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2008年12月22日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、ここからは

見ていくことにしたい。

ご存じのように、
中川秀直元幹事長
渡辺喜美元行政改革担当相
塩崎恭久元官房長官
小池百合子元防衛相らがつくる

「生活安心保障勉強会」


まず、今一番目立っている

渡辺喜美(よっすぃー)さん

から考えてみる。

よっすぃーさんは人望がない。
(2007年4月24日
公務員改革:渡辺喜美の政治的嗅覚とその限界。(前編)
公務員改革:渡辺喜美の政治的嗅覚とその限界。(後編) )

渡辺さんは10年前、
「政策新人類」の1人とされたが、
他の政策新人類とは
一線を引いているところがあった。

枝野・池田・石原・塩崎さんらが

さらに過激な独自案を
TVで訴えていたことを
私はよく覚えている。

また、小泉政権とも、
距離を置きながら

「小泉構造改革」よりも
さらに大胆な改革案を披露していた。

そんなよっすぃーさんに対する
永田町の評価はどうかというと、

「あいつは『自分だけが正しい、他は全部ダメ』と思っている」

というもので、
悪評ふんぷんという感じだ。

だから、今回のような
若手・中堅議員の間で
政権批判が強まった時でも、
本気で彼を担ごうという
動きが出てこない。

それどころか、彼がTVで
パフォーマンスを繰り広げるほど、
若手・中堅の流れが
まとまっていくどころか、
石原伸晃さん、河野太郎さん、
棚橋泰文さん、茂木敏充さんらが
どんどん離れていく感じである。

また、よっすぃーさんはご存じの通り、
「ミッチーさん」こと、
渡辺美智雄元外相の息子で
あるにもかかわらず、
彼の面倒を見る長老がいない。

よっすぃーが無派閥でいるのは、
本人が派閥と距離を
置いていることもあるが、
誰も彼の面倒を見るつもりが
ないということもあるのだ。

しかし、よっすぃーさんが
政界再編を主導する
リーダーたる器ではないとしても、
それでは若手・中堅に
他にリーダーがいるのかというと、
これが心もとない。

先にあげた
石原・塩崎・棚橋・
茂木・河野さんらは、
政策については一生懸命だが、
自分がリーダーになるべく
仲間を作ってきたとは言えない。

逆にいえば、みんな

「自分こそがリーダーになる」

というプライドは高いのだけど、
そのプライドの高さゆえに、
自分から胸襟を開いて
仲間を募ろうというところがない。

よっすぃーさんのような
派手なパフォーマンスもできず、
そうかといって
仲間を集めることもできず、
中途半端で迫力を欠いているわけだ。

それでは、小池百合子さんについて
考えてみたい。

私はこれまで、
小池さんについては
ほとんど

「無視」

に近いくらい
なにも書かなかったんだけど、
いつまでも「無視」できなく
なってきたようだ。(苦笑)

私はやっぱり今、改めて
小泉さんは慧眼だと思うね。

「小池さんならサプライズ」

と、9月の自民党総裁選の頃、
小泉さんは言っていて、
小池さん惨敗の情勢の中、
にやけた顔で小池さんのグループと
スパゲッティを食べていて、
いったいなにをやっているのかと
いう感じだったけれども、
小泉さんの言動を

「もはや、日本初の女性首相誕生くらいの
サプライズがないと、どうしようもないくらい
自民党はボロボロになっている」

という意味だとすれば、
自民党内が「麻生で選挙」に
どどどどーっと流れていた中、
実に的確に情勢を捉えていたと
言えるんじゃないだろうか。

私は、仮に麻生退陣という事態になれば
「小池擁立」はあり得ると思っている。

そこまでの非常事態になれば、
もはや常識では勝てないので、
女でも立てないとダメだと
いう話になると思うよ。

まあ、それはともかくとして、
小池さんの今後の動きを考える時、
なによりまず重要なのは、
彼女のこれまでの経歴を
考えることである。

つまり、日本新党・新進党・
自由党・保守党という
小政党を渡り歩いた末に
自民党で総裁候補にまで
上り詰めたということだ。

そんな小池さんは、

「もう今更、小政党に戻りたくない」

というのが本音だろうね。

従って、小池さんが本気で「反麻生」に動き、
離党・新党結成を決断するかどうかは、
それが総理の座に近づくことに
なるのかどうかがポイントと
いうことになる。

極端に言えば、
民主党政権樹立の暁に、
小池さんに

「副総理兼外相」ポスト

を確約するくらいでないと
小池さんは動かないのでは
ないだろうか。

ただ、現実的に考えて
まさか小沢さんがそんな確約を
小池さんにできるわけもなく、
小池さんは「反麻生」については、
慎重にならざるを得ない。

それでは、若手・中堅はさておき、
中川秀直さんについて考えてみる。

麻生批判の中心にいる
中川さんだが、
彼は自らが

「離党・新党の顔」

に、なることはできない。
中川さんにその色気がないとは言えないが、
彼には森内閣の官房長官を
愛人問題で辞職した「過去」がある。

従って、中川さん自身が
神輿に乗る人間にはなれないので、
誰かを担ぐ

「キングメーカー」

を目指さざるを得ないことは
これまで何度も書いてきたことだ。

ここで問題となるのが、
中川さんと若手・中堅の
仲の悪さということになる。

中川さんは、石原・塩崎・渡辺さんらが
森内閣批判を公然と展開したことを忘れていない。
(2006年9月30日
安倍人事で見えたもの。(後編):中川幹事長の本心と塩崎官房長官のあまりに重い負担。 )

