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2007年09月21日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
古賀誠さんについては、

これまで何度も
書いてきたのだけどね。

それらをまとめているのが
このエントリーだけれども。
(2007年5月31日
「大宏池会」も「中宏池会」もできっこないわけ。(前編)
「大宏池会」も「中宏池会」もできっこないわけ。(後編) )

今回の総裁選、

すばやく、鋭かったと言えるね。

まず、安倍辞任後に
麻生さんが本命に
浮上しそうになると、

「麻生だけは総理にさせない」

と、幹事長としての責任論を
いち早く、激しい言葉で展開した。

そして、福田康夫さん
擁立の動きが出てくると、
返す刀で総裁選出馬に意欲を示す
谷垣禎一さんを説得し

福田さん支持を表明させた。

その後、9派閥中8派閥が
福田さんを支持することになる
「麻生包囲網」の流れを
完全に作ったといえる。


「大宏池会・中宏池会エントリー」で
書いたように、
古賀さんは手のひらの上に
麻生・谷垣という
2つのカードを持つことで
党内に影響力を保持していると
僕は考えている。

では、今回の総裁選で
どちらかのカードを切るような
勝負に出なかったのは
なぜだろうか。

それは、今回総裁選に勝ったとしても

「選挙管理内閣」

つまり、やはり参院を支配する
民主党を抑えられず、
早々に「死に体」となってしまって
解散総選挙の管理を
するしかなくなってしまう
内閣になってしまうことを
恐れたからに他ならない。

僕は、古賀さんの影響力というのは
麻生・谷垣とカードが2枚あることが
大きいと思うんだよね。

押しも押されぬ総裁候補2人を
天秤にかけられることが
影響力の源泉なのであって、
これが麻生だけ、谷垣だけになったら
総裁候補―キングメーカーの力関係は
イコールになってしまうからね。

だから、古賀さんはできるだけ長く
2枚のカードを保持しておきたい。それが

「大宏池会も中宏池会も
なんだかんだ言っているけど、
そう簡単にできっこない」

という、僕の主張の根拠になっている。

だから、古賀さんは、
2枚のカードのうちの1枚を切ること、
ましてや

「選挙管理内閣」

となって、短命政権となる
リスクが高いときに切ることを
なんとしても避けたかったのだろう。

それで、谷垣さんに関しては
簡単に説得できたことは
容易に想像がつく。

「今やっても、選挙管理内閣になるだけだ。
今は静かにしていたほうがいい」

こう言えば、谷垣さんも納得する。
谷垣さんだって、
首相になったら
やりたいと思っていることが
あるわけだから。

財政構造改革、とか。。。(苦笑)

権力の座は魅力ではあるだろうが、
やりたいことがなんにもできない時に
やるのにはためらいもあっただろう。
(2007年8月28日
安倍人事を考える(2):麻生・谷垣・町村、それぞれの選択(後編) )

谷垣さんは、古賀さんの説得を
受け入れた。

さて、問題は麻生さんである。

古賀さんと麻生さんは、元々

「士志の会」

という、「ポスト小泉」を
目指した集まりを
いっしょにやっていて
同じ福岡出身で
飲み友達だったのだけど、
小泉さんに引っ掻き回されて
2人の関係がぐじゃぐちゃに
なってしまったようだ。
(2004年9月28日
小泉人事の神髄:町村信孝外務大臣 )

だから、今回の古賀さんによる
厳しい麻生批判は、
麻生さんに対する感情論のように
思われがちだけれども
事はそう単純ではないと思うよ。

政治家というのは、所詮

「友情と打算の二重構造」(by 小泉純一郎)

であって、局面によって
ひっついたり離れたりするもの。

古賀・麻生両氏の関係が
今は悪いと言っても、
突き詰めると2人の根っこは同じ

「池田勇人を源流とする
保守本流派閥・宏池会」

だということだ。

古賀さんが、いち早く
厳しい麻生批判を展開したのは、
麻生さんとは金輪際組むことは
ないという意味ではない。

むしろ逆。。。

古賀さんが「麻生包囲網」の流れを作り
麻生さんが「小派閥の悲哀」を
痛いほど感じることで、

「麻生さん、俺の力がなかったら
あんたは総理には絶対になれんのだよ」

ということを、
麻生さんの心に
しっかりと刻み付けるためだ。

実際、麻生さんは前回も今回も
清和会や津島派という大派閥に
近寄ってはみたものの、
鳩山邦夫さんのような
超然としたお坊ちゃまは別にして(苦笑)
まったく相手にしてもらえなかった。

やっぱり頼りは同じ遺伝子を持つ
旧・宏池会しかないということを
認識させられる結果となっているからね。

麻生さんは、間違いなく
いずれ古賀さんに再接近しますよ。

かくして、古賀さんは
今回の総裁選については

「麻生・谷垣という2つのカードを
『選挙管理内閣』として失うことなく
党内の影響力を維持することに、
いや、更に暗然たる影響力を
強化することに成功した」


ということが
言えるんじゃなかろうか。

ただ、1つ言える事だけれども、
古賀さんもパーフェクトじゃ
ないと思うよ。

古賀さんには、
郵政民営化の攻防の時に
賛否を明らかにせずに
政局のキャスティングボートを
握ろうとして
失敗した過去もあるからね。

亀井静香さんのように
小泉さんと決定的な対立に至らず
うまく生き残ったのは
評価できるけれども、
これから先も生き残り続けるだけで
いいのかどうかは
難しいところがある。

さて、ここからは
一躍総裁選の本命に躍り出た

福田康夫さん

のことを書きたいのだけどね。
それでは(3)へ。





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最終更新日  2007年09月21日 19時48分49秒


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