閣したポストが
リスクの少ない外相だったというのは
さすが町村さんだと思う。(苦笑)

当初取りざたされた官房長官は
町村さんが拒否したのか、
安倍首相がさすがに嫌がったのかは
さあ、どちらだろうね。(笑)

僕は、どっちもだったんじゃないかなと思う。(苦笑)
官房長官は町村さんなりたくないし、
安倍首相も嫌がったと思う。

自然に「外相で。。。」という話に
なったんじゃないだろうか。(苦笑)

まあしかし、
組織論の教訓の1つだと思うけど
やっぱり気に食わない後輩でも
自分の派閥が出した総理は
しっかり支えないとダメなんだよね。(苦笑)

支えないでいいかげんに色気出すから
しっぺ返しを食ったんだと思う。

小渕内閣での森さん、
森内閣での小泉さん、
小泉内閣での中川秀さんと町村さん、
清和会には「滅私奉公」の伝統が
あるじゃないですか。(苦笑)

原点に返って、
首相を支えてくださいませ。

さて、ここまでポスト安倍「ビッグ3」
麻生太郎さん、谷垣禎一さん、町村信孝さんの
参院選後の対応を見てきたのだけど
「三者三様」の対応ではあるけれど、
3人とも、思いもよらぬ苦しい状況に
先の展望が見えない中、
それぞれ賭けに出たと言える。

1つ言えることは、
安倍内閣に距離を置き続ける
谷垣さんも含めて、

「安倍内閣が倒れたら
ポスト安倍どころではない」

ということを
考えざるを得ないということだ。

そういう意味では、
1年前と比べて
安倍首相VSビッグ3の関係は
安倍首相がより優位に
立ち始めてるという
なんか妙な状況が
生じはじめているように感じるのだ。



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最終更新日  2007年10月24日 16時28分59秒


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