その証拠に、若手・中堅主導であった安倍内閣で、
中川幹事長は塩崎官房長官と反目し、
内閣と党の関係はギクシャクした。
(2007年3月5日
政治家も人の子!?:「理性」と「感情」の狭間で。(前編)
政治家も人の子!?:「理性」と「感情」の狭間で。(後編) )

中川さんは今後、
離党・新党結成を考えるにしても、
彼ら若手を本気で担ぎたくは
ないはずである。

唯一、中川さんと
人間関係が悪くないと
思われるのが
森内閣時に自民党にいなかった
小池さんということになる。

中川さんは先の総裁選に続いて
小池さんを担ぐことには抵抗はない。

しかし、繰り返すが小池さんは
離党・新党結成について、
かなり高いハードルを
設定していると思われるので、
彼女を担ぎ出すのは簡単ではない。

更に、若手・中堅の行動を
難しくしているのは、
総選挙の問題である。

彼らが離党・新党結成で
来たる総選挙をサバイバルできるのかが
問題となってくるのだ。

それは、自民党が2年前の
参院選で惨敗したために、
浪人中の参院選候補者が
多数いるということである。

つまり、離党者に対して

「刺客」

を擁立しやすい状況にあると
いうことである。

しかも、現在は

「都会と地方の格差」

が政治問題の焦点となっており、
いわゆる「旧来型」の
自民党政治家を「刺客」として、
擁立しやすいと言える。

ここでは、若手・中堅議員の
個別の選挙区事情を
検証することはできないが、
1つ事例として、
塩崎さん(愛媛1区)が
離党した場合を考えてみたい。

前回の参院選で、愛媛選挙区から
立候補して落選したのは
山崎派の重鎮・関谷勝嗣さんである。

彼は塩崎さんと同じ
松山市を地盤としており、
しかも父・関谷勝利の時代から、
地元に強固な地盤を誇る
土建屋政治家である。

むしろエリート的な塩崎さんより
はるかに選挙に強く、
これまで塩崎さんの当選を
サポートしてきたと言える。

塩崎さんが離党すると、
自民党が関谷さんを
「刺客」として擁立することは
容易に想定できる。

そうなると、塩崎さんにとって
極めて苦しい選挙戦となるだろう。

それでは、塩崎さんが
民主党と選挙協力できるかと
いうことだが、
民主党は愛媛1区に既に
地元で知名度が高い
元女子アナを公認しており、

「自民党有力議員への刺客」

として、小沢代表が直々愛媛入りして
アピールしたという経緯があり、
なかなかこれを
公認取り消しとするのは
難しいのが現状だ。

要は、若手・中堅議員が自民党を離党したら、
刺客を立てられて落選に追い込まれる
リスクが大きいということであり、
それが、彼らにとって
「反麻生」に走るのを躊躇させる
頭の痛い問題となるということだ。

最後に、実はこの若手・中堅議員より
もっと具体的に離党・新党結成を
検討中とされている
大物議員のことを取り上げる。

加藤紘一・山崎拓さんである。

なんか今更という感じもするのだが(苦笑)
彼らは、かつて自社さ政権時代に
自民党幹事長・政調会長を務め、
社さの流れを組む民主党と
太いパイプを持っている。

既に具体的に小沢代表から
離党を打診されているという話もある。

現在無派閥の加藤さんは
人望もなく個人で離党するしかなく、
大した問題とはならないが、
一方、山崎さん率いる山崎派はかつて
「加藤の乱」で惨敗しながら
派閥から1人の離脱者も出さなかった
「鉄の結束」を誇っていた。

これがどれくらい維持されているかが
焦点となる。

山崎派には、麻生側近の甘利明さんがいる。
山崎さんは甘利さんと袂を分かって
離党するしかないわけだ。

甘利さんを支持する人が
山崎派内にどれくらいいるか、
逆に言えば、山崎さんが
麻生政権の命綱である
衆院再議決権を失わせる
17人を連れて離党できるかどうかが
カギになるが、
山崎さんもこれまでいろいろあって、
「過去の人」って感じなので、
なかなか難しいのでは
ないだろうか。


ここで、前述の若手・中堅の1人、
石原さんも山崎派の
次期リーダー候補の1人であることが
おもしろくなってくる。

石原さんは今、おもしろい位置にいる。

政治の世界では、
本人が無自覚のうちに
政局の中心に
立ってしまっていることが
よくある。

今の石原さんがまさにそれで、
現在、若手・中堅議員からも
山崎さんからも
少し距離を置いているのは、
「政局的」に、期せずして
絶妙な立ち位置となっている。

石原さんが山崎さんと合流すれば、
17人以上を引き連れての
離党の原動力になりうるし、
それは若手・中堅議員を
一挙に「反麻生」へ
動かす可能性もある。

逆に、石原さんが
山崎さんに同調しなければ
麻生批判が「反麻生」に
拡大していく動きを
静めることになるだろう。

それは麻生首相に
恩を売ることになるだろう。

現在のところ、若手・中堅議員を
まとめる迫力に欠ける石原さんだが、
動きようによっては
政界での影響力を強める
絶好のチャンスを得ていると言える。

石原さんがそのことに気づいているか、
気づいてないならどうしようもないが(苦笑)
もし、気づいているとしても、
今後の政局をきちんと読んで、
的確に行動できるのか、
おもしろいと思うね。

それでは、またね。



「かみぽこ政治学」バックナンバーは こちら。






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最終更新日  2008年12月22日 23時43分56秒


